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ペンギン・ハイウェイ



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【この小説が収録されている参考書籍】
ペンギン・ハイウェイ
ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)

ペンギン・ハイウェイの評価: 4.14/5点 レビュー 218件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.14pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全218件 121~140 7/11ページ
No.98:
(5pt)

科学の子

アオヤマ君をはじめ登場人物のキャラクターがほんとにいい。とても癒される。心地が良くて毎晩お風呂で少しずつ読み進めた。

アオヤマ君は小学生なりに多くの知識をためて、論理的によく考えてそれを使う。でもませたガキだとか、理屈っぽい子とかじゃない。本当に優秀なんだ。考え方や方法論については大人に負けない立派さである。心地いいのは、自分がアオヤマ君になったつもりで読んでいるからかもしれない。あんな小学生になりたかった。または自分の子があんな風に育ってくれたらいいと思う。

森見登美彦先生だからこそ、アオヤマ君らの研究が小学生レベルでありながらも、ちゃんとした研究になって興味深いものになったんだろう。
ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)より
4041005612
No.97:
(5pt)

かつて失った何かを求め続ける大人のための小説

読んでいると想像や連想が広がり、とても楽しい時間を過ごせました。
小学生アオヤマ君とその生活態度や身の回りの建物とかから、レイ・ブラッドベリの『「ウ」は宇宙船の略号さ』を思い出しました。どちらも「科学の子」の話です。
また、歯科医院の不思議なお姉とアオヤマ君の関係は、「有頂天家族」の弁天と矢三郎にちょっと似てます。同じく人の姿はしているのに違う種族で、違う種族だけど惹かれてやまない。森見先生はこんな関係に魅了されているのかな。
小学生が仲間と「世界の果て」を探求したり、「解決することで本人が傷つく問題」にぶつかったり、「理不尽」を実感したりと、遊びの果てながら、なかなかハードな展開ですから、小学生が主人公であったとしても、かつて失った何かを求め続ける大人のための小説でしょう。多くの謎が残ったままですが、この世界が実は謎だらけであることは大人こそが実感していることですし。
最後のところで、アオヤマ君は否定しているけれども、ハマモトさんが顔を見ながら「アオヤマ君、泣いているの?」と聞いたのですから、アオヤマ君はやっぱり涙を浮かべていたのだと思います。アオヤマ君ごときの言説には騙されないぞ。
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4041005612
No.96:
(5pt)

おもしろい

とても読みやすい作品だと思います。
そしてなんだか懐かしく、少し切ない気分にもなります。
わたし個人ではとても好きな作品でした。
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4041005612
No.95:
(5pt)

ボーカロイドを聴きながら

ラストを読み終えた。
無機質な声と暖かい文章が妙に合って
涙が出た
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4041005612
No.94:
(5pt)

哲学とトトロのファンタジーを合わせたような不思議な小説でした。

読み始めた当初は、何が何だかよく理解できず、支離滅裂の登場人物、周りの状況 もう少しで放り投げるところでした。
主人公のアオヤマ君の何とも理論的な思考回路にだんだんと引き寄せられて読み進むうちに、この小説の面白さが
わかり始めました。 ストーリーは、まったくどうってことないのですが、トトロのように子供のころ感じたわくわくする
この世の出来事を感じた感性を思い起こさせてくれるような感じの小説です。
私にとっては、まったく新しいカテゴリーの小説となりました。
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4041005612
No.93:
(5pt)

みずみずしい作品でした

森見登美彦さんの作品は「夜は短し歩けよ乙女」しか読んだことがないのですが、それとはまったく違う読後感でした。中盤までは森見さんらしくたんたんとしていて、毎日10分だけ読むのに適していましたが、クライマックスに近づくにつれページめくりが止まらなくなります。
登場人物みんながとても愛らしく、読んでるとにこにこしてしまいます。個人的に内田くんがお気に入りです。
とてもすてきな作品でした。
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4041005612
No.92:
(4pt)

鮮烈な記憶

私にこれほど印象的な小児期があったかと問うと、やはり当然ながらない。少年のような明晰さは持ち合わせていないけれど、彼の言動にとても懐かしさを覚えた。かつて自分が体験し経験してきた、今より色彩の濃い鮮やかな記憶、今まで思い出しもしなかったような、一方でなぜ思い出さなかったのか不思議なくらいの、心と感性で生きていた頃の鮮烈な記憶が、この本を読んでいるとふと頭をよぎる。
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4041005612
No.91:
(1pt)

