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九人と死で十人だ
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九人と死で十人だの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.13pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 1~20 1/2ページ
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船上で殺人が起こり、犯人の血染めの指紋が残されている。 だが、船内にいる全員の指紋を調べても一致する指紋がない、というストーリー。 トリックはシンプルですが、実に巧妙なプロットに仕上げてある思います。 また、伏線の中には細かすぎたり知識を要するものだったりもありますが、一方で思い込みを利用した大胆なミスディレクションは見事としか言いようがありません。 ただし、第一の事件については、まったく無意味な行動で手がかりを残して捜査側にわざわざトリックのヒントを与えているし、第二の事件については、真相に至るための手がかりがほぼ皆無なのが残念でした。 | ||||
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確かに九人と死で十人です。 そしてこれ以上かっこいいタイトルの本を私は知りません。 | ||||
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船内で起きた殺人事件を捜査する物語です。 最初から最後の解決まで判りやすく読むことができました。 1点だけ指紋については、実際にできるのかどうか、と思っています。 | ||||
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トリックそのものはあっと驚く様なものではないが、極めてテンポよく読めて、一気に最後まで読み切ってしまう作品である。 | ||||
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印鑑をキレイに押すのが下手だったりしないですか? まさに私がそうです。 まっすぐ押そうとしてなんとなく歪んでしまったり、朱肉に印面をつけすぎたり反対につけるのが薄かったり。 シャチハタや拇印なら問題ないんですけどね~。 〝拇印〟といえば・・・。 ▼ ▼ 本作は『ユダの窓』『白い僧院の殺人』後の事件。 アメリカ東海岸からイギリスへ、爆撃機四機と高性能爆薬を輸送する大型客船エドワードディック号。 ひとたび北太平洋へ出たら敵国ドイツの潜水艦にいつ攻撃されるかわからない〝死と隣り合わせ〟の旅、 乗船した訳ありな客はほんの数人たらず。荒れた暗黒の海上を進む二日目にマックス・マシューズは発見した。 残忍に喉元をブチ切られたエステル・ジア・ベイ夫人の屍体を。頼るべき警察はいない。屍体にはクッキリ残る血の指紋。 数少ない乗客に容疑は絞られ正確な指紋採集が行われるが、屍体上のものと一致する該当者がなく、 クローズドな状況で加害者の船外逃走もありえない。では誰の仕業か? そんな中もうひとり隠れたる乗客が・・・体重二百ポンドのあの人物、ヘンリ・メリヴェール卿(H・M)だった・・・。 作者カーが序盤で匂わせているように誰かが出航時に全乗客をもれなく観察しとけば事件は防げたかも。 この事がすべてのトリックに繋がっていくので頭の片隅に置いて犯人のたくらみをあばいてみてほしい。 動機が軍事スパイと関係あるのかないのか、そこも最後まで読んでのお楽しみ。 甲板でマッチ一本つける事も憚られる海上の闇と、波に揺らぐ閉ざされた船中の不安な空間・・・。 トリックもさながらその雰囲気描写が見事で、時間にゆとりがあれば一日で一気に読み終えられる位に面白い。 もちろん堂々たる〝本格〟探偵小説だし、また第二次大戦時下サスペンス航海小説として読むのも可能だ。 原題は『Nine – And Death Makes Ten』といって『九人と死で十人だ』と人数を強調することで、 ここでもカーは読者に目くらましを仕掛けてるのだろう。もっとジャストなタイトル訳がありそうにも思うけど。 ▽ ▽ エンディングで謎解きを求められてH・Mは、私語が多くおとなしく耳を傾けようとしない人々に怒ったり、 説明を終わって「感謝のかけらもない!」とムクれる大人げないキャラクター。こんな人に私はなりたい。 解決後の謎解き場面でやたら周りの人々を立てて謙遜がいちいちわざとらしい金田一耕助より、 いいひと感の押し付けがないこの罵詈雑言男のほうが名探偵としてふさわしい。 | ||||
