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(短編集)
ロシア紅茶の謎
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ロシア紅茶の謎の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全41件 21~40 2/3ページ
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不連続の地点を発見することによって問題を解決するので、これは文芸であると言えます。 かつて坂口安吾氏がそのものズバリ『不連続殺人事件』という作品を作りましたが、短編ではあってもこの「ロシア…」の方が組み立てが鮮やかであると思います。 34歳の魅力的な二人組のキャラクターです。 | ||||
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有栖川氏の短編集第一弾で、ダイイングメッセージなどの言葉遊び系の暗号ネタが多い。いずれも本格系の謎解きものだが、全体的に軽いタッチで何も考えずに気楽に読める作品集である。 屋根裏の散歩者とかオチが判明すると何じゃそれはという脱力ものの話もあるが、キャラ造形や台詞が面白く、シリーズものとして一作目からフォーマットがきっちりしあがっているのは評価したい。 | ||||
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題名に惹かれて読んでみましたが、ほかのも読んでみたいほどキャラに惹かれなかったです。 | ||||
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クイーンの国名シリーズにならった割には,気負いが感じられず自由奔放な作風が目立つ短編集。と角,なんでもござれでユニークな暗号ありの, 乱歩へのオマージュ,密室あり,言葉遊びあり,縺れに縺れた愛憎劇あり,お決まりの読者への挑戦ありと...総体的にアイロニカルでシアトリカル な出来栄え。 6篇あるうち,やはり一番の見所は表題作の「ロシア紅茶の謎」。トリックもさることながら,犯人を追い詰めるというより畳み掛ける火村の 姿,そして解決後に一服のキャメルの咥えながら見せる感傷的な姿の対照が格好良いのだ。 独自の稚気と残酷さが揺曳していて表面上浅はかな感覚ももたげるが,深い所で純粋なロマンが数え切れないぐらいそこここに散りばめられて いる気がしてならない一冊だ。。 | ||||
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犯罪学者と推理作家が捜査に協力しながら事件を解決していく六つの短編集。密室や暗号などお決まりのフレーズがひしめく本格ミステリである。 探偵もワトソンもバイプレーヤーも個性派揃いの、好感の持てる作品達だが、全体を俯瞰してみて、展開が些か拙速なのが、かえすがえすも惜しかった。 奇抜な着想、パズルを解かせるかのような趣向は存外に楽しめるし、ページを彩る垢抜けた雰囲気も良いのだが、多くの作品が、題材の質に比較して結末が尻窄みの感が否めない。特に、乱歩のオマージュの「屋根裏の歩行者」は、スリリングなシチュエーションに魅惑されながら頁を進めるも、ギャグ染みたオチには閉口してしまった。 ミステリの命であるトリックが偶然に頼り過ぎで、せっかくの盛り上がりが大いに削がれているのも残念だ。「ロシア紅茶の謎」の氷といい、「八角形の罠」のエレベーターといい、現実味がまるで乏しい。 ただ、「赤い稲妻」の出来映えには高得点をつけておきたい。発想の逆転を巧みに活かしたトリックは、実に鮮やかな後味がした。 意外性と論理性がもう一つ発揮されれば、他は読ませるものがあるのだから、より良質のエンターテイメントになったに違いない。 蛇足だが、読みながらどうもロシア紅茶の香味が脳裏を過り、なかなか拭うことができなかった。せめて、事前にそれを堪能してから本書を手に取るべきだったのかもしれない。 | ||||
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◆「動物園の暗号」 殺害された動物園の飼育員が遺した、 動物の名前で構成された暗号の謎とは? 〈暗号解読〉をしていくと、ミステリの別の 趣向に繋がっていくところが楽しいです。◆「ロシア紅茶の謎」 青酸カリが混入された紅茶を飲んで、人気作詞家が殺された。 その場に居たのは、何かしら被害者に恨みを抱く者ばかり。 果たして、誰が青酸カリを混入したのか? 毒薬の容器が発見されなかったという事実を 糸口に、火村は推理を進めていきます。 作中で犯人が、どうやって毒物を混入させたかについて あらゆる可能性をディスカッションしていくところこそ 本格の醍醐味ですね。 | ||||
