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白夜行
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白夜行の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全711件 341~360 18/36ページ
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作品の展開が分かりずらい。現代と過去が入り乱れており全容を理解するのに多少時間がかかる。そこが良いところかもしれない。読後急速に作品内容が記憶から薄れてしまいそうな小説だ。幻夜ほど感動がない。一般文学304作品目の感想。2010/12/05 | ||||
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東野作品の中でも、圧倒的な力で読者を引き込み、試し、疲れさせる・・・こんな作品は 初めてで、魂が震える思いで必死に読み続けました。間違いなく、私の中では最高傑作です。 物語の舞台が、昭和70年代。雪穂や亮司は、私とほぼ同い年です。 貧しいながらも、人々の活気に溢れ、何となく煤けた町や駆け回って遊んだ頃を思い出し ました。遊び道具はあまりなくても、周りの大人たちの温かさがあったように思います。 しかし、主人公たちの生活は、あまりにも荒んでいる。「愛情」などという言葉の欠片も 感じられない。周りの大人たちも何処かがおかしい。この不気味さは?と読み進めると 形容しがたい恐ろしさが、否応無しに襲ってくるのです。 作者が、肝心な部分は読者の想像に任せて、決して主人公の気持ちを言葉では表さないと いう手法は、正に圧巻でした。 雪穂は、端から見れば、成功の階段をどんどん上がって行きます。 しかし、どこまで行っても「過去」がついてくる。それは、彼女の常軌を逸した警戒心 から感じ取ることができました。 雪穂も亮司も非情で冷酷です。でも、それだけでしょうか。 彼女と彼を、長い期間結びつけていたのは、亮司の贖罪か、歪んだ愛か、雪穂が亮司を ただ利用しただけなのか・・・そこは、どうしても解かりません。何回読んでも解からない でしょう。 雪穂の手作りのポーチの刺繍も、後にオープンした店の名前も「R&Y」。 何故か涙が止まりませんでした。とてつもなく重い小説を読んでしまいました。 しばらくは、心から離れないと思います。 | ||||
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ペニスだとか、レイプだとか、中出しだとか、 この作者は変態ですか? 卑猥な表現が多くて、せっかくの面白さが台無しです。 私、♂ですが、中途半端な性描写の為に、 読む前はすごい期待してたのに、すっかり白けてしまいましたね。 ♂の私でさえもかなりしらけたので、女性なら尚更でしょう。 前半は全然面白くないし、宮部みゆきさんの火車の方が全然面白いですね。 | ||||
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東野圭吾作品の最高傑作のひとつと数えられている本作だが、自分にはイマイチだった。 読み終えた今、「ただ長かった・・・」という感想しか思い浮かばない。 以前から気になってはいたのだけれど、その分厚さから敬遠していた。 先日映画を見たのを機に読んでみた。 しかし、結果は先に書いたとおりだ。 だが、自分にとってイマイチだったのは「長かったから」という理由だけだろうか? 確かにその分厚さを見たときに「うわっ」と思ったことは確かだ。 しかし、総量でいえば本書を上回る、『竜馬がゆく』『関ヶ原』、同じミステリ小説でいえば乃南アサの『鎖』などではそういった感想は持たなかった。 たぶん、本書は自分には合わなかったということだろう。 第一印象で「厚いな」と思った人にはあまりお勧めしない。 なかなかそれを払拭することはできないからだ。 | ||||
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ドラマが面白かったのでいつか原作をと思っていたのだが 何せ、かなり分厚いので買う気が起らなかった。 今回映画で話題になったので、映画観る前に、改めて原作をと思い購入。 一気に読めた。 ドラマより淡々とすすむが、むしろいろいろな想像が働き、 原作の面白さを改めて痛感させていただいた。 | ||||
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他のレビューにもあったが、読後感が悪い。 結局誰も責められないような、怒りのぶつけようがない気持ちになる。 本のボリュームがあるにもかかわらず わりと一気に読んだが、最後にそんな気持ちになるのは。。 | ||||
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動機は納得できるものだったし 人物の存在感があってよかったと思う。 ただ、少しツッコミを入れるとすれば ライバルの製薬会社を出し抜くために 大学病院の薬剤師を通して 大学病院のパソコンにアクセスしても (大学の研究室ならまだしも) 有益な情報は得られないと思う。 あと、臨床医と製薬会社が協力して 薬を開発するというイメージにも違和感が あった。むしろ医者から臨床結果をもらう というのが一般的のような気がする。 又、探偵が高級ブティックでタバコを吸ってる 場面があるが、臭いがつくからNGなのでは。 よかったけど、他の作品も読んでみたいと 思わせるほどではなかった。 | ||||
