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北京から来た男
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北京から来た男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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気になっていた本書・・読み出してから止まらない。単なるミステリーではなく、中国の歴史・政治世界に入って行く様な、不思議な興奮を覚えました。白い雌ライオンも良かったですが、本書は19世紀から始まる よりスケールの大きい物語でした。 | ||||
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この先どうなるのか、と思い早く知りたい~と時間を忘れて読みました | ||||
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タイムリーに今冬季オリンピックをやっていますが、開催国に恐怖を感じさせる結末。 | ||||
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※削除申請(1件)
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渾身の力作というのではなく、水準以上を継続できるプロの作品という印象。 冒頭は凄惨な事件であるが、読後感は爽やかとすらいえる。 例えば最初のほうでは、地方の女性警官が、的確な判断と行動をし、端的かつ配慮のある台詞を言う。 できることが絶望的に限られた中で、期待される役割を果たす。 全編を通じて、そういう心地のよさがある。 ミステリを読む効能について。 個人的なことだが、最近ずっと、あることに取り組んでいて、小さな行き詰まりになった。 前進のためには少しだけ頑張ればいいのだが、その気が起きない。 気分転換のため、予備知識のない小説、つまりこの本を読んでみようと思った。 ミステリの役割、機能として、こんな絵に描いたような状況は、ありそうでない。 読んで、いい効果があったように思う。 | ||||
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リピーターです。 いい仕事をしています。 気に入りました。 つぎも買います。 | ||||
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毎回、古本とは思えない新本をありがとうございます。文庫と単行本と間違えて注文してそまいましたが大変満足してます。県外からの発送でしたが1週間で届きました。また利用させて頂きます。 | ||||
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現代のスウェーデンの寒村での大虐殺から、100年以上遡ったアメリカ移民の話へ、さらには現代中国の権力闘争まで、ダイナミックなストーリー展開で一気に読ませるのはさすがと思わせる。 また、人種差別やアフリカの植民地主義の後遺症、中国革命の行方など、現代社会に切り込む問題意識も鋭い。 ただ1つ難を言えば、主人公の女性裁判官の行動が独断専行でうかつすぎること。司法制度や捜査機関の権力構造を知り尽くした刑事裁判官なら、権力機構の使い方をもっとよく知っているし、立場上も単独で捜査まがいの行動はしない。また、危険を感じたときももっと組織的に対応するはずだ。 | ||||
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ヘニングマンケルの本は、ヴァランダーシリーズだけでなく、今の世界の見えにくい姿を描いているところが魅力です。難民問題が、90年代には既に社会問題だったこともマンケルさんから教えてもらいました。本書も、世界にまたがる長い歴史と人間の物語です。マンケルさんが亡くなった時は、ほんとに哀しかった。まだ、翻訳されていない本があります。是非翻訳お願いします。首を長くして待っています。 | ||||
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マンケルの残りの小説が、早く訳され紹介される事を切に望みます。 | ||||
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マンケルを知る前にはスウェーデンは葉書やカレンダーで見るばかりの、遠い美しい国でしたが、そこには変化が燃え上がった時代があったのを改めて思いだし考えさせられます。是非、世界地図を開き中国、アメリカ、北欧が十年単位で狭くなった経緯も追ってみてはいかがでしょうか。後半か楽しみです。 | ||||
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ヘニング・マンケルは大好きですが、いつもと違う感じでこれはまたこれで面白く読みました。 お勧めです。 | ||||
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90歳の母が軽い文庫本になるのを首を長くして待っていましたので...。 | ||||
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90歳の母が首を長くして軽い文庫本になるのを待っていました。 | ||||
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ヴァランダーシリーズとは違いますが、こちらがこの作家の本質なのかな?と思いました。 ヴァランダーを読んでいる人にもそうでない人にもお薦めします。 | ||||
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物語については他の方がすでに触れられているので、私は省略します。 柳沢 由実子さんの日本語訳がとても素晴らしいです! 私はもう一生、この本を原書で読むことはないと思いますが、 史実の描写では、その壮大なスケールに合う荘厳な文章、 たくさんの登場人物それぞれに合った口調や会話など、 訳者の方の高い力量を感じます。 マンケル氏の小説ももっと読んでみたいですが、柳沢さんが訳した他の本も 読んでみたいです! | ||||
