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白夜行



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【この小説が収録されている参考書籍】
白夜行
白夜行 (集英社文庫)

白夜行の評価: 4.18/5点 レビュー 711件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.18pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全711件 461~480 24/36ページ
No.251:
(5pt)

一気に読んでしまった。

私はこの物語のテーマである『ある種の犯罪』が、身の毛もよだつほど嫌いだ。
心底憎んでいるし、この世の中の犯罪でも、もっとも下劣で鬼畜にも劣る
所行だと断言する。
だから、『ある種の犯罪』がを題材の一つとして扱っている物語は、
極力読むのを避けてきたし、その気がないのに目に入ってしまった
時など、その著書を嫌悪するほど、読後嫌な気持ちにさせられてきた。
しかし、これは違うのだ。
なぜだろう。
私なりに考えてみたのだが。
私が今まで目にした『ある種の犯罪』を題材にした小説は、
あくまで題材の一つにしている、という、感情のこもっていない、
どこか『他人事』とする無責任さがぷんぷんしていた。
その無責任で、「『衝撃的な物語にしたいがために』『ある種の犯罪』を
テーマにしました」という安易さが、もろに見えていた。
そのため非常に読んでいて、非常に不愉快であった。
東野圭吾さんは『ある種の犯罪』をテーマの中心におきながら、
それを『断じて許すまい』とする気持ち、信念が、ストーリーとして
きちんと描かれている。
『魂を奪った者』には、必ず制裁が下る、という溜飲が下がる思い。
『魂を奪う悪の連鎖が繰り返された』ことによる悲劇への絶望。
そして、『魂を奪われ、それを取り戻そうと必死に闘った者の、復讐劇』への喝采。
私はこれらの気持ちを、この本で存分に味わった。
予想はしていたけど、やはり予想通り。
読み始めたら一気に読み終えてしまった。
夢中になること折り紙付きの、一冊です。
白夜行 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.250:
(2pt)

読みやすいけれど。。。不愉快。

主人公2人の感情を一切記述しない手法は珍しく、次々と事件が起きてその背景が都度明かされて行く為、さくさくと読み進められる。が、それだけのお話という気がしました。中盤を過ぎる頃には、犯罪へとつながる2人の過去もほぼ明らかになっているので、何か事件が起きてもハラハラということもなく、かといって幼児期に悲惨な経験をしてしまった主人公達の感情が吐露されることもないので、ミステリーの読み物としても、社会的な問題を取り上げた読み物としても、不十分であると思いました。ただ「手法が上手い」というだけの小説。感情移入もできず、「些細な事が起きる度に暴行事件を指示する女とそれを実行する男。(でその理由として、とにかく小さいときにひどい過去を経験をしたという状況を描いただけ)」という、読後はとにかく主人公達に対しての気持ち悪さだけが残りました。
白夜行 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.249:
(5pt)

白夜行について

そういえばドラマでやっていたという理由で何気なく買った一冊である。これで私の東野圭吾の本読書暦が浅いことがわかってしまうが、まことに恥ずかしい限りである。本を読んだ時点ではドラマは観ておらず、CMでやっていたのが頭の片隅に覚えているくらいだった。
物語は1980年代の関西のどこにでもある街から始まる。読んでみた感想はこのような小説には多分今後出会わない作品内容だと普通に思いました。絶対に許されないコトが許されてしまう小説である。罪に罪を重ねていく彼等のラブサスペンスミステリーだとおもいますが、小説の主人公はある意味、二人(雪穂とりょうじ)をじわじわと追っていく笠原であるとおもいました。当然2人を中心にコト(犯罪)は進んでいくのではありますが、笠原目線が多いコトは事実としてわかってほしいです。闇の小説、白夜の中を歩く、まさに白夜行。ドラマも当然、小説を読み終わってからDVDBOXで買いましたが、180度とまでは言いませんが、りょうじ、雪穂の構想がかなりの角度で違ったものになっていましたね。だからといって否定するのではなくあれはあれで凄いモノでした。雪穂に綾瀬はるかを選ぶあたりは完璧だなと感じました。小説では読者自身が感じるままの二人の心情をあてはめればいいし、ドラマは喜怒が観られるし両方で違った作品として出来上がったいますよね。こんな作品を考え、書いた東野さんにも脱帽ですが、これを映像化しようとしたTBSの人にも脱帽。分厚い1冊に感謝。いつまでも小説ファン、東野ファンの間で語りつながれる1冊。
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4087474399
No.248:
(5pt)

