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おもいでエマノン
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おもいでエマノンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 1~20 1/2ページ
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1冊ずつにしとけばよかった。いろいろ趣向を凝らしてくれてはいるのだけれど、一旦飽きると、次を読む気にならない。ロングヘアーにイニシャル付きのナップサックを持った名前を持たない女の子が出てくるのを楽しみにできる人向け。記憶ものというジャンルがあるかどうかは知らないけど、しばらく前に読んだ「完全記憶探偵」(だったと思う)の方が好みです。 | ||||
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地球に生命が発生して以降の歴史をすべて記憶している少女エマノン。同一人物が不老不死なのではなく、過去の歴史をすべて引き継ぎながら生まれてくる生物がエマノンである。本書は短編集であるが、全編を通じてほぼ同じ姿型でエマノンは登場する。冷静に考えたらエマノンの状況って、耐えられないくらい思いものだと思う。作品中では諦観しているのか、事実を受け止めて時空を超えて活躍している。エマノンの謎を明らかにするというより、このような少女がいたら面白いだろうなという妄想が作品となった感じである。 | ||||
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('・ω・`) | ||||
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日頃はあまりSF小説を読みませんが、表紙の絵に惹かれて何気なく読み始めました。そこで自分が想像したSFとは違い、良い意味で期待を裏切ってくれる展開や、普段では思い描かないストーリーにのめり込み、一気に読みました。推理小説や自己啓発の本を読む合間に、気持ちや考えをリフレッシュさせてくれる良書だと思いました。 | ||||
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楳図かずおの名作「イアラ」を思い出したが、壮大な構想で面白く読めた。エマノンは地球上の30億年に渡る生命の歴史の記憶を留めている女性で、各エピソードの主題は個人の生の意味、運命、アニマ、人間と生態系の関係など根源的で一意の解はない。それゆえ、エマノンの旅も尽きることはなく、作品は何冊にも及びシリーズ化されているようだ。本書はシリーズの最初の作品だそうで、それゆえ文体はあらいところもあるが、モチーフがSFらしく、かつ詩的で洗練されている。 | ||||
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途方もない魅力を備えたエマノンのシリーズです。 一読して分からなくても、暫く後でこの作品に没入する人が多くいます。 ・キャラクターの魅力(神秘性、フーテン、ハードボイルド、他の理解の及ばない人格) ・中短編の集合体ですが、紀行もの、人情もの、ハードSF、サスペンスなど多彩な趣向を味わえます。 ・各章のタイトルのセンスが抜群。本当に格好よく、詩的です。 ・鶴田謙二さんのコミック版との一体感が素晴らしいです。原書のイメージを拡大できます。 ジャンルを特定するのが難しい作品ですが、老若男女の誰でも味わえる作品だと思います。 地母神のようなエマノン、この世の誰よりも年長ですから若者から高齢者まで誰が作品世界に身を委ねても何かが見つかると思います。 | ||||
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短編集になっていて、読みやすく、なかなか楽しいです。 ひょっとしたら、僕たちが知らないだけで、エマノンのような存在は本当いたりするのかも。 | ||||
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色々なところに、また色々な時代にエマノンが現れる。そのたびに相手に切ない思い出を残してゆく。この様な 女性を好きになったら一生後ろを振り返り振り返り生きて行かなければならない。本当に切ない。 | ||||
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昔の作家で例えるなら半村良のような作風です。中学から高校生くらいの方におすすめです。 | ||||
