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さよなら渓谷
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さよなら渓谷の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.58pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
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期待して読んだのですが、何だか段々とわからなくなって、物語について行けなかった | ||||
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映画とほぼ同じ内容です、普通原作の方がより繊細に緻密に描いているのでしょうが、この作品はほぼ同じで期待するほどではなかったです。 | ||||
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男と女、加害者と被害者 真反対の立場で解りあうことはできない、許し許され幸せになれないのだろうな とは思うのですが、物語にも登場人物にも共感も感情移入もできませんでした 「悪人」が良かっただけにがっかりした1冊です | ||||
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息子の大学の課題図書で、購入しました。探してすぐ購入できたので、助かりました。 | ||||
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期待していたけれど、ちょっと拍子抜けだったような気がする。 題名の真意はどこにあるんだろう?内容とあまりリンクしていない。 レビューを拝見していると、『悪人』と比較している人が目立つ。 確かに本書も“悪人”がテーマである。“悪人”であるがゆえに、“悪人”でしか遂行できない愛もある。確かに、本書で登場する男側(加害者)の意見も、女側(被害者)の意見も合理的には理解できる。 本来、一方的にしか見ない反対側の心境を見せてくれて、ハッとすることの多い吉田修一の作品。しかし、本書はその設定が少し非現実的に見えて、最後までちょっと世界観に入り込めなかったです。 映画化するには好ましいような内容ではありましたが。そして、題名にもなっている渓谷での子殺し。どうして殺されなければならなかったのか読み終わっても最後まで腑に落ちなかったです。 著者:法政大学経営学部卒、『最後の息子』で文學界新人賞。 発行:H22.12.1 - H25.7.21 6刷 読了:2015年/52冊(5月/3冊)★3.2 | ||||
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レイプ事件をめぐり、加害者の痛みと被害者の苦しみ。そして、究極として、加害者と被害者の間に「愛」が生まれることがありうるのか?といったテーマを取り扱っています。 その意味では、この物語は、両者の間に「愛」が生まれる条件を描いているとも言えるかも知れません。 なかなかこの物語が、胸に落ちてこないのは、この主人公たちの「奇妙さ」に同意が出来にくいからかも知れません。 加害者の男の「良心」が、異様に気になります。 それ程の「良心」の持ち主が、レイプ事件を起こすこと自体に「奇妙さ」を感じます。 「勢い」で起こした事件であると言う事を受け入れたとしても、ここまで被害者に「許し」を求めるだろうか? この加害者の人間性に、どうしても「非現実」を感じてしまいます。 想像力の限界なのかも知れませんが、どうしてもこの小説を受け止められない原因がここにあるかも知れません。 「物語」としては、面白いのですが・・・。 | ||||
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石ころの1つ1つ、葉っぱの1枚1枚まで細やかに表現する筆力には感心しました。 が、ページをめくってもなかなか物語が動き始めず、「ここで虫のエピソードって要るんだろうか?」とか「家の周りや部屋の中の説明はもういいからさあ…」とか、次第にうんざりしてきて、早々に読むのを止めてしまいました。 小説の冒頭の季節設定は真夏で、日差しや温度に関する記述はまだしも、登場人物の汗だの皮脂だの汗ばんだ肌だの…のリアルで細かい描写に気持ち悪くもなったし、なぜそこで下半身露出の描写までが必要なのかと…。 あと、雑誌記者とその妻の冷え切った夫婦関係を描いた箇所があったのですが、作者(男性作家)の描く女性像がどうも非現実的な感じがして、馴染めないなあ…と思ったのです。 | ||||
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読み終わってからアマゾンのレビューを軽く見ると評価者とアンチが半々くらいで面白かった。息苦しい感じは初期作に近くて、構成の妙はさすがに「悪人」以降な感じ。「悪人」以前には配置が決まり過ぎていて物語としては良いが作り物めいていた必要十分な登場人物たちが、結構無理な内容の話のわりには不自然さが少なく描かれていた。芸が光る。 | ||||
