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悲嘆の門
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悲嘆の門の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全138件 121~138 7/7ページ
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終盤の隣家の少女の話があまりにも残酷で、 ラストで救いがもたらされても、暗い気分が残りました。 作者の筆力はすごいです。 また、現実では、本当に、そんな悲劇が起きているのかもしれないのが怖いです。 主人公を現実世界に引き戻すのに力を発揮した、 ある美しいものの描写には感動させられました。 | ||||
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憧れていた人の死は、孝太郎をいよいよ連続殺人犯への追及に 熱心にさせ、ついに犯人の捜査にまで踏み込んでゆく。 世の中には、悪い奴はいっぱいいる。 そんな、外見から秘された人のこころに触れる度、孝太郎の熱い 正義感が燃えるのだ。 一方で人間の本性の醜さに次第に驚かなくなり慣れてゆき、鈍感に なってゆく孝太郎がいる。 他方で大事な人の危機に際しては、激しい暴力的感情も湧き上がる。 そんな孝太郎のこころの変化が見事に描かれてゆく。 そして訪れる、仰天の終章。 言葉が大きな要素になっているだけに語彙数も、おそらく普通の本よりは 相当多いだろう。 論理的展開についてゆくのが、難しいところもあるのではないか。 | ||||
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屋上に奇妙な像が据えられた廃ビルの周りで、次々起こる失踪事件。 母が死に、ひとり残された5歳の少女。 そして各地で起こる、死体の一部が切り取られた猟奇殺人事件。 それらをつなぐ物は、何なのか。 友人の失踪から事件にかかわりだした孝太郎の経験する不思議の数々が 読者を釘付けにして、離さない。 下巻が楽しみ。 | ||||
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英雄の書、再度読みました。人との絡み、すごく難しいですね。善と悪考えさせられました。すごいですね、宮部さんの本は、実におもしろい。 | ||||
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暗く悲惨な事件の予感がする読み始め。。。 小さな女の子が、電気代を払えず電気を止められた部屋から 窓の外を見ると・・ バブル期に建てられ廃墟となったビルの屋上の石造の上に 羽の生えた人間が空から降りてくるのを見る。 主人公の一人は、男子大学生。 もう一人の主人公は、退職した刑事。 この2人がひょんなことから連続殺人事件と動くガーゴイル像のなぞを解こうとしていきます。 宮部さんの「言葉」への思いをとても感じました。 たとえ、思うだけ、ネットに書き込むだけだとしても、 言葉は思考に影響し、それは行動に影響する・・・と言いたかったのでは? という感想をもちました。 私の好みとしては宮部さんのファンタジー小説(英雄の書とかブレイブストーリー)よりも 社会派や時代物の方が好きなので、星3つの評価に。 | ||||
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久しぶりに宮部みゆきさんの面白い物語を読みました。上下巻一気に読んでしまいました。 最後が予想以上でした。 | ||||
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こうやって現在や現実と切り結ばず手慣れた手際で言葉を紡ぐのはおやめになったら如何ですか。 もうなんも思いつかんとでもいって休養されれば宜しいかと | ||||
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サンデー毎日連載時、怪物(ガーゴイル)が登場すると読む気がしなくなった。 荒神もそうなんだけど、怪物は登場させないでほしい。 | ||||
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最初は、ミステリー感覚で読んでいました。 それが第三章のガラの出現で大きく裏切られ、強い違和感を覚えました。 しかし、物語が進行するにつれて、違和感は次第に薄らいでゆき、二つの異なる世界は融合されました。 全体の構成もさることながら、あちこちに散りばめられた表現が、とても素晴らしいです。例えばーー 音声に不思議な響きがあった。女の問いかけのあとに、音叉の発するような共鳴が残る。その共鳴が、耳ではなく身体の芯にまで伝わってくる。ちょうど心臓の真ん中に。そしてそこに留まり、孝太郎の身体中に新たな共鳴を呼び起こし、同心円状に広がってゆく。 ガラの声を表した一文ですが、とても美しく私の心に響きました。 もしも、これがファンタジー色を抜きに描かれていたならば、どのような物語になっていたでしょう。 逆行しますが、『英雄の書』は未読なので、これを機会に読んでみようかと思います。 | ||||
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ストーリーテラーとして抜群の力量の宮部みゆき。最後まで一気読み。のあと。英雄の書を読み返し、さらにもう一度上下巻。ようやく納得いたしました。宮部みゆきの世界観や、人間、言葉に対する思いの深さに圧倒されます。「それでも生きる」という事を考えさせてくれる作品。少しややこしいけれど、「英雄の書」とともにじっくり読んでほしいです。 | ||||
