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Zの悲劇



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Zの悲劇の評価: 3.85/5点 レビュー 48件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.85pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全11件 1~11 1/1ページ
No.11:
(3pt)

Zの悲劇

レーンの3作目。『Xの悲劇』から11年の時が流れ、ブルーノ検事はニューヨーク知事、サム警視は引退し探偵事務所を開業、レーン氏は70歳の誕生日を迎え年老い病気がちなのがもの悲しい。
前2作に比べるとちょっと…感は否めないもものスリルやスピード感はさすが
Zの悲劇 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:Zの悲劇 (角川文庫)より
4042507174
No.10:
(3pt)

HEJAZの謎

登場人物が被害者も冤罪者も真犯人も含めてキャラが立っていない。年老いたレーンにかわって若い理知的な女性が活躍するが、感情移入ができなくてロマンス方面も盛り上がらずつまらない。後半のタイムリミット・サスペンスはウィリアムアイリッシュの「幻の女」や「夜は千の目を持つ」に似てハラハラドキドキさせられた。死刑執行シーンがまさかあの後半の推理の見事な伏線になっていたとはわからなかった。
Zの悲劇 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:Zの悲劇 (角川文庫)より
4042507174
No.9:
(3pt)

緻密な論理的推理に見えたのだが説得力は今一つ

十代の頃に読んでその緻密な論理的推理に感激しクイーン作品を読み始めるきっかけとなった作品であるが四十年以上たって再読してみると期待が高すぎたためか残念ながら欠点ばかりが目立ち読み進めるのに難儀した。

まずはペーシェンスの一人称の文体が読者受けを狙ったようなわざとらしさを感じてあまり愉快ではなかった。また全体の進展も冗長でありこの内容なら頁数は半分以下で足りるのではなかろうか。登場人物は皆クセがあるがどこか軽薄であり質の悪い喜劇を見せられているようであった。無実の人を救うというテーマであればもう少し熱意を持った活動があってもいいのでなかろうか。パズルを解くために不足したピースを待っているだけといったゲーム感覚のような非人情さに幻滅してしまった。

肝心の論理的推理であるが、これ以外の解釈も十分可能ではなかろうか。犯人像も鮮明ではなく動機の面でここまでやるかという気がした。
Zの悲劇 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:Zの悲劇 (創元推理文庫)より
4488104037
No.8:
(3pt)

いいね

悪名高い上院議員が、選挙を控え、自宅で刺殺されていた。家の者をわざわざ外出させているのも奇妙なら、犯行現場にいわくありげな小箱が置かれていたのも奇妙だった。出てきた手紙から、いかがわしい婦人との交際が明らかになるが、事件の様相を一変させたのは、脅迫状だった。アーロン・ドウなる囚人からのもので、復讐をにおわせる文面だった。しかもこの男は最近出所したばかりだったのだ…!現代的な女探偵の先駆ペイシェンス・サムを登場させ、老探偵ドルリイ・レーンとの見事なコンビぶりを描く型破りの本格探偵小説。新訳決定版。
Zの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:Zの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
415070144X
No.7:
(3pt)

GOOD

GOODGOODGOODGOODGOODGOODGOODGOOD
Zの悲劇 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:Zの悲劇 (角川文庫)より
4042507174
No.6:
(3pt)

3部作

と思っていたら、4部作だった。X、Y、Zと最後の悲劇。若い男女(娘と息子世代)とおやじ世代の文化の違いはアメリカも同じだったのだ。過度に古い考え方も困るが、教育やしつけもなく自由(勝手)というのも困る。
Zの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:Zの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
415070144X
No.5:
(3pt)

作者にありがちな「ご都合主義」全開の作品

作者作品には『Xの悲劇』や『エジプト十字架』などのように推理の論理や結末にこじつけんがための「ご都合主義」が散見されるが、本書はその最たる作品で、本来無罪と判決されるべき被告人に、ただただ作者の都合に合わせるためだけの理由で有罪判決を下させている。
被告人アーロン・ドウは上院議員をペーパーナイフで殺害した容疑で起訴されるが、その証拠はアーロンが上院議員を強請っていた手紙とアーロンが当日刑務所から釈放されたこと、そして当夜のアリバイがないことの3点だけで、上院議員を刺し殺したという証拠がないばかりかアーロンが上院議員宅に当夜出入りしたという証拠すらない状況の中、アーロンは有罪として終身刑に処される。
これは、ラストで死刑台に送られたアーロンをレーンに救出させようと白熱の推理を展開させるためで、確かに緊張感の高いドラマに仕上がってはいる。
しかし、もしも作者のように自分の都合だけで被告人を有罪に処する人ばかりで裁判員が構成された暁には、無実の罪で有罪となる人が今までの何10倍にも膨れ上がることだろう。
Zの悲劇 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:Zの悲劇 (創元推理文庫)より
4488104037
No.4:
(3pt)

