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密やかな結晶



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【この小説が収録されている参考書籍】
密やかな結晶
密やかな結晶 (講談社文庫)

密やかな結晶の評価: 3.92/5点 レビュー 74件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.92pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全11件 1~11 1/1ページ
No.11:
(3pt)

憂鬱

私の中ではまさしく小説が消滅しているのかもしれないです。
美しい文章だと思うのですが、無味無臭の鉱物でも噛んでいるような感じで、最後まで憂鬱でした。
おじいさんの存在だけが救いでした。
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406205843X
No.10:
(3pt)

個人的にタイミングが合いませんでした。

大きな喪失感や自分のアイデンティティへの不安など、情緒面で深く沈んでいるような状態でこの作品に出会ったとしたら、とても心に染みてきたと思う。冷静にかつ思索的に捉えるのは私には難しい作品でした。
村上春樹さんの短編『象の消滅』(というタイトルだったと思うのですが)が読み返したくなりました。
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No.9:
(3pt)

暗く、救いのないファンタジー

少しずつ記憶を失っていく人々が住んでいる島での話である。
記憶を失うといっても、痴呆とか物忘れではなく、あるモノの概念自体を認識できなくなるという、不思議な世界の住人の話だ。
主人公の「わたし」が、その世界の住人で、記憶を失う能力を普通のこととして受け止めているので、我々読者とは感覚が異なっている。その様子が見事に描かれている。
ただ、この哀しい状況には、救いがない。そういうものとして淡々と受け入れていくしかない、という受け身の姿勢が続いていく。希望がないので、読み終わった後に自分の心も弱くなったような気がする。
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No.8:
(3pt)

ガッカリ

思った内容と違っていたので自分なりには少しガッカリ
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No.7:
(3pt)

終始どこかに冬を感じさせる作品

逆らいようがないと表現するべきか 淡々と押し寄せる「消失」に飲み込まれてしまう。
一昨年亡くなった祖父を思い出して つらかった。 一昨年から今年までいろいろと失った自分にとっては読むタイミングを間違えた作品かもしれない。
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No.6:
(3pt)

飽和する結晶

最近の著者の作風からすると、デビュー作の方により近い雰囲気。
ひんやりしていて、善意のものなのか悪意のものなのかわからない無機質な感じ。
しかし、無意識のうちにも善意の方へ傾こうとする読む者の心が、
最後の最後にはねつけられたような後味の悪さが残る。
意地悪な童話とでも呼べばいいのだろうか・・・

物語が進むにしたがって様々なものをなくしていく島の人々に反比例して、
なくなっていったものを積み上げて物語の情報に置き換えて読み進めていく私たち読者。
でも結局はその両方が、ふくらみすぎた風船がパン!とはじけるように、最後には空っぽに
なってしまった。
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No.5:
(3pt)

次々湧き上がる好奇心が裏切られる

着想は素晴らしいと思いました。でも、暗いのです。読後感が非常に悪かったです。読んでいて次々と湧き上がる好奇心やストーリーの先の展開への期待が裏切られたような気がします。最悪だったのは解説。
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No.4:
(3pt)

無性に哀しい物語

小川洋子さんの作風は、物語を「紡ぎ出す」という表現がぴったりだと思います。
この作品も、小川さんらしい透明感や美しさに溢れていて、読み出すと一気に引き込まれる不思議な世界でした。
淡々と描き出される日常や、おじいさんとの交流には心温まり、まさに小川さんの魅力が満載・・・
その一方で、あまりにも報われない喪失、哀しみに満ちた世界観はこれまたまさに小川さんの魅力・・・あ~いい作品だったなぁとしみじみ思う一方、読まなきゃよかったとも思う作品でした。哀しい・・・
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No.3:
(3pt)

人々の密やかな息遣い。

その島では、一つまた一つと、人々の中から何かが失われていく。人々は失ったものを取り戻すことはできないし、それを失ったことすらも思い出さなくなってゆきます。この作品の特筆すべき点は、主人公もまた失ってゆく人の一人であるということ。失わないR氏と失ってゆく主人公との関わりの中で、その特殊な状況が浮き彫りにされています。異常な状況を日常として受け止めて生きている人々の、心の静かさや穏やかさが淡々と形作る物語。消滅という特殊な設定に関してより、むしろ日常の細やかさが非常に丁寧に描かれていて、空気感や質感が鮮やかに伝わってきます。
感覚的に読むお話といった感じで、説得力に欠けると感じる方もいるかもしれません。がつんと読書をしたいときにではなく何かちょっと本を読みたい気分のときに読むのに向いている本だと思います。
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No.2:
(3pt)

既視感のある・・・。

この作家の透明な世界観が好きですが、この作品は読んだ時にP・オースターの「最後の物たちの国で」とダブってしかたがなかった。オースターの作品があまりに傑作だったので、ちょっと小川作品が薄く感じてしまった。読む順序が逆だったら、また違う感じ方をしたのだろうか・・・?
村上春樹の「世界の終わりと・・・」との類似性を指摘している方がいるのですが、確かにそれもあるかも・・・。最近、10数年ぶりに「世界の・・・」を読み返しているのだけど、今更ながらにスゴイ小説ですね。
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No.1:
(3pt)

最初から最後まで不思議感を堪能しました

閉じられた島での不思議な世界観が存分に出てます。
物がひとつひとつ消滅してゆく島で、
消滅を受け容れる人とそうでない人がいる。
受け容れられない人は秘密警察に狩られてしまう。
主人公の女性は、そんな人を1人自宅にかくまいます。
小説は淡々と進み、島ではものが1つずつ消えていく。。。
どこで急激な展開があるのか?と思いつつ読むも、激しい方向転換はなかった。
そして最後の逆転劇。
どんな逆転劇かは読んでのお楽しみです。
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