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幻夏
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幻夏の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全236件 201~220 11/12ページ
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『犯罪者』に続き、作者のお洒落な描き方が好きで続けて読みました。 今回主役の3名の心の描き方、特に、心の変遷と変わらないモノが大切に 描かれていたと思います。 今回も『犯罪者』同様、大きな悪が描かれていますが、その悪が明るみに なることによってもたらされる代償は、その悪により被害を受けた人の失 ったモノに比べて、あまりにも少なく描かれているところも、変に善人ぶ らずリアリティがあってとても好きです。 しばらくしたら『天上の葦』も読んでみようと思いました。 | ||||
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前作「犯罪者」は長編ながら早い展開に引き込まれて一気に読めたので、この作品も期待したがやはり期待を裏切らなかった。 相馬、鑓水、繁藤を結びつける導入部分はありきたりな印象を受けたが、相馬の幼少時代が関わるところからは作者の構想力に驚く。 シリーズ2作目として読みごたえがあった。 | ||||
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ある夏の日、兄弟は転校してきた男児と知り合う。お互い新しい学校では友達のいないこの3人。兄弟の父は殺人罪で服役 しており、そしてもう一人の男児の父は殉職した警官。恵まれない環境の中で、短い夏を楽しむ3人の男児。この風景は、 「スタンバイミー」や「ミスティックリバー」を彷彿させ切なくなる。そして、この兄弟の兄である尚という少年が、ある日忽然と姿を消す。 20数年後この兄弟の母が小さな興信所を営む鑓水に、この尚を探してくれと頼んでくる。兄弟の父は、冤罪であることが 分かるが、兄の失踪でこの一家はすでに崩壊している。兄弟の友人であったもう一人の少年は成長して刑事になり、この 鑓水と協力しながら、この失踪事件を追うことになる。いろいろなところに謎を散りばめ、一方多くの伏線を引くことで、後の 謎解きへの興趣をそそる巧さ。大きなテーマは、冤罪事件を起こす日本の刑事事件における司法への痛烈な批判である。 いや、これは司法システムだけの問題ではない。作者は途中、この兄弟の父を冤罪に追い込んだ検事の言葉として、国民は 一人の無垢な人間を助けることを引き換えに、10人の真犯人をのさばらすことを望んではいないのだと言わせる。これも 人間の考え方を問う重要な問題提起であろう。いずれにせよ、この作品はミステリーとしては一級であることは間違いない。父の 冤罪で家庭を崩壊された少年の心からの叫びが聞こえるような、質の高い切ない物語でもある。 | ||||
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面白過ぎて本を閉じられなくなるので、週末や連休に読むことをお奨めします。仕事が手につかなくなりますよ。 | ||||
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冤罪に関わるストーリーはいくつも読んできました。運が良いのかどれも面白く非常に高い満足度でした。 しかしこの作品の面白さ、満足度は今までないものでした。 冤罪を家族のために受け入れた夫の人生、冤罪により夫を失った妻の人生、父の冤罪によって人生そのものを失った二人の子供達。美しくて切なくてやるせないのですが最高のミステリーでページをめくる手を止めることは出来ませんでした。また現在の司法制度、裁判制度に堪らなく憤りを感じ自分自身が冤罪に出会ってしまったらという恐怖もこの作品に引き込まれる要因であったと思います。 | ||||
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『犯罪者』に続き、作者のお洒落な描き方が好きで続けて読みました。 今回主役の3名の心の描き方、特に、心の変遷と変わらないモノが大切に 描かれていたと思います。 今回も『犯罪者』同様、大きな悪が描かれていますが、その悪が明るみに なることによってもたらされる代償は、その悪により被害を受けた人の失 ったモノに比べて、あまりにも少なく描かれているところも、変に善人ぶ らずリアリティがあってとても好きです。 しばらくしたら『天上の葦』も読んでみようと思いました。 | ||||
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犯罪者から続けて一気読みです。読み応えのある本に出会えて本当に幸せ。 | ||||
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残念ながら、作家を目指すのを諦めました。なれるはずがない 太田愛凄すぎる 妻と二人で、映画化されたときの配役を考えて楽しい時間を過ごしてます | ||||
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良く書けています。 設定が全く異なるのですが、「流星の絆」に似た香りを感じました。 しかし、司法・検察・警察を悪役として散々描写した故に、結末が・・この後に含ませてあるとはいえ、読者として少し不満が残るところです(ただし、それ故に良いのかも知れない)。尚は死なせてあげるかまたは意識不明、理彩はその状況を目の当たりにして改心、司法・検察・警察の当人達はそれなりに罰が下る、というゲスな終わりならばすっきりしたが・・。それだと三流に落ちるでしょうか。 文芸臭を漂わせたミステリーで、この作者の今後が楽しみです。この後を期待して5点でなく4点にしました。 幾つかのエピソードのリフレインが、鋭い読者には鼻につくかも知れません(認知症気味の私のような読者には良いですが)。 | ||||
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寝る時間をあと少し、あと少し…と先伸ばしにして読んでしまった。 警察や、法曹界…様々な制度の闇に翻弄された一家、そして友達と過ごした忘れられないあの夏。ミステリーを読むなら、これ。 組織の色々が好きな人にオススメです。 誰かを想って動く力強い登場人物達が素敵です。切ない。 最初にこの『幻夏』を読んでしまったのですが、『犯罪者』が最初みたいです。(シリーズ?)でも、普通に読めました。(主人公と助手の関係は詳しく書かれてなかったので、『犯罪者』から読むといいかも?) 早速『犯罪者』購入しました。 | ||||