物足りない

壮大でミステリアスな設定を作り上げたけど活かしきれずに、無理矢理収拾させて感動ラスト風味にした感じ。まるで夢オチのお話を読んだようなガッカリ感でした。
キャラクターの素晴らしさに助けられてなんとか読了しました。
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4041005612
No.90:
(2pt)

よくわからない

著者のたの本は非常に面白く、期待して読みましたが
残念ながらこれは私にはあいませんでした。
他の著書に期待します。
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4041005612
No.89:
(5pt)

僕らの少年時代は、どんな世界で満ちていたのだっただろうか。

少年は、また恋をするのだろうか。

とても素敵な物語にであった。
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4041005612
No.88:
(1pt)

予想外

どこまで読んでもSFらしくならないまま、終わってしまいました。長い割には登場人物にリアリティーも感じられず、なるほど、という点もありません。もしかして児童向けの本だったんでしょうか?
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4041005612
No.87:
(4pt)

よかった

森見氏のファンタジー小説はいいね。小説って幅広いなと感じます。愉しめました。
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4041005612
No.86:
(5pt)

さわやかなファンタジー

森見登見彦さんがこんなさわやかなファンタジーを書けるなんて、正直驚きました。
今まで知ってる森見ワールドとは全く違う一面を知りました。
ガツガツした世界観も好きですが、この本のさわやかさも大好きです。
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4041005612
No.85:
(5pt)

大好きなお姉さんと過ごした、ひと夏の強烈な思い出の物語

家で本を読むと、私は結構すぐに泣く。泣くといっても涙ひと筋、それでおしまい。でも記憶は長く残る。この作品で泣くなんて、どうして想像できただろう。

新井素子の主人公が村上春樹の主人公を演じているなあ、と思いながら読み始める。それにしては少年の思考や言葉遣いに無理がある。新井素子ならもっとうまい表現を見つけるだろう、村上春樹なら賢明さをもっと器用に描くだろう、そんなことを考えつつ、いかにも作り物の世界を(なぜもっと早く大人が騒がない!?)辿ってゆく。「世界の果て」は「世界の終わり」、ペンギンは羊、「海辺のカフェ」は「海辺のカフカ」だろうか。宮沢賢治もあるみたいだ(「グスコーブドリの伝記」)。作者にとって新境地だけれど、失敗かもしれない。なぜSF大賞なのだろう。

疑問はepisode 4で次々に氷解する。椎名誠の「アド・バード」を思い出すけれど、やがてそんなアナロジーなどどうでもよくなる。最後の30ページに限りない愛おしさを覚え、そして最後の2行に、最後の一撃を受ける。少年が全身で経験した、ひと夏の強烈な思い出。そして冒頭に、すでに答えの一端があることを知る。

私はアオヤマ君ほど賢くも冷静でもないけれど、同じ年頃、ウルトラマンが本当は何分間怪獣と戦っているのかを計測したり、頭上を飛ぶ飛行機の機種と通過時刻とを一日中記録したり、時計の針がいつの間に動くのかをじっと見つめていたりする子どもだった。しかも私にも、ほんの一時期、ちょうど同じくらい年の離れたお姉さんがいた。絵描きをしていた祖父の弟子だった。祖父母の家に行ったときしか、それも運のいいときしか会えなかったけれど、いつも優しいお姉さんで、ときどき私に切手をくれた。事情があって急にいなくなってしまい、10数年ぶりに祖父の葬儀で会ったのが最後だった。その後事故で死んでしまったから、もうこの世にいない。私にはアオヤマ君の気持ちが少しわかる。
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4041005612
No.84:
(5pt)

期待通りの森見作品の主人公、小学生でも「妄執」は持ち得るのだ

この作品に対して「従来の森見作品とは違う」という意見が多いけど、そうは思わなかった。むしろ従来の森見作品から考えて
抑えるべき所を抑えて、なおかつ小学生の感覚的な「真理」の捉え方を見事に描きだした作品だと思う

「昨日の自分に負ける事を潔しとしない」というどこまでも真っ直ぐな小学生・アオヤマ君が主人公。このアオヤマ君のキャラクターが
従来の阿呆大学生を期待する読者から見ると異質なものに見えるらしいが、読んだ限りにおいて実に森見作品の主人公として十分すぎる
「妄執」の持ち主であると認めざるを得ない

「妄執」の対象は川の源流であったり、ペンギンたちの正体であったり、はたまた掛かり付けの歯科で歯科衛生士を務めるお姉さんの
「おっぱい」であったりするのだが、アオヤマ君はどこまでも「まっすぐ」なのである。その「まっすぐさ」の見せ方が多少違う、
従来の森見作品との差はその程度の違いに過ぎない。

