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夏への扉
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【この小説が収録されている参考書籍】
夏への扉の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全403件 301~320 16/21ページ
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| 20年以上前に読んだことあるのですが、内容はほとんど忘れていました。 新訳、いいですね。単語類が現代の感覚にうまく適応していて、 すんなり世界観に入っていけます。 ハインラインのこの作品の凄いところは、2001年の世界をリアルに予想していたところ。 1950年代にCADやワープロのようなもの予想しているところは、本当にすごいと思います。 また、余剰生産調整や保険・株式などの設定も現代の先進国の抱える問題を描写しているかのようです。 経済や科学技術の真実味のある設定が、コールド・スリープやタイム・トラベルのSF要素を さらに惹き立てているように思います。 SF以外のストーリーというかドラマの部分も、とても好感の持てるものでした。 SFが好きじゃない人にも、いちど読んでみて欲しいと思った1冊。 | ||||
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| 読んでいて本当に楽しい作品 読むと止まらなくなる 本当に下らない点ですが、終盤で幼女に求婚される主人公ですが、その後にコールドスリープするわけですが、主人公は大人フレデリカに満足出来るんですかね・・・? まぁ、いずれにせよ幼女に求婚されるとか裏山 | ||||
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| 猫を親友とする主人公が愛する者と自分の人生を守るために知恵の限りを尽くして(時々は腕力もふるい)戦います。 その戦いぶりが小気味よく、ラストはかく在って欲しいと願う通りでとても心暖まるものです。 SFでありながら小難しくタイムトラベルなぞ語ってはいません。 愛猫の名は、ネロ皇帝の支配下ローマで知識人・趣味人として最高の栄誉を得ていた「ペトロニウス」から取ったと思われます。 自分の戦いは「血のアレナ(闘技場)」ではなく詩と言葉だと「クオ・ヴァディス」の作者はペトロニウスに語らせています。 とても意味深でした。 | ||||
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| 一気に読ませる痛快SFサスペンスです。 プロットが緻密で終盤の畳み掛けるような展開が秀逸です。 長い間積読状態でしたが、早く読めばよかったと少し後悔しました。 名作との評判に偽りはありません。 SFに馴染みのない方でも十分楽しめる作品だと思います。 | ||||
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| 「夏への扉」は同一出版社から、小尾芙佐(新訳)、福島正実(旧訳)と2種類の翻訳が出版されています。 ハインラインは技術に精通していることに加え、ビジネスの知識も十分に持ち合わせています。 この作品に描かれている未来は、その背後に、実現可能な技術・ビジネス基盤が想定されています。 残念ながら、この点に関して、福島訳(旧訳)は全くその面目を欠いています。英語の原文を読まれた方ならすぐに気付くはずですし、 新旧訳を読み比べれば、一目瞭然です。一例をあげます。 原著の初版は、1956年です。作品の中に銀行預金の全店払いが出てきます。今では当たり前のことですが、これが可能となったのは、 1968年前後に住友銀行が預金のオンライン化を実現したことが、世界初のはずです。 作品に登場する場面では、銀行間の資金決済の方法、通信におけるセキュリティー上の暗号使用まで書かれており、その先見性は驚くばかりです。 原作はこのような新機軸が、テクノロジーとしてもビジネスとしても、具体的背景を持って描かれています。 旧訳はこの視点が全く欠けており、ハインライの名誉のためにも、この新訳を読まれることをお勧めします。 | ||||