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世界大戦下という環境を利用し、洋上の殺人を密室・不可能犯罪まで昇華している。容疑者たる九人の乗客から採取した指紋が犯行現場に残されたそれと一致しないことから、まだ見ぬ十人目の乗客といった「亡霊」が生まれる構図は見事。タイトルを脳裏にちらつかせながらページを繰る作業の心地よさと、犯人の誤算を見抜いたH・M卿の冴えわたる推理が一級品の作品と言える。惜しむらくは犯人を特定するキモに、現代に生きる我々では常識上知りえないものがあるところか。時を経て親しまれた名作の泣き所であろう。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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カーター・ディクスン大好きです。 この本は図書館で借りて読んだのですが消費税が上がる前に購入しました。 | ||||
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いいね!!と致しましたが速く文庫化希望!! ★評価は、5。 宜しくお願い致します!! あと何年待てば復刻されますか?? | ||||
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本作品は、1940年発表の作品で、カーター・ディクスン名義の第14作にあたります。第二次世界大戦下、商船エドワーディック号は、ドイツの潜水艦による襲撃に怯えながら、ニューヨークを出港し、イギリスへと向かっていた。軍需品輸送を目的とした航行だったが、船内にはヘンリ・メリヴェール卿を含む九人の乗客が乗っていた。やがて乗客の一人、エステル・ジア・ベイ夫人の刺殺死体が船室で発見される。着衣には犯人のものと思われる血染めの指紋があったため、乗客・乗員すべての指紋を採取し照合したが、誰のものとも一致しない…。いつ潜水艦から攻撃を受けるか分からないという、緊迫した状態のもと、船内で進められる捜索は、スリリングな場面もあり、割合と起伏に富んだ物語展開となっていますが、そのトリックや真犯人は、正直なところ、あまり意外性のあるものではありませんでした。しかしながら、この作品を高く評価したくなるのは、その風変わりな題名にあります。「乗客は九人。そのうちの一人の死によって、もうひとりの人物が船内にいるらしいということになった。それならば、乗客は十人だ。」−−といった意味の題名ですが、読み終えてみると、なぜ作者がこのような題名を付けたのか、そこに込められた思いがけない策略に、読者は深く納得させられるはずです。カーの諸作の中でも恐らく上位に入るのではないかと思われる本作品ですが、かつての探偵雑誌「宝石」に昭和32年に掲載されたのみでずっと入手困難であったそうです。本書の刊行により容易に入手でき、しかも読みやすい新訳で本作品に臨むことのできる現代の読者は、私を含め、大変幸福だと言えるのではないでしょうか。 | ||||
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本作品は、1940年発表の作品で、カーター・ディクスン名義の第14作にあたります。 第二次世界大戦下、商船エドワーディック号は、ドイツの潜水艦による襲撃に怯えながら、ニューヨークを出港し、イギリスへと向かっていた。 軍需品輸送を目的とした航行だったが、船内にはヘンリ・メリヴェール卿を含む九人の乗客が乗っていた。 やがて乗客の一人、エステル・ジア・ベイ夫人の刺殺死体が船室で発見される。 着衣には犯人のものと思われる血染めの指紋があったため、乗客・乗員すべての指紋を採取し照合したが、誰のものとも一致しない…。 いつ潜水艦から攻撃を受けるか分からないという、緊迫した状態のもと、船内で進められる捜索は、スリリングな場面もあり、割合と起伏に富んだ物語展開となっていますが、そのトリックや真犯人は、正直なところ、あまり意外性のあるものではありませんでした。 しかしながら、この作品を高く評価したくなるのは、その風変わりな題名にあります。 「乗客は九人。そのうちの一人の死によって、もうひとりの人物が船内にいるらしいということになった。それならば、乗客は十人だ。」 −−といった意味の題名ですが、読み終えてみると、なぜ作者がこのような題名を付けたのか、そこに込められた思いがけない策略に、読者は深く納得させられるはずです。 カーの諸作の中でも恐らく上位に入るのではないかと思われる本作品ですが、かつての探偵雑誌「宝石」に昭和32年に掲載されたのみでずっと入手困難であったそうです。 本書の刊行により容易に入手でき、しかも読みやすい新訳で本作品に臨むことのできる現代の読者は、私を含め、大変幸福だと言えるのではないでしょうか。 | ||||
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第二次世界大戦中、ニューヨークからイギリスに向かう客船兼爆薬輸送船の中で起こった不可解な殺人事件を偶々乗り合わせたH.M.卿が解くという物語。カーの作品で船という巨大な密室の中の殺人を扱ったものでは「盲目の理髪師」が有名だが、そのような狂騒性はない。その代り、時代設定に合わせ、船は灯火管制下、即ち夜は真暗闇で殺人には打って付け。乗客には軍関係者が多く、スパイが混じっている事も示唆される。そして最大の謎は、第一被害者の婦人の遺体に残された指紋が乗客・乗務員の誰とも一致しない点。また、乗客数はH.M.卿を含め9人なのだが、題名(原題の直訳)の意味する所は ?乗客全員に配られる救命胴衣とガスマスク。事件と並行して乗客を襲う敵の襲撃の恐怖。その中で起きる第二の被害者はフランス軍人だが、自殺の可能性もあると共に、スパイかつ第一の殺人の犯人である可能性もある。限られた人数の中で、話の錯綜のさせ方が相変わらず上手い。そして、魚雷接近の警報ベルが鳴り...。指紋の解決はやや平凡だが、題名の付け方の妙には感心した。全体構成に破綻がなく、安心して楽しめる。「爬虫類館の殺人」と同様、戦時中という状況を巧みに利用しているのも印象的。これまで存在すら知らなかったが、カーの作品中でも上位に入るのではないか。 | ||||
