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夏への扉
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【この小説が収録されている参考書籍】
夏への扉の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全399件 341~360 18/20ページ
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過去何度も日本人の好きなSFベスト1に選ばれてきた小説。 SFというだけで敬遠してしまう人も大丈夫。 これは時間を越えた壮大なるロマンティックな恋愛物語。 加えて猫好きなあなたには必読の本。 かの山下達郎もこの小説をそのまま題材にした『夏への扉』という名曲を書いているくらいの人気小説。 親友に裏切られ恋と財産を奪われ失意の底に陥った主人公ダンは冷凍睡眠によって30年後の未来へ。そこで彼が見たものは…。そして復讐と失ったものを取り戻すべくタイムマシンで30年前の過去に戻る。 未来・過去、そして未来へ。 めまぐるしく移動する時、明かされる真実。 愛猫ピートとの再会、真実の愛。 泣ける、そして最後には喝采を送りたくなる傑作小説。 | ||||
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彼の著書で初めて読んだ作品です。 最愛の女性と、特許を奪われると言う最悪の運命に立たされた青年が 未来→過去へとめまぐるしく移動していくのですが それなのに関わらず違和感なく読めるのです。 そして、何よりもすごいのは猫のピート。 こんな猫がいたら、飼いたいぐらい賢い猫なのです。 それと、この小説中に出てくるとあるお掃除ロボット、 現在似ているようなものがあるのです。 50年前に書かれているはずなのにどうしてここまで書けたのか 不思議です。 | ||||
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ハインラインと言えば「宇宙の戦士」のイメージが強いが、この本の表紙のイメージは、平和的でほんわかした雰囲気がある。 実際、飼い猫のピートがところどころで登場するのだけれど、物語はSFというよりは、ロボット会社をめぐっての乗っ取り攻防合戦で、友人や女に裏切られたりと、結構愛憎劇的な要素もありおもしろい。 SF的にいうと冷凍睡眠やタイムマシンがでてくるが、それはあくまで、だましだまされの応酬劇の舞台装置にすぎないが、冷凍睡眠から目覚めたときの場面など、興味深く読めた。 | ||||
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猫好きの家内がこの本を持っていることは知っていたのだが、表紙の猫の絵を気に入っていて触らせもしなかったのでそのままになっていた。あるとき店頭で帯に「日本SF作家クラブ員が選んだ海外SFオールタイムベスト第一位」の文字を見て思い切って購入した。しかし日々の仕事の多忙にかこつけて本棚に寝たままになっていたのを、漫画家吾妻ひでお氏の大量のSF読書に刺激されて読んでみた。 「未来は過去にまさり、世界は日に日に良くなる。人間精神が環境に順応して働きかけ、科学と技術でよりよい世界を築いていける」と信じることができた古き良き時代の作品である。冷凍睡眠に関しては、学生時代に臓器を冷凍しておいて必要に応じて解凍して移植できるか調べたことがあるが、解凍するときに細胞が壊れてしまうのが難で、この問題は未だに解決されていないと思う。タイムマシンは未来に行くのか過去に行くのかわからないという設定が面白く、何事もリスクを負わないと得ることはできないということか? そして10歳の女の子との結婚の約束を信じ続ける一途さもだ。話は最初はゆっくりと進んでいくが、途中からぐいぐい引き込まれて一気に読ませるストーリーの巧みさは超一級。さすが第一位だ。 前に家内とキジ猫を飼っていて私も大の猫好きにさせられたんだが、表紙の猫の後姿にその面影を思い出す。 | ||||
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発明家として成功の道を歩み始めていたぼく。結婚もきまり人生を謳歌していた矢先、友人と恋人の裏切りで、情熱をそそぎこんできた発明品と会社を奪われてしまう。失意のままコールドスリープに入ったぼくが目覚めたのは30年後の世界だった…。 60年代、70年代のSFは哲学的すぎてじっくり思索しないと読み進めないという認識があったのですが、本書で考えを改めした。エンターテイメント要素100%のSFを久々に読めて楽しかったです。やっぱり本は楽しいのが1番! 本書がもっとも成功している点は、やはり構成でしょう。 ありきたりですが、パズルに例えます。 冒頭部でまずバラバラにします。え!そんなことして最後にはまとまるの?と読者が思うほど展開させておいて、ゆっくり一つ一つのピースを整理していくのです。それで終盤でいっきにはめ込んでいく。パズルの完成を見たときには、読者は充分満足して本を閉じることが出来るわけです。 もちろん猫のピートも大事なピースの一つです。「ナーオウ」と鳴く猫が完成した絵にいなかったら、がっかりですよね? | ||||
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SFというと難しい描写が多くて取っ付きにくいと言う印象を持っている人でも 最初から最後まで楽しく読めると思う。 老若男女問わず惹き込まれるであろうストーリーは なんでこの小説はハリウッドで映画化されないんだろう?と思ってしまう。 | ||||