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| 才能ある技術者のダンは、画期的なロボット「万能フレディ」をより高度に進化させようとしていた途上、 すぐに商品化しようと目論む商業主義的な相棒のマインツと、彼をたぶらかしまんまと株を譲渡させて しまった秘書の女ベンの二人に、会社の権利を乗っ取られてしまう。その上彼は、自暴自棄になって 一度契約したがそのあと思いとどまった冷凍睡眠の世界へ、ふたりの企みで突き落とされてしまう。 30年後に目覚めた彼は、ただ一人の味方である少女リッキィの行方を追いはじめる・・・。 ハインラインの残した傑作SF長編『夏への扉』は、時空をまたにかけて展開されるタイムトラベルミス テリーだ。この小説を読むと、優れたSFというのは、その設定のみならず、小説世界全体に漂う気風、 主人公をはじめとする登場人物のパーソナリティの好悪、細部のギミックまで、文体のリズム感、その ような幅広い角度から見て、やはり優れているということがよくわかる。特に、訳者の福島正実も解説 で「いかれた」と告白する通り、本作の魅力を底上げするのは、愛猫ピートを従えながら、所狭しと奔走 してトラブルシューティングしていく主人公ダンその人の魅力に他ならない。 最終的にダンを待っているのは、一つのハッピーエンドなのだけれど、その前に訪れる幾多の別れとい うのは、読者に少なからぬ悲哀を届ける。タイムトラベルという、SF上の(今のところは)実現しようのな い技術で生まれた出会いと別れであるにもかかわらず、それでもここに人間的な情緒を読みとってしま う。それができるということが、逆説にこの作品のフィクションとしての強度を証明しているように思えて ならない。 | ||||
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| 福島先生の旧訳版を長年読みなれた者です。 小尾先生の作品はいつも丁寧に和訳されている感じで、 この本も言葉一つ一つの雰囲気を大切にしている感じが伝わってきました。 旧訳版で描かれていなかった部分(原文を読んでいないので削られたのか足されたのかはわかりませんが)が とても新鮮でした。 読みやすくて理解しやすい日本語でほっこり読みたいなら新約お勧めだと思いました!! 旧訳版は最初から最後までジェットコースターみたいに突きすすむスピード感が楽しい感じ・・・かな? (↑他の人が同じようなことをおっしゃっていたのでビックリしました) 人によって好みはあるだろうけど、私は両方とも大好きです。 | ||||
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| ウチが生まれる前の1956年に書かれた1970年、2000年の「近未来」を舞台にしたタイムトラベルSFの古典中の古典。 技師のダニエルは自身が開発したお掃除ロボットを持って友人と起業。もっと良いロボットをと開発している最中に、友人はダニエルの婚約者と共謀してダニエルを裏切ってしまう。 失意のダニエルは酒におぼれ、婚約者のいない未来へ相棒猫のピートと冷凍睡眠会社へ…… 再読……というか、もう何回読んだか分からない一冊。 50年以上も前のSF作品。科学技術も今とは異なっているし、1970年も2000年の「未来」も現実とはかなり異なっている。 それでも、何歳の時に読んでも、ダニエルの無謀なまでの走りっぷりに、ピートの男気ある「猫」っぷりに、リッキイの可憐さに、そして2つの時代に暮らすそれぞれの人物の生き生きとした動きに、ガーンと落ち込んで、頑張れと応援して、切なさに涙して…… 最後には、 「ドアというドアを試せば、必ずそのひとつは夏に通じるという確信を、棄てようとはしないのだ。」 という自分になってしまう。 だから、この作品は5年後も10年後もおそらくウチの本棚に置いてある作品なんです。 「どんな本が好き?」 と聞かれたら、まずあげる一冊です。 | ||||
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| 大変面白くて一気に読むことができました。 その後、他の人がどんな感想なのか調べたりしました。 そこであったのが、ロリコンで機械オタクが主人公な物語という指摘 でした。たしかにそういう捉え方も可能なのでなるほどなと思ったり しました。しかし、そんな主人公なのに面白いと感じさせるというこ とは、この作品がすごい面白いということのあかしでもあります。 オールタイムベストなどでは必ずといっていいほどあげられる作品な ので、興味があれば読んでみてもいいのではないでしょうか。 | ||||
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| 遠い記憶のこの小説には、今もかわらぬ温もりがあります。 ピートの焦れる夏への想い、その愛しき本能。 お人好しの主人公とその場所へと辿りゆく、 幾度の奮闘劇に、きっと読者は勇気を得ます。 厳しい冬をよく心得て、こうして話を結べる力。 私のとってのSF小説は、ハインラインの このユーモアへの憧れなのかもしれません。 | ||||
