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さよなら渓谷



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【この小説が収録されている参考書籍】
さよなら渓谷
さよなら渓谷 (新潮文庫)

さよなら渓谷の評価: 3.58/5点 レビュー 88件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.58pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全88件 41~60 3/5ページ
No.48:
(4pt)

どちらの“性”を選びますか

「人の心に潜む“業”を描ききる」と帯に書いてある。
「悪人」「パレード」と並んで評価されているが、犯罪を一般化しようという作者の意識が強かったのか、いくらなんでも突飛な結末だからなのか、ちょっと説教臭くて、2作品のより観念的だと感じる。
でも、私はひさしぶりに読んで、これは事実に基づいた話なのではなかろうかと思ってしまった。
犯罪は大きく2つおこり、幼児殺害と、集団レイプだ。
集団レイプに見られる“業”とは、男性の暴力、という意味だけでなく、女性の弱さ、ひいては、弱い者と強い者、という人の無意識・意識から、人がどうあろうとするか、であると感じられた。いろんな角度からスポットライトを当てて検証している。被害に合われた方は本著を読んでとても嫌な思いをしたかもしれないが、被害者という点で、レイプを捉えて描きたい意志に依って描かれてない。女は男にかしずかれて(?)、組み敷かれて生きるしかないのか、男は女を支配することが、強さなのか、と、問うてるのだと感じた。
幼児殺害は、いらないのではないか、とレビューされてるかたもいたが、母親による幼児殺害、に作者は、女性の“性”に閉じ込められた役割の窮屈さというか、そんな問題提起をしているのだとも読める。母親にならなければならない“性”(せい)と、強者にならなければならない“性”、それを各自自分の中で位置づけないと生きていけない“性”への深層的な強迫観念。
性同一性障害への理解は、障害として、差別問題として理解が図られる方向にあるけど、あまりにも野生や本能とかけ離れた人間が、“性別”に縛られてることへの、違和感の投げかけなんかなあとかあらためて思った。
さよなら渓谷 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:さよなら渓谷 (新潮文庫)より
4101287546
No.47:
(2pt)

渓谷が何を意味するのか

タイトルにまで入れた渓谷が何を意味するのかが分からない。小説の中に何回か渓谷の描写は出てくるが、それが何を意味するのかが、私にはわからない。昔レイプした相手のその後の人生が悲惨なものになるという設定が不自然。レイプされた被害者がその加害者と一緒になるというストーリーの中で、作者が考えたのだと思うが、説得力に欠ける。                                               レイプ犯人と被害者のカップルという意表を突く設定が生かされていないと思う。
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4101287546
No.46:
(4pt)

都合がよすぎる展開だが、考えさせられるものはあった

ただ、レイプ犯の完全な主犯のヤツがいくら反省したとは言えああなるかなあ。

先輩に命令されて仕方なくやったとかにした方がしっくりきたかも。
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4101287546
No.45:
(5pt)

映画も観たい!!

映画が、もうすぐ公開される(私の地元で)タイミングで読了した。主演が真木よう子ということは、映画の方は当然おっぱい指数の高さが目当てになるのだが、、。そんな中、読んだ小説版は、期せずして傑作だった。ヒロインを真木よう子イメージで読んだのが良かったのかもしれない。アマゾンのレビューは、けっこうな酷評で、すっきりしない、現実性がないなどの感想が多いが、私にとってはとても面白く、今年読んだなかでもベストといえるかもしれないほどである。

解説でも指摘されているように映画に強い影響を受けた本作は、登場人物の内面を風景や行動や演出で表現していて、はっきりとした言葉では描いていない。読みながら、推測することが必要だ。しかし、それはまさしく現実の人間関係そのものだ。相手の行動やしぐさや、言葉の端々から相手の気持ちを考える。なんであんな事をするのだろう、なんで言うのだろう、と悩みながら読む(生きる)のだ。

すっきりしないなどの感想はもっともだが、現実にすっきりと本心を語る人間などいない。それこそ現実性がない。本作はたしかに、極端な設定ではあるが、人間関係の本当の現実を追体験できる傑作だ。

また、そもそも本作は、まったくのフィクションではない。実際にあった二つの事件を基に描かれている(と言われている)。こちらは、検索すれば、何件かの記事を読むことができる。現実性がないと感じた場合、現実の事件も調べてみると良いだろう。

本作はとにかく面白いと感じた。だれがなんと言おうと面白いと思えるほどだった。他のひとは、違うのかな??
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4101287546
No.44:
(4pt)

