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白夜行
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白夜行の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全711件 321~340 17/36ページ
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東野サンの小説は初めて読みました。ドラマは見ていますが。白夜行も先にドラマで見て何度も涙を流しました。ドラマは宗教学科を卒業した女性の脚本によるだけあってかなり感傷的に心に訴える,情緒的作品となっていました。私にはいつも太陽がいましたからとか 亮君がいなかったら私はひとりぼっちだよとか、私だって温かい家庭で育っていたら何でも思ったことをいえたんだとか、昼間の世界を歩けない切なさ、純愛の美しさをを 雪穂の台詞から何度もきくことができました。 その点小説は完璧に帰納法的,客観的にに書かれてあり、心理描写はなく、トリックに焦点があたっており、二人の心の関係、なぜ亮司がここまで雪穂のために陰となって行動するかという根本的な心的動機が読み取れず,正直作者の意図がよくわかりませんでした。その点がはっきりしていないと亮司の犯した犯罪はあまりに残虐で,雪穂はタダの冷血漢にしか思えないからです。犯人捜しのスリラー作品としてとして読み切ってしまえば良いかもしれないけれど、その割には動機となった状況は深刻で、落としどころがぬけている感じがしました。売れっ子の作家にこんなこというのはなんですが。 | ||||
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中心人物は2人。 子供だった2人が少しずつ大人になっていく過程が、 その時代時代をバックに描かれていきます。 2人の短い断片がいくつも積み重なることにより、 壮大な小説を構築しています。 ストーリーはかなり重いです。 軽く読書というのには適さない作品です。 ミステリーという分野を超えた作品です。 完成度は間違いなく高いですが、一方で読み手を選ぶと思います。 骨のある小説を読みたいという方にはお勧めの一冊です。 | ||||
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ミステリーというよりは、犯罪小説でしょうか? 東野圭吾氏の作品は「容疑者Xの献身」から読み始めましたが、本書は趣が全く異なっており、正直、戸惑いました。 読後感は良くありませんでした。不快感というか、私は男性ですが、特に女性で辛く感じられる方もいらっしゃるのではないかと思います。 物理的にも(装丁の)見た目以上にボリュームがある感じで、読了まで時間がかかり、精神的にきつかった。 主人公(と目される人物)の視点ではなく、その周りの人物から描き込んでいくという手法が珍しく、目新しさは感じました。 ただ、最後に「大」どんでん返しがある訳でもなく、登場人物が使い捨てになってしまった感があり、個人的には馴染めませんでした。 月刊誌に連載された小説なので、そうした、章と章との間に時間的な隔たりがある場合には、効果的だったのかも知れません。 個人的な好みの問題で★3つとさせていただきましたが、小説としての完成度は高いと思います。 | ||||
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ページ数が多いのでずっと敬遠してましたが、 暇ができたので一気に読みました。 とりあえず、幻夜読まないといかんだろうなぁ。 長いわりに読後感はすっきりしない。 中途半端に終わった感じがします。 | ||||
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2人の主人公を軸に物語が進んでいく。 多数の人物が登場するにも関わらず 混乱せずに読み進めていける。 ただ、ほとんどの伏線を読者は回収できるのだが 登場人物で全ての事件について把握できている人はいないため すっきりしない感じも残った。 複雑な人間関係を整理しながら 何回か読んで楽しめる作品だと思う。 | ||||
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その女性と関わった人間は必ず不幸になる―。 叙述的に物語は展開し、事件の主役であろう二人の心理描写は極力書かれていない。それが不気味であり、異様な世界観を作り上げている。作品の内容と、実際に世の中であった出来事とがコミットメントしており、それが興味深く、話に惹きつけられ、グイグイ読んでしまう。 大本の設定は「幻夜」と酷似しているが、「幻夜」は結局最後まで謎のままだったが「白夜行」は違う。 ラストでトリックと動機が明かされており、すっきりした。また、「幻夜」でモヤモヤだった部分も解消された。発売順は「白夜行」→「幻夜」だが、個人的には、読むのは「幻夜」→「白夜行」の方が良いと思う。 | ||||
