ダブル・ダブル
評判
ダブル・ダブルの評価:
3.82/5点 レビュー 17件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1〜13 1/1ページ
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ダブル・ダブルの評価:
3.82/5点 レビュー 17件。 C ランク
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1950年リリースの古典。舞台は、ライツヴィル。古典とは言えパズラーですからネタバレを控えて、ライツヴィルの住人たちの中、金持ちが亡くなり、貧乏人が死に、物乞いが行方不明になり、泥棒が殺害され、それは何かの思し召しかと疑うエラリイ・クイーンがいて、そして幾人かが犠牲になる連続殺人事件が展開されます。<Who-Done-It>以上に<Why-Done-It>がすこぶる魅力的な一篇だと思います。その論理は堅固きわまりなく、パズラーに付き纏う違和感の少なさには驚きを禁じえない。
周辺の話をしましょう。
クイーンと物乞いの娘・リーマの会話の中、チャンドラー、ケイン、ガードナーが言及されています。篇中、新聞社社主のマルヴィーナは、このパズラーの中では浮き上がった存在として登場しますが、そのことについてクイーンが意図したことは何だったのか?これもまた、私にとってはダブル・ダブルでした(笑)。
そして、このミステリの最大の魅力は、自然児でありながら教養人でもあるリーマの存在にあります。「緑の館」、「ピュグマリオン」(「マイ・フェア・レディ」と言ってもいい)、加えてそのリーマの姿は「ザリガニの鳴くところ」のカイアのキャラクターに継承されているような気さえします。
様々な二面性、二元論が統合されてパズラーの「論理」を凌駕する時、物語はジャンルを越えてこの世の<善きもの>を私たちに与えてくれるようです。