なんだか…

読み進むごとに引き込まれていった。
でも力がいるなぁ。自分に元気がないと読むうちに辛くてしんどい。
少し気分がいい時にゆっくり読むのが良さそうです。
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4101287546
No.43:
(2pt)

映画のほうがおもしろいかも

CMでしょっちゅうやっているので先行して原作を購入したがよくわからない
映像のほうがいいカモでも、見に行かない
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4101287546
No.42:
(2pt)

渓谷にさよならはできないだろう

映画をみたあと、原作を読ませて頂いた。映画は原作を忠実に反映しているものと感じられ、双方ともに楽しめた。人物描写、ストーリー構成などは素晴らしいものがあると感じる。作品の完成度は高い。
しかし、個人的にはテーマが使い古されたものにしか思えない。
2人が背徳的な秘密を抱え、社会から隠れるようにひっそりと暮らすというのは夏目漱石の『門』をはじめ、いくつかの優れた文学作品でみられてきたことだし、愛という幻想のもと、全てを失っていく男の姿は最近ではミラン・クンデラの『存在の耐えられない軽さ』に昇華されている。
映像となったものをみて、違和感を感じてしまうのは、主人公のレイプされた女性である。あくまでも個人的な印象だが、彼女の姿は、いわゆるボーダーラインと呼ばれるような情緒不安定な女性の姿にしかみえなかったのは残念だった。2人が一緒になる経過を描いた部分では、アンビバレンツな感情の発露が稚拙に描かれており、ついてきて欲しいけどついてきて欲しくないというのを、ほんとうに2人の逃避行になぞらえて描くのはいかがなものかと感じた。
彼女の過去もレイプ事件によって陰惨なものとなったということであるが、DVの主人やリストカットなどの経過をみていると、距離感がうまくとれない女性の典型的な姿と見えてしまう。これは男性的な視点でしかないし、女性にとっては不快感を与えるかもしれないが、そういう不安定さはひとつの女性特有のものであり、男がそういうものに惹かれてしまうというのは、アンナ・カレーニナをはじめ、至る所で描かれてきた。
奇しくも、主演の真木さんというのは前の映画『ベロニカは死ぬことにした』で、そうした情緒不安的な女性を演じており、なにかリンクするようなものがあったのだろうか。
また夫を偽の密告で貶めるというのも、明確な容疑者が先に捕まっていることから、すぐにばれることと思うのは当然で、どうしてこの作品のように主人が警察から執拗に責められるのか、そこは理解できなかった。

主人公の女性は、レイプのときに自分をおいていった女性の名前を騙り、自分を辱めた男性を屈折的に愛し、社会から隔絶されたような渓谷に暮らす。しかし、今回の事件のような揺さぶりがはいると、すぐに自分の主人の愛を試さずにはいられない。彼女はレイプされた過去におびえながら、同時にその過去(レイプした男)に依存していきている。最後に彼女が自分で決めないとというのは、そうした共依存の状況から抜けられるかどうかは彼女次第であり、主人が愛という幻想の中で生きる事を決め、自分に無制限の愛を与えてくれることが確信されたために発せられたものであると感じる。彼女が自律的に生きていくこと、それが渓谷にさよならをするということだろう。しかし、この小説のエピソードからは、そうした状況にはならないというのがわかる。だから、彼女はまた渓谷に必ず戻ってくると思われるのである。
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4101287546
No.41:
(3pt)

「物語」としては、面白いのですが・・・

レイプ事件をめぐり、加害者の痛みと被害者の苦しみ。そして、究極として、加害者と被害者の間に「愛」が生まれることがありうるのか?といったテーマを取り扱っています。
その意味では、この物語は、両者の間に「愛」が生まれる条件を描いているとも言えるかも知れません。

なかなかこの物語が、胸に落ちてこないのは、この主人公たちの「奇妙さ」に同意が出来にくいからかも知れません。
加害者の男の「良心」が、異様に気になります。
それ程の「良心」の持ち主が、レイプ事件を起こすこと自体に「奇妙さ」を感じます。
「勢い」で起こした事件であると言う事を受け入れたとしても、ここまで被害者に「許し」を求めるだろうか?
この加害者の人間性に、どうしても「非現実」を感じてしまいます。
想像力の限界なのかも知れませんが、どうしてもこの小説を受け止められない原因がここにあるかも知れません。
「物語」としては、面白いのですが・・・。
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4101287546
No.40:
(3pt)