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東野圭吾さんの小説で個人的に一番好きな作品です。 ただ、内容は全体的に暗く、何とも言えない余韻があります。 小学生の時に自分の父親がしていたことで、そして自分がしたことでずっと後悔しながら、うまく利用されていく亮司と巧みに亮司を操る雪穂。 そして、2人を止めようとする刑事 笹垣。 長編ですが、あっという間に読めてしまう作品です。 ちなみにドラマ版(山田さん、綾瀬さん主演)の方がソフトになっていて、結末も小説とは違っています。こちらの方が少し救われた気になりますね。 | ||||
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ストーリーが複雑で読みづらかった。 好きな作家なのでもう2、3度読み返したらいいかもしれない。 | ||||
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普通、小説を読むということは、書いてある内容を鑑賞することであり、読者は受身であり作家は書く文章だけで勝負しなければならない。そうした常識を覆し、書かれていないことこそ最も重要であり、読者は想像力を総動員してそこで何が起こったかを推量するという、いわば読者の想像力が主役の小説である。革命的な手法ではないだろうか。 「白夜の中を歩くような人生」を生きる男と、彼を「太陽のかわり」として「陽のささない人生をやっと生きてきた」女の、出会いから別れまでの約20年間の魂のふれあいをを綴る作品だが、二人が実際に会っている場面は一度もなく、彼ら二人による完全犯罪の被害者たちの経験のみを語り、その背景にある二人の瀕死の魂の結びつきを読者に想像させる。そのうちに、読者にも次第に主人公の影にもう一人の主人公が寄り添っているのが見えるようになり、胸を締め付けられるような思いがしてくる。彼らを負う刑事が「君は本当に『一人』なのか」と思わずつぶやくように。 また、少なくとも4人の殺害、強姦、窃盗等の凶悪犯罪を描きながら、ミステリーでなく清冽な純愛小説の読後感を与える点も特異だが、それは、幼い頃、二人が大人の酷い仕打ちを受け「魂を奪われ」て以来、「自分たちの魂を守る」ためにしてきたことだと納得できるからである。 さらに、1970年代から90年代の、オイルショック等の事件やヒット曲等の社会風俗が丹念に描写されている点や、電気工学科出身の作者らしくコンピュータ・ソフトの偽造、ネットワークへの不正侵入など、IT技術の進歩に伴う彼らの犯罪の進化も緻密に描いている点も、特筆に価する。鋏、切絵細工、小物入れ、キーホルダーの鈴といった小物使いのテクニックも出色。 自分もこの作品に参加したのだという快い疲労感とともに、聖夜のラストシーン、ジングルベルの音がいつまでも読者の胸に響く。果たして二人の魂は救済されたのであろうか。 | ||||
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友人から勧められ今まで読んだ本で一番といわれ2年前に読みました。最近映画化されるということでレビューを書きます。感想は、エロ・グロに終始し、吐き気を催す作品でした。私にとっては最低の本でした。人の感性は様々と感じた次第です。ストーリーも突飛であり正直言って得るものは何もない作品です。本を売るために手法としてエロ・グロを入れたとしか考えらない低俗なエロ小説です。きつい意見ですが、映画化までされるのか不思議でなりません。以上が、私の感想です。 | ||||
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内容は面白い。ボリュームもあり、読み応えがありました。しかし、雪穂と亮司の周りの怪事件の成功ありきで、用心深い探偵が急にアホになって殺されたり、雪穂を追いかけ続けた元刑事の勘が大事なところで鈍ったりします。そういう違和感が残ってしまうので、なんだかなという感じです。 | ||||
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少年と少女の、ある事件をきっかけにした、19年に渡る「白夜行」を描いた長編小説。しかし、各章の主役は少年と少女ではなく、あくまで周辺の人物。かなりページ数のある小説にも関わらず主役である二人の内面的な描写は一度も無い。それどころか、作品中二人が対面するのは最後の一瞬の間だけだ。会話にいたっては一言すらない。しかし、二人と関わりあい、時に凄惨な事件に巻き込まれる各章の語り手達が二人の軌跡をたどっていく。かなり厚い文庫本だったが、登場人物一人ひとりがとても魅力的ですぐに読み終わった。ジャンルとしてはミステリー小説と言えるかもしれないが、謎解きと言えるようなものはあまりない。殆どの読者は物語の中盤辺りで事件の犯人や二人の関係に気づくことなるだろう。