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名作。これあげるからとにかく一度読んでみて、と何冊人に押し付けて回ったことか。 初めてバイトをして、自分自身で稼いだお金を手にしたとき、それでジーンズとバスケットシューズを買ったのはレイ・ブラッドベリと彼女のせいだったというくらいに、気に入った物語だった。 のちに「奇妙な論理」や「人はなぜ似非科学にだまされるのか」などを読んで、これがあのダイアネスティック…!とか、魔女狩りの一因としてガリオンのあれがあげられている…すごい!とか、面白い創作のためには、きちっとした下調べが必要なんだ、というのを知ったのも、よい経験のひとつ。(いや、ダイアネスティックは疑似科学ですが) 版がかわるごとに物理書籍で購入してきたけれど、せっかくkindleを買ったことだし、持ち歩きもしたかったので半額セールを幸い、改めて買いなおすことに。 エマノンは永遠に17歳で、すべての記憶を持って生きていくけれど、私は大人になって、持てるすべての本を持ち歩けるようになった。なんて考えてみるのもちょっと面白い。 | ||||
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編集:大森望、日下三蔵「アステロイド・ツリーの彼方へ」で「たゆたいライトニング」を 読んでしまったので、「あしびきデイドリーム」を読む為にKindle版で全巻再購入と思ったら、 「うたかたエマノン」がKindle版に無い。 巻末対談で言及されていた巻は「うたかたエマノン」でハードカバー版(ソフトだけど)だから 溜まっている短編と合わせて新刊と文庫化+Kindle版でお願いしたいな。 11月予定の文庫化は紙で買うけれども、Kindle版でも購入するつもりだ。 | ||||
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エマノンシリーズはもう数巻出ているが、この巻が一番出来が良いのではないかと思う。 巻を重ねるごとに、エマノンの設定が人間を離れて行って重い記憶を背負った悩める一人の人間といった当初の設定が薄れてしまっている。 | ||||
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鶴田謙二さんのマンガを書店で見つけて、すぐに購入。その後、原作があるのを知り、Amazonで購入しました。表題作がなんとも切なく、幕切れもすごく気に入ってます。鶴田さんの描くエマノンは、本当にイメージぴったりですね。もっともっと若い時に読んでいたら、きっとエマノンを探しに出掛けたんじゃないか?と思わせる様な、素晴らしい作品だと思います。他の続編も読んでみようと思います。 | ||||
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このレビューは、1983年5月初版刊行の「単行本」のレビューです。 文庫版からレビュー欄をご覧になっている方はご注意ください。 ----------------------- エマノンシリーズ第2弾『さすらいエマノン』に収録されている「いくたびザナハラード」(エマノンの第12作目)には、この短編の主役である杜倉倫子が、古書店で『おもいでエマノン』をみかける印象的な場面があります。 ========================== その一番上に、白っぽい表紙の本が置かれていた。 倫子は、立ち止まり、その書籍群に、ふっと目をやった。 「エマちゃん!」 倫子は目を疑った。成長してはいるがエマちゃんにまちがいなかった。中学時代、倫子といたときに見せた笑顔を、その少女も浮かべていた。 それは、写真ではなく、表紙画なのだった。粗編みのセーターを着て、ナップザックを持った少女が、海辺をバックに立っている。その少女の顔がエマちゃんだった。 本の題名が目に入った。赤い変形文字で本の上部に書かれていた。 「おもいでエマノン 梶尾真治」 (中略) 電車の中で、今、手に入れたばかりの「おもいでエマノン」のページをパラパラとめくった。裏表紙のはしっこに、1983年5月31日、初刷とあった。 扉絵に、やはりエマちゃんを描いた絵があった。エマちゃんの肩に、羊歯類の植物の騙し絵になったカモメが乗ろうとしていた。 (2014年1月15日初版徳間文庫版 pp.234,236) ========================== 上記に登場している「おもいでエマノン」が、この単行本です。 上記の引用部に描写されている表紙や扉絵などのイラストを描いたのは新井苑子氏。 すなわちエマノンの姿を忠実にうつしているのは、新井苑子氏が描いた、この単行本の表紙、ということになります。 「おもいでエマノン」には以下のようなバージョンがあります。 ・「おもいでエマノン」1983年5月 単行本(絵師:新井苑子) ・「おもいでエマノン」1987年12月 徳間文庫(絵師:高野文子) ・「おもいでエマノン」2000年9月 徳間デュアル文庫(絵師:鶴田謙二) ・「おもいでエマノン」2013年12月〈新装版〉徳間文庫(絵師:鶴田謙二) 1987年刊行の徳間文庫、2000年刊行のデュアル文庫、2013年刊行の徳間文庫などでは絵師が交代しており、表紙絵や扉絵は上記の描写とはまったく別の絵に差し代わっています。徳間文庫の高野文子さんのエマノンは洒脱なあじわいがあり、鶴田さんのエマノンは雰囲気のある魅力的な絵ですが、どれも、杜倉倫子が「エマちゃんだ!」と思った「ホンモノのエマノンの肖像」ではないのです。 本書はすでに絶版となっているので、杜倉倫子が手にした「ホンモノのエマノンの肖像画」を見たい場合は、古書店にてこの単行本を入手するしかありません。 | ||||