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男は美貌で騙し、女性は暴行脅迫。 このワンパターン手口を繰り返すので、中盤あたりから幼い頃の事件の真相は予想できますが…にしてもやり方が汚すぎます。 幼い頃の事件を理由にして、周りにそれ以上のダメージを与える格の低い美女と、従う男… そんな2人の自己チューなワンパターン犯罪を長々と読んじゃったよ!って感じです。。 | ||||
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長編ですね・・ 悲しい人生を何とか生き抜いて欲しいですね、 でも才能には、恵まれています。 現実の生き様でも、人は夫々に「とらうま」を抱え 自分の才能を 生かして何とか生き抜いているのですね、 生きてだけで「すばらしい」ことですね。 ** 文庫にしては、分厚過ぎますよね・・ 3分割でも、絶対買います・・ | ||||
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過去の殺人を隠すために次々と犯行を繰り返す男と女。 本作品はそれを描いただけの作品でしかないと私は思う。 東野圭吾作品において最高傑作というよりは失敗作だと私は思う。 過去の殺人を隠すための犯行、真相を知ろうとする者への殺人は一つや二つで十分なのだ。 この約800ページに及ぶ本作はありとあらゆる事件が起こるが、いかにもご都合主義的で良くない。 そんなにうまいこといくかいな、と感じてしまう。 おまけに一つ一つの事件に深みがないため、何の人間ドラマも感じられない事件がただただ物語を長くするために羅列されているといった感じ。 さらに言えば、この事件の影には二人の人間の苦悩があるのだと「わざとらしく」感じられ、いかにも作られた話と感じてしまう。 東野圭吾の作品において私はこの「わざとらしさ」を一つの指標にしている。 何作品か読んだが、これはちょっとと思う作品の、いけない理由はこの「わざとらしさ」にある。 逆に今回はうまく話をまとめたなというときはこういった感想はもたない。 「白夜行」についてもっと厳しいことを言わせてもらえば、ストーリー的な魅力があったとしても、文学的に心魅かれる部分は皆無だった。 文章自体は読みやすく、伏線の張り方も巧い。 しかし、それだけ。 この文章が素敵とか素晴らしいとか、この文体が綺麗とかそういったものは全く感じられなかった。 同じようなストーリーで松本清張の「砂の器」があるが、あちらの方が文学的にも優れ、唸らせるものがある。 最後に余談だが、同名の映画を先日DVDで観た。 2時間という制約のためコンパクトに仕上がっていたが、内容的に語るべきことは全て語っていたと私は思う。 むしろ無駄に長い原作を、原作以上に面白くまとめていたとすら感じる。 | ||||
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854ページもありますが一気に読めます。 ストーリーも見事ですが、主人公が客観的に書かれており、周りの人物から主人公の心情を 想像しながら読むことになるので飽きないのだと思います。 ミステリー好きには是非読んで頂きたい作品です。 | ||||
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東野圭吾作品を5冊以上読んだことのある方。 恐らく読まなくても何となく分かるはずです。 ああ、たぶんこんな感じなんだろうなって。 大体合ってると思います。そんな感じです。 | ||||
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綿密な構成を感じさせます。 ぐいぐい引っ張っていく展開で惹きこまれました。 根気良く書き綴ったのだと思います。 最後まで破綻無くまとまっていてエンターテイメントとして良くできていると思います。 最近の作品と違って密度もあります。 しかし、どこか作品のテーマというか主人公の思考に底の浅さがあって 心底納得のいく読後感ではありませんでした。 東野氏の哲学(人間観とか世界観)にもうひとつ深いものが無いからだというのは 言い過ぎでしょうか。 いくつか残されたままの謎もあるように思います。 | ||||
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主人公2人の男女の心理描写が全くないというのが、 この物語の最大の特徴。 結局この2人の動機や心のつながりは想像する以外にない。 しかし、19年という長きにわたる物語のため、 時代が移るごとにオイルショックやスーパーマリオの大ヒットなど 時代に即した描写も、なんだか懐かしい感じがした。 多くの方がレビューに書いてあるように、筆者の筆力は 素晴らしく、非常に分厚い小説でありながら一気に読めるのは皆同じのよう。 ただし読後感がかなり好みによって別れる。 特に前述の心理描写のなさによる主人公2人の人間性が見えない部分、 悪人や正義といったハッキリとした結末がない点などが 読む人にとってはすっきりしないのだろう。 読後に爽快感を求める人、いわゆるミステリーのように全ての謎が解決して スッキリといったラストを求める人にはあまり向かないように思う。 個人的にはとても楽しく読めた。 ただ気になったのは探偵・今枝が推測した雪穂のある男性への想い。 これはどうだったのだろうか? ここは関連エピソードが多いだけにやや尻切れに感じた。 それとこの本に限ったことではないが、この分量なら上下刊にして欲しいところ。 | ||||
