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ペンギン・ハイウェイ
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ペンギン・ハイウェイの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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普通に読み終わりましたが、特にこれといってオススメするほどの内容ではないと思いました。 アニメで見たら、それでいいんじゃないかな。 | ||||
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歯医者って、おっぱいを当ててくるお姉さんがいるらしいですね。残念ながらそのような経験はありませんし、一緒にチェスを楽しむような素敵なお姉さんと出会うこともありませんでした。研究熱心が過ぎて自分の恋心にも気がつかない「ぼく」と、不思議な力を持っているのにその力の意味を知らないおっぱいの大きな「お姉さん」。余すことなくお姉さんの魅力がつまったお姉さんだった分、終盤の勢いが残念でした。 おっぱい好きを公言し、プールでもろだしも辞さない、科学の子のメンタルの強さやばい。 | ||||
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森見登美彦さんが書く主人公はみんな独特な世界観を持っている。一癖も二癖もあるが、女性が大好きで、壮大な夢を持っている。ペンギンハイウエイは小学生4年生の少年が主人公。とても新鮮だった。ただ途中ちょっとダラダラし過ぎかな。最後は切ない。 | ||||
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2010年日本SF大賞受賞作。 図抜けてかしこい小学四年生の男の子が 身の回りで起こる超不思議事象について、 論理的考察と実験によって解明を試みる冒険潭。 その不思議の代表が、山あいの町に突如現れたペンギンなのだけれど。 まあこれはメタファーで、 この時期特有の男の子の感性を具現化したみたいな 側面があるんじゃないかと思わせます。 思春期二歩手前の、清潔な眼差しで世界を見ている感じがどこか懐かしい。 思えばそれは世界の終わりや、死ぬことについて 真剣に考える事のできる貴重な時期だったのかもしれないな。 それを経て、少年は思春期のとばっくちに立つ事になる。という。 不思議に触れる事はわくわくするけど少し怖い。 不思議を解き明かす事は時に寂しい。 それは、小さな恋の終わりと始まりの物語でもあります。 | ||||
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アニメ化とのことで詠んでみた。SFコメディというべきか。奇想天外な展開や、感情移入し辛い主人公、お姉さんのキャラクター設定など置いていかれる読者も少なくないだろう。長編の割りに読み終わってもスッキリしない。 | ||||
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主人公が、飄々として賢しくませた少年。恥じらうことなく「おっぱい」を連呼。感情移入しにくく、どこかスベっている。 この少年は、ノートをたくさん取るし、頭もとても良いので、奇妙で不思議な現象を少しづつ明らかにしていく。 だけど、なぜペンギンだったのか?など、細かいところが気になってしまい、消化不良になってしまった。自分の悪い癖である。猫が街にいても不思議じゃないし、ダチョウだとしたら可愛くないからなのかもしれない。ペンギンでなければならない理由は物語の中には見つけられなかった。 もしかすると何か人為的な意思みたいなものが物語のどこかに隠されていたのかもしれない。 | ||||
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第31回日本SF大賞受賞作品。 ファンタジーや怪奇、伝奇ものの小説を書いてきた筆者が書いた本作は、SFの賞をとったということだけれどやっぱりどこかファンタジーよりだった。主人公は科学の子だし、科学的なガジェットも豊富なのに、なぜかSF!という感じがしない。まあそれはSF初心者にも入りやすいということだし、科学の知識がそんなになくても楽しめるので、悪いことではないと思う。 でもこれ、SFって売り出すより(小学生の)青春小説って言った方が絶対いい。SFとして良作なのかはわからないけど、青春小説としては間違いなく良作。腐れ大学生を書かせたら右に出る者がいない著者が、まさかこんなに賢い小学生の爽やかな小説を生み出すなんて(まあアオヤマくんもおっぱい大好きだけど)。 すごいなあと思うのは、ちゃんと「小学生」が書かれてること。設定だけ小学生で言動と思考は大人にしか見えないキャラが登場する小説はたくさんあるけれど、この小説に出てくるのは皆等身大の小学生だと思う。アオヤマくんは物凄く賢いけど、でも「こんな子どもいるわけない!」と切り捨てる気にはなれない。こんなヘンテコな小学生も、日本のどこかにはいそうな気がする。 またこの小説は科学の子、アオヤマくんの一人称で書かれていて、描写もかなりそれを意識して書かれている。比喩は「宇宙ステーションみたいな」とか「宇宙ロケットみたいな」とか「レゴブロックで~」とか。著者とアオヤマくんの視点が重なっているのが見えるよう。脱帽。 この著者の他作品にも共通して言えることなんだけど、物語が変に深刻にならないところが好き。たとえばスクールカースト的な描写がふわっとでてきて、アオヤマくんも冷静に考えればかなり酷い仕打ちを受けているんだけれど、全然深刻な描写じゃない。アオヤマくんは怒らないと決めているらしいから飄々としたものだし、復讐するシーンもスカッとするというより笑える。 なんだろう、昔話とか逸話を読んでいる感じと似てる。よく考えれば酷いのに、さらっと流せるところが。 にしてもスクールカースト(とまではいかないか?)を「スズキくん帝国」と表現するのは目からウロコ。絶妙に馬鹿にしている。機会があったら真似してみたいくらい(笑)。 | ||||
