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弥勒の掌
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弥勒の掌の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.41pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全44件 21~40 2/3ページ
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これが叙述トリックといわれると、えっ?と思ってしまう。 折原一なんかとはまったく違うような気がするのは、私だけだろうか。 最終章の前までは結構おもしろく読めたが、最終章で一気にさめてしまった。 なんかご都合主義のような気がしてならない。 なんだか昔読んだショートショートを思い出した。 | ||||
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我孫子武丸の本を読むのは初めて。あっと驚く結末ということなので読んでみた。あっと驚く系だとアガサ・クリスティーとか国産ミステリーでも何でも色々ありますが…。 小生の中が今までで一番驚いたのは筒井康隆のロートレック荘事件かな。解決編が最後に袋綴じで入ってましたね。うーんそれ以上うまく触れられないな…。何トリック系かのヒントすら書けないし。 本作は宗教団体と刑事がテーマ。なので超絶SF系とか心霊ネタとかかな?とか、レトリックに鍵が…とかシックス・センスを途中で解明してやるとばかりにかなり穿ちながら読んだのですが…。結末はしっかりとしたミステリーだがあっと驚く結末だった。これは予想出来なかった。 同著者の他の本も読みたくなった。 | ||||
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帯に「本作には壮大な仕掛けがある」とワザワザ断り書きがある。何故このような事を明示するのか本当に理解に苦しむ。物語は、教え子との浮気が原因で疎遠になっていた妻に失踪された高校教師の辻の視点と、妻をラブホテルで殺害された汚職刑事の蛯原の視点とで書かれた章が交互に繰り返されるという構成になっている。そして、二人は協力関係になり、"弥勒像"をキッカケに「救いの御手」という宗教団体の関与を疑い、真相に迫ろうとするのだが...。 上述の通り、ワザワザ「仕掛け」と断っているからには、バリンジャー「消された時間」風のものだと予想したが、「当たらずと言えども遠からず」だった。「帯」の指示に従って、「**」に注意していたら、冒頭で狙いが分かってしまった。せっかくコンパクトなサスペンスに纏まっているのに、「帯」のお蔭で興醒めな結果に終ってしまった。作者のせいと言うよりは、出版社のせいだろう。作者はこの「帯」に納得したのだろうか ? そうではないと思うが...。また、新興宗教団体についてはもっと深く描き込んだ方が、作品に厚みと不気味さを増すと言う意味で良かったと思う。 | ||||
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いったん詠み始めると、ラストがどうなるのか知りたい一心で、一気読み。 教師と、刑事の視点で、交互に話が進んで行くが、 いかにも怪しげな新興宗教の支部に二人が乗り込んでいくあたりから、 どっぷりと小説世界に入り込んでいた。意外な結末が待っていた。 宗教団体の会員カードがICチップ入り、という箇所が妙にツボにはまって 笑った。 | ||||
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某書店のお勧めの一冊とのことで購入してみましたが、物足りなさを感じました。やはりカスタマーレビューを読んでから購入すべきかどうかを判断したほうが良かったように思います。宗教団体のからくり(?)に関しては『なるほど』と思わせる部分もありましたが、終わり方がしっくりこなかったのも残念です。それでも読んでみたいと思う人は古本をお勧めします。 | ||||
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話がやっと面白くなってきた所で、 ラスト一気にどんでん返し。畳み掛けるように話が終わった。 途中まではかなり面白かったので 上下刊にしてもっと深く話を掘り下げて欲しかった。 結末の意外性は(ある意味)すごかったけど、ただ単に「意外」というだけ。 伏線も無理矢理繋げた印象。 登場人物を誰も愛せなかった。 | ||||
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ページ数にしておよそ300。数時間で読みきれる分量。 その短さもあって一気に読んだ後、「しまった」と思った。 勢いがつけばつくほど、物語の進行にのみ注意が向きやすいのは、車などの運転と同じだ。細部に注意がいかなくなってくる。このページ数は、単純な仕掛けなのに気づかせないようにするという狙いもあったのではないかと思われる。 もっとも、話が魅力的かといえばそんなことはなく、個人的な思い出も相まって、読んでいる途中からもう陰鬱な気分。結末ですっきりする人も少ないだろう。 その構成の綺麗さに敬意を表したい。 一番すっきりしないのは、表紙かな…(弥勒菩薩の手の形と違う) | ||||