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物語は中世のような世界描写で始まります。それが実は……というお話。 これは文章だけで表現されている、小説ならではの楽しみがありますね。 (以下ネタバレ) 話が進んでいって、この世界自体の矛盾に気付いた主人公が、神父さんに万有引力の事をたずねると、「愛」と答えるシーンが面白いです。話は冒険小説的で読みやすいです。 ガリレオと宗教裁判、という誰もが知ってるイメージが湧いてくる本作ですが、ハインライン氏の作品として見直すと、これって完全リサイクル機構が必須の世界観なんですね。 生活を維持するために必然的なものが、宗教によるモラル・禁忌や、中世のような生活様式だと考えれば、もう一度楽しめます。 | ||||
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『夏への扉』です。 ハヤカワ文庫の翻訳ものSFの中でも名作としてとても名高いです。 シリーズではなく一冊完結なので、手も出し易いです。 読み始めて、プロローグ的な部分が随分長い、と思っていたら、もうすっかり本編に入っていて、半分弱くらいは読み終わっていました。いつの間にか引き込まれていた、ということです。その分、メリハリを感じなかったというのも事実なのですが。 翻訳の文章も、つっかかりを感じることなく読めたということです。 SFネタは、タイムスリップもの。最後はきれいにまとまっていて感動です。「古典」として時をこえて長く残るだけのことはあると思いました。 表紙の猫のイラストも印象的です。 | ||||
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SFが神学論争に陥る以前の古き良き時代に書かれたSF。 小学生〜中学生くらいの少年少女に是非読ませたい名作である。 (作品中に女性を蔑視するような表現が若干見受けられるが これはユーモアの裏返しと捉えるべきであろう) また小説家やシナリオ作家を目指す人も必読。ここには「魅せる」要素が てんこ盛り。「夏への扉」を読んでいると、いかに主人公に難題を与え、 それを解決させていく過程が我々読者を作品世界へ引き込んでいくか、 また登場人物のキャラクターの作り込みが大事かを教えてくれる。 とくに猫のピートの描き方は出色の出来。告白すると、これを読んで猫好きになってしまった。 | ||||
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初めは凄いダークで気が滅入るようなストーリなのだが、この主人公ダンの純粋さ・・ また生意気だが可愛らしい猫ピートの存在が、物語に活力を与えていてどんどん引き込まれていく。 もちろん結末は・・・ 読んでいただいてその結末を知って頂きたいのだが、えもいえぬ幸福感を読者も感じることが出来るだろう。 SFの中にタイムマシーンを交えた作品は良く有りがちだが、 その機能を旨く適応した非常に良い作品であると思う。 またこの作品が発表された頃は、クライオニクス(人体冷凍保存技術)の可能性が騒がれた時代とリンクしておりその流れも非常に良く感じ取れる。 多くのSFを語るなら、この1冊を知らなければモグリだといえる。 その意味を込め星・・・5つ。 青空ぴろ | ||||
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冒険スペクタクルのような、それでいて童話のような。 この作品のタイトルは、主人公の飼い猫ピートが、 苦手な冬に、夏へ通じる扉を探す・・・というくだりが 関連しています。これだけでも童話的なエピソードですよね。 全編通してハラハラしつつも心温まる作品です。 SFとしては、物足りない部分があると思いますが、 単純に作品としての質は高いです。 本をボロボロになるまで大切に持っていたくなるし、 もしかしたら飼い猫に「ピート」と名付けたくなって しまうかもしれません。 作品中には大人のための真理もちゃんと用意されています。 読みやすく、全世代を通して心に響く一冊です。 | ||||
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舞台は1970年・・・の割にはハイテクです。パラレルですから。 人生に絶望した主人公マイルズは猫と一緒にコールドスリープしようとする所から、今作の物語は始まります。踏んだり蹴ったりなマイルズを襲う更なる悲劇・・・ 先の読めない展開ですが、突拍子がないわけではなく巧妙に組まれたストーリーにはどんどんと引き込まれます。 次々と謎が解き明かされるクライマックスは気持ちいい。 心温まる作品です。 | ||||
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訳者の方の後書きにもあるとおり、タイムトラベル、冷凍睡眠などSFが舞台として用意されているけれど、腕(能力)に自身のありかつ純朴な理系人間の、本当にどこまでも純粋な愛の物語です。過去において主人公と未来において妻となる女性との別れ(永久の別れではないのだけれど)の場面は感動しました。理系人間、特に腕(能力)に自信があるけれど、営利追求の経済の波にのまれ、疲れ果てている現代の技術者にお勧めです。この本が「がんばれ、ファイト」とプッシュしてくれます。 | ||||
