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(短編集)
プラナリア
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プラナリアの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全97件 21~40 2/5ページ
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なんとなくタイトルが好きになれず。狙った感じのありきたりさを感じ。読んでなかったけど、読んでみた。 最初のプラナリアという短編がこの中では一番つまらなかった気がするけれど、それでも、少し僕の感情を揺さぶった。主人公に腹が立った。こうやって感情を揺さぶることができる小説は素敵だ。 残りの短編は総じて、一定ライン以上の面白さがある。最後の短編は予定調和的すぎる大団円で、まとめ方が雑だとは思った。それでも、十分に短編としては上質のものだったと思う。 | ||||
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「囚われ人のジレンマ」を読みましたが、話が冗長すぎて疲れました。主人公に全く共感できないし(女性ならできるのかもしれませんが) | ||||
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タイトルのプラナリアを読みました。 20代女性が主人公で年齢差があるからか、 全く共感できません。 登場人物の誰にも共感できません。 個人的にとても後味が悪い作品でした。 | ||||
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すごいなあ、よくこんなにも人生や人間関係、生活につまづいた人の内側を緻密に描写できるなあ、と読みながら惚れ惚れしました。 収録されているのは「プラナリア」、「ネイキッド」、「どこかではないここ」、「囚われ人のジレンマ」、「あいあるあした」の5作品ですが、個人的には「ネイキッド」が特に身に沁みました。 無職生活を2年続ける36歳バツイチ、元バリキャリの女性のお話ですが、 『私は自分がやがて立ち直って、また社会に出て働きはじめるであろうことは分かっていた。疑問を持ちつつもまた前へ前へと進んでいくのだ。それが何故だか分からないがとても悔しかったのだ。転んで怪我をしても、やがてその傷が治ったら立ち上がらなくてはならないのが人間だ。それが嫌だった。いつの間にか体と心に備わっている回復力が訳もなく忌々しかった。』 という一文が、主人公と同様で何故かはわかりませんが、悔しくなる気持ち、忌々しい気持ちがよくわかりました。 他の収録作品でもそうですが、「なぜかわからないけど、すごく自分は苦しい。でも他人にこちらの苦しみを勝手に解釈されたくない」 みたいな、当人にしかわからない心の葛藤を本作品は本当によく描いていると思います。 山本さんの他の作品も今後拝読したく思いました。 | ||||
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人生うまくいかない、けどなんだかそういうものだよね、と温かい気持ちになれる本。 ハッピーエンドではないんだけど、友達とあーうまくいかないね、と笑いあった時のような感覚がします。 | ||||
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若くして乳がんになり、手術は成功して生き延びることはできたものの、 大きな傷(心にも体にも)が残り、再発防止のため?に、気持ちの悪い 薬を飲み続けないといけない。 こんな人生を強いられたら、主人公の女性でなくてもヒネクレルだろうな。 私は、生まれ変れるとしても、プラナリアなんて下等な生物にはなりたくない。 だけど、主人公にしてみれば、体を切り刻まれてもそれぞれの断片が再生して かえって増殖するというプラナリア(みたい)になったら、がん手術の傷跡 なんかすぐ再生して元通りになるだろうという願望があったんだろうな。 | ||||
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直木賞というのは大抵そうなのだが その作家のそれほどでもない作品に送られる 少なくともベストとはいえない作品が受賞する (ちょっとアカデミー賞に似ている) この作品集もその例にもれず 山本文緒の作品としては出来のよくない部類に入る それでも五つあるうちの最後の二つの話は面白いのだが よりによってこの二つが帯に書かれてある<働かない>女が主人公の話でなく 最後の話に至っては女ですらないのが山本文緒らしいといえばらしい とはいえ、やはり過去作には劣る、というのが正直なところ いわゆる直木賞作家の作品を手にとるときは当該の賞を獲った作品でなく その直前か、それよりさらに2、3ほど遡った作品を読むほうがいいだろう そういう意味において直木賞はとても参考になる賞といえる | ||||
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が秀逸。他はまあまあのレベル。 これで直木賞?などと意地悪なことは書かないでおこう。その水準には達しています。 この後山本さん病気になったんだったっけ? | ||||
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はじめての山本文緒さん。 直木賞をとったことがあってそれがこの作品、という認識くらいしか・・・というかそれすらもありませんでした。長時間のバスの移動の暇つぶしのために古本屋に行った時に目に止まったので買ってみた。の、ですが、おもしろいじゃないか!!!!と、感激しました。表題作『プラナリア』が私は一番好きです。乳がんはこわい病気だと最近テレビでも思ったばかりだったのでタイムリーすぎて、ひやりともしました・・・。結構好きで、たまに読み返してます。この作品がきっかけで山本文緒さんの作品もいくつか読みました!!!! | ||||
