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【この小説が収録されている参考書籍】
光
光 (集英社文庫)

の評価: 3.40/5点 レビュー 72件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.40pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全33件 1~20 1/2ページ
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No.33:
(5pt)

不条理な暴力

天災は防げないが人災は防げる、というのは本当だろうか? 自然の暴力(津波)と人間の暴力。人間がコントロールできないという意味では、津波の暴力も人間の暴力も同じ自然現象なのかもしれない。
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No.32:
(4pt)

暴力について考えさせられた

この筆者の作品はいくつか読んでいますが、この作品は他の作品とは異なり、微笑ましい箇所はなく、終始シリアスで重い。文才が有る筆者なので、引き込まれて最期まで一気に読みました。人の心の闇、暴力を正面から描いている。中心人物の二人の男性は、卑屈だったり残酷な面も有るが、何故か憎めない。ラスト近く、こういう展開になったら嫌だな、と思っていたら、そうなってしまった。暴力とは無縁の私には理解し難い箇所も有りつつ、こういう心境になる人もいるんだなと納得させられてしまうのは作者の力量の高さゆえ。読んでいて、辛く心がヒリヒリした。
この作品のタイトルが、何故、光なのか。。救いの無い内容の奥底には、希望の様なモノが有るのか、わからなかった。人の心の複雑さについて考えさせられた。
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No.31:
(5pt)

対応な良さ

綺麗です
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No.30:
(5pt)

三浦しおんの心理描写はすごいです

2008年に書かれた小説ですが津波の描写がリアルなのでトラウマのある人は注意が必要かも知れません。
人間の辛い運命や、自己中心的な面がえがかれています。
それぞれの人物が酷い事をしたりあり得ない事をしているのに納得できる分かる所もありさすが三浦しおんだと思います。
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No.29:
(4pt)

著者への印象が変わった

三浦しをんさんの作品は、ややほのぼのした「舟を編む」しか読んだことがなかったが、本作品を読んで著者に対する印象が変わった。
本作品は、津波を端緒として変わっていく人間のドロドロとした感情を巧く描いているため、かなり惹き込まれ一気読みした。
こうした作品でも読者を夢中にさせる著者の筆力は凄いと思う。
また、本作品では主人公やそれを取り巻く登場人物の心情を想像すると様々な解釈が可能。
このため、友人などに本作品を勧めて作品に対する感想を意見交換するのも面白いと思う。
なお、津波の悲劇が出てくるため、東日本大震災をモデルにしているのかと思ったが、それ以前の作品であった。
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No.28:
(4pt)

ページをめくるたびにハラハラしました

初めて三浦しをんの本を読んだけど、全体的な感想はなぜ?って感じ。
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No.27:
(5pt)

それを言っちゃあおしめえよ

思いっきり人間のダークサイドに光を当てた小説。
明るい希望を多くの作品で描いてくれる著者だけに、意外であった。

「それを言っちゃあおしめえよ...」、「それをやっちゃあおしめえよ...」
寅さんではないが、そんなことを何度も何度も呟きながら読み進めた。
作品の通底に流れる暴力とセックス。
暴力から逃れて生きていくことはできないが、暴力はより人を孤独にする。肌と肌を重ねるセックスも、けして孤独を解消することはできない。

なんとも救いようのない話であるが、不思議と読後感は悪くなかった。それが光なのか? 俺にはよく判らなかった。
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No.26:
(4pt)

読後感が最悪!

救いのない結末というか、余りにも理解出来ない
登場人物達に、どうやって寄り添って良いのやら。
普通に幸せに生きていると、まったく遭遇することの
ない人々。依存し合い他人を思いやれず、殺人さえも
犯してしまう。投げやりなくせに、何故か生き続ける。
読後感は本当に悪い。特に、知らないふりをすることへの
嫌悪感は半端ない。自分には到底理解できない人々の
哀れさだけが心に重くのしかかった作品でした。
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No.25:
(5pt)

ドキドキでした

設定にハラハラし、展開に驚く作品。想定されるラストに行かない歯がゆさ。
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No.24:
(5pt)

