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白夜行



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【この小説が収録されている参考書籍】
白夜行
白夜行 (集英社文庫)

白夜行の評価: 4.18/5点 レビュー 711件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.18pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全711件 601~620 31/36ページ
No.111:
(5pt)

読んでから観るか?観てから読むか?

実に面白い!
最初はバラバラに見えた一つ一つの事件が、エピソードが、
少しずつつながっていく。
「もしかして、もしかして…」と思いながらページをめくっていくと、
最後にはアッと驚く結末が……。
ハラハラドキドキの一冊。
確かに重たい話なので、嫌いな人はいるかもしれない。
(特に、同じ作者の『秘密』とかが好きな人から見ると、
 一言言いたくなる本だろう。)
でも、内容の重たさにもかからわず、読後感は意外とすっきりしていた。
ただ、ただ見事な話の運びに魅了されて一気に読了してしまった。
読者を引き込み、掴んで離さない語り口。
(「圧倒的なリーダビリティ!」とでもいうのか?)
話の結論とは別に、そういった意味で爽快感のある本。
超力作です。
もうすぐドラマ化するそうですが、
さて、この本、読んでから観るべきか?観てから読むべきか?
私は「読んでから観る」ことをお薦めします。
白夜行 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.110:
(3pt)

現代によみがえった「悪女について」

有吉佐和子の悪女については今なお多くのファンを獲得しているのでよみがえったというのは語弊があるかもしれないが,
多くの人の視点からあらわした悪女一代記です。
主人公は被害者の息子と容疑者の娘ですが本人たちの視点は排除し,起きたことが周囲の人間たちの目からつづられます。
切ない物語なのですが,個人的には有吉佐和子に軍配が上がります。
悪女は本人の動機付けでなってほしいなぁと,幼児期の****では悲しすぎます。
白夜行 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:白夜行 (集英社文庫)より
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No.109:
(4pt)

点と点が線になる、その快感。

 最初は本の分厚さと、ミステリーが苦手ということもあって、手に取るのをためらっていたのですが…「絶対に面白いから!!」という友人の強力なプッシュで読む決心をしました。
 最初は事件の全容が全然分からないし、登場人物も多いしで混乱していたんですが…読み進んでいくうち「点と点が線になり始めた瞬間」は鳥肌がたちました!!
 殺人犯(誰かは言えない!)の心理が全く描かれないことも逆に読者の想像力を掻き立てるのに成功していると思います。
 内容的には5つ星でしたが、かなり忍耐が必要…ということで☆マイナス1としました。
白夜行 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.108:
(4pt)

面白いけれど好きにはなれない作品。

この本を読むきっかけとなったのは
恥かしながら某TV局でドラマ化が決まったからだった。
東野圭吾さんの本は白夜行が初めてで
あまり小説を読まない私でも非常に読みやすく
読者に分かりやすい描写をしており
読んで行くうちに引き込まれていく展開に胸を躍らせて最後まで読みきってしまった。
正直言って主人公の気持ちを一切描かないというのは
読み手の想像力に任してもでも色々捉え方が変わっていくので納得ができない。
(注)ここからは自分の想像であるが、
桐原の犯罪の心情は雪穂を助ける為の犯罪であってまだ分かるのだが
雪穂の心情は理解に苦しむ。
幼い頃の虐待のトラウマの為であっても
自分中心のイカれた性犯罪を次々とおこしていくものだろうか?
考えられるのは雪穂は完璧な人間をふるまった
残酷で自己中心的な精神異常者であるとしか思えない。
もう少し雪穂の心の闇や内面を描いてくれていたら私はこんなにも悩む事はないだろう。
そしてあまりにも雪穂中心で桐原の一方的な愛の献身的な犯罪の数々・・・
もしかして雪穂は桐原さえもを利用していたのか?と思ってしまうと
ラストの展開からしてもあまりにも残酷な話だ。
美くしくともなんともない。
私はこの作品を好きにはなれないと思う。
しかしドラマでは2人の愛が少しでも平等になれるように
捉えられると願いたいものだ。
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No.107:
(5pt)

白夜の中でしか生きられない主人公たち

2006年1月からTBS系でドラマ化されますね。原作を読んでいるので楽しみも倍増です。父殺し、母殺し・・・重いテーマですが、見事なミステリー作品として完成されています。
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No.106:
(4pt)

出身地だからこそ

東野氏は関西出身だ。
そしてイヤな匂いがするほどにドロリとした作風はそういう灰色の土地を舞台に繰り上げられたものが多い。
『幻夜』もそうだ。
そこがまた暗い陰気な事件の舞台を見事の描ききれる根拠ですらある。
人間の他人には知れない部分は誰にでもある。
そこを読者にジンワリと伝える作品だ。
ミステリーと一言では語れない部分がちゃんと含まれている。
そこがまた無気味なのだ。
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No.105:
(4pt)

