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白夜行
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白夜行の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全711件 481~500 25/36ページ
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とにかく一気に読ませる面白さはあります。 ドラマを先に見たので内容的に驚きはなかったのですが、 小説では二人の接点が描かれないし、全て三人称なのが新鮮でした。 しかし二人の極悪非道ぶりが徹底して凄まじく、 一切の共感や同情はわかなかったです。←できると感動するかも? 絶対に読み返したくないという気分になりました。 | ||||
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ドラマ→本だったので細かい部分まで映像を蘇らせる事が出来たけど、これが本だけとなると詳細はわからないのでは。(あえてそういう風に作ってあるのだろうけど…)後味悪いって意見もありますが、正直私もドラマではえぐいなぁと感じた時もあるけど、本の後味は悪いとは思わなかった。ひとつの物語としてみればものすごく完成度の高いよい作品だと思う。自分にとって夜でも歩いていける程の太陽ってなんだろうね…深いわ… | ||||
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綾瀬はるか主演のTBSドラマ「白夜行」の原作ということで読みました。 ドラマの方が、全てを時系列的に、しかも判りやすく描いているので、原作の方がやや難解です。 一気に読めば判ると思いますが、800ページを超える長編で、(構成上わざと)視点を変えつつストーリーを織り成していっているので、また「最初の事件の真相」が最後に推理されることにより全体像が掴めるので、なかなか一筋縄ではいかないと思います。(といってつまらないわけではありません、念のため) 基本的にダークな話です。次々と犯罪を犯していく、救いの無い話です。 異色作と言えると思います。単なる悪女物とも違うし。 私は読むとハマるたちなので、かなりズシンと暗い気持ちになりました。 悲しすぎます。 本作が気に入った方は続編とおぼしき「幻夜」も気に入ると思います。 | ||||
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「殺人を犯し、それを隠蔽するために、次々と別の犯罪を重ねる」 というストーリーはよくありますが、卓抜なプロット(主人公二人の接触と感情を一切書かない)によって、素晴らしいエンターテイメント小説に仕上がっていると思います。 亮司は自分が小学生の時に実父を殺したビルを観ながら栗原典子にこう語っています。 「俺は別にショックなんか受けちゃいなかったんだよ。ただ、学習した。この世で一番大切なものは何かってことをね」 亮司が「学習した」のは、実父を殺し、次々に犯罪を重ねてでも、雪穂を「守る」ことであったのか。 雪穂は、『R&Y』大阪店開店の前日に浜本夏美に対し 「太陽の下を生きたことなんかないの」「…でも暗くはなかった。太陽に代わるものがあったから。太陽ほど明るくはないけれど、あたしには十分だった…」 果たして、亮司と雪穂にとっての救いとは何だったのであろうか。 ※読後、冷静になって考えてみると、雪穂の極悪さに気が気がつきました。 何人もの罪のない人達(特に篠塚美佳)を、レイプさせているのですから。 過去にいかなる体験があろうと、雪穂の冷徹非道ぶりには決して共感はできません。 | ||||
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いつもはビジネス書しか読まないのですが兄に勧められてこの本を読みました。 何気なくマックに入ってコーヒー飲みながら読み始めたのですが・・・。 見事ハマってしまいました。 18時に読み始め、マック、ガストと転々とし 次の日の午前1時迄7時間ぶっ通しで読んで読み終わりました。 850ページは読み応えがあります。 まったく明るい雰囲気ではなく、ストーリーもどちらかというと淡々としたものですが、中だるみすることなく一気に読ませる内容の濃さがあります。 読んで大満足の一冊でした。 | ||||
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質屋殺しの事件から19年。容疑者の娘と被害者の息子。二人が事件にかかわっていることはわかるのですが、二人の心情はまったく語られず、二人の接点も見えない。なのに、二人の回りで起きる血なまぐさい事件。 二人を取り巻く人間の行動のみでかかれた物語なのに、その心の悲しみが伝わってくる小説でした。命を懸けて雪穂を守る亮司の純粋さに打たれました。 ドラマは見ていませんが、綾瀬はるかの雪穂はイメージぴったりと思います。 850ページ、楽しませてもらいました。 | ||||
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東野圭吾の本の中で、ダントツで輝いている作品です。 彼の作品の中で、私が一番好きな作品です。 まさに、珠玉の名作です。 彼が、渾身の力をこめて、愛情を持って物語を書いている感じがします。 ドラマは、ファンの期待を大いに裏切る「大コケ」だったので、ショックでしたけど・・・。 雪穂の天性の魔性っぷりが大好きです。 私には到底真似できるような代物ではないですが(笑) 最後のオチには、鳥肌が立ちました。 小説の至る所に布石があるので、何度読み返しても面白いです。 私の宝物といえる本です。 | ||||