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英雄の書は読んでいないんですよ でもま。 なんとか・・・ うーん。ファンタジーなんでしょうか? 人間の業 言葉の力 物語の力 一度読んだだけでは消化しきれないな。 ずいぶん前に宮部さんがどこかに 「私は作家になっていなかったらきっとすごい犯罪者になっていた」 と書いてました。 それだけ言葉や物語の力を知っているのだろうなと思います。 人間が人間を裁くということ。 罪と罰 ん。 少し時間をおいてまた読み返してみようと思います。 | ||||
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主人公の上司の言っていたことで、ネットに書き込むということは、書いている本人はただの鬱憤ばらしのつもりで、有名人などを誹謗中傷を書き込む。けれど、かならずそれは自分にかえってくる。 ひどい言葉を使えば使うほど、人は闇を抱えていく。というような言葉が印象的でした。 人を人たらしめているのが、言葉…。 主人公の得た力で、自分をみたらどんな姿に視えるのだろうといささか不安になりました。 自分の発言に責任をもとう。そんなことを考えさせられました。 ぐいぐいひきこまれ、多少ファンタジー要素があり、読みにくくなりましたが、読後感はかなり、ありました。 実に宮部さんらしい物語とラストでした。 おもしろかったなあ。 英雄の書は、肌に合わなくて読んでいません。 けれど、全然問題なく読めました。 | ||||
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英雄の書は読んでいないんですよ でもま。 なんとか・・・ うーん。ファンタジーなんでしょうか? 人間の業 言葉の力 物語の力 一度読んだだけでは消化しきれないな。 ずいぶん前に宮部さんがどこかに 「私は作家になっていなかったらきっとすごい犯罪者になっていた」 と書いてました。 それだけ言葉や物語の力を知っているのだろうなと思います。 人間が人間を裁くということ。 罪と罰 ん。 少し時間をおいてまた読み返してみようと思います。 | ||||
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前作の「英雄の書」の続編ですが、前作と対となる存在の本です。ですので、前作を読まないと理解しにくいというものではありませんし、前作の主人公の次なる活躍を描いたものではありません(ユーリの成長が見えますが、それを楽しみにして読むものではありません)。 今回のテーマは、「言葉」。 あなたが発する言葉は、自分が気が付かないところで蓄積し、増殖して、自分に振り戻ってきます。虚勢を張る言葉ばかり発している人は、それに等しい闇を抱えている。同情が過ぎる言葉を発している人には、その根源となる原罪が隠れている。言葉が、その人の精神を形作り、支配していくのです。無自覚的に。 物語と言葉。物語を語るために言葉を必要とし、言葉があるから物語は伝播し拡大生産される。どちらが先か、は鶏と卵のような関係でどちらとも対となる存在である。本書では、前作でいうところの「英雄」に陥ってしまう側の人間として、主人公が登場します。「英雄」に陥ってしまう人は、あまりに一面的にしか物事を見ることができず、自分の物語を紡ぐのではなく、他人の物語をなぞろうとしてしまうのだ。その主人公の危うい若さを指摘する、老練な元刑事(この人も足が悪い)も絡み合い、青臭い正義と人生の様々なあやを見てきた深くやりきれない洞察との対比も見事です。 | ||||
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新しさや深みは無いけれどおもしろい。 Sキングのスリリング感や、夢枕獏や菊地秀行的のエログロさアクション感を 取っ払って読みやすく纏まっている。 ともすれば読書傾向がハードSFや宇宙もの、ホラー、オカルトなどに走りやすい者にとって 宮部みゆきは箸休め、頭安めによいクッションかもしれない。 | ||||
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伏線が張り巡らされています。前半~後半初めまではミステリー色が強く、ファンタジー感はあまりなかったです。 英雄の書の主人公であるユーリも出てきますが出番はそう多くはなく(それも作者的伏線だと思いましたが) 単独で読まれても問題はないと思います。 お話は、ネットセキュリティー会社でアルバイトをしている主人公が、事件に巻き込まれたかもしれない友人を 捜索しているさなかに異界の怪物に出会うことから始まります。憧れていた上司を殺されてしまいその犯人を見つけるため 怪物の能力を借り、言葉を見る能力を使い事件を明らかにしていきます。ここからが面白いところ・・・ 評価が3なのは・・・優しい主人公で行動力もあります、人の気持ちも察します、様々な場所でそうなってしまったと 差し込んでありました。でも甘ったれ感に歯噛みしてしまいました。私が若くないからだと思います。 ですから、逆に作者の今の若者への洞察力や言葉への危機感がぎっしり詰まっているからなのかなとも思います。 人の悪口を言いたくなったら。人のことを妬みそうになったらこの本を思い出すかもしれない。 言霊という言葉を久しぶりに思い出しました。 | ||||
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一気読みした。 オーゾの選択の意味がよくわからなかった。 ガラの結末に息を呑んだ。 どうして時間が戻るの? まだ消化不良。 でも、どんどん引き込まれ、面白いことは間違いなし。 | ||||
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宮部みゆきさんの作品は、時代物、現代ミステリ、ファンタジーものに大別され、 これまで、「英雄の書」のようなファンタジーは、食わず嫌いをしていたが、 「悲嘆の門」は一気に読めて、ぐいぐい引き込まれた。 主人公とユーリとの会話のくだりが、若干とっつきにくい感じだけれど、 先を読みたいと逸る気持ちから、慣れない概念を咀嚼して理解する時間が惜しいからにすぎない。 「英雄の書」も、読んでみたい。 | ||||
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