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| まだ読みかけですが、この本を初めて読んだ時のシチュエーションや思い出がよみがえってきました。山下達郎の同名の曲を聴きながらだと、なおいいです。 | ||||
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| まず、始めの数ページで、コレは面白いかも・・・と思いました。 それは、猫のピートが「人間用のドアのどれかひとつが、夏に通じているという固い信念を持っていたからである」 の一文のためであると思います。 内容自体は、1956年に書かれたものなので、50年以上たった今読むと、SF的には、目新しいものはないのかも知れません。 でも、話の面白さは、まったく色あせていないのではないかなと思います。 時々、ここはちょっと都合よすぎるんじゃない?って思うところもありますが、これだけすっきりできたら、気持ちいいと思います。 夏への扉というタイトル。 もうこれだけで、希望に満ちた気持ちになります。 とても気持ちのいい物語です。 訳者が変わって新しい版が出ているそうなので、そちらも読んでみたいと思います。 | ||||
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| タイトルの文言は旧訳版の冒頭にある謝辞ですが、この新訳は旧訳と比べるとかなりちがった印象に仕上がっています。 大きく変わったのは主人公の印象で、旧訳では主人公がいかにもちゃきちゃきのカウボーイという感じでしたが、新訳ではおとなしめになっている様に思います。なんというか、かなり丸くなってますね。 また、ねこの気持ちがルビ付きで表されているのも新訳の特徴です。例えば、「ナァーウ?(いーまあ)」、「ナァーウ!(すーぐ)」という風にです。旧訳ではルビはなく読者が読み解く様になっていましたが、もし旧訳にルビを振るとしたら「ナァーウ?(今すぐか)」、「ニャアウ!(よし行こう)」といった調子になるのではないかと思います。 新訳本は旧訳を知っているとなかなか馴染めない場合も多いのですが、この本に関してはそういったことはなく、違いを楽しみながら読むことができました。新・旧どちらが良いかと問われると、読み慣れていることもあり私は旧訳が好みですが、やはり旧訳の歯切れの良い会話や独特のテンポは捨てがたいものがあります。 新訳を読んでこの作品のファンになった方は、旧訳も読んでみてはいかがでしょうか。またちがった夏への扉が見つかると思いますよ。 | ||||
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| あらすじ 舞台は1970年のロサンゼルス。 技術屋のダンは婚約者と親友に裏切られ自棄になり コールドスリープで2000年にトリップすることを決意する。 だが、その前にあの二人に復讐を、と親友の家に向かうが・・・ 夏への扉を探し続ける飼い猫ピートとダンの波乱万丈の物語。 感想 どういうわけかずっと勘違いしていて 家の扉が異世界に通じていて・・・ そんなファンタジーものだと思っていました。 そう思ったままページを開くと 美しいあるエピソード(これがまたぐっとくる)から幕を開け そこから、自棄になった主人公が 飼い猫と一緒にコールドスリープさせろと 保険会社にどなりこむシーンになって、ちょっとたまげた。 タイプトリップものの名作みたいですね。 さすが読み継がれる作品だけあって凄く面白い。 ダンの無尽蔵なバイタリティに引っ張られ 気づいたときには読み終わっていました。 夏の扉を探し当てたと言うよりは 夏の扉をたぐり寄せたという印象でしょうか。 読み終えて思ったのは、あの頃の人たちにとって 2000年と言うのは特別な存在だったんだ、ということ。 最後に書かれた翻訳者の一言に自問自答してしまいました。 おそらくこ、あの時代だからこそか描けた作品なんでしょう。 読んでからの一言 こんな主人公の思いも、今のご時世だと危険視されるのかな? | ||||
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| 今までSF小説など読まなかったのですが、読みやすい。というレビューが多かったのと、私が猫好きということで購入してみました。 正直、内容としてはいろいろとツッコミどころはあるったのですが、話のテンポもよく、あっというまに読み終えてしまいました。 涼宮ハルヒシリーズなどの気楽(ひたしみやすいという意味で)なSFも読まれているかたなら、オチは読めちゃうとおもいますが、 読書の時間を無駄にすごした!とはならず、とても心あたたまるものがあります。 SF入門として、ぜひ涼宮ハルヒの消失とご一緒にご購入ください(笑) | ||||