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森見作品はこれが初めてです。だからあまり先入観なしに読んだのですが。 なんだか村上春樹みたいだなあ、と思いました。 村上作品もそれほど読んでいるわけではないのですが。 情景描写がきれいで詩的。そういうところが似ているのかなあ。 それとも日常の中にファンタジー要素が自然に入り込んでくるところかな。 ハマモトさんに一番感情移入したので、人気の「お姉さん」はあんまり好きになれませんでした。 | ||||
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森見さんらしい語り口は健在。 現実と空想の境目を軽々超える世界観も嬉しい。 ただ、長い割にそこまで必然性を感じさせる展開ではないのですっきりしない。 主人公のキャラクターは嫌いではないが、魅力には欠ける。 はまる人にはいいかもしれないが、一般的にそこまで好まれる作品ではなさそうだし、自分も繰り返し読みたいとはあまり思わない。 | ||||
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読みながら、どうしても街の様子が思い浮かべられない。 どれだけ説明されても、起きている不思議現象が映像としてうまくイメージ出来ない。 なので、上記2点について語るアオヤマ君に感情移入することも、ストーリーや世界観を楽しむことも、私には「たいへんに」難しかった。 もちろん私の想像力は不足していたのだろうし、『夜は短し』や『恋文の技術』のような作品のイメージが強いまま読み始めたことも否定できない。 が、「期待をいい意味で裏切る」作品がいくらでもある以上、この程度の理由で楽しめなくなるものでしょうか。 というわけで私は、そんな作品が「森見作品らしい」とは思いませんし、率直に言ってあまり面白くもなかったです。 | ||||
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「夜は短し歩けよ乙女」に続き、二作目の森見作品。 氏の作品が気に入ったからというわけではなく、昔からただ単にペンギンが好きなので、「ペンギン・ハイウェイ」という題名だけで飛びついたのだが、遅々としてページを捲る手は進まず、1週間も持ち歩く始末。 自分の心に余裕があれば、もっと違った感想になったかもしれないけれども……言葉が泳いでいる感じで、心に全く定着しなかった。 | ||||
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小学生の視点で書いているということもあり、文章は読みやすいですし、「おっぱい」など、森見登美彦先生らしいユーモラスある表現もちらほらあって面白いです。でも、有頂天家族や夜は短しのような、いい意味でごっちゃごっちゃした楽しい展開はなく、厚さの割に内容は薄いように感じました。なんだか物足りなかったです。 ただ、切ないラストには思わず泣きそうになりました。 | ||||
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お姉さん。おっぱい。コーヒー。子供の頃の憧れです。 探検。基地。子供の頃しかできない遊びです。 どちらも手に入れられたら、もっと幸せかもしれません。 | ||||
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ネタバレ?のような文あり、ご注意下さい。 私も大学時代を京都で過ごしたのもあり、当時の甘酸っぱい思いを大いに反芻させてくれる、 森見氏の小説はおおかた読んでいます。 京都というのはオカシナ不思議な場所で、ここで大学時代を過ごすと、小説の中に出て来るような 不可思議な体験を多かれ少なかれ、するものでした。 これまでの森見氏のお話は「子どものような大人」の、なんともいえないヘタレな、しかし、 うんうんと頷けるお話でしたが、「ペンギン・ハイウェイ」は「大人のような子ども」のお話でした。 印象に残ってるのが「泣かない」と強調する箇所。何度か出て来ますよね。 「お前、今、絶対泣いてるだろ!」と突っ込みたくなります。 少年らしくて、自分は男でも少年でもないのですが、共感します。 「海」とはなんぞや? これは推察でしかないのですが、舞台は、森見氏の育った奈良北部のような気がします。 私は現在、奈良市郊外の新興住宅地に住んでいますが、この小説の舞台にそっくりです。 そして奈良は海無し県。なので、「海」の出現が意味あるものとなると思います。 新しい鉄道がもうすぐ出来る事(もう出来たけど)。 新興住宅地だけど、探検冒険の余地のある里山がすぐ近くにある事。 ほんものの海までの電車での距離感。 上から見下ろせる小さなバスターミナル、などなど。 でも、似たような新興住宅地は、日本のどこにでもあるでしょうし、あくまで推察です。 ところで、あのお姉さんは何者だったのでしょうね? 私が思うには、伊耶那美命かな? | ||||