アオヤマ君は小学生ではあるけれど、学問の徒であり、克己心の塊であるので小学生的な意味で暴君であるスズキ君にどれだけ意地悪を
されてもその態度は少しもブレず、その結果羨ましい事にスズキ君が「好きだからこそ意地悪をしてしまう」クラスのマドンナ・ハマモトさんに
モテてしまうのである。この辺りは孤独に苛まれる自意識を必死で取りつくろう過去の森見作品の主人公とは違うかもしれない

しかし、あくまでこの作品で注目するべきはアオヤマ君の「お姉さん」への純粋過ぎる「想い」なのである。ラストシーンでの姉さんとの別れの場面で
泣く事を拒否し、別れる事で初めて気が付いたお姉さんへの想いを遂げるべく彼女の元へいつか辿り着く事を決意いするアオヤマ君の姿は
背伸びした小学生レベルではあるが確かに過去の森見作品で阿呆学生たちが見せたマドンナたちへの「妄執」とでもいうべき熱意に通じるものが感じられた
たぶん、彼はその自覚した「妄執」を元に何かを成し遂げるであろうという予感を読者に抱かせるポテンシャルの持ち主なのである

「海」やお姉さんの生み出すペンギン、あるいはジャバウォックの存在といった明かされない謎はあるが、この点において重要なのは「明かすべき謎が残された」
という未来へ向けてのモチベーションが存在し続けている事なのである。アオヤマ君にとってはこれはお姉さんの元に至る道標なのであって未消化であるからこそ
彼の未来にとって意味のある存在であり得るのだ

小学生らしく「おっぱい」に代表される大人のお姉さんに純粋な憧れを抱き、彼女の元へ辿り着く為の道標となる謎を自分の生きる道と思い込める「妄執」を
読者と共有するアオヤマ君のキャラクターは間違いなく森見作品の主人公なのだなあ、と思える作品でした
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4041005612
No.83:
(5pt)

おとぎ話

少年の頃の純真な心で読みたいお話、日常に煮詰まったあなた是非!
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4041005612
No.82:
(5pt)

ファンタジー色

他の森美さんの作品に比べて、いくらか読みやすく、違う人の作品かと思う節もあった。

主人公は小学生なので他作品と比べて爽やかさにおいて事欠かない。

ファンタジーの要素においては他作品の追随を許さない。

異色だけど、これはこれで好きです。
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4041005612
No.81:
(4pt)

おませな男の子がかわいい

歯科医院のおねえさんとおねえさんのおっぱいが大好きな男の子は、日々疑問に思ったことを研究する小さな科学者であり、哲学者でもあります。
そんな男の子が住む新興住宅地に突然現れたペンギンの群れ、そして、「海」と呼ばれる不思議な球体。
仲の良い友達とそれらを研究を進めた結果、明らかにされる事実、おねえさんとの別れ。

性への芽生えを目前にした男の子がおねえさんに抱く恋心未満の気持ちがなんとも切なくかわいいです。
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4041005612
No.80:
(5pt)

前向き!

主人公はちょ〜っと子供っぽくない、こまっしゃくれた小学4年生の男の子。幼少期にすでに ”怒らない” ”泣かない” を自身に誓った。
そんな彼は毎日研究ノートを付けている。その内容は大人にしてみれば他愛のないものかもしれないが、子供にとってはドキドキの探検・実験の記録なのだ。(自分にも探検でワクワクする子供の頃があったなあ〜)
そんなある日。ペンギンの群れが突然街に現れ、捜査することにした彼らはいつしか、歯科医院のお姉さんに関係のあることに気付く。
「大人にこの事がバレて、お姉さんが研究所に連れて行かれたら? ぼくがお姉さんを護る!」 そのまっすぐな想い。
そして、お姉さんとのお別れでは「いつかお姉さんを探して会いに行こう!」 それはとても明るくて前向きな気持ち。
彼は誰よりも等身大で、夢多き少年なのだ。
そんな姿につい嬉し涙と優しい気持ちをもらえる。
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4041005612
No.79:
(5pt)

これは児童書でもあるのかな?

いったいどのように話が終わるのか、気になって読み続けた。森見さんはこんな変わった子供だったのかなとも思ったけれど、小学生が語るとにかく穏やかな雰囲気のお話だから、今小学生の娘が読んだらどう思うのかな。これは児童書?と夫に聞いたら、ちがうやろ、こんなとっちらかった話はわからんやろ、と言われた。うーん。でもなんか平和な感じ、疲れたときに読んだら余計な力がぬけそうで、いいなあ。
ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)より
4041005612

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