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図書館の魔女
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【この小説が収録されている参考書籍】
図書館の魔女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.27pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全138件 121~138 7/7ページ
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近隣国との問題を武力(戦争)で解決するのはファンタジーの定番。 図書館の魔女では武力では無く、言葉の力(外交)で近隣国と渡り合います。 マツリカとキリヒト、図書館の面々の何気ない日常、本の分類についての講義などは面白く読めました。 ・・・が、専門書から抜き出したような延々と説明が続くページでは理解が追いつかずモヤモヤ。 特にサイフォンの構造説明は何がなにやら・・・ 斜め読みでも問題ないですが、ちょっと細かく書きすぎて冗長になっている感はありました。 文章での説明でなく、図で解説してくれたらよかったのですが・・・ | ||||
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物語の世界観やストーリー、とても面白く受賞には納得できます。 しかし、作者の文章が私にはあまり会いませんでした。読者を信用していないというか。。。「ここ、伏線だからしっかり覚えとくよーに!」って言ってるような文章が幾つかあり、学校の先生の講義を聞いているみたいでガッカリでした。あげくは、上巻で「読者は」って出てきて、興ざめ。 なので、星を一つ減らしました。 ストーリー、プロットは最高です。 | ||||
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日本のエンタメ史上類を見ない作品。本屋大賞はノミネートさえせず(この本を推さずして何が書店員か!)、 このSFが読みたいでは1位とはいえ今やマイナージャンルのSFの更に特殊ジャンルのカテゴリーに押し込め(相変わらずSFリーグはワッカチャナイ)、このミスは一言も触れず(日本のミステリはぬるま湯の温度変化に気付いていない)。 面白本を広げることなく出版界に明日はあるのか! 鳥の伝言以降の続編含めて必読の書。 | ||||
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装丁を見た段階で何とも言えないオーラを感じたのですが、 内容はそれに負けない重厚な設定のファンタジーでした。 とはいっても、ストーリーは重苦しくない由緒正しいボーイミーツガールで、 どんどん引き込まれていきます。 上下巻じゃなくてもっと分冊してもよかったかもしれませんが、 このボリュームにもページをめくる手が止まることはありませんでした。 ジャンルは違いますが、京極夏彦氏の作品に出合ったときのような衝撃でした。 私の中で文句なしの2013年のNo.1でした。 | ||||
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「ミステリ好き」「図書館と深いかかわりを持つ過去のある」「言語学に興味ある」「少年少女のせつないお話大好き」の私にとって、偶然がもたらした思いもよらない貴重な出会いでした。死ぬ前にこの本に巡り合ってラッキーだったと思えるくらい。何度も何度も繰り返して読みました。著者の蘊蓄を披歴しているのかと思われる個所もあり、それも面白かったのですが、終わってみると大筋に必要なことばかりで、何一つ無駄なところがない。お見事です。 ただ不満は1最初に迎えにきた王宮高官のロワンが「キリヒト様」と言っているので、実はとんでもない高貴な血筋の少年かと思って胸躍らせていたのに肩透かしにあったこと、2「キリヒトの先生が父親にしては年齢が違いすぎる」とか「十年前とは変わっているかもしれない」というキリヒトの言葉の意味が宙に浮いてしまったこと、3「二人で川遊びに行くのに数年待たされた」という話がその後出てこないことに不満が残ります。 私の存命中に是非是非続編にお目にかかりたいものです。 | ||||
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ファンタジーながら、ストーリーがどこか現実的で、登場人物の個性が際立っていて、一人一人が魅力的です。物語の展開も面白くて、こんない長いのに、全然気にならず、どんどん読み進めてしまい、アッという間に時間がたち、最後までやめられずに一気に読み通しました。ぜひ続編を書いてほしいです!!キリヒトとマツリカのファンになりました。 | ||||
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楽しみに読み始めて、展開にびっくり、マツリカの不屈の精神に感動します。キリヒトのせつない決意が痛々しくて、そこだけ何度も読み返してしまいます。やっぱり キリヒトかっこいい~。 | ||||
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たった一つの言葉から隠されたものを明らかにしてしまうマツリカ。音や仕草から多くを読みとる最強のキリヒト。二人の主従、親友、戦友、恋人を行ったり来たりすような関係が甘美。すべては二人の手の中で秘めやかに語られる。マツリカはジャスミン。 | ||||
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素晴らしいファンタジーでした。こんな気持ち良い時間をくれた作者に感謝です。面白い本を終わりが来てほしくないと思いつつ読みふけるこの快感。最近の映像を意識した使い古されて言葉とは違う深い海のような言葉の世界、登場人物のくっきりとした性格造形、本当に一作目?。 ただ一つ注文をつけるとしたらこのタイトル。もう少し注目を引くタイトルがなかったのかな?とてももったいない。 | ||||
