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(短編集)
ロシア紅茶の謎
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ロシア紅茶の謎の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全41件 41~41 3/3ページ
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短編好きな私にはたまらない作品です。国名シリーズの初期の頃なので、読んでいると火村先生がとっても若く感じます。推理の鋭さは変わらないのですが、犯人を追いつめる際の態度に犯罪を憎む気持ちがストレートに出ているというか、『赤い稲妻』などは、証拠を示す前からかなり強い態度で推理を展開していくので、そばで見ているアリスが「おいおい」と思ってしまうほど。 謎の暗号も出てくるし、ダイイングメッセージのようなもの出てきて、おもしろさてんこもりです。火村先生とアリスの掛け合いもなんだか最近の作品より若い感じがしておもしろい。 どの作品もよかったですが、なかでも面白いなあと思ったのは表題作の『ロシア紅茶の謎』と『八角形の罠』です。前者はどうやって紅茶に毒を入れたのかが問題になります。ロシア紅茶といえば、いわずと知れたジャムを入れたりまたはなめながら飲む紅茶ですが、被害者以外の紅茶には毒が入っていない。ジャムにも砂糖壷にも入っていない。ではどうやって?というところで火村先生の推理が光ります。 後者は、実際に有栖川氏の原案をもとに上演されたお芝居をノベライズしたもので、実在する劇場の見取り図を使って話が進んでいきます。そしてこれには”読者への挑戦”が挿入されています。短編集だというのに読者への挑戦!?短編なんだから、丁寧に読めば解けるでしょう、と思って出題部分を2回読んだのですが、正確にはわかりませんでした。 どちらも、密室とはいかないまでも、限られて空間と限られた人間のあいだで事件が起きるのに、どうしてこうわからないかなあ。でも、わからないからこそ面白いのかもしれません。 私なら解ける!と思う方、ぜひ読んでみてください。 | ||||
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