面白いのが、作中まったく主人公二人の心理的描写が無いところだ。二人の本音が分からない。桐原亮司は本当に悪人なのか、何故あんなにも一人の女性に尽くすことが出来るのか。恋愛感情だけでは到底納得することは出来ない。物語を読み終わった後でもどうも釈然としないところでもある。結局、読者はその疑問想像で補うしか無い。そして一番の謎は唐沢雪穂だ。彼女という人物の本質がまったく分からない。作中、彼女が本音を発していると思われるのはたったの一言しかない。それがこの小説の題名の由来にもなっている。様々疑問を残しつつ、物語は突然終末を迎える。一応、事件としては解決しているが、主役である本人達の言葉が無い以上、全てが曖昧なままだ。読んだ後、何とも言えない余韻を残す。こういう作品を名作と呼ぶのかもしれないな、と感じた。 | ||||
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二人の主人公の行動が淡々と描かれていて心理描写がありませんが、そこがこの本の魅力かと思います。また、二人がどのように仕組んだか、果たして二人の仕業なのか、わからない部分もいくつか残りますが、それが後でまた読者でいろいろ想像をふくらませるきっかけになって、読後もしばらく余韻に浸れます。ドラマでは、かなり人間的な面を描いているようですが、なんだか自分の中の白夜行が壊れてしまいそうで、見る気がしません。 | ||||
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主人公たちが重大な犯罪を犯し続けるのに必要な心理的要因の様なものが見当たらず、 最初から最後まで意味が分からない。 そして暗いけれど、重厚とは言い難く。 レイプや堕胎が必然性もなく頻繁に登場し、でてくる女性の性格はほぼ演歌。 主人公たちの心理描写を排除する手法らしいけど、それは心理描写が上手な作家さんがやって初めて生きてくるものではないでしょうか。このストーリーだとせめて心理描写がもう少し親切でないと、説明不足になると思います。おかげさまで、誰にも感情移入もできず、興味も持てない。 読みやすいようで、続きが気にならないので読み進み辛く、戸惑いました。 陰気な昼ドラでした。 | ||||
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原作だけ読んだ感想。序盤は独特の空気を持つ登場人物に惹かれ面白いと思いましたが、中盤(3つ目の時代)以降同じことの繰り返しで、とても残念でした。最終章に何かあると思いきや、特に無く。。。子どもから大人までに渡る恋愛描写(及び性描写)をよく描いていましたが、後味の悪い内容でした。 | ||||
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既に300以上もレビューの書かれている本作ですが、それをまとめると1.よくぞここまで長い物語を、精緻な構成力をもって書きあげた。2.主人公二人の心情をが一切描かれない。 目的も、真意も、そもそも本当に犯人かどうかも描かれない。 周囲の人物を通じて語るに徹する描写力が素晴らしい!3.それでいて、最後まで読者をひきつけるスリリングな展開。単純に面白い!ってことになります。一方で4.自分の目的達成のために他人を傷つけすぎで不快。5.ここまで完璧にこなしてきたのに、サングラスとサンタの件はあまりに軽率すぎる。ここで破たんしたような気がする。という声もあります。確かにその通り。結局のところ犯人はつかまりたかった、白夜から白昼のもとに出たかったんじゃないかな、とも思います。まあ、それも想像の範疇ですね。何はともあれ、とても面白い小説です。文句なしに★5つ。 | ||||
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850ページを読み終えて、また1ページ目に戻って読みたくなるような作品はそうないだろう。一体筆者はどのようにしてこのストーリーを構想し、組み立てていったのか想像できないほどの創造性だ。そのストーリーは荒唐無稽でありながらも背筋が寒くなるようなリアルさを感じさせる。登場人物すべての心理を描写せず、その言動から読む者にイメージをさせるからであろう。間違いなく現代日本文学の最高峰の1冊である。 | ||||
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かなり分厚さなのに、一気に読んでしまいました。ストーリーはよくできているし、傑作のひとつと思いました。手法もいい。楽しめました。それぞれの人物像だけは、掘り下げ足りないと思いました。登場人物が多いのですが、描き分けきれておらず、似た印象をもついくつかのパターンの人物像に分類される感がありました。そこだけが残念でなりません。 | ||||
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良い意味で後味の悪さが残る。二人の心情を描いて欲しい気持ちもあるが、もし、その部分を明かしてしまったら、ここまでのインパクトは生まれなかっただろう。間違いなく著者の最高傑作。 | ||||
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