照らし出されるのは、人間の業

しをんさんの小説は何冊か読んでいますが、いつもファンタジー寄りの小説を書く方だと思っていました。
こんなに人間の禍々しさを描く作家さんだとは…!
「まほろ」や「風が」「舟を」等は白しをんならば、こちらは黒しをんですね。
理不尽な暴力、どうしようもない生死、そして性。
語り手の心情がとても自然で納得しながら読めました。
たしかに暴力的描写あります、でもね、実生活でも暴力って転がってるんですよ、
目にしない人は目にしないだけで。
ラストの語り手があの人、そして主要人物ながら一人語り手に入っていないのがあの人、というのもまた良いです。
黒しをん作品ほかにもあるんですかね、読みたいな。
私はこの作品読後感悪くなく、むしろ清々しさすら感じました。
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No.23:
(5pt)

負の連鎖

負の連鎖が繋ぐ人間関係。愛情の裏側、最後まで一気に読みました。
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No.22:
(4pt)

読後感 重いの‥……‥。

今秋 上映されるというので 観る前に 読みました。各人各人の配役が ピッタシとおもいます。井浦新の 信之。
瑛大の輔. 長谷川京子の 美花。信之と 輔 、ボソボソ ボソボソッと 二人で どんなセリフをどんな設定で 話すのか すっごく 楽しみ 期待してます。
暴力を 超えて 殺の枠。重たいはらわたを 抱えて 三人家族 平穏に?過ごし暮らしていけるのでしょうか?
映画の ラストシーンは 船上の三人で やっぱし 終わるんでしょうかね・蓮華荘は 取り壊されないのかな。
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No.21:
(4pt)

渾身の異色作

最近の著者の作品の傾向からすると、異色な部類。内容は説明しないが、難しい題材にチャレンジした意欲的な作品だと思う。
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No.20:
(5pt)

とても面白い!

この作家の小説を初めて読んだが、とても面白くて、一気に読んでしまった。
タイトルとは裏腹に、暗くて悲しいお話だが、結婚というものの本質、愛というものの欺瞞、生きることのむなしさを見事に描き出している。
残念なのは、映画化のニュースを見て興味を持って読み始めたため、読みながら主要キャラを演じる役者の顔がどうしても浮かんでしまったこと。
何も情報がない中で、自分で登場人物のイメージを思い描いて読めたら、もっと楽しめたかもしれない。
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No.19:
(5pt)

面白い

人間の内面がうまく描かれていて面白かった。ストーリーも
最初から最後までザワザワどきどきした感じがあるので、一気に読める。
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No.18:
(5pt)

これもまた一つのsiwon world

きっと、期待を膨らませる。小説を購入する時、読み始める時。
特に、巧みな語り手であれば、著者名=安心ブランド。
今回のこの物語は、いい意味で裏切られた感じ。
スイーツの有名店が出す激辛スナック菓子。
舌もシビれるよ。
愛は不動で不変なものなどでなく、暴力と簡単に入れ替え可能で
憎しみに変質しやすいもの。
理不尽で悪意に満ちた大きな暴力から生きのびて、
いまここにいるということ。
意味などない。死も不幸もただの出来事だ。
それらはただやってくる。

著者は愛という甘味を極限までそぎ落とし、
代わりに暴力という辛味で埋めていくことによって、
逆説的に愛を表現している。
それにしても、登場人物達に対して、非常に面倒見がいい。
設定は過酷であろうとも、やはり安心して読めるからお勧め。

名店は、最後は裏切りません。
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No.17:
(4pt)

想像力と描写の鋭さが秀逸

東日本大震災より5年前の作品であるが、筆者の想像力と
描写の鋭さは秀逸である。
「まほろ駅前多田便利軒」「風が強く吹いている」とは真逆で
暗く人間の本質を突いており重厚な作品であることは間違い
ない。
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No.16:
(4pt)

ドロドロと

許容できぬ現実を受け入れる事が人生というものなのでしょう。
物語で起こる現実を受け入れ、真っ直ぐに生きて行くのは大変難しいと感じます。ですが、今の日本では現実にそれを受け入れ真っ直ぐに生きている人たちがいる。とても強い人たちです。同じ状況におかれたならば、私はそのよう生きる自信はありません。鬱々と、死んだように生きるかもしれません。