Back to the 1973

この本を何度読み返しても変わらない思いが1つ「人生の原点」
主人公達の年齢は自分の年齢とほぼ同じ。辿って来た時代・場所も同じ。この2人ほど壮絶な
裏道を歩んだわけではないが、子供時代の第1章の風景にはノスタルジックを覚えた。
虚構の世界ではあるが間違いなく「そうそんな感じだった」と思わせる物があり、脳裏に浮
かぶ自分の少年時代のセピア色をした風景の中に、同じく雪穂と亮司の世界が見えるような
気がしてならない。2人にとってはその世界が原点、全てである。その後の19年に渡る2人の
「百夜行」を思う時、非常に切なく、余りにも哀しい。
個人的に「百夜行」は色々異論はあろうが、やはり「純愛」ものであると捉えている。2人の
歩んだ道は社会的に許されないが、これ以上深く、しかも他人に全く推し量る事の出来ない、
切なく哀しい「純愛」は無いと思える。
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4087474399
No.247:
(5pt)

この作品、10回は読みました

交わらないけれど交わっている、二人の人生の書き方が素晴らしいです
二人が絡むシーンを全く書かずに二人の関係性を描ききっているトレビアーンな作品
『百夜行』と言うタイトルをつけたセンスの良さにも脱帽です
主人公二人の暗さや醜さがたまらなくよい
悪だけど魅力的な二人に描ききった東野先生はスゴイと思います
白夜行 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.246:
(5pt)

読むしかないね。

私はドラマを見ていないのだが登場人物の俳優さんは有名なので当てはめて読めてとても読みやすかった。綾瀬はるかさん。そうですね。イメージぴったりかもしれません。毎日少しずつ読んでいたが半分まで読んでから一気に読んだ。面白くなって途中でやめられなくなったからだ。ミステリではないのでこれといって仕掛けがあるわけでもない。最後のあっけなさが悲壮感を感じさせる。読み終えてなお、あぁそういえばそうだな。といった気付きがある。そういう意味ではミステリ的な感触もある。書きたい事はたくさんあるけれどもどれもネタバレになるな。終盤の「またかよ」と感じさせるあのシーンは、単純かつ強力な「暴力」だ。本人が受けたからこそ効果のほどがわかる暴力。これが繰り返される事で心の闇を表現したのだろう。ちょっと辛い気持ちになった。「昔、僕が死んだ家」にもつながる。「人間の価値が低い」というキーワードが頭に浮かんだ。最後のあっけなさもここにつながるし。自分を押し殺してというのもこの自分の価値を低く見ているという事だろう。暴力的な行為は相手の価値を低く見ている事でもある。読むかどうか悩んでいるなら読んでください。おすすめです。
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No.245:
(5pt)

日の当たらない青春を生きた大河小説

2回読破しましたが、2回とも変わらず楽しめました。
舞台が私の住居と近い東大阪であることもひとつの要因として、のめりこみました。
二人の人生の中で描かれている社会現象も懐かしく、共に時間をすごしているような錯覚すら覚えます。
懺悔のためか、決して太陽の下に出られないような人生を選び、愛するがゆえに影から守る。
決してハッピ―エンドにはならないと分かる半生を生きるには勇気、絶望どちらが必要なのでしょうか?
著者の最高傑作のひとつであるのみならず、日本のサスペンス小説の宝であります。
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4087474399
No.244:
(5pt)

東野圭吾のすごさ

小説家東野圭吾のすごさを感じる小説だと思います。この方の頭の中って、どうなっているんだろう?一度見てみたい気がします(笑)
白夜行、いろいろな方がレビューも書いているしドラマにもなったので、本を購入して損か得かで考えると得です。図書館で借りて読むというより、購入して読むべき本だと思います。
白夜行 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.243:
(5pt)

東野作品の中のベストワン

これまで東野作品の中では「秘密」が一番の作品だと思っていたが、本作はそれを超えて私の中でのベストワンになった。
とにかく面白い。たくさんの伏線が引かれていてそのひとつひとつが重要なキーになって謎解きにつながっていく展開は東野圭吾の実力が存分に発揮されている。
結末が明らかになったとき、それまで犯人に対して抱いていた恐ろしさが、儚さに変わり、これまでの犯罪さえもが何か切ないものに思えてくる。だからこそこの作品に惹かれるのだと思う。
分厚い冊子を前に、読み始めるのに気後れするが、読み始めたらとにかく結末まで休まず一気に読んで欲しい。きっとそうしないではいられないだろう。
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No.242:
(5pt)