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長い小説でしたが、読んでいて飽きませんでした。 ただ、この主人公2人にはまったく感情移入できませんでした。 いくら自分が幼いころにとんでもなくひどい目にあったからといって、その後の人生で”自分たちの魂を守るため”に他人を陥れたり殺害したりするというのにはまったく共感できませんでした。 まあ、これをエンターテイメントとして割り切れない私の了見が狭いんでしょうけども・・・。 | ||||
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東野圭吾さんの作品をデビュー作から順番に読んでいますが、 大きく手法を変えてきたと感じた作品です。 主役の2人に引きこめれるというか、 それは同情なのか応援なのか微妙な心理状態を楽しめました。 | ||||
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連続ドラマ的なエンターティメント性はかなりあって、飽きずに楽しめました。 でも主人公二人が何故こんな考えや生き方を選んだのか、などの内面的な深みがなかったので、揺さぶられるものがほとんどなかったのが残念。 もし東野圭吾がそこを描けていれば、相当凄い作品になったかも… でも女って怖い(笑) | ||||
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一つ一つのストーリーのブロックを、緻密に組み合わせて物語が作られている。 組み合わせ方や、どの面に光を当てるかをコントロールすることによって、 全体にぶれのないワールドが伝わってくる。 これだけの分量にかかわらず、一気に読めるし、暗いが、重すぎではない。 不思議な読後感に、また次の作品を読みたくなる。 | ||||
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これが200万部売れた小説か.. 短編を繋ぎ合わせて長編にしたらしく,無駄な事件が整理されておらず,いたずらに長編になった印象が強い. 人物描写が稚拙で,空想上の人格を持った人物が多い. 特に桐原と肉体関係を持つ女性にその傾向が強い. 女性の視点からすると「そんな女いないよ」と思わせる人物が多いのではないか. 裏を返せば男性視点で書かれた小説であり,作者の女性に対する理解が十分にあるとは思い難い. また他の方が指摘しているように,セックスシーン(レイプ)が多い. ストーリ上必要なものもあるが,そうでないものも多い. 蛇足だが,異なる登場人物が右足を使って女性の下着を脱がす場面が複数ある. ストーリー上必要な行動ではなく,わざわざ複数の登場人物にその行動をさせる必要もない. 作者の癖ではないかと訝しんでしまう. TVドラマのCM挿入のように,重要な場面の直前で章を変える手法を作者は多用する. この手法は読者を引きこむのに有効な役割を果たしているが,読破して作品の完成度が低い事を知ったときに反感として捉えられるのである. | ||||
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「秘密」「手紙」と並んで、東野先生の作品の中では、最も好きな一冊です(そういう人は多いと思いますが……)。 共感すら許さないような深い闇を持った主人公たちが、何年経っても心に残っています。 | ||||
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不可解な事件 深まる謎 知らぬ間に忍びよる邪悪な罠… その年代の時事や流行を 丁寧に描き 時代背景も含みながら 進んでいく物語。 ぐいぐい、引き込まれ 一気に読めます。 しかし…それだけにラストが「ええー」という感じ。 他の方のレビューを見ると、 「当事者の気持ちを一切描かず 想像力をかき立てる手法が見事」的なところが 魅力のようですが 私的にはそこが残念!でした。 (想像力不足??) 当事者の内面が全くわからないので 共感が全くできないまま…。 想像しようにも いくらでも想像できてしまいそうで、 まとまりがないというか 結局、どうだったの?という無力感が漂いました。 最後のあたりに刑事がいろいろ事実を知っているところも 急な感じで、やや強引な気も。 辛口になりましたが 全ページ、一気に飽きずに読むことができたのは やはり作家さんの力、とは思います。 (期待しすぎたかな?) | ||||
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