鬱になる本

本のタイトル通り、内容は最初から最後まで真っ暗です。
東野先生の本なのでものすごく期待して読みました。
読み始めてすぐに白夜行の世界に引き込まれ、4日で読み終えました。
読み終えた直後、衝撃と不快感が残ります。
そして、何よりも悲しい男女の愛にただ胸が痛くなり、憤りすら感じさせる本です。
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No.104:
(3pt)

曇りガラスの向こうで秘密めく過去

メディアをにぎわす幼女を対象にした痛ましい事件を
思い起こすまでもなく、法月倫太郎の作品、貫井徳朗の作品など
凶悪な事件を描いたものを、奇妙にも続けて読む機会があったため余計感じるのだが、
事件そのもの、および事件の背景となる「暗さ」を
この作品ほど後ろめたい出来事に感じさせるものはない。
舞台となっている時代が、昭和だとういのも、ひとつの理由であろうか。
忌まわしい出来事が、ある男の子と女の子の周りで発生した。
その事件のきっかけは、ほぼ世間の目から隠匿されながらも
風聞にのり、人びとの過去のシミのような存在のまま生き続けていく。
その二人が、少年と少女になり、そして大人になっても、
その出来事は深くそれぞれの人物の心に棲みつき、
許しがたい「縁」となって存在しつづける。
隠そうとしてもかくしきれないシミのように。
さいごにこれを断ち切ったのは刑事・笹垣、と思わせながらも
実はそうではない終わり方に、
いけないものをを見てしまった後の罪悪感に似た読後感を覚えてしまった。
白夜行 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:白夜行 (集英社文庫)より
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No.103:
(2pt)

読後感が悪いです

物語には引き込まれて後半は一気に読みました。
ですが2人、特に雪穂の目的のため、周囲の人間を汚い手口で操作していくやり方に途中で非常な不快感を覚えました。
非常に消化不良の後味の悪い読後感でした。
物語中で解明された幼い2人に起きた事実は確かに胸の痛むものですが、最初の事件以降はあきらかにやり過ぎで、同情の余地なく不快なだけです。
私は東野さんの本はこれで4冊目ですが、いつも引き込まれはするのですが、内容になんともいえない不快感を感じます。
私には合わないようです。
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No.102:
(5pt)

凄いですね。

最初は殺人事件から起こって、ある2人の男女が別々の舞台で成長してゆく物語。というのは紹介文にあるので割愛して感想だけを述べますと、『白夜行』は衝撃でした。主役2人の心理描写が全くなくて、いまいち何を考えているのか良くわからなかったのが本当のところ。しかしそれによって読者に「こいつはこんな性格なんだよ」と最初から決まった人格を思わせることなく1人1人の読者に自由な印象を持たせられるのは東野さんの才能だと思った。驚きなのは、亮司と雪穂は文中で一言も交わすこともなく、また2人が会う様子も全く描写されていない事。それなのに読者に淡い期待を抱かせるような2人のちょっとした共通点などをふんだんに盛り込んでいる。私は小説を読み進めながら、果たして2人のあれやこれやの謎は解けるのかな?などとワクワクしていましたが甘かったです。本当に読んだあとは切なくてどうしようもなかったです。来年早々にもドラマ化するそうなので今から期待しています。
白夜行 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.101:
(3pt)

非常に引き込まれたのですが・・・

東野圭吾さんは大好き。これも初めは非常に引き込まれ寝食も忘れて読んだほどでした。が・・・・なぜでしょう、読んでいる最中から、とてもきつかった・・・・重たいものがのしかかり、いやな気分にさえさせられることもありました。特に後半からラストは、気分が悪くなるほどでした。面白いか面白くないかと問われれば、確かに面白い(世界に引き込まれます)ですが、読後感は最悪でした。
白夜行 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:白夜行 (集英社文庫)より
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No.100:
(1pt)

読む価値はない

東野作品には珍しくハズレ。無駄に長い。途中で投げ出しそうになるが、それでも「最後にアッと驚くようなどんでん返しがあるのでは・・・」と多少の期待を持って、延々と続く面白みのないストーリーを我慢しつつ読み進めたものの、正直時間の無駄だった。期待が大きかっただけに余計に残念。
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No.99:
(5pt)

推理小説にハマルきっかけ

白夜行を読んだのは3年前の夏。ここまで長編推理小説を読むのはこの本が始めてだったにも関わらず,夜から読み始めて気付いたら夜が明けていた,という日が数日続いた。手と足に汗を書き,硬直しながら読んだ。様々な出来事や人間関係が点から線へ,網目状に繋がる瞬間は鳥肌が立った。主人公二人を取り巻く描写から,彼らの気持ちを想像すると胸が痛くなる…。私にとって,東野圭吾と推理小説の面白さを知った大事な一冊。
白夜行 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:白夜行 (集英社文庫)より
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No.98:
(4pt)