私には合わなかった

石ころの1つ1つ、葉っぱの1枚1枚まで細やかに表現する筆力には感心しました。
が、ページをめくってもなかなか物語が動き始めず、「ここで虫のエピソードって要るんだろうか?」とか「家の周りや部屋の中の説明はもういいからさあ…」とか、次第にうんざりしてきて、早々に読むのを止めてしまいました。
小説の冒頭の季節設定は真夏で、日差しや温度に関する記述はまだしも、登場人物の汗だの皮脂だの汗ばんだ肌だの…のリアルで細かい描写に気持ち悪くもなったし、なぜそこで下半身露出の描写までが必要なのかと…。
あと、雑誌記者とその妻の冷え切った夫婦関係を描いた箇所があったのですが、作者(男性作家)の描く女性像がどうも非現実的な感じがして、馴染めないなあ…と思ったのです。
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4101287546
No.39:
(3pt)

芸が光る

読み終わってからアマゾンのレビューを軽く見ると評価者とアンチが半々くらいで面白かった。息苦しい感じは初期作に近くて、構成の妙はさすがに「悪人」以降な感じ。「悪人」以前には配置が決まり過ぎていて物語としては良いが作り物めいていた必要十分な登場人物たちが、結構無理な内容の話のわりには不自然さが少なく描かれていた。芸が光る。
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No.38:
(5pt)

読後感は悪いです。でも考えさせられる内容です。

パレード、悪人と読んで本作で吉田作品3作目です。
集団レイプや母親による実子殺害など現実によく耳にする犯罪を切り口に、被害者と加害者双方の苦しみを描いておりますが、どうにもラストが物悲しいこのこの上ないです。

現実的にも、かなこと俊介にハッピーエンドはない気がします。

本作の登場人物のセリフで、もしも実の息子が集団強姦の被疑者になったとしったら、父親としてどう思うか、という問いに「がっかりする。(そんなことで将来を棒に振ってという意味で)」というのが、ズシンと響きましたね。

犯罪は割に合わないのは、被害者だけではなく加害者にも消えない傷を残す事だ、と改めて思い、かつこの言葉を作中に出す作者の感性がやはり好きですね。

きれい事に逃げてないだけ、私は本作は評価できると思います。

というわけで星5つ。
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4101287546
No.37:
(4pt)

面白かったけど。。。。

冒頭は秋田の自娘殺人事件を連想させる書き出しであったが、流石はあっさり、吉田修一に遣られます。
主人公の名前すらない、『パークライフ』の筆者だとこう云う小説も書くのだな、と感服。

僕も最初から、尾崎とかなこの関係には気付きました。

ただ、かなこの行動、最後の行動が理解できない。女性なら別の感想あるのかな?
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No.36:
(4pt)

美化?

相変わらず読ませるが、最後が少々「?」ではあった。しかし全体的にはきれいにまとまってる感じ。個人的にはこの人の書きぶりはとても好きなので、内容はさておき、読んでいる最中は思いっきり入りこめた。性犯罪者と被害者が一緒に住むのはアリかもしれないが、それにしても主人公を美化しすぎな気も...全体的には面白く一気に読んだし読後感もそれほど悪くはなかった。
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No.35:
(3pt)

レイプはやめた方が良い

「悪人」の吉田修一の本。
悪人の評価が微妙なのだが、あれだけでは評価できないなあ…と思っていたら、前に「元職員」という本も読んだ事があった。

あの「元職員」は今一の本だったので、もしかすると吉田修一は私には合わないのか?

ただ三冊の共通点として、吉田修一は映画が好きだと言う事と、小説内にエッチなシーンが多い…と言う事か。

この小説も、大学時代に体育会で野球部に所属していた4人が女子高生をレイプして、裁かれ、当然大学を首になり、野球部は1年間対外試合禁止とかになってしまうのだが、それなりに就職をしてがんばったため上司の妹と結婚まで約束したのに、ある日突然失踪してしまう。で、全く知らない街に美女と同棲始めるのだが、たまたまその新居?の隣の母子家庭の奥さんが子供を殺してしまい、その事件の調べの中で、昔のレイプ事件が掘り返され…という感じの話。

途中で、あっと驚く展開と言うか仕掛けがあるのは面白かった。

ただ、全体のテーマである、レイプをした方とされた方はどのようにして救われるのか?許されるのか?、本人はもとより、家族、地域社会、会社などとの関わりの部分は、考えた事もなかったので面白い部分ではあった。
結局、心の傷というのは、いつまでたっても消えたようでも消えていない、人間ってそれほど簡単な生き物ではないのだ。

レイプされた女子高生の両親が不和になり離婚してしまう…というくだり、男親として考えるものがあった。自分ならどうするだろう。
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4101287546
No.34:
(4pt)