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まずは直木賞受賞作という事で、購入。 特に印象に残ったのは「ネイキッド」と「あいあるあした」の2編でした。 「ネイキッド」の泉水は、働いてた時は怠けるのが嫌いで、しっかり働いていた。 しかし、ずっと仕事に突っ走ってきた人が、ひょんな事から無職になり、現実でも、仕事に突っ走っていると、他の事をする時間もなかなかないし、自分がこういう事・物に興味があったのか!?とか、働いている時は気付きもしなかった事が観えてきたりして、泉水の様に編みぐるみにハマッたり、以前には考えた事もない物事にハマッて熱中したり。 私は個人的には、余裕や暇がなかった人が、急に暇ができると、色んな事が観えてきたり、ある意味視野が広がったり、そういう状況になる事、理解できる気がします。 仕事にしろ、他の事にしろ、毎日本気でやってる事があると、やっぱり気づかないうちに視野は狭くなっていると思います。 世間や世論では「無職」というと、まずは怠けている・やる気がないと偏見を持たれます。 しかし、人生長い目で観たら私個人的には、そういう時期・期間?があっても、特別悪くはないとも思っています。 そのまま一生無職で過ごす訳ではないのなら。 ずっと無職では、勿論いられないですし。 無職の間にハマッたり、視野が広がって興味が出た物事で、また違う仕事に就けたり、違う生き方になる場合もあるんじゃないか??と思うからです。 「あいあるあした」のすみ江にも、どことなく惹かれるものがありました。 すみ江の様に、天真爛漫というか、ある意味自由で、自分の思う通りに生きている。 現実には、なかなかすみ江の様にはいかないとも勿論思いますが、解放感があり、すみ江を見ていると(読んでいると)羨ましくもあり、スッキリした気分になりました。 不真面目ばかりは良くありませんが、肩に力を入れすぎて生きていても、自分で自分を窮屈にするなと思います。 何でも程々に、良い意味での「いい加減=良い加減」で生きていけたらいいな!と感じたのが、私の読後感でした。 【山本さんの描く主人公は、ちょっと簡単に異性と「寝すぎ」じゃないかな?とは、正直思いますが。。。ただ「無職」に関しての率直な感想は、先にレビューした通りです。】 | ||||
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短編小説で文体もやさしく、とても読みやすかったです。 山本文緒さんは女性作家であるにも関わらず男性の自分がとても共感できる部分がたくさんあります。 特に葛藤やジレンマなどの描写がとても上手で、そこに一番共感できました。 答えが見つかったわけではないのですが、自分の不安に感じていた気持ちが和らぎます。 何か上手くいかないと感じている人にオススメの小説です。 | ||||
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表題作は病気持ちの人は読まない方がよい感じ。 腹立つからw 病気自慢って、病人同士だと酷く嫌われる。 この手のお話は「全く該当しない」人が、未知の心理を覗く為に読むモンだと思った。 自分なら「切っても切っても増殖するプラナリア」になんかなりたくないなー。増殖し続けてたら痛いや苦しいが増えるだけやん?と真っ先にそう思ったけどねー。 | ||||
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女は何もかも謎だ――とニーチェは言ったが、そのとおりであって世の男性にとって女性はまったく理解できないもの。 本著に登場する女性群も打算的かつ情緒的でとらえどころがない。 しかし女性の感情をここまで直截に描いた点は本著のすごいところだ。 いわゆる女心というものが、この一冊に収まっていると感じる。 ぼくは彼女に振られたときこれを読んだが、妙に納得してしまった。 男性諸君もつまづいたときは、これを読むといいかもしれない。 | ||||
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山本文緒は、はじめて読んだが、すごくよかった。特に「ネイキッド」、「あいあるあした」の二編にはやられました。 本編に登場する主人公は、最後の「あいあるあした」を除いては女性で、いずれも複雑な過去を背負っているが、屈折した感情表現が見事です。感情移入できるかどうかで、好き嫌いが分かれると思うが、個人的には文句なく楽しめました。 | ||||
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この本の題名である「プラナリア」という作品は、受験生だった時に、センター試験の現代文対策の授業で読んだことがあり、興味を持ち購入しました。 その時読んだ文はかなり省略されており、気にならなかったのですが、今回全文を読んでみると、いたるところで主人公のひねくれた性格が表れており、気分が悪くなるほどでした。 よって、読み終わった時の印象も全く違っており、当時読んだときは主人公の苦しみや悩みが感じられたのですが、今回は主人公の状態や起こることよりも、主人公の内面が気になり、この人はどうしようもないタイプの人間なんだという印象を受けました。作者の方が、主人公に対して同情の目を向けさせないようにそうしているのかもしれません。 この短編集の作品はどれも陰湿な性格の人が出てき、そういう雰囲気が嫌いな人には向かない作品かもしれません。 ただ途中からは、、「またか(笑)ひねくれすぎでしょ(笑)」と、笑ってしまうこともありました。 私が一番好きだった作品は「ネイキッド」で、この作品が一番自分の状態に当てはめることができました。 本文から一部抜粋しますと、「子供の頃から三十代に至るまでの長い時間、私はそうして充実してきた。その充実が間違いだったとは今でも思わないが、自分の立っていた固いはずの地面が、こんなにも簡単に割れてしまう薄い氷だとは知らなかった。氷が割れて沈んだ水の底で凍え死ぬのかと思っていたら、以外にもそこは暇という名のぬるま湯で満ちていた。そこに横たわっているのは想像以上に楽で、しかも私にはそこから浮上しようという動機や目的が見つけられなかった。」という部分がとても見事な表現で自分の心情を表してくれていて、そのことは私が小説を読む目的の一つなので、一番好きな部分です。 | ||||