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SFラブロマンスを得意とする梶尾真治さんの作品の中でも、難解な設定が少ない本です。母から子へ、生命誕生以来の30億年の記憶を延々引き継いでいるエマノンが主人公です。短編集になっていますが、他の超能力者が登場する話が特に面白いです。特に歪んだ全能者の孤独を描く「とまどいマクトゥーヴ」がお気に入りです。梶尾さんの作品全体に言えることですが、ロマンスでありながら極めて論理的に書かれているため非常に読みやすいです。 | ||||
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名作と名高い本作をやっと読めました。さすらいエマノンから読んでいたので、そもそもどうしてシリーズがこんなに長く続いたのか、きっかけや制作秘話という「ボーナストラック」がついていたのがよかった。 少女の永遠性、神秘性を扱った作品は多々ありますが、ジャンルとしてはSFがいちばんしっくりくる。「時の娘」とか「時をかける少女」とか「ジェニーの肖像」とか、どれもこれも「少女」でなければ話は成り立たない。 時を越える少女の、日本における代表作はエマノンで間違いないでしょう。 | ||||
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SFアドベンチャー誌に掲載されたエマノンは印象深く記憶に残り、好きな日本SF作品ベスト10に入っている。が、90年代以降雑誌を読むことをしなくなったのと文庫本は書下ろし!のオビでも付いていない限り再録という先入観があって長いこと読み逃していたようだ。 | ||||
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生物誕生の歴史の記憶を運びつづける時間の旅人、エマノン。この膨大な情報をどのようなかたちで保存し、さらに受け渡してゆくのか。DNAでは無理ですね。塩基対は60億しかありませんし。女性にのみ、受け継がれてゆく能力といえば、母系遺伝ですから、ミトコンドリアがらみでしょうか?それなら、真核生物発生期からだし・・・。生命の伝承者、進化、人類、未来。ひさしぶりに楽しめるSF作品に出会えました。なのに、おもいでエマノン以外、手に入らない!徳間さん、ぜひエマノン文庫シリーズの再版をおねがいします。 | ||||
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リリカルなSF作家を3人挙げろ,と言われたら僕なら,ディプトリー・ジュニア(『たったひとつの冴えたやり方』),筒井康隆(『時をかける少女』)とこの梶尾真治でしょうか.彼の代表作といえば,映画化もされたからSFな人でなくとも知っているだろう『黄泉がえり』や『美亜へ贈る真珠』とか星雲賞も受賞した『地球はプレイン・ヨーグルト』なんだろうけれど,僕の一番は連作短編集である本書『おもいでエマノン』を挙げたい. 学生時代失恋してフェリーで旅に出た語り部は,船内で'エマノン'(No nameの逆さ綴り)と名乗る不思議な美少女に出会う.そしてその13年後… 「誰にとってもおもいでって必要なものでしょう?」 「数時間も13年も私にとっては同じなの」 切なくて素敵なエマノンに僕は惹きつけられたのでした.僕もかつて敦賀や舞鶴から北を目指しひとりフェリーに乗ったけれど,ついに彼女に出会うことはありませんでした.でも,僕もいつかどこかでエマノンに出会う気がしています. ところで,本書のイラストは同様に星雲賞受賞の鶴田謙二.この人のイラストもとっても好きですね.彼の描くエマノンにも'Spirit of Wonder'を感じます. | ||||
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日本SF界屈指のストーリーテラーにしてロマンチシスト梶尾真治の、純愛系の最高傑作。連作短篇集だが、最高作は表題作。最後の一行があまりにも決まっている。 中学、高校生頃に読むか、その頃に戻るつもりで読むべき本。 | ||||
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