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「悪人」の吉田修一の本。 悪人の評価が微妙なのだが、あれだけでは評価できないなあ…と思っていたら、前に「元職員」という本も読んだ事があった。 あの「元職員」は今一の本だったので、もしかすると吉田修一は私には合わないのか? ただ三冊の共通点として、吉田修一は映画が好きだと言う事と、小説内にエッチなシーンが多い…と言う事か。 この小説も、大学時代に体育会で野球部に所属していた4人が女子高生をレイプして、裁かれ、当然大学を首になり、野球部は1年間対外試合禁止とかになってしまうのだが、それなりに就職をしてがんばったため上司の妹と結婚まで約束したのに、ある日突然失踪してしまう。で、全く知らない街に美女と同棲始めるのだが、たまたまその新居?の隣の母子家庭の奥さんが子供を殺してしまい、その事件の調べの中で、昔のレイプ事件が掘り返され…という感じの話。 途中で、あっと驚く展開と言うか仕掛けがあるのは面白かった。 ただ、全体のテーマである、レイプをした方とされた方はどのようにして救われるのか?許されるのか?、本人はもとより、家族、地域社会、会社などとの関わりの部分は、考えた事もなかったので面白い部分ではあった。 結局、心の傷というのは、いつまでたっても消えたようでも消えていない、人間ってそれほど簡単な生き物ではないのだ。 レイプされた女子高生の両親が不和になり離婚してしまう…というくだり、男親として考えるものがあった。自分ならどうするだろう。 | ||||
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幸せになりそうだったから。。。の結末が切ないけど幸せになってよかったのではと思ってしまうあたり私はまだまだ甘いのでしょう(笑) 幼児殺人事件は必要だったのかな。。。子供を持つ親として疑問です | ||||
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「週刊新潮」に’07年7月から12月まで連載された、純文学畑の作家吉田修一が『悪人』に次いで書いた“犯罪文学”。 はじめは我が子を手にかけた、現実に起こった事件をモデルにした、ある女の幼児殺人事件だったが、この小説のメインテーマはそうではない。この事件はきっかけにすぎず、実際は隣家に住む若夫婦の過去を取材記者が探り当てるところから始まる。その15年前の“事件”が歳月をかけてもいつまでも「傷」として残る“被害者”と“加害者”のふたり。 物語はこのふたりの過去とそれを調べる取材記者のエピソードなどを交えて、意外と静謐に進んでゆく。 次第に明らかになるふたりの関係と真実、そして結末はとても哀しい。「幸せになってはいけない。一緒に不幸になるって約束した」、「幸せになりそうだった」だから・・・。 なるほど“考えさせられる”重苦しいテーマの作品ではあるが、『悪人』でドラマチックに吉田修一が描いた“魂の叫び”みたいなものは感じられず、読後感はスッキリとしなかったし、あまり心が揺さぶられなかった。 | ||||
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子どもを殺してしまった母親。それを調べていくうちに記者は、その隣に住む夫婦の意外な過去を突き止める……。どうなるのかと先が気になって、ぐいぐいと引っ張られるように読み進めました。冷めた印象を与える文章も適度に緊張感があって、隠された事実への興味を増させてくれます。しかし、終盤に至って、最初のうちに予想できていたことがその通りだったとわかったあとは、べたべたのメロドラマになってしまいました。短いあいだに「偶然見かけた」という事象が3回もあらわれ(たまたま入った映画館で過去に知る人と隣り合わせに座った、たまたま行った病院にいた、道で見かけた)、同じ業種で似たようなところに出入りしているならともかく、都会でまったく違う生活をしている人たちが偶然見かける機会なんて、まずないよと突っ込みたくなりました。主人公二人が感情移入しづらく、書き手がよいしれたような世界観に入っていけなかったというのが読後感です。 | ||||
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私の読解力のなさでしょうが幼児殺害事件、警察の母のこと、現在のこと、うまく絡めて読むことができず、いまいち理解に苦しみました。 最後の方でやっと二人の切ないきもちが伝わりましたが。。。途中は何だかよくわからない感じでした 文章自体はすらすら頭に入るので読みやすいかと思いますが理解に苦しむ作品でした。 何度も読み返しましたがやっぱりよくわかりませんでした | ||||
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「週刊新潮」に’07年7月から12月まで連載された、純文学畑の作家吉田修一が『悪人』に次いで書いた“犯罪文学”。 はじめは我が子を手にかけた、現実に起こった事件をモデルにした、ある女の幼児殺人事件だったが、この小説のメインテーマはそうではない。この事件はきっかけにすぎず、実際は隣家に住む若夫婦の過去を取材記者が探り当てるところから始まる。その15年前の“事件”が歳月をかけてもいつまでも「傷」として残る“被害者”と“加害者”のふたり。 物語はこのふたりの過去とそれを調べる取材記者のエピソードなどを交えて、意外と静謐に進んでゆく。 次第に明らかになるふたりの関係と真実、そして結末はとても哀しい。「幸せになってはいけない。一緒に不幸になるって約束した」、「幸せになりそうだった」だから・・・。 なるほど“考えさせられる”重苦しいテーマの作品ではあるが、『悪人』でドラマチックに吉田修一が描いた“魂の叫び”みたいなものは感じられず、読後感はスッキリとしなかったし、あまり心が揺さぶられなかった。 | ||||