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時間SFの傑作としてオールタイムベスト10の常連の作品。 猫SFとしても読める詩情豊かな作品。 恋人に裏切られ冷凍睡眠で未来に送られた男が、 タイムマシンで過去に戻って…。という話。 抜群の構成力だが、理解出来なかった人は、 広瀬正のオマージュ作品「マイナス・ゼロ」を読むといいかもしれない。 恋愛SFとしてもハッピーエンドになるが、 男に都合のよいハッピーエンドみたいなのが、ちょっと引っかかる。 冷凍睡眠ネタSFとしては、樹なつみの「OZ」のラストの方が、私は感動しました。 ロリコンを罵倒する「OZ」のヒーローは、年下の若い綺麗な未熟なヒロインと物語途中で知り合うが、 ラストで眠れる森の美女と化すのは男の方である。 男が冷凍睡眠している間に少女は成長して立派なオバサン科学者になるという「OZ」の方が、 硬派SFとして感動的だったよな。 私の記憶違いかも知れないが、ハインラインの「夏への扉」には、 ロリコンを認めるような軟弱な視点があったような気がする。 ちなみに竹宮恵子の「夏への扉」はハインラインとは無関係ですw | ||||
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小学生じゃ早すぎるし高校生だと遅すぎる気がする。 小学校高学年から中学位に出会うのが一番この作品にも読者にも幸せかな、と思いますが 人生のどの時期に読んでも楽しめるとは思います。 翻訳の古さを味わえる、若しくは気にならないなら読んでみて欲しい。 私個人はいい時期にこの作品に作出会えたようで、今でも読み返して最後の文章まで辿り着くと 初見で味わったと同じ暖かい感情が胸中に溢れてきます。年寄り臭い感傷かもしれませんが | ||||
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冒頭の数ページ、護民官ペトロニウスの描写だけでも試しに読んで、グッと来たら買って間違いなしの1冊です。 主人公のダンは才能溢れる発明家だが、ちょっと世間知らずのお人よし。それが災いして、苦労して育て上げた会社も発明もすべてを騙し取られてしまう。 この辺りの情けなさ、なんで気付かないんだよ!とイラつくようなお人よしぶりが、なんとも愛嬌があって引き込まれます。 一度は愛猫と一緒に冬眠装置に入ろうとするものの、生きる気力を取り戻し悪党と戦うダン。この辺の戦闘シーンも、「志村うしろ〜!」的なヘタレっぷりでちょっと笑えます。 そして結局ダンは冷凍睡眠装置に入れられてしまいます。猫抜きで。 ええっ、じゃあ飼い主を失った猫はどうなっちゃうの?と心配になり、急いでページを繰りたくなりますが、さりげない描写がのちのち複線として効いていたりするので、慌てずゆっくり読むほうが得策です。 ダンが目覚めるのは2000年。残念ながら実際の2000年はこの小説で描かれたようにはなりませんでしたが、そんなことは少しも小説の面白さやリアリティを損なっていません。 良い小説は年月がたっても色あせない。そんな当たり前のことを再認識しました。 まったくの蛇足ですが、歴史上のペトロニウスは「昼間は眠り、夜を仕事と享楽に生きた」そうで、意外に猫の名にふさわしいのかもと思いました。 | ||||
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世界三大SF作家の一人、ハインラインの最高傑作の一つ。ハヤカワ書房の投票では一位に輝いたこともあります。 発明家の主人公が共同経営者や婚約者に裏切られつつも、現実逃避の30年後へと向かう冷凍睡眠、元の世界へ戻るタイムトリップ等の波乱の旅を軽快に、前向きに進んで行きます。 猫が小品としてアクセントを与えていますが、猫は余り、重要なファクターではありません。 主人公の欲のない、お人好しでありながらも、前向きで、どこか頼りないキャラクターに軽やかさのスパイスを振りかけてくれる存在です。 どこか気まぐれで、どこかmy way、そんな元気の出る一人の青年の人生の旅を描いた本作は、とても読みやすく、ハインラインの作品にしては、好き嫌いが出ないと思います。 しかし、ところどこらには、流石!と唸らせる名文句もちりばめられています。 タイムトラベル物とか、SFとかいう縛りを超えた軽快な傑作で、是非、SFファン以外にも、読んでいただきたいです。 すっと読めてしまいますよ。 | ||||
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テンポがよくダレずに一気に読めます。 私が思うにハインラインは訳者によって作風がかなり変わりがちなのが残念なのですが、 ハインライン作品の中で一番好きです。 他には自由未来、銀河市民、宇宙の戦士あたりが好きです。 | ||||
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押し入れの奥から埃をかぶった文庫本が出て来て 忙しいのについ一気に読んでしまいました。 多分、十数年ぶりです。 いつまで経っても、どんなにホコリにまみれても 変わらず輝き続ける秘密の宝物のような作品です。 | ||||
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表紙からして、猫好きにはたまらない表紙。この後頭部に惹かれて購入して数年。 何度も何度も読み返した。最後まで一気に読み上げたい。 古典的なSFの傑作ではあるが、ただ単に幸せな気分になれる物語として大好きだ。 大好きな人を、大事なものを、あきらめちゃいけないよー、と励ますような、ファンタジーの醍醐味がいっぱい。 | ||||
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