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◆「動物園の暗号」 殺害された動物園の飼育員が遺した、 動物の名前で構成された暗号の謎とは? 〈暗号解読〉をしていくと、ミステリの別の 趣向に繋がっていくところが楽しいです。 ◆「ロシア紅茶の謎」 青酸カリが混入された紅茶を飲んで、人気作詞家が殺された。 その場に居たのは、何かしら被害者に恨みを抱く者ばかり。 果たして、誰が青酸カリを混入したのか? 毒薬の容器が発見されなかったという事実を 糸口に、火村は推理を進めていきます。 作中で犯人が、どうやって毒物を混入させたかについて あらゆる可能性をディスカッションしていくところこそ 本格の醍醐味ですね。 | ||||
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有栖川先生はエラリー・クイーン(バーナビー・ロス)氏の影響を多分に受けていらっしゃるようです。ということで「ロシア帽子の謎」から由来してるんですね。 有栖川先生はそのトリックもすばらしいですが描写が好きです。 六編収録されています。 表題作のロシア紅茶の謎が1番面白かったです。火村が巧みな話術で犯人を追い詰めるシーンが素敵☆ もちろんその他の作品も読み応えがあります。 赤い稲妻のトリックは全然わからなくてそうだったのか・・・と感服。 屋根裏の散歩者は江戸川乱歩先生の作品からヒントを得たらしいのですが有栖川先生の色に染まるとまた違う味が出ていて気に入りました。屋根裏の散歩者〜有栖川先生風味〜って感じです(笑) ルーンの導きは色々考えたのにオチが「そうだったのか!」と意外で良かった。 有栖川先生の作品は面白いのでおすすめ。 | ||||
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短編は大きな盛り上がりがない代わりにさらっと読めるところがいいですよね。電車の中なんかで。 タイトルにもある「ロシア紅茶の謎」は某漫画で似たようなトリックをみたことがあったので、あまりおどろけませんでした・・(こっちが先ですが。)この本で一番良かったのは「赤い稲妻」か「八角形の罠」ですね。素人ながら良くできてるなぁ・・・と(笑。「屋根裏の散歩者」とか「動物園の暗号」の暗号は、まず解けません。。 短編好きにはオススメです。 | ||||
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有栖川有栖は小品を書くのも巧い。その代表例が、この火村シリーズであり、国名シリーズであると思う。様々な人間に、様々な設定において火村と有栖川が難事件に立ち向かうという展開は作品集にはうってつけ。TVドラマのような手軽さは否めないが、逆を言えば手軽に読めるという評価すべき点なのかもしれない。収録作品である『八角形の罠』は、作者が原案の舞台作品が元になっているだけに、とても面白い。これは長編でもいけたんじゃないかなと思った。 | ||||
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私はエラリー・クイーンの国名シリーズを読んできたので、 国名シリーズを真似た『ロシア紅茶の謎』を読んでみたのだが、 私が思っていたような本格推理小説ではなかった。 まず、短編というのが少し気に入らなかった。 これはエラリー・クイーンの国名シリーズは全て長編だったからで、 新たな国名シリーズを書くなら、やはりクイーンの方針に従ってほしい。 次に、トリックに論理的におかしい部分があることである。 クイーンを手本にするなら、その論理性も見習ってほしい。 この小説は有栖川有栖のファンには良い小説だと思うが、 有栖川有栖の小説を読んだことがない人にはあまり面白くないだろう。 | ||||
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1994年に講談社ノベルスとして出たものの文庫化。 克明シリーズの第一作であり、6つの短篇ミステリが収められている。小粒だがキレの良い作品が多くて満足できる。暗号、毒薬、ダイイング・メッセージなど、クラシック・ミステリのファンにはたまらないだろう。 「屋根裏の散歩者」がなかでも面白かった。思わずニヤリとしてしまう。 | ||||
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「赤い稲妻」、「ロシア紅茶の謎」、「八角形の罠」は、ミステリー好きが頑張って考えれば何とか解けるかも知れないという良いバランスだと思います。 ただ、その他の暗号系作品は厳しいかも知れません。 他の方も書いていましたが、特に最初の「動物園の暗号」で真剣に暗号を解読しようと思うと、あとで(私のように)悲しくなるかも・・・(笑) ただ、「屋根裏の散歩者」は面白いですね。分からなかったけど。 もちろん、犯人当てなど気にせずに読む方も、楽しめると思います。 | ||||