白夜を行く雪穂と亮司

直木賞作家東野圭吾氏による本作は連続ドラマにもなった。
ミステリーであり、サスペンスでもある。
本作の最大の魅力は、雪穂と亮司という二人の主人公の視点を徹底して除外し、
その心理や感情を厚いベールで覆うことにより醸し出される雰囲気である。
そうすることによって不気味さや陰鬱さが常に付きまとい、
逆にそのダークさが読む者を惹きつけて離さない。
本作を読んだ友人は多いが、ラストの解釈について意見が分かれる。
雪穂は亮司を本当に愛したのか?
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No.241:
(4pt)

ちっとも美しくなんかない

久しぶりに長編ものが読みたくなって買った1冊。
主人公の雪穂は、頭もよく美しい。
それ故に、何でも思い通りに手に入れて、その方法が・・・。
もしも、雪穂がそれ程の美しさを持っていなかったら、彼女の人生は変わっていただろうか?
決定的な決めてのないまま物語は進んでいくけれど、なぜか目が離せない。
久しぶりに、のめり込んだ1冊。
白夜行 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.240:
(4pt)

白夜に歩く意味は。

亮司の願う「昼間に歩きたい」という言葉の意味は、闇の稼業から足を洗いたかった、
ということなのか。白夜は昼のように見えるけれど、夜でしかない。
大団円とか因果応報という要素を期待する方には合わないであろう。終始ピカレスク。
ドラマを見ていないこともあるが、プロットの巧みさと先の読めない展開に一気に読了。
非道の2人には感情移入はしないけれど、いくら名声や富を得ても決して幸福になれない
だろうな、それだけ昔の傷が深かったんだな、と感じたりもした(特に雪穂)。
とはいえ、彼らの手にかかった人たちが気の毒・・・。具体的には奈美江や今枝。
88やらマリオやらロッキーやらと、リアルタイムで少年期を経てきた読者には
懐かしいキーワードが並ぶ。サブキャラがちょっと類型的なのを割引いて星4つかな。
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No.239:
(5pt)

原作の雪穂はドラマよりさらに冷たい感じがした。

ジャンルはミステリー。
ハードカバーで文字サイズは普通で上下2段!500ページ!
いいボリュームね。文庫本とかまぢド厚い。笑"
これドラマがめちゃ好きで、原作ずっと読みたかったからやっと読めてまぢ嬉しい。
そして大抵は映像と原作とあると原作のがいいのが多いのにこれはどっちも同じくらいよかった。
原作には原作のミステリー感が、ドラマには原作とは違って恋愛的な要素がだいぶ強く入ってそれはそれでよかった。
あとドラマでは最初から分かっていた雪穂と亮二の繋がりが、最後まであからさまには出てこないとこが多分ドラマ見る前に原作読んでたらぉぉってなったと思う。
原作の雪穂はドラマよりさらに冷たい感じがした。
ミステリーとしては冷めた感じで原作のがよかったけど、ドラマみたいに色んな人の感情が客観的に見えるのは、映像のがよかったかなぁ。
それと「白夜行」の原作には、続きとも言えないけど関連作品があって、「幻夜」っていうのなんだけど。
「白夜行」は雪穂や亮二の心情は全く描かれていなく、常に友人か刑事、探偵の視点で話が進む。それに対して「幻夜」は二人の視点がメインで書かれてるらしい。
読んでみないとなんとも言えないけどすごい楽しみ>w<b
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4087474399
No.238:
(4pt)

暗黒に出口は?

幼少時代のある事柄を共有した男女が交差することのないまま
互いに相手を想い合い罪を重ねていく。
一方は表を歩き、仮初の幸せを掴みながら暗黒の中にいる同胞のために、
他方は暗闇の中から想いを紡ぐ相手に陽が当たるようにと。
基本的に救いの無い話なのに卓越した筆力でページ数を感じさせずに一気に読ませる。
行動に答えを求める人には向かないかもしれないが秀作でると感じる。
白夜行 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.237:
(3pt)

絶賛されるような作品か・・・?

自分の周辺でやたらと評価が高かったので読んでみました。
一気に読めたし、確かにつまらなくはありませんでした。
でも単なる主人公二人の犯行記録です。
しかもワンパターン。
・一方の身辺で事件が起きると、相方の暗躍がその後の章で描かれる。
・異性は色気で、同姓は暴力で屈服させる
この長編小説を一言で説明するとそういうことです。
でも読みやすかったことは確かだからオマケで星3つ
白夜行 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.236:
(4pt)

一読の価値あり!