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我孫子武丸、久々に読みました。いやあ、懐かしいですね。 「0の殺人」「メビウスの殺人」「殺戮に至る病」などの記憶を背負いつつ。 うーむ。しかし読後の一番の印象は、 我孫子武丸って、こんなに文章下手だったっけ?ですな。 通り一遍なキャラクタに、ステレオタイプな台詞。 まあ、まあ、ミステリを読んでいるのだから、プロットがよければ……と 割り切って読み進めても。うーむ。今ひとつ消化不良というか。 ハナから、犯人当てのサスペンスを狙ったものではないわけだけど、 結末の意外性や、読ませる構成力からいったら、例えばこの前読んだ 高野和明「13階段」の方が数段上。結末も、なんか締め切りに追われつつ詰め込んで 終わらせました、みたいな感じで、「ふーん」としか思えない。 失踪した妻・殺された妻にまつわる謎を追う、 かつて教え子と関係を持ってしまった教員と、粗暴な横顔をもつ刑事が 交代に出てくる構成になっております。その調査の中で姿を現すのが、 新興宗教「救いの御手」。本部の受付でもめれば、堅気でなさそうなガードマンが 出てきたりと、怪しさは膨らむ一方……。とまあ、興味をそそりそうな話なんですけど。 なぜ、妻たちが失踪したのか、殺されたのか、新興宗教はどう関わっていたのか、 などなど、最後にいっぺんに明かされる構成ですが、新興宗教の素性は結局 印象通りに後ろ暗いものだし、妻殺しの真相もかなりご都合主義っぽくて、 出来としてはかなり小粒に思えます。オチもそんなに面白くない。 帯のコピーは持ち上げすぎです。 「これが現代ミステリーのNo.1です。」って。 帯に一番新興宗教らしさが出ている模様。 | ||||
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書店でよく平積みされていてずっと気になっていた本書。 教師、警察官の二人がそれぞれ自分の妻に起こった事件の謎を追っていきます。 二人とも素性に後ろめたい過去を持っており、ミステリ慣れしてる人は「これは一筋縄にはいかない」と身構えてしまうような設定。 2つの事件の背後に新興宗教の影が見え隠れしたとき、2つの事件の謎が収束に一気に動き出します。衝撃のラストには確かに騙されましたが、トリックとしては最近この手のミステリーを読みあさっていたせいか、それほどのカタルシスはありませんでした。それでもラストのシーンの読後感はオビの煽り通り強烈なものがあり、さらっとした描写が逆に不気味な読後感をもたらしてくれます。 尺も短く、ジェットコースター的なサスペンスを味わいたい方にはオススメです。 個人的はもう少し最後まで新興宗教の胡散臭い空気を最後まで徹底して演出してほしかったかな。いや十分怖かったですが。 | ||||
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ミステリー小説を読む際、私は犯人当てやトリックを推理するよりも ストーリー性や人間の心理を読む事に重きを置いています。 そして読み終えた後、作者にしてやられたと思わされる事が何気に好きです。 殺戮にいたる病で、衝撃を受けましたが、この本も同じような衝撃を受けました。 人間の心理描写が見事に描かれており、読み終わった後、 久々にちょっと放心してしまいました。 イニシエーションラブや、殺戮にいたる病が好きな方は是非読んでもらいたいです。 | ||||
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我孫子作品が好きで気軽に読みはじめたのですが、途中から「あれ?」て思ってしまいました。「これ・・ページ数、足りなくね?^^;」それほどの短さなのです。しかし物語は変わらぬペースで進み、「え?!え?!大丈夫かこれ?!大丈夫?!大丈夫?!?!」と妙に焦ってしまいます。・・・ついに残り十数ページ。「もうダメだー><終われねーッ><!!」 と思った途端、 スコーンスコーンスコーンって決められて『バン!!』て終わりました。あとがきにもありましたが、え?!て結末なのに 何故か読んだあと爽快な気分が漂うのです。。タバコ一本吸い、じんわりニヤリとさせて頂きました。いやぁ、面白かったー^^短くて負担にならない作品なので、気楽に購入して楽しめる一本です。 | ||||
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最後なかなかのどんでん返しがありました。 ただ、最後ずいぶんあっさりだったので短編小説を読んだような読後感でした。 もっとこの教団のことを深く掘り下げて描いてほしかったなあと。 話をすすめる2人の人物像は、最初はなかなか感情移入できない 「魅力のない人だなあ、もっと魅力的にしてよー」と思いながら読み進めていましたが トータルで考えるとなかなか良い人物設定ですね。 | ||||