この物語は大変生々しく、性描写や暴力のシーンはグロテスクです。登場人物の内面もドロドロしています。本来、このような作品を私は好みませんが、読まされました。読後感は思ったより悪くなく、なんとも言えない心持ちです。
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4087451216
No.15:
(4pt)

2006年に書いた大津波の話、今読んでも非常に新鮮。

著者は、『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞を受賞した三浦しをん。
(2014.10.25 第1刷)

東京から遥か離れた島で暮らす信之は、同級生の美花と付き合っていた。
その島を大津波が襲い、生き残ったのは彼らを含めて数人だけだった。
島最後の夜、信之は美花を救うためにある罪を犯し二人の秘密になった。
それから20年、信之の前に幼馴染の輔が訪れ、過去の事件を仄めかす。

最初っから、島が大津波を襲うシーンでは「上梓2013年だからって、ちょっと露骨だな…」と思っていたら、連載は2006年だった。
津波の描写の詳細さもさることながら、その後に起こった少年少女たちの心境の変化や行動は、あらためてそのことの大きさを物語っていた。
津波でたくさんの人や家族が一瞬で死に、それを見ていた信之は「今更一人減ったってなんだよ」と考え、それが成人した後にも心に宿る。
あまりに大きすぎる出来事は、各々の人生に莫大な禍根を残した。

本書の見どころは何と言っても、信之の余りに冷え切った感情だ。
クールやドライとかいう次元ではなくて、むしろ信之が幽体離脱して寸劇を観客席から見ているような感情は少し背筋が凍るようでもある。
津波は人々の本性をさらにむき出しにさせ、物語の後半は波乱万丈、ハラハラする展開に飲まれてゆくが、そこでも信之は“劇”を止めない。

登場人物のベクトルは全員が全員見事にすれ違い、角形を成さない。
結局誰にも光は差すことなく終わるが、まぁ人生そんなもんだろう。
石ころでも何でも、人によっては光っているように見える(そう信じる)
、そうやって人は生きていると実感できる内容でした。

ちなみに、本書では小学校受験の話が出てくるが、『わが子を名門小学校に入れる法』(2004、PHP研究所、清水克彦,・和田秀樹)を最近読んでいたので、期せずして人一倍理解することができました。苦笑

───南海子はむなしい。夫の愛情が消えたのではない。むなしさの原因は、夫に両親がいないせいでも、夫が施設で育ったからでもない。夫が優しく穏やかで誠実だからだ。声も感情も吸い込む穴と暮らしているような気がする。(p.108)

───信之にとって、ほとんどの出来事は単なる点だった。細かい点がつらなって、一見すると線の形をなし日常を貫いているが、近づくとそれぞれはあくまで独立した点であって、たどって遡ることはできない。(p.228)

───道場や愛情では恢復しない傷があるかぎり、刑罰はひとを救わない。自分に癒えることのない傷を与えたものが、たとえば刑務所に三年入ったからといってうれしくもなんともない。刑罰にはせいぜい、「これで我慢してくれ」と、癒えない傷を覆って誤魔化す絆創膏程度の力しかない。派等が減って死に瀬した生き物に、食い物に似せた発泡スチロールの模型を与え、「腹を満たせ」と言うようなものだ。ありがたがって模型に食いつくやつは馬鹿だ。(p.282)

2014/07 (09/96)
光 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:光 (集英社文庫)より
4087451216
No.14:
(5pt)

この光は希望の光なのか

人間のダークサイドが細部まで描かれている。終始、淡々としている。それがまたこの物語の描き方にはあっているのかもしれない。
主人公の描写だけでなく、他の登場人物目線でも物語が語られていく。その事によって、より人間の不気味さや、真実が生々しいほどに感じる事ができる。
津波という人間の心に大きな被害を被る災害から、登場人物達の人生の歯車は狂い出す。いや、たとえ津波にあわなくとも、なにかが既に狂っているように感じられる。
普段私たちは、ありきたりの生活を、繰り返す日常を、崩れないように必死に過ごしているが、真実の想いはどうだろうか。
この物語の登場人物は隠さなければいけないダークサイドをむき出しにする。
本当に怖いのは津波じゃない。すぐそばにいる人間だ。津波からは逃れられても、生き延びた人間からは逃れられない。
これは傑作だ。恐ろしいほどに。
光 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:光 (集英社文庫)より
4087451216

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