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相変わらずの文章力。淡々としてリアルな描写力に一気に物語世界に引き込まれる。 舞台設定は、畠山鈴香の幼児殺人事件を連想させる。幼児殺人事件の被疑者の隣には、大学時代に集団レイプ事件を起こした男が住んでいる。それを取材する裏ぶれた週刊誌記者。かつては全日本のラグビーメンバーだったが、落ちぶれ女房との関係も冷め切っている。そして、レイプされた女性の数奇な運命。 幼児殺人事件の周囲で、レイプ犯、被害者、週刊誌記者の人生が交錯していく。何かのボタンの掛け違いで運命を転落していく人々がいる。転落した人々の祝福された愛はない、倒錯した愛の世界がある。 欲を言えば切がないが、渡辺淳一のような男女の性愛ばかりを描いた世界があるのだから、吉田修一のような斜に構えた大人の世界の小説があってもいいのかなと感じる。 | ||||
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初めて、吉田修一の本を読みました。感想は、何と言ったらいいのか・・。 別に、面白くないわけではありません。人物描写も風景描写もストーリー展開もこなれており、ものすごい長編でもないので、さっと飽きずに読める本です。 幼児殺人を持ち出す意味が希薄ではありますが、そこ以外は、別に問題がある訳ではなく、読後感が悪いわけではありません。面白く読めます。 が、それだけと言ってしまえばそれだけです。 暇つぶしというには失礼な、まとまった出来栄えですが、必ず読むべき本とも思いません。 吉田ファンに失礼な言葉だったらすみませんし、上手く言えないのですが、譬えるなら、まあ、「美味しい酒を飲む為の、邪魔にならないツマミ」といった感じの本でしょうか。 機会があれば、読んでみても別に損はしないと思いますし、負担にはなりません。 | ||||
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過去と現代がいくつかの視点から展開されていて読みやすかったが、早い段階で事件の全貌が見えてしまったのが残念だったし、過去の事件を詮索するキッカケとなった幼児誘拐事件との関わりも薄かったと思う。ページ数も200ページくらいしかなかったので、ちょっと物足りなかった。ただ、過去の事件で人生がが変化した男女が、事件後にどのような人生を歩んできたのか、どんな風に事件に向き合ってきたのかは興味深く読むことができた。 | ||||
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細部の描写とか、相変わらずの文章力で目に浮かぶようでした。しかしながら、やはり内容的には、幼児殺人事件という最近の際物題材を背景にして、エキセントリックな男女の関係を描いただけの作品に見えてしまいました。幼児殺人事件にしろ、「背景」にするだけで、思考の線が深くまで伸びていないように思いました。何より、違和感があったのは、主人公二人の男女です。この二人が、「共にいなくてはならない」という心理設定については、かなり工夫をして筆を割いているようですが、やはり「ごく単純に考えて」二人は、最も共にいられない関係のような気がしてしまいます。万が一、一緒にいたとしても、肉体関係があるのが理解できません。この二人は、もっとも肉体関係を結び得ない関係ではないでしょうか。もしも、もしも、肉体関係が結び得たのならば、その肉体の「拒絶」「許容」を、濃密に描ききってほしかったです。 | ||||
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タイトルに釣られて読んでしまった釣り人です。(笑) 吉田さんが芥川賞作家と言うのも知りませんでした。 さらに内容は釣りには全く関係のない、犯罪、男女関係、人生と言う文脈の生き様を綴っています。 ネタばれになるので内容は記載しませんが、文章は非常に上手く、物語の展開が非常に滑らからに進み引き込まれていきます。 ただ、読み終えた時に心の疲労感とでもいうような空気に包まれてました。 これも事前に吉田さんの作品を読んでいれば回避出来たのかもしれませんね。 | ||||
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「悪人」が面白かったので、読んでみましたが、正直いまいちでした。事件の中心となる男女について共感できなかったのが大きいと思います。特に女性についてですが、男性から過去あのようなことをされ人生を狂わされているのに一緒に生活しているということが信じられません。女性読者はこの話を読んでどう思っているのかが気になりました。 帯には「悪人」を凌ぐと書いてありましたが、個人的には、「悪人」のほうが出来は上だと思いました。 | ||||
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