こんな気持ちにさせられる・・・

文庫になったのを買って2度目ですが読みました。最初は単行本で。文庫でこの厚さは読みにくいので星4つです。初めて読んだときも今回読んでも、絶対に断言できることは、「こんな気持ちにさせられる本は他にない」ということです。たぶんこの本は想像力がたくましい人ほど読むのが辛いです。主人公2人がどんな気持ちで生きてきたのか考えると、あまりにも救いようがないからです。読んだあと、大変悔しい気持ちにもなりました。なんで、二人はこんな白夜行を進まねばならなかったのだろう、と。この二人をどうにかして救えないのか、と必死で考えてしまいました。東野さんがそういうメッセージ性を持たせたとは考えにくいですが。私は、まぎれもなく傑作だと思います。読み手にここまで気持ちを想像させることで、こんな気持ちにさせる本は他にないと思います。
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No.97:
(1pt)

不愉快

出てくる女性にリアリティがない。性犯罪や性的虐待などを安易に扱いすぎではないだろうか。特に幼児期の虐待などは「最近注目されているから入れてみた」という感じ。いかにもウソ八百でデタラメ感のある話なら現実と切り離して見ればいいだろうが。ここまでしつこく書くなら、ちゃんと取材などして被害者の心情や人生など調べてからにしてほしい。幼い時傷を受けたので、犯罪に走る。ではあまりにもあまり。
白夜行 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.96:
(3pt)

面白いがヒロインの動機が不可解

自分で事業や株で稼げるヒロインが何故、好きでもない金持ちに次々と取り入るのかが不可解。株の原資も結局自分の金だし・・・
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No.95:
(2pt)

傑作ではないんじゃ・・・。

傑作と沢山の方が書かれていますが・・・私はそうは思いません。勘が良い人、もしくは東野作品に慣れている人なら事の真相は半分読めば十分わかるので、真相が最後までわからないとか、話が二転三転するとかミステリーとして推理することを期待している読者さんにはこの作品は薦めません。じゃあ物語として読めるかというと終始ブラックな空気に包まれていて全ての事件が性犯罪に帰結するというのも個人的には退屈でイマイチでした。作者が何を書きたかったのか、それはわかった気がします。でも東野圭吾という人は女性を描くのが下手だと思います。そのせいで何度も自分が冷静になってしまい彼らの運命、宿命、深い心情にうまく入れないまま終わってしまいました。読後感はかなり悪いです。しかし、昭和からの時代の移り変わりを懐かしく感じながら19年という時間軸をよく練られた文章で追っていくという作業は楽しかったので星は2つです。
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No.94:
(5pt)

情報系犯罪小説の白眉

二人の主人公の昏い道行を描きながら、ここ20年ほどの情報系犯罪史にもなるという稀有な作業に挑戦し、しかも成功させた傑作。作者が元エンジニアでなければ、これほどの技術系犯罪小説は描けなかったろう。もちろんノワール小説としても傑作だ。作者が描きたかったことは、技術大国ニッポンの成長を裏側から捉えるという試みだったのではと思えるのは私だけだろうか?裏プロジェクトXと言い換えても良いだろう。よく知られている技術系の犯罪がうまく作品の中に取り込まれている。しかし、そう思えないほど作品の完成度が高いため、読者はここ数十年の社会の技術的変化と二人の哀しい道行きとを対比しながら読み進めることになる。昏さを、単に裏社会の昏さではなく、技術がもつ昏さの観点から捉えたのが、この作品の最も独創的な点だろう。一般的な批評ではないかもしれないが、そういう観点から見るのも面白いと思います。
白夜行 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.93:
(5pt)

完璧

まず読み終えて言える事は、これだけの長編なのに無駄なところが1つとして無い。すべてが、ラストに繋がるように展開されているとは正直驚かされました。完璧な構想です。そして、とてもただのミステリー小説とは言えない「もやもや・悲しみ・孤独感・切なさ」が読み終えた後にどんどん襲ってきます。読み終えた瞬間に、こんなに分厚いのにまた最初から読み直したくなる不思議な魔力を持った小説だと思います。読めば読むほど、発見がある一冊だと思います。
白夜行 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.92:
(5pt)

哀しい魔性、惹かれる魔性。

デーモニッシュな人物が登場するミステリーは多くありますが、これだけ犯人の登場と内面描写を抑え、出来事の状況だけでその魔性を描いた作品というのは少ないのではないか。宮部みゆきの『火車』を一瞬想起しましたが、『白夜行』の方は、亮司と雪穂という2人を書き分けているからさらにスゴイ。この2人の男女の話が別々に進行していくという字縄を縫うような展開。ただし、ミステリーとしての構築力もさることながら、不思議なのは読むうちに2人をどこか応援しているような気分になること。それだけにラストは一方で哀しく、一方でさらに惹かれるような魔性を帯びて見えるのです。この小説は、東野作品では今のところ間違いなく最高傑作だと思います。
白夜行 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:白夜行 (集英社文庫)より
4087474399

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