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第二次世界大戦中、ニューヨークからイギリスに向かう客船兼爆薬輸送船の中で起こった不可解な殺人事件を偶々乗り合わせたH.M.卿が解くという物語。カーの作品で船という巨大な密室の中の殺人を扱ったものでは「盲目の理髪師」が有名だが、そのような狂騒性はない。その代り、時代設定に合わせ、船は灯火管制下、即ち夜は真暗闇で殺人には打って付け。乗客には軍関係者が多く、スパイが混じっている事も示唆される。そして最大の謎は、第一被害者の婦人の遺体に残された指紋が乗客・乗務員の誰とも一致しない点。また、乗客数はH.M.卿を含め9人なのだが、題名(原題の直訳)の意味する所は ? 乗客全員に配られる救命胴衣とガスマスク。事件と並行して乗客を襲う敵の襲撃の恐怖。その中で起きる第二の被害者はフランス軍人だが、自殺の可能性もあると共に、スパイかつ第一の殺人の犯人である可能性もある。限られた人数の中で、話の錯綜のさせ方が相変わらず上手い。そして、魚雷接近の警報ベルが鳴り...。 指紋の解決はやや平凡だが、題名の付け方の妙には感心した。全体構成に破綻がなく、安心して楽しめる。「爬虫類館の殺人」と同様、戦時中という状況を巧みに利用しているのも印象的。これまで存在すら知らなかったが、カーの作品中でも上位に入るのではないか。 | ||||
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目に映る事実では通用しない作品です。犯人は意外性はあまり感じないものの手法がとてつもなく大胆です。なぜならば、到底思いつかないでしょうしまさか有力な手段すら犯人は打ち砕くようなことをするのですから。特に有力手段を欺いた手法は必見であります。そしてさらに珍しさを助長するのはあのH・M卿がなんと狙われるのです。しかも後ろからがつんと。探偵役が狙われてしまう貴重な作品です。もちろん彼のドタバタ場面もあるのでお見逃しなく。 | ||||
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目に映る事実では 通用しない作品です。 犯人は意外性はあまり感じないものの 手法がとてつもなく大胆です。 なぜならば、到底思いつかないでしょうし まさか有力な手段すら 犯人は打ち砕くようなことをするのですから。 特に有力手段を欺いた手法は 必見であります。 そしてさらに珍しさを助長するのは あのH・M卿がなんと狙われるのです。 しかも後ろからがつんと。 探偵役が狙われてしまう 貴重な作品です。 もちろん彼のドタバタ場面もあるので お見逃しなく。 | ||||
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昔雑誌に掲載されただけで、本になったことがなかったこの作品が読めるようになっています事件は単純ですが船の中という状況を良くいかしていると思います | ||||
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昔雑誌に掲載されただけで、本になったことがなかったこの作品が 読めるようになっています 事件は単純ですが 船の中という状況を良くいかしていると思います | ||||
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トリックは江戸川乱歩が短編で使ったことがあるもの それ一つをメインに持ってきて 長編に仕立て上げただけ合って ちょっと無理があるんだけどね 戦時中のドイツの潜水艦攻撃におびえながら 航行する船の中での緊迫した事件という設定を うまく生かした作品 | ||||
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トリックは江戸川乱歩が短編で使ったことがあるものそれ一つをメインに持ってきて長編に仕立て上げただけ合ってちょっと無理があるんだけどね戦時中のドイツの潜水艦攻撃におびえながら航行する船の中での緊迫した事件という設定をうまく生かした作品 | ||||
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洋上を航行する船という設定から容疑者が絞られているのですが、指紋が発見される割には容疑者のどれとも合致しない 何故???謎はこれだけ。謎を単純化して戦時下の緊迫した状況下の心理ストーリに重点を置いているのですがカーは人物のかき分けが悪いので・・・同じような洋上の船を題材にしたクェンティンの「死を招く航海」も似たようなものだったけど | ||||
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