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スピード感ある展開に引き込まれました。 景色が見え、情感豊か、香りまでも感じさせる、丁寧で美しい文章。 冤罪というテーマの中で、今、自分が生きている現実を思いながら一気に読みました。 気がつけば涙を流していました。 感動しました。 著者はテレビドラマ「相棒」の脚本も手がけられていると後から知り、なるほどと納得です。 | ||||
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あの暑い夏の日、僕たちは出会った。 僕は、警察官の息子で、君は、司法の闇により創出された犯罪者の息子として。 あれから23年、僕は刑事になり、君は、本物の犯罪者に。 犯罪を憎み、罪をおかした者を、厳罰に処すため、被害者の無念を晴らすため、日夜奔走することが職務なのに、いつの間にか、疑わしき者を官権の作文により、被疑者を創り出すことにが目的に。 それが、正義に。 不正すらも、「是」に。 君が父親と家族として過ごした日々は、あっという間の短い時間だったけど、人生をともに生きてきたのに、なぜあの時、話を聞くこともせず、憎んで、逃げ出してしまったのか? もっと幸せに仲良く過ごしていけたはずなのに。 一緒に過ごせる時間なんて、本当にあっという間なのに。 これから、君は自分のやったことを後悔し、苦しみながら生きていくんだろうか? それとも、満足しているのだろうか? 僕は、君のために、何ができるのだろ? | ||||
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内容は引き込まれたけれど、少し現実離れしているので、ドラマにありがちな展開だと感じた。 作者は脚本家ということなので、仕方ないのかな。 前作の「犯罪者」は圧巻だったから、ちょっと期待しすぎてしまったかも。 でも、相馬、鑓水、修司の3人が登場して楽しい掛け合いがあって嬉しかった。 | ||||
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前作の「犯罪者」の主人公3人が繰り広げるノンストップクライム。 それぞれのキャラを活かした主人公3人のコンビネーションが抜群。 本書から読み始めても十分楽しめます。 ”十人の真犯人を逃すとも一人の無辜を罰することなかれ”という法格言がテーマ。 冤罪事件が悲劇を生むことについて、刑事訴訟法に一石を投じています。 少年期の想い出は楽しかった。 キッズワールドに浸る。 夏休み、秘密基地、探検隊、子供部屋。 そして、友が突然姿を消し、苦くて、辛いものになった。 それから23年の歳月を経て。 行為と心の葛藤が混じり合う。 重くて、悲しくて、そしてタイトル「幻夏」が見えてくる。 毎日が黄金に輝いていた少年期は幻だったのか。 流木に残された記号が解読されていく。 | ||||
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23年前に失踪した少年の行方を探して欲しいという奇妙な依頼を受けた探偵. 同時期に起きた少女の誘拐事件と,過去の事件の関係とは? 過去の事件と現在の事件が錯綜しながら,ストーリーは進む. 謎が1つ解けると,次の謎が現れてきて,すべての謎が解けるまで飽きずに読み通せる. この辺りの見せ方はテレビドラマ的(作者テレビの脚本家出身)でもあるが, なかなかに巧みである. 冤罪事件に関わる司法のあり方や 強引にストーリーに当てはめようとする警察の捜査の問題提起など 社会性・テーマ性も高い. 犯人の動機にはなかなか考えさせる. ただ,全体に文章が説明的で,表現が弱いのが少々残念. この点を引いて星4つ. | ||||
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昭和生まれの自分には、こんな所であんなことして遊んだなぁとか、こんな人近所にいたなぁとか、年齢問わず集まる店あったなぁとか思い出が度々蘇りました。 お泊まりの時の、あのワクワク感も思い出せました。 楽しかった思い出ってなかなか思い出せないもので、結局は自分の印象でしかないわけですが、そんな思い出のピースが、どんどん広がり繋がって変化していくストーリーには完全に引き込まれました。 自分の昔の友人は何を覚えていてどんな心境だったのか気になりました。 | ||||
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アマゾンの内容紹介を読んでおもしろそうかな、と著者や前作の知識がまったくないまま気軽に読みはじめたところ、本当におもしろくて最後まで一気に読んでしまいました。すぐに続けて前作の『犯罪者』も読みました。 『犯罪者』は巨悪が相手のかなり派手な事件でしたが、『幻夏』は冤罪を主題にした静かで悲しい話です。 シリーズと知らずに『幻夏』から読み始めてしまったのですが、本作はやはり『犯罪者』→『幻夏』と前知識を持って読んだほうが絶対にいいです。 | ||||
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久しぶりに泣きました | ||||
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前作『犯罪者』もそうだったんだけど、読み応えのある面白い作品だった。 面白かったのに加えて、日本の司法制度に関することなど、考えさせられることが多かった。 多くの人に読んでもらいたいが、特にまだ社会に出る前の中高生、またその親の方に読んでもらいたい。 そして、実写化してほしい。 自分はそうは感じないが、時間がかかるから、本だととっつきにくい、と考える人は、この作品を知ることはまずないだろう。 それはとても、悲しいことなので、映画でもドラマでもいいので、映像化してほしい。 それは、いろいろな意味で必要であると思うからだ。 | ||||
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冤罪の生まれろ日本の司法制度の問題点を鋭く突いている。この現状をおかしいと思わない人の考え方とは。 | ||||
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