ドラマ化されたので、ストーリーを知っている方も多いはず。
それでも手に取る価値あり、損はない!そんな内容とボリュームの長編小説である。
桐原亮司が西本雪穂の進む先にある邪魔なものを共に排除していく話である。
一方は地位も美貌も手に入れた華やかな世界、一方はハッカーなどの暗黒の世界をと
まるで太陽と月のように分かれ交わることはないように見えるのだが、話の終盤では見事につながりを持ってくる。
中盤から色々な人物が2人について探りを入れるが、まるで影ふみのようにスルリと抜け
正体がわからないのも、見事である。
描写テクニックだけでなく、人の心の空洞や醜いところなども書かれているので
ミステリー好きだけでなく、重たい話が好きな人にもおすすめの1冊である。
白夜行 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.235:
(4pt)

1000ページでも足りないボリューム

観て小説の面白さ。
ミステリー(サスペンス?)の面白さがわかりましたね。
物語が一方向だけではなく多数の出来事が混ざり合っていく。
そして先が非常に気になる展開。
長さを感じなく逆にもっと先があるだろう。と思える内容でした。
最後の終わり方も「それで終わらないでくれ」と叫びたくなるような
終わり方。もっと、先を見せてくれよ。思いながら本を閉じました。
白夜行 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.234:
(5pt)

おぞましい物語だ

 見え張り王女に捕らえられた騎士は王女のために盲目的に働く蟻だ。薄明の中にいる王女のために、暗闇の中で懸命に動き回る。
 王女は蝶を目指してどんどん成長していく。策を巡らし、周到に網を張り、獲物が相手の意志で王女の前に身を投げ出すように仕向ける。騎士を懐柔したのさえ計画通りだったのかもしれない。共生共存するように見せかけて、最終的には自分だけが女王として生き延びたいのだ。
 人の不幸は密の味と言い、下卑た興味は尽きない。また心の中の鬱屈したものがノワール、ピカレスクと言ったジャンルを支える。本書を読んでいて落ち着きの悪さを感じながらページを繰る手が止まらない。文庫で800ページのボリュームは苦にならない。むしろ分冊されていないことで一気に読み進められる安心感があった。しかし後味は悪く、寒気が残る。
 先にTVドラマを見ていたので、原作の執拗な客観性には驚いてしまった。この点でTVドラマ版での構成に違和感を訴える人は多い。たしかに原作に比べると主人公たちの交流もあるし、説明口調でネタバレは多い。ラストシーンに至っては、原作の寒気を感じる簡潔さに比べてあまりにも蛇足っぽかった。しかし読んでいるとき私の頭の中では主人公たちと刑事のキャラクターにはドラマの俳優たちが違和感なく収まっていた。キャスティングについては原作の雰囲気を表現していたのではないかと思う。
 闇を背負い込んでしまったが故の行動なのか、それとも元々の個人の資質なのか、非常に居心地の悪さを感じさせる物語だ。
白夜行 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.233:
(4pt)

一大犯罪叙事詩。

頭脳明晰な悪人が、謀略をめぐらせ、ワナをはり、他人をあやつっていく・・・その描かれ方は著者の「殺人の門」と通ずるところがあるように思う。
接点の一切を描かれないのに、強い強い絆を感じさせる雪穂とリョウの関係は、彼らが善良な人間ではないにもかかわらず、とても魅力的に見える。
弱く虐げられた存在であったからこそ、結びついた二人。
加害者は被害者であるという構図は、「本当に悪いのは誰?」ということを問いかける。
たいした理由もなく江利子や美佳を襲った彼らは、それだけ「弱い」「脆い」人間だったのではないか。特にリョウには窮鼠のようなイメージがつきまとう。
リョウが・・・だ時の雪穂の反応は天晴れである。しかし彼女の人生はその後も白夜のごとく続いたのだろうか。
本来は闇であるはずのところに、薄明を呈する太陽の代わり。それはともすれば、灼熱の太陽の下よりも、居心地のいいところであったかもしれない。
1973年から19年間にわたる物語は、随所にその年代の事件や流行が描かれ、一大犯罪叙事詩となっている。
白夜行 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:白夜行 (集英社文庫)より
4087474399
No.232:
(4pt)

真実は

一気に読んでしまいます。
話が進むにつれて見え隠れする真実をページをめくりながら追い求めてしまいます。犯人探しの本はたくさんあるのですが、ここまで人の心というか真相を探す作品てあんまりないです。
東野作品は答えを読者に問いかけるし、本作のなかで主人公の二人を客観的に描いていたので、読み終えたあと桐原と雪穂に対する自分なりの「白夜行」のストーリーが出来る気がします。
同作品を読んだ友人と内容に関して妄想しながら議論してしまいました。
白夜行 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:白夜行 (集英社文庫)より
4087474399

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