救いの物語

「悪人」がよかったので、本書を手にしたが、期待にたがわず面白かった。物語の背景は、母親の子供殺しあり、集団レイプありで重苦しいが、読後感は、意外にサッパリしている。それは、本書のテーマが救いにあるからであろう。

不思議な俊介とかなこの関係は、後半明らかになるが、最後は新たな出発の場で終わる。吉田は、「悪人」から一歩突き進めた男女の関係を「さよなら渓谷」で描いてみせた。

小編だが、一気に読破した。ただ、タイトルの「さよなら渓谷」は、あまりピンときません。
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4101287546
No.33:
(1pt)

信じられない。最悪 星ゼロが評価です

吉田修一さんの本はパレードからハマって色々読みましたが、この本からぱったりと読まなくなりました。性被害の現実をもっと知ってから書いてほしかったです。特に性被害者のその後の精神被害を、もっとしってからじゃないと。。。犯人と一緒になんて、話になりません。現実じゃありえなさすぎる、こんなの。
なんでこんな展開にしたかったんだろ??ただ平和ぼけした人たちが好奇心で読むには面白いとでも思ったんでしょうかね??全く理解できなかったです。
というか、おそらく抗議の手紙やメールがハンパなく来たんじゃないですかね。ww
もっと現実を知りましょう、吉田さん。格好つければなんでも良い話になるなんて大間違いですよ。
さよなら渓谷 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:さよなら渓谷 (新潮文庫)より
4101287546
No.32:
(3pt)

わかりかねます

幸せになりそうだったから。。。の結末が切ないけど幸せになってよかったのではと思ってしまうあたり私はまだまだ甘いのでしょう(笑)
幼児殺人事件は必要だったのかな。。。子供を持つ親として疑問です
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4101287546
No.31:
(3pt)

“被害者”と“加害者”のふたりにいつまでも残る「傷」

「週刊新潮」に’07年7月から12月まで連載された、純文学畑の作家吉田修一が『悪人』に次いで書いた“犯罪文学”。

はじめは我が子を手にかけた、現実に起こった事件をモデルにした、ある女の幼児殺人事件だったが、この小説のメインテーマはそうではない。この事件はきっかけにすぎず、実際は隣家に住む若夫婦の過去を取材記者が探り当てるところから始まる。その15年前の“事件”が歳月をかけてもいつまでも「傷」として残る“被害者”と“加害者”のふたり。

物語はこのふたりの過去とそれを調べる取材記者のエピソードなどを交えて、意外と静謐に進んでゆく。

次第に明らかになるふたりの関係と真実、そして結末はとても哀しい。「幸せになってはいけない。一緒に不幸になるって約束した」、「幸せになりそうだった」だから・・・。

なるほど“考えさせられる”重苦しいテーマの作品ではあるが、『悪人』でドラマチックに吉田修一が描いた“魂の叫び”みたいなものは感じられず、読後感はスッキリとしなかったし、あまり心が揺さぶられなかった。
さよなら渓谷 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:さよなら渓谷 (新潮文庫)より
4101287546
No.30:
(3pt)

途中までは

子どもを殺してしまった母親。それを調べていくうちに記者は、その隣に住む夫婦の意外な過去を突き止める……。どうなるのかと先が気になって、ぐいぐいと引っ張られるように読み進めました。冷めた印象を与える文章も適度に緊張感があって、隠された事実への興味を増させてくれます。しかし、終盤に至って、最初のうちに予想できていたことがその通りだったとわかったあとは、べたべたのメロドラマになってしまいました。短いあいだに「偶然見かけた」という事象が3回もあらわれ(たまたま入った映画館で過去に知る人と隣り合わせに座った、たまたま行った病院にいた、道で見かけた)、同じ業種で似たようなところに出入りしているならともかく、都会でまったく違う生活をしている人たちが偶然見かける機会なんて、まずないよと突っ込みたくなりました。主人公二人が感情移入しづらく、書き手がよいしれたような世界観に入っていけなかったというのが読後感です。
さよなら渓谷 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:さよなら渓谷 (新潮文庫)より
4101287546
No.29:
(3pt)

私は悪人の方が好きです

私の読解力のなさでしょうが幼児殺害事件、警察の母のこと、現在のこと、うまく絡めて読むことができず、いまいち理解に苦しみました。
最後の方でやっと二人の切ないきもちが伝わりましたが。。。途中は何だかよくわからない感じでした
文章自体はすらすら頭に入るので読みやすいかと思いますが理解に苦しむ作品でした。
何度も読み返しましたがやっぱりよくわかりませんでした
さよなら渓谷 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:さよなら渓谷 (新潮文庫)より
4101287546

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