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初めての有栖川さんの本です。今までの本はただ読んでるだけだったけどこれは読んでいる方に問題を与えられている感じでした。パズル感覚で読めてとてもおもしろかったです!! | ||||
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推理作家有栖川&火村教授シリーズの短編集です。タイトルの「ロシア紅茶~」は、トリックがすごかったです。本当にそんなことできるの?って感じでした。他の短編も面白い&謎解きもいいです。個人的には、最初の「動物園の暗号」が傑作でした。短編好きの方には、間違いなくお勧めですよ。 | ||||
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気軽に読める短編集である。紅茶とケーキをかたらわに、優雅な午後の読書にぴったりの一品。殺人事件を扱いながら、決して暗くなることはなく、どこか雰囲気は、余裕があって、おしゃれな感じがする。本格物の推理小説としては、トリックが今ひとつだったり、まず読者は事前に解けない暗号があったりと、欠点はある。どちらかというと、謎を解いていく主役2人の姿が、魅力的な作品。 | ||||
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有栖川有栖の第1短編集。すべて火村英生が活躍するもので、“国名シリーズ”の第1弾でもあります。国名シリーズと言えば、エラリー・クイーンの名シリーズですが、有栖川はおそれ多くもその名シリーズへの挑戦を開始したわけです。有栖川の複雑な論理の織物は短編では望むべくもありませんが、どれもそれなりに魅力的なトリックが用いられていて、鮮やかな解決となっています。中でも『赤い稲妻』のトリックは秀逸だと感じました。マンションの自室から転落死した女性がいて、自殺ではなさそうなのですが、なぜか自室のドアには鍵がかかっているというのがミソ。また、タイトルとなっている『ロシア紅茶の謎』のトリックは、氷を凶器として使うという昔からあるトリックに一工夫を凝らした見事なヴァリエーションです。各編でいちいち火村と有栖川の職業が紹介されているのは通して読むとしつこく感じますが、元々は個々に雑誌掲載されたものなので、初めての読者に対する作者の丁重な態度の現れなのでしょう。 | ||||
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この短編集では暗号もの、ダイイングメッセージものが三つを占めている。が、どれもが駄作だ。 「動物園の暗号」では、提示された暗号は解きようがない。「屋根裏の散歩者」では、暗号は解けるものの、それで犯人を指摘する根拠に欠ける。「ルーンの導き」では、こじつけもいいところだ。全てが既製のパターンを使っていて、それもワンアイディアのひねりがない作品である。 「赤い稲妻」でも、警察の捜査に決定的なミスがある。どれもが推理クイズと、火村と有栖の掛け合いによるいわば「キャラ小説」から脱却出来ていない。 唯一及第点なのは「ロシア紅茶の謎」と「八角形の罠」であろう。しかしそれも小粒で捻りがないことは否めない。 新刊で買うことは全くオススメできない。それならばまだ「英国庭園の謎」か「スイス時計の謎」が良いだろう。 | ||||
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表題作の「ロシア紅茶の謎」ですが、ロシア紅茶である必然性がまったくないという点で肩透かしをくった感があります。氏には珍しく、人物の書き込みがあまりなされていないので、有栖川作品を「時間の空いたときになにか」読みたい向きにはいいと思います。「ルーンの導き」は内輪ネタみたいな落ちで「ふーっむ」といった感じです。もっと神秘的なトリックをイメージしていました。「屋根裏の散歩者」「動物園の暗号」は短編である良さが出ていて、なぞなぞをだされているようで面白いです。相変わらず火村センセイはさえてます。 | ||||
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著者の第一短編集であり、火村&有栖川コンビの第一短編集であり、有栖川版「国名シリーズ」第一作。「エラリー・クイーンのひそみに倣って」国名シリーズを開始しても決して失礼ではない、相変わらず端正でロジック重視の美しい推理小説だ。有栖川有栖という作家自身がクイーンを敬愛してやまないというし、”90年代のクイーン”という評価もされているようだが、今や”日本のクイーン”と呼んでもよいのではないか。それほど「謎解き」の面白さに徹している作家だ。どの作品も夢中で読んでしまう。この「ロシア紅茶の謎」は短編集ということもあり、それぞれが全く違った趣向をこらした舞台設定で、回を重ねた火村と有栖川のコンビも絶好調。 | ||||
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