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主人公二人の人間性はもとより、 何を考え、何をしたのか、全く書かれていません。 まさに無色の文章です。 だからこそ良かった気がします。 私は現実世界には存在しない、全く人間の心を持たない極悪人 の主人公達を想像し、周りでだまされていく人間に感情移入し、 二人の恐ろしさを楽しめました。 本の魅力は、現実世界では感じられないことを 疑似体験できることだと思います。 小説は(他の文章とは違い)、虚構だと割り切って読むべきだし、 そうすることで始めて、楽しむ事が出来ると思います。 | ||||
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読み終えた感想は、暗い!重すぎる! ですが、その徹底ぶりに感心します。 話の前半で、なんとなく「こうなのかなぁ」と想像するのですが、 決定できない。 いつの間にか、自分が必死に主人公達を追っているんですよねぇ まんまと作品に入りこめさせられました。 ダークな気持ちになるけど、傑作です! | ||||
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私が女だからなのか、読み終わって不快感だけが募った作品でした。 書き手として「巧み」ではあると思います。構成力や筆力はあるのでしょう。 ただ、読めば読むほど続きが読みたくなくなり、ページをめくる手が重くなるという作品でした。最初の半分に2日、残りに10日近くかけて、なんとか読み終えたものの、最後に行き着いて軽い吐き気を感じました。ヘタに作りが「巧い」だけにたちが悪い。 人の命や尊厳をこれほどまでに軽々しく扱っておきながら、借りてきたような薄っぺらいヒューマニズムをかぶせて、ごまかして「深さ」に見せかける書き方に嫌悪を感じ、そしてそれに唯々諾々と騙されている世間の評価に疑問を感じました。この作品が「駄作」として扱われたなら、弁護したくなる部分もあるでしょうが、ドラマ化や舞台化などしたくなる人がいるほど、「感銘」を受ける人がいることに、甚だしく疑問を感じます。 粉砂糖のようにかすかにまぶした、見栄えのいいだけの薄っぺらい感情には、少しも移入できないし、そんなものいっそない方がいいのに、と思いました。 人間を誠実に見つめようともしていない人に、もっともらしく人間を語られたかぁないと思ってしまいます。実際に幼い頃に主人公の女性と同じような目に遭った女性がこの作品を読んだとしたら、何を感じるだろうかと思うと、ものすごく気分が悪くなります。 プロットに徹した奇抜で珍奇なストーリーを書きたいなら、堂々とそれを書けばいい。ただの魂のネジのはずれた気の狂った凶悪犯罪者の凶行の記録として書いてくれれば、納得も行く。登場人物たちを記号として配置したいだけなら、それに徹して欲しい。 内実がそれだけなのに、チープな人間性のメッキをかけようとするから、読んで不快感ばかりが募るんだなぁ、と思いました。 初めて読む東野圭吾作品がこの作品ってのはものすごく不幸な出会いでした。 他の作品を読もうかというモチベーションが一気に下がってしまいました。 | ||||
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大阪の小さな町で起きた1件の殺人事件から物語りは始まる。 被害者の息子と、容疑者の娘。2人の不思議な関係は19年にわたる。それぞれ別の道を歩みながら、お互いの人間関係をたどると、つねにどこかでつながっている。 複雑に張り巡らされた伏線を少しずつたどりながら、真実に近づく笹垣。 しかし、すべての真実が明らかにされるわけではない。数々の事件の中にはいくつかの疑問点が残る。 それは、別の作品「幻夜」にも共通して言える。 一人の女性が、自らの成功のためにあるいは目的達成のために、周りを巧みに利用する点もそうだ。 「なるほど、この事件はここでつながるのか」と感じる一方、なにかすっきりしない感じがのこる。 しかし、それを不満に感じないほど読み応えは十分にある。 | ||||
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とにかく、この本はすごかった。ものすごく分厚いかもしれないけれど、読みやすかった。何がすごいかって言うと、表現方法が、第一に挙げられる。主人公は、2人であるが、その主人公からの視点で書かれたところは、全く無かった。それどころか、行動さえも、書いてない部分さえあった。物語の構成は、質屋が殺されることから始まっていた。その事件は、結局迷宮入りになるが、そこから全ては始まったのだった。 さて、主人公の2人は、どんどん大人になっていくわけであるが、その2人にかかわる人物も大勢出てくる。その、かかわる人物が、かわるがわる、その人の視点で、主人公のことを書いてあるわけである。その書き方は、とてもうまい。物語が進むにつれて、うまく事件のベールがはがされていくのだ。主人公2人の行動は、結局、全て周りの人物の想像であり、それが当たっているかは、作者・・・東野圭吾しか知らない。が、物語は、当たっているとして、進んでいくのだ。私は、主人公2人が関わるところは、どこかな、と、わくわくしながら読み進めていたのだが、結局、それは無かった。が、その事も、この物語にとっては、魅力でしかない。 一言で言って、相当読書ばかりしている私も、こんな本は読んだことが無く、読んだあとは、こんなに書ける人もいたのか、と作者を尊敬したりもした。 結構値段が張るが、私は買う予定である。というか、この本には、その値段でも、全く不思議ではなく、この本がこの値段でいいのか、と感動さえする。 | ||||
