■スポンサードリンク
(短編集)
天鬼越 蓮丈那智フィールドファイルV
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
天鬼越 蓮丈那智フィールドファイルVの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
アイデアだけはあったのでそれに肉付けしたということなのでしょうが、表現が稚拙すぎるし、民俗学的要素である祭祀などがとってつけたようだし、最後の謎解きへのアプローチも突拍子もない。 何しろ「日本の原風景のような」とか「白髪ながらかくしゃくとしたという表現が似合う」とか「ひなびた風情の漂う開発から取り残された村」とか、いわゆる紋切り型の表現(もしくは芝居のト書き程度)しかできていない。これではどの作品の舞台もなんだか勇者ヨシヒコの村のような書割みたいだ。 また女性の描写も通り一遍。 内藤の心情の表現も唐突で意味が通らない箇所がある。 タイトルになる短編も、これ編集さんついてるの?って言いたくなるぐらい「賀川」に関する叙述のバラバラさ。 ネタ自体だけしかないので、生前の北森氏が本来なら生みの苦しみの末に「世に出せる」レベルのものに仕上げていたのに対して、チャチャっと仕上げた薄っぺらい内容。 しかも「ミクニ」連発。 せめてさ、北森先生が那智に「ミクニ」と口にさせたときの特別な状況や、それを口にした時の那智と内藤の内的交流とかを大事にしていた部分は踏襲できたんじゃないかな。 そうだね、高校生ぐらいが書いたとしたら「いい着眼点だね」とはいえるでしょう。 でも小説として世に出すには酷いもの。 北森先生のファンとしては許せないレベルです。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!