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2006年にスウェーデンの寒村で発生した村人の虐殺事件の原因が、時代は1800年代に遡り、舞台は中国から米国に展開するという極めてスケールの大きな作品で、読み応えがあった。ただ、ミステリーとして見た場合には、後半の謎解きに至るまでの過程に不自然さがあったり、明かされた謎に驚きがなかったという点を考えると、尻すぼみに終わったのがやや残念。 | ||||
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ずっと次の作品の翻訳を待っての本でしたので大変喜んでいます。私の知らない世界の歴史や民族間の違いが解ってとても興味深い作品でした。ただすべてを読み終えて思うのは少し内容が中途半端な感じがしました。理由はわかるとしてもこれだけの事をしての結果があまりに単純なような気がしてなりません。 | ||||
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北欧を代表する作家、ヘニング・マンケルの長編ミステリー(ヴァランダー刑事ものではありません)。 主人公は中年の女性裁判官、ビルギッタ・ロスリン。 スウェーデンの寒村で起きた恐るべき大量虐殺事件に興味を持った彼女が、 やがてアメリカ、スウェーデンと中国を結ぶ思いもよらない糸を発見します。 前半は謎解きと過去の物語に主眼が置かれていますが、 後半は現代中国に舞台が移り、大きな歴史的転換点にある中国の姿が描かれます。 虐殺事件の謎を次第に明らかにしていくロスリンの活躍と、彼女をつけねらう 邪悪で不気味な影が読む側の恐怖を煽ります。 社会派作家マンケルの国際政治に関する冷静な観察が光る本書、 ミステリーとしての面白さもさることながら、 大河小説と国際サスペンス小説を合わせたような重厚な大作です。 ロスリンをはじめとする優秀で気丈な女性たちの活躍が印象的で、 倦怠期にあるロスリンと夫との微妙な関係や,細かい心理描写が この大作に繊細な味わいと詩情を与えています。 欠点を言えば、冒頭の衝撃的な事件の解決がやや粗雑な感じを受けたのと 後半から内容がぐっと政治面での描写に傾いていくため、 ヴァランダーものに見られるスリルが少々減殺されているように感じました。 ですが現代中国についての洞察はとても優れているように思います。 訳者の柳沢由実子さんのあとがきによれば、 ヴァランダー刑事ものの翻訳も進めていらっしゃるとか。 今後のマンケル作品の刊行が実に楽しみです。 | ||||
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久しぶりの新作でとても読み応えがありました。いつもながら時代背景や人種差別の問題に触れながらの作品展開でした。まだまだ自分の勉強不足を痛感させられた作品でもありました。 | ||||
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スウェーデンの重鎮作家ヘニング・マンケルは「殺人者の顔」から始まった、刑事ヴァランダー・シリーズを1999年に9作目「ピラミッド」(未訳)を出版した後、2009年にシリーズ最後といわれる「苦悩する男」(未訳)がでるまでの10年間、ヴァランダー刑事ものは書かず、この間に12冊の重厚な小説を書いた。本書はその内の1冊であると訳者あとがきで書いている。 冬。スウェーデンの小さな村。家々の煙突からは一軒も煙が出ていなかった。 カメラマンの通報で地元の女性警察官、ヴィヴィ・スンドベリが見たものはスウェーデン犯罪史上類のないものだった。 <どの家にも死体があった。犬も猫も斬り殺されていた。オウムまでが首をはねられていた。> 全部で19体。老人ばかり。中に12歳ほどの少年の遺体もあった。 <全員が激しい暴力を受けて殺されていた。> その現場はあまりにもむごたらしくヴィヴィは現場のメモを最後まで書く力を無くしてしまうほどの惨状だった。 この冒頭の<スウェーデン犯罪史に残る>大虐殺の描写の迫力から、読者は一気に壮大な物語にひきこまれる。 新聞で事件を知った女性裁判官ビルギッタ・ロスリンは、そこにのっている一枚の写真に目をとめる。記憶の底にあるその家は捜していた自分の両親の書類の中にあり、犠牲者の名にも記憶があった。捜していた母の養父母なのではないか。自分は遺族ではないか。 こうしてビルギッタは誰が何のために起こしたのかも分からない、謎の世界へと足を踏み込んでいく。 <これは、謎に満ちた、とらえようもないほど規模の大きな事件に違いない。> <すべてがまだ漆黒の闇の中にある。> 物語は突然1863年の中国へとぶ。ここで語られる当時の中国の貧困層が身を削るように生き、多くの人々がアメリカへ移民として渡ったのは事実である。そしてここで描かれるアメリカ大陸横断鉄道の建設はほとんど中国人移民の完全な奴隷労働によって完成し、無数の中国人が飢えと過労のために死んだというのも事実である。 アメリカは移民の国である。1900年代初頭には800万人の移民がいたという。 この中には北欧の人々もいたであろう。そして1892年には突然「中国系移民排斥法」が成立し黄禍論がうずをまいた。 白人に対する「叛」という言葉がうかんでくる。 この小説は過去という止まった時間の底から、実際の事件が後から浮上してくるのだ。 登場人物たちそれぞれの60年代に経験した政治、思想、闘争の歴史過程は、我々の心の奥深いところでいまだに熾火のように燻っているのではないか。 世界は今もこの小説の中で描かれる「暴力」と「非情」、つまり現実に「無感覚」であるという本質にせまろうとした、奥深い闇こそがこの小説のテーマだ。 圧倒的な暴力の迫力に満ちた「上巻」に始まり、冷たい<寂>としたサスペンスにあふれる「下巻」で終わる犯罪小説の傑作である。 | ||||
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