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弥勒の掌
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弥勒の掌の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.41pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全44件 41~44 3/3ページ
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綾辻行人、有栖川有栖らをはじめとする新本格第1世代作家の一人、我孫子武丸が自身の最高傑作といわれる『殺戮にいたる病』からなんと13年ぶりに書き下ろした実力作である。 ある日突然失踪した妻を捜し求めて、新興宗教団体≪救いの御手≫の存在を知った高校教師。妻を殺され復讐を誓いながらも、汚職の嫌疑をかけられ、本庁人事監察から内部取調べを受けるベテラン刑事。やがて二人の行動は≪救いの御手≫の本部で交わって、事件は思わぬ展開を見せる。 刑事の妻の殺害は、果たして≪救いの御手≫の手によるものか。そもそも彼らの正体は? 折原一の諸作品を彷彿とさせる、アンフェアーぎりぎりの巧みな叙述の目眩ましは、衝撃のサプライズに収束してゆく。よほど注意して読み進んでも、まずだまされること請け合いだ。 また昨今の分厚い大作ブームの中、265ページという量は、だまされながらも“謎”を楽しんで一気に読みきるパズラーという点では手頃な長さだった。 本書は、文藝春秋のミステリー叢書「本格ミステリ・マスターズ」レーベルの1冊であり、原書房発行の探偵小説研究会編「本格ミステリ・ベスト10」で’05年第3位、「このミステリーがすごい!」では’05年国内編第19位にランクインしている。 | ||||
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いろいろなブログで、好き嫌いが分かれる本だけど、自分は好きという感想が多かったのでちょと期待して購入。 我孫子武丸の文章に狂気があり、それが僕などにはへきへきしてしまう部分があるのですが、弥勒の掌はそんなことはなく、素直な叙述系として読むことができました。そして平凡な設定をここまで読ませる内容にするのはすごい。 たぶん、他の人が書いたら、前後の事象を含めてもっと書き込んでいくので厚くなるのでしょうが、この人は短い、端的、必要最小限。叙述トリックを完遂させるがための文というのが少ない。装丁は本格重厚、中身は短編という感じ。 | ||||
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行方不明の妻を捜し求める高校教師と殺害された妻への復讐を誓う刑事。互いの事件の接点である弥勒の新興宗教がきっかけで出会い、ともに協力し合いながら自主的な捜査に挑みます。各章ごとに「教師」「刑事」と視点を変えて物語は進んでいきます。推理をたてながら読んでいく読者は最後の最後まで油断ができません。 「殺戮にいたる病」、「腐蝕の街」や「屍蝋の街」などの長編小説で見られるような狂気的な緊張感がないのが残念な気もしますが、久しぶりの我孫子武丸作品。話はまとまっているし、長さもほどほどで上手く仕上がっています。 | ||||
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やたらと長い本格モノより、これくらいの長さがちょうどいいと思います。 ぐいぐい読ませて、ストッと落とす。うまい。 | ||||
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