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この作者の人間性を疑う。 私も小説ではないが作品を作っています。作品とは、宇宙とのつながりを知っている人以外は、その作者の中にあるもの以外表現できないのです。 この話を読んで共感も達成感も何もなく、胸が苦しくなるだけです。こんな作品が世に出ていいのでしょうか?私はそうは思いません。 ただ、よく出来ているだけでは駄目だと思います。 世にモノを発信する人間の責任があると思います。読者をこんな思いをさせてなにが面白いのでしょうか? 私はこの作品が大嫌いです。 | ||||
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章が変わるごとに登場人物が増え、各々から語られる出来事が だんだんひとつの事件の本当の姿を浮かび上がらせていく・・・。 最後まで主役であるはずの二人(雪穂・亮司)から感情や思いというものは 一切語られず、最終的に事実がどうだったか、明確には描写されることはなし。 だけど、他の目線から語られることで本人から語られる以上に、 二人の哀愁というか・せつなさというか・・・そういったものを強く感じさせられた。 もちろんサスペンス的要素というか謎解きで読ませていく部分も多いのだけど、 (そしてそれに前半はひっぱられていくのだけど)そんなものは中盤でおよそネタバレ。 結果そういった結論さえ二人の気持ちを表現する道具になっていて 私としてはサスペンス以上の読後感がずんときた。 想像される事件の真実を思うに、できれば二人には幸せになってほしかったなあ。 | ||||
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かなりボリュームはありますが読みやすいです。 中心となる人物の心情描写が全く無いのが特徴で、確かにそれがなくても見事に描ききっているのではとは思います。 しかし、やはり私としては不安といえばいいのでしょうか、 きっと二人はこんな事を想って、考えてきたのだろうなぁ・・と想像を巡らしつつも これでいいのかな・・?と自分に自信が持てない部分がでてきてしまいます。 ここが気にならなければ良いでしょうが、私みたいなタイプの人は読み終わった後に もやもやした感覚を覚えるかもしれませんね。 上記の手法もあってか全編の長さの割りにはクライマックスに割いているページが少ないため、 読みながら残ページ数を見てひどく半端な結末になるのではとハラハラしました。 | ||||
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随分前に『秘密』に感銘を受けたので、購入しました。ネタばれになりますので、ストーリーには触れません。 感想は、巻末の解説者の意見と全く正反対です。辛い過去を背負って「白夜」を歩み続ける主人公の感情・心情を一切描かず、周りの人々の立場からのみ描写する手法はいいのですが、クライマックスくらいは彼等の永年にわたる心情を一気に吐露する場面があった方が、読者も感情移入出来てよかったのではないでしょうか。そこをしないところがスゴイ!と解説者なら言うでしょうし、ある意味ラストでの雪穂の態度は衝撃的ですらあります。 まぁ趣味や好みの問題と言えそうですね。ただ後味は余りよくありません、いろんな意味で。 | ||||
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非常に濃厚。 馳星周の解説にあるように、主人公の心理描写がない。 "だから"なのか"なのに"なのかは分からないが、思いっきり感情移入してしまった。 結果、読み終わってぐったり。内容は本当に面白いし、ドラマでは表現できない部分を小説で味わって欲しいと思います。 カバンに入れて持ち運ぶ身としては、上下巻に分けて欲しかった。。。 この意味でも、重いです。 | ||||
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とても暗くて重いお話でした。 それでも一気に読み進めたいと思うほどに おもしろいお話でした。 ただ、あまりに長いので 読み終えるのに、かなり疲れます。 1日潰す覚悟でどうぞ。 ドラマの雪穂は随分と美化されていたけれど 原作の徹底的に冷たい雪穂が私は好きです。 でも見た目のイメージは綾瀬はるかがピッタリだったと思います。 ドラマの雪穂の養母の最期のセリフ。 「2人揃って哀れやな」 このセリフが一番好きです。 | ||||
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19年間の軌跡は評判の「緻密なプロット」より最初から最後まで二人の関係があくまでシンプルであることに驚く作品。戦後高度成長期からバブルにかけて、二人に関わった人々はそれぞれ人生を変えられていきます。彼らに立ち向かう者、回避するもの、そして知らないままの者。二人が作中で接触することはありません。その徹底ぶりが作中の緊張感を高めています。 | ||||
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文庫本でP800強ありますが、読ませる力があります。まあ、救いがないという批判はありますが、フィクションですから。救いを求めたいならば、小説を見た後、ドラマを見てください。二人の気持ちが描かれていますし、周辺人物の気持ちも描かれていますのです、救いがあります。物事のニ面性、立場の違いによる善悪の主観性が、人には内包されているということではないでしょうか。ドラマがあってこの物語は完成されているように感じます。 | ||||
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