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| 『ぼくらは、1970年12月、コネチカット州に住んでいた。 猫のピートは、いつも冬になると、夏への扉を探す。 たくさんあるドアのどれかが夏に通じていると信じ込んでいるのだ。 そう、ぼくも夏への扉を探していた。 』 書評の内容が物語の初めに書かれている。 これだけどグットくるのよねぇ〜。 でもこの本はSFタイムパラドックスの金字塔。 超有名です。ドキドキハラハラ目からウロコの連続本。 これも何度も読み返しているなぁ〜。 | ||||
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| 過去と未来を行き来する主人公は、時を変えるごとに価値観も変えてゆく。そして変わらないもの。 普通では早すぎる心の変化は、冷凍睡眠と時間旅行の急激な環境の変化と対比して考えられるから面白い。 この構成が巧いから読み手が感情移入しやすく、大切な事を考えさせてくれる。 扉は開いているのだから前へ進もう | ||||
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| 読みたかったハインラインの「夏への扉」が、文庫になったので、早速手に入れました。 タイムマシンものが大好きなのですが、これはとても良くできています。特に、タイムマシンものの「つぼ」とも言うべき部分がしっかり押さえられていて、何度も読み返してしまいます。古い時間軸で見た展開と、新しい時間軸で見た展開・・・。 タイムマシンもの独特の、あれ、あれはどこに行ってしまったのだろう、と、頭の片隅に置いておいたことが、後半次々と解決していく楽しさが、あちこちにちりばめられています。 全体的な展開は、ベタかもしれませんが、逆に楽しく読むことができました。 | ||||
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| ジャケットのさわやかさにも惹かれたが、決定的だったのは、帯に書かれていた言葉だった。 明日は、今日より、ずっといい日になる 時をかけるエンターテインメント 新しい翻訳で贈る、すべてのひとびとへの応援歌 冬に「夏への扉」を買う俺って、なんて間抜けなんだろう、と考えもしたが、いや、これは、冬にこそ読むべき作品だ、読了した今は、そう思っている。 仕事上のパートナーにも、婚約者にも裏切られ、挙句の果てには、最愛の雄猫ピートとも離れ離れになってしまう。これのどこが、応援歌なんだ、ずたずたのぼろぼろじゃないか、今日も明日も、ちっとも、よくない。ばか! などと、ぶちまけどころのない怒りにとらわれた。 物語が進むにつれて、私の怒りは収まり、ハッピー・エンドの結末に、胸をなでおろした。 「夏への扉」。別に、<春への扉>でもよさそうなのに、と思ったが、<夏>でなければならないのだ、と思い直した。<夏>の開放感のイメージは、<扉>を押し開けるエネルギーを秘めているから。 うちには飼い猫はいない。けれど、もし、どこかで猫にであったら、あごの下をなでてやろうと思った。間違っても、たたくもんか。「夏への扉」――明るい未来への扉――が開くかどうかは、審判者様の猫が決めるんだから。 「訳者あとがき」にもあるように、ユーモアあふれる文章も、この作品の魅力だ。こんな風に。 ジョンとジェニーのサットン夫妻は、教養もあり、ものに動じず、親切なひとたちで、地震すらもお茶に招きかねない人なつこいひとたちだった。 ちなみに、この本のジャケットをはずしても、表紙も水色なので、さわやかな気分が味わえる。 | ||||
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| 【旧訳版】の本作に出会ったのは、高校生の頃(1970年代後半)。特にSFマニアでは無かったのですが、この作品は夢中になって何度も読みました。 数十年ぶりに、また【新訳版】で本作に触れられて幸せでした。【旧訳版】が手元に無いので比較は出来ませんが、文章がスムースになりずいぶん読みやすくなっているのではと思います。 “若い人”と“いつまでも若い気持ちを持っている人”、そして“猫好きな人”にお薦めします。 訳者の小尾美佐さん、出版社の早川書房さん、ありがとうございます。 ★装丁もイラストも綺麗で、価格もお値打ちだと思いました。 《追伸》この本が好きな皆さんは、山下達郎氏の曲「夏への扉」(作詞は吉田美奈子さんで、名盤「ライド・オン・タイム」に収録)のチェックも忘れずに! | ||||
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