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一見ありふれた、でも実は何かに強くとらわれている人の心模様を、同世代の女性の視点で描いた言葉には説得力があり、深く共感させられます。嘘のない生々しい言葉や非常に身近な設定で構成された物語の巧みさは、同時収録の4篇に共通しています。 | ||||
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直木賞を受賞した「プラナリア」を含む短編、五作品が収められている プラナリアは乳癌で片側の胸を切除した女性が、いつまでもそこから立ち直れないでいる姿を描き、どこか遠くに出口を見つけようとしたところで終わる・・ 確かに病気を言い訳にせず、むしろそれをバネにして飛躍的に自分を高めた人もいるだろうが・・・ 再発の恐れの中に大部分の人はそういったわけにはいかないだろうし、本書はそういった人間の弱さを克服できない、ごくごく普通の人間を物語として、いい感じで仕上げていると思う・・・ 他の短編も力作揃いで、どれも直木賞を受賞してもおかしくないような作品だった | ||||
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うーん、なんだろうこれわ(最近こんなのばっか)。 短編集です。 感想としては、 「ちょっと難しいなぁ」 です。 主人公達が置かれている状況、および主人公達そのものが少しひねくれているんですが、それがちょっと分かりにくい。 なんと言うんでしょうか。 簡単に言うと感情移入しにくいです。 ひねくれていると言っても、想像できない、と言うほどではないんですが・・・ 結局主人公達が何で悩んでいるか、良くわかりませんでした。 最後のやつだけわかりやすかったけど。 星三つ。 悪くはない。 でも良くはない。 読了した段階で、全ての短編を思い出せないと言うことは、印象的ではなかったんでしょう。 でも簡単に読み終えることができたと言うことは、悪くはないんでしょう。 理解できなかった理由はなんだろうなぁ。 相性かなぁ。 ちょっと気になるので、もう一冊読んでみる事にします | ||||
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本書は、2001年に第124回直木賞を受賞した、表題作の「プラナリア」を含む 全部で5編の短編を収録したものである。それぞれの初出は1999年〜2000年の 間に『小説現代』や『小説新潮』や『オール讀物』で発表されたもので、本書 は、2000年に刊行された単行本を2005年に文庫化したものである。 本書に収録されているのは、「プラナリア」「ネイキッド」「どこかではない ここ」「囚われ人のジレンマ」「あいあるあした」の5編であり、いずれも、 どこか屈折した主人公をえがき、その主人公から語られる屈折した世界観が 特徴的な作品である。 表題作の「プラナリア」は、若くして乳がんになり、片方の胸を切除した女性 の一人称で語られている。体をいくつも分裂し再生できるプラナリアに生まれ 変わりたいという思いを抱えた彼女には、恋人がいるのだが、彼女自身は人生 に投げやりになっている。周囲の人の立ち直ってほしいという温かい支えがあ るのだが、その思いとは裏腹にどんどん頑なに心を閉ざしていく。そんな彼女 が唯一心を開ける、入院中に知り合った女性から仕事の話をもらい、心の中に ある「正しさ」が芽生え始めるが、いとも簡単に崩れてしまうもろさを、この 女性の屈折さを通して見事に表現している。 その他に、夫の会社で辣腕をふるっていた女性が、夫から離婚を突きつけられ、 仕事も家庭も同時に失ってしまった後の虚脱状態から話が始まる「ネイキッド」、 夫が子会社への出向を受け、ローンや2人の子どもへの費用を捻出するために 深夜のディスカウントショップでパートに出て、母親や義父の面倒まで見るが、 「ここではないどこか」の生活を夢見たりしない中年女性を主人公にえがく 「どこかではいここ」、心理学を専攻する大学院生から求婚された女性を主人 公にえがく「囚われの人のジレンマ」(この意味は小説の中で書かれている)、 サラリーマンとして働いていた頃に妻の浮気から離婚を求められ、一人娘とと もに引き離され、それ以来一人で生きていくことを決め、地方で居酒屋を開い た店主を主人公にえがいた「あいあるあした」が収録されている。 こういった主人公たちの心の変化、気づきと呼応して、ストーリーが進展、 変化していく。その変化のタイミングや、その後の異なる世界観の描き方は、 見事である。ただ、このような屈折した主人公たちなので、読了感は爽やかで はないかもしれない。 | ||||
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良くも悪く女性向けの本だなって思いました。ここまで繊細で不安定な主人公たちに私は感情移入ができませんでした。それぞれテーマも良く分かりませんでした。私の国語力がないだけなのかもしれませんが、あまり楽しめなかったのは確かなので星2つです。 | ||||
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