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話の構成(教師編と刑事編が交互に進む)とボリューム(短っ!!) から私には珍しく一気読みしてしましました。 冒頭の妻の失踪あるいは殺害の謎、そしてその結末には十分驚かされましたし 読後感は概ね満足なものでした。 ではなぜ星3つかというと、私のミステリに求めるカタルシスに達していない からという、それだけの身勝手な理由です。 そのライトな味わいが満腹感を生まないと言うか、腹八分目というか……。 でも他の作家が書かれたこの題材この構成の某作で激しく鬱になったことを思えば この結末は嫌いじゃないです。面白かったです。 | ||||
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失踪した妻の行方を追う高校教師。妻を何者かに殺害された悪徳刑事。二人の目の前に現れたのは「救いの御手」なる宗教団体。 確か、著者の作品は初めてです。 ハードボイルドなタッチで物語は進んでいきます。しかし、私にしては珍しく、落ちが読めてしまいました。某コミックとそのドラマ化作品のおかげですね。 | ||||
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綾辻行人、有栖川有栖らをはじめとする新本格第1世代作家の一人、我孫子武丸が自身の最高傑作といわれる『殺戮にいたる病』からなんと13年ぶりに書き下ろした実力作である。 ある日突然失踪した妻を捜し求めて、新興宗教団体≪救いの御手≫の存在を知った高校教師。 妻を殺され復讐を誓いながらも、汚職の嫌疑をかけられ、本庁人事監察から内部取調べを受けるベテラン刑事。やがて二人の行動は≪救いの御手≫の本部で交わって、事件は思わぬ展開を見せる。 刑事の妻の殺害は、果たして≪救いの御手≫の手によるものか。そもそも彼らの正体は? 折原一の諸作品を彷彿とさせる、アンフェアーぎりぎりの巧みな叙述の目眩ましは、衝撃のサプライズに収束してゆく。よほど注意して読み進んでも、まずだまされることうけあいだ。 また昨今の分厚い大作ブームの中、本書は、だまされながらも“謎”を楽しんで一気に読みきるパズラーという点では手頃な長さだった。 ちなみに本書は、文藝春秋のミステリー叢書「本格ミステリ・マスターズ」レーベルの一冊として発表された作品の文庫化であり、原書房発行の探偵小説研究会編「本格ミステリ・ベスト10」で’05年第3位、「このミステリーがすごい!」では’05年国内編第19位にランクインしている。 | ||||
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「殺戮〜」を読んで、ポカーンとしたところだったのに、 今度はちょっと意気込んで読んだのに、まただまされてしまいました。 と言っても、今回はちょっと「いやいや・・・そりゃないんじゃない?」と 思ってしまうところもありましたが(笑)だって・・・ねぇ・・・ 殺人の理由が納得いかないです。 でも最後はきれいにまとまっているので、 漫画やゲーム的なノリですね。。 「犯罪者にも理由がある」という切ないラストをお望みの方には、やや残念かも。 | ||||
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殺戮にいたる病を読んだことがないせいか、すっかり騙されました。 騙された、でも面白かった! 最後まで読んで、思わずまた前のほうを捲ってしまいました。 | ||||
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我孫子作品は好きで殺戮〜にはほんと衝撃を受けたが 本作は殺戮の劣化2番煎じという感じ まずオチを思いついてそこから文章を肉付けしたという印象を受ける トリックも「頭の体操」レベルだし かまいたちの夜3も評判よくないみたいだし そろそろ才能枯渇してきたのかなぁ | ||||
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僕はゲームソフトの「かまいたちの夜」以来の我孫子ファンで、全ての我孫子作品を読んでいるが、本書は「殺戮にいたる病」に匹敵する我孫子氏の代表作となるだろう。 僕は「速水兄弟シリーズ」や「人形シリーズ」のようにユーモアのある作品も好きだが、本書や「殺戮にいたる病」のようなダークで沈鬱な世界観の作品の方が好きだ。 そちらのタッチの方が、より我孫子氏の才能が発揮されているような気がする。 本書もまた「殺戮にいたる病」同様に救いようのない沈鬱な話だ。 そして、最後には大どんでん返しが待っている。 よく練りこまれたトリックにはいつも驚嘆させられる。 「殺戮にいたる病」を気に入った人は、是非本書も読んでみて欲しい。 | ||||
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ただの警察ものとは違います。宗教研究(?)が趣味の私としては、こういう宗教絡みのミステリはたまりません。二つの事件があるときから絡み合います。宗教団体に潜入した高校教師が、だんだんと宗教に取り込まれていきます。しかし刑事の活躍もあって、宗教団体の化けの皮をはがすところまでくるのですが・・・。結末がなんとも良いです。かなりひねってあります。こういう結末も、ありかなと。本格ミステリを望む方は、肩透かしを食らうかもしれません。でも、こういうの大好きです。 | ||||
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