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日本SF大賞受賞作という先入観を持たないで読んだほうが良いと思います。 森見さん本人もSFを書いているという意識はなかったんじゃないでしょうか? 自分の中では評価が難しい作品です。 設定は面白いし、ちょっと賢いアオヤマ君の語り口が何とも言えず、スラスラと 読めますが、全体的に平易で盛り上がりに欠けているように感じました。 ラストは残念ながら「キュン」とくることは無かったです。 また、冒頭にSFという先入観を持たないほうが良いと書きましたが、私自身は SFをちょっと意識し過ぎてしまいました。SFを意識しなければ感じ方も 変わっていたかもしれません。 森見さんは好きな作家ですが、今までも面白いと思った作品(四畳半神話大系) もあれば、面白くないわけではないけれどそれほどでも・・・という作品 (有頂天家族)もあったので、今回は自分には合わなかったようです。 スズキ君帝国の子分が「ナガサキ君」と「コバヤシ君」というネーミングには 個人的にニンマリしました。「ケンドー」つながりですよね? | ||||
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「夜よ短し歩けよ乙女」以来、2冊目の森見作品。表紙ジャケ買いした。 ファンタジー、お伽噺。 しかも、何かを暗示しているわけでもなく、イメージしているわけでもなく。 純粋に文学、物語としてのおもしろさを描こうとしたものだが う〜〜ん、何というのか 僕には、今読みたいスタイルじゃないなあと。 作り話として、楽しく読むことはできたのだけど それ以上ではなかった。 時間を作ってまで、読みたいカテゴリー、スタイルではなかった感じです。 こういうのは、こういうので ありだとは思うんだけど。 | ||||
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話としては面白かったのですが、ちょっと翻訳調な文体で、昔読んだ村上春樹やポール・オースターを強烈に思い出しました。もう少し新鮮味のある話が読みたかったというか、あまりワクワクはしませんでした。 | ||||
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郊外の町に住む小学生の少年が不思議なものと遭遇するSF的小説で大変面白く読み終えました。 独特の言い回しや愛すべきキャラクターでぐいぐい読ませる「太陽の塔」に始まる腐れ大学生ものや「有頂天」シリーズの系統と、幻想的な京都の町を描いた「きつねのはなし」や「宵山〜」の系統のどちらでもない新境地の作品です。 少年たちやお姉さんのキャラクターも良いし、ニヤリとしてしまう場面などもありますが、前述の系統に比べると描写は抑え目で、SF的要素な部分も今までの作品のように幻想的なイメージに圧倒されてしまうという程でもなく少し物足りなく感じました。 少年の成長や初恋などジュブナイルの王道ともいえる作品でこういうのもいいんですけど、やっぱりもっと森見さんにしか書けないって思える小説が読みたいなと思いました。 決して今までの路線で行って欲しいというわけではなく、新境地大歓迎でもっといろんな作品で驚かせてくれる事を期待しています。次の新刊も本当に楽しみです。 | ||||
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主人公の少年はやはりと言うべきか、理屈っぽくて頭でっかちで、でも憎めないヤツといういかにも森見登美彦的主人公。脇を固める大人たちは、「研究」に熱中する少年少女たちを暖かく見守っている情景が目に浮かぶ人物設定。そして物語の鍵を握るのが「お姉さん」。特に会話文での言葉の選び方が絶妙で、森見作品のお約束である「エキセントリックでキュートなヒロイン」を上手く昇華したキャラクター。 物語は、少年少女たちが「郊外の新興住宅地=理路整然とした大人の領域」と「草原や森や海=未分化な子供の領域」を行き来しながら進んでいきます。自分たちの手で「観察・調査・研究」して「地図」を作り上げ、世界把握の手法を身に付け成長していく。その通過儀礼として「お姉さん」との出会いと別れがあり、手に入れることの喜びと失うことの寂しさが交錯する。ジュブナイル斯く在るべし。 とそれでは「何故に星三つ?」という点について説明させていただきますが、理由は二つ。 一つ目はクライマックスがイマイチであること。マジックリアリズムと言うには押し切る勢いが弱すぎる、かといってSFを標榜するほどの論理構成が在るわけでもない、なんだか中途半端な印象が拭いきれません。新境地という意味ではこれまで通りの前者ではなく、もっと後者で攻めて欲しかった、というのが正直なところ。 第二に、これまでの森見作品の魅力の根源と言っても良い、ストーリーと文体が絡み合って生じる面白さがあまり感じられないこと。四畳半の下宿から過剰な自意識と妄想だけが暴走していく腐れ京大生の有り様と、勿体ぶった言い回しと大仰な表現による文章が噛み合って生まれていた独特のグルーブ感が、残念ながら本作品にはありません。 森見氏の挑戦から新たな地平が切り開かれることを期待しながらの星三つ。 | ||||
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