作者にありがちな「ご都合主義」全開の作品

作者作品には『Xの悲劇』や『エジプト十字架』などのように推理の論理や結末にこじつけんがための「ご都合主義」が散見されるが、本書はその最たる作品で、本来無罪と判決されるべき被告人に、ただただ作者の都合に合わせるためだけの理由で有罪判決を下させている。

被告人アーロン・ドウは上院議員をペーパーナイフで殺害した容疑で起訴されるが、その証拠はアーロンが上院議員を強請っていた手紙とアーロンが当日刑務所から釈放されたこと、そして当夜のアリバイがないことの3点だけで、上院議員を刺し殺したという証拠がないばかりかアーロンが上院議員宅に当夜出入りしたという証拠すらない状況の中、アーロンは有罪として終身刑に処される。

これは、ラストで死刑台に送られたアーロンをレーンに救出させようと白熱の推理を展開させるためで、確かに緊張感の高いドラマに仕上がってはいる。
しかし、もしも作者のように自分の都合だけで被告人を有罪に処する人ばかりで裁判員が構成された暁には、無実の罪で有罪となる人が今までの何10倍にも膨れ上がることだろう。
Zの悲劇 (ポプラ社文庫―ミステリーボックス)Amazon書評・レビュー:Zの悲劇 (ポプラ社文庫―ミステリーボックス)より
459108230X
No.3:
(3pt)

悲劇4部作のなかでは、一番パッとしない

ドルリーレーンが探偵をやるクイーンの代表シリーズ「悲劇」の1つ。だいたい悲劇シリーズは「X」「Y」が真っ先に挙がり(つーかこの2作は、ミステリーの金字塔のなってますけど)、「Z」「レーン最期の事件」はいまいちマイナーな扱いを受けてるが、とくにこのZはパッとしませんでした・
まず視点が、サム・ペイシェンスの1人称視点で描かれてるのが、他の3つと違う。そこにどういった狙いがあったのかは分からないが、あまり効果がなかったようです。好奇心旺盛で、何処にでも顔を突っ込んできますが、いまいつあさっての方向に推理が向かってるので、ダメですね。ちょっとピンチの場面があるけど、令嬢の活劇なら、もっとギリチョンのピンチを描いて欲しいものです。実際に犯人に凌辱を受けてしまうとか孕んでしまうとか・・。やはりミスの活躍には性的なピンチが無いと、いまいち盛り上がれません。あと、それが伏線になってるからしょうーがないにしろ、ムショの説明が論文めいていてめんどくさいです。きりきりすすめて欲しい
Zの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:Zの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
415070144X
No.2:
(3pt)

最終章への序章

悲劇4部作の3作目。本作の執筆年の前後には「X」、「Y」、国名シリーズでは「エジプト十字架」、「ギリシャ棺」等の代表作が目白押しなのに何故か本作は地味な出来。作中で作者は「死刑廃止論者」の顔を強く出すが、それを主張するために書いたのなら後年の名作「ガラスの村」の趣向に通じるものがある。だが、そうではないらしい。事件は単純で、レーンが解決の箇所で示す犯人の条件に従えば犯人は一目瞭然。私は本作でサム警部の娘ペイシェンスを登場させるのが主目的だったのではないかと考えている。ペイシェンスはその名(ペイシェンス=忍耐)に合わず、明朗快活な性格で、本作の暗いムードも彼女の明るさによって随分救われている。そして、彼女は次作であり4部作の最終作でもある「レーン最後の事件」で重要な役目を果たすのだ。この最終作のために4部作は構想された訳だから、そこでキー・ウーマンとなる女性の登場作を用意しても不思議ではないと思う。
Zの悲劇 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:Zの悲劇 (創元推理文庫)より
4488104037
No.1:
(3pt)

最終章への序章

悲劇4部作の3作目。本作の執筆年の前後には「X」、「Y」、国名シリーズでは「エジプト十字架」、「ギリシャ棺」等の代表作が目白押しなのに何故か本作は地味な出来。作中で作者は「死刑廃止論者」の顔を強く出すが、それを主張するために書いたのなら後年の名作「ガラスの村」の趣向に通じるものがある。だが、そうではないらしい。事件は単純で、レーンが解決の箇所で示す犯人の条件に従えば犯人は一目瞭然。私は本作でサム警部の娘ペイシェンスを登場させるのが主目的だったのではないかと考えている。ペイシェンスはその名(ペイシェンス=忍耐)に合わず、明朗快活な性格で、本作の暗いムードも彼女の明るさによって随分救われている。そして、彼女は次作であり4部作の最終作でもある「レーン最後の事件」で重要な役目を果たすのだ。この最終作のために4部作は構想された訳だから、そこでキー・ウーマンとなる女性の登場作を用意しても不思議ではないと思う。
Zの悲劇 (ポプラ社文庫―ミステリーボックス)Amazon書評・レビュー:Zの悲劇 (ポプラ社文庫―ミステリーボックス)より
459108230X

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