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ごめんなさい図書館で読みました。でも図書館でも上巻は予約が入っていたけど、下巻はほとんど予約なし。でも上巻読んだ人は是非下巻を読んでほしい。上巻の少し冗長なところが下巻ではキリヒトの活劇や周辺国の登場人物との掛け合いで読みどころいっぱいです。そして必ず続巻が読みたくなります。絶対続編を書いてください! | ||||
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これがデビュー作品とは思えないくらいの濃密な内容だった。 ストーリー設定や文体、キャラクター等これまでの日本のファンタジー作品をはるかに凌駕している。 早く次回作を書いてほしいです。 | ||||
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キリヒトの戦う姿が最高です。 ミツクビの刺客は意外や意外! マツリカたち(読者も)上巻から騙されていたわけですね……。 とにかく続きが気になります。 早く出版してください〜! | ||||
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ページをめくるごとに、引き込まれていきます。 最初は、苦労しましたがスムーズに読めました。 下巻が、楽しみです。 | ||||
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ちょっと、途中中だるみしかけましたが、何とか終了。 読んで、損はありません。 | ||||
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世界史に下地のありそうな構造物と、 「精霊の守り人」シリーズに似た 質感を感じました。 キリヒトが、「ヴォイドシェイパ」のゼンに似ていると思ったのは私も同じです。 メフィスト賞を受賞しているので尚更、森博嗣さんを意識しました。 「日本のファンタジーってこういうものだよね」って素直に思わせてくれる作品で、久しぶりに充実した読後感を味わいました。 | ||||
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主人公のマツリカは、鋭い知性と透徹した心により、魔女と呼ばれるほどの洞察力を持つ。 かたやもう一人の主人公キリヒトは、生来の資質と厳しい訓練によって研ぎ澄まされた身体能力に由来する、 これまた常人離れした察知力を備えている。でも二人ともまだ可愛い少女と少年というギャップが魅力です。 キリヒトは「ヴォイド・シェイパ」(森 博嗣)のゼンを思い起こさせます。 どちらも山の中で師匠と二人きりで育ったという設定なので、人格も似ているみたいです。居合を使うのも同じ。 著者にはまだまだ書くことがたくさんありそうなので、続編を楽しみにしています。 | ||||
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さあて皆さんお待ちかね、壮大な調略・外交にバトルのターン。個人的には待ってなかった。 上巻は女主人公マツリカの知パラメーターに極振りしたもの。哲学や人格を伴う智ですらない、もうシンプルに知、一点押しだ。知の巨人SUGEEEEという知力戦、いや、戦でもなくひたすら溢れ出す知力ダダ漏れ。「この本は自分に読まれるために書かれた狭窄なものでレッツ偏愛」と至福の勘違いを呼び起こしてくれるピーキーな貫通力、まとめること考えてなさそうな(実際は考えてあるんだけど)アンバランスさが魅力。 対して下巻は、NAISEI知識実践の青写真引く所までは上巻の面白みが弥増すけれども、いざ実施に移ると周囲を取り巻く人物の智と武による補佐が強く前面に押し出されてくる。ソロ無双+補佐じゃなくチームプレイというか、割と端正なファンタジーに歩み寄った。 智力武力を駆使した詰めろが個人的な興味の埒外に行ってしまい、ちょっと辛い。プログラミングで言うステップ実行のように全員の思考の動きを逐一記述して描く外交交渉などは、関心領域によっては面白かろうけど。バトル部分でも結局、戦とはあまり関係のない敵文化の分析にいちばん興味を惹かれた。身も蓋もないこと言うとこれには白兵戦は求めてなかった。もっと食えよ歩けよ街に出よ。 まあ京極堂に「民俗や宗教や心理の話が面白かったが殺人事件を解決し始めた」、あるいはSLGで「NAISEI段階が面白いのに壮大に広がった」と言い出すような無体な感想だとは分かってる。平らかに客観的に見るならば、脇道でじっくり遊んで作品世界を示したトップヘビーな上巻からいよいよ話を広げ、やがてひととおりの収斂に持ち込む、優れたまとめではあるのだろう。 | ||||
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魔法なきファンタジー。星占いや魔導書を嘲笑い怪力乱神を語らない合理主義者・図書館の魔女マツリカが、膨大な文献を道具に、付き人キリヒトを従えて街の謎と世界を覆う陰謀に立ち向かうお話。おおっと、これはネット小説で大人気のチート知識TUEEEEではあーりませんか。もちろんもっと深く長く丁寧にやるのだけれど、知識の出処が図書館の文献学であり、前半(上巻+下巻序盤)がNAISEIターンでそれ以降の後半がGAIKOUターンだ。よし、それなら取っ付きようがある。 イスラム世界が図書を守ってキリスト教が焚書しに行ったというような話ではないと公式に説明があったので、逆説的にああそういう話なのねと思っていたが、本当に全然その手の話じゃなかった。 作り込まれたファンタジー世界の文物をおそろしくしっかりと語り上げるので長い、長い、だがそれがいい。読んでいること自体が幸せという密室本での評がよく分かる。文章そのものは読みやすく、語彙が豊富で知らない単語も出てきたが不思議とそのまま読める(漢字から類推の効く語を選ぶなどで誘導された結果と思われ、行き届いた工夫が伺われる)。そして何々学と狭くジャンル分けしにくい、人文学なり博物学なりと管轄の広い分類で呼んだ方が適切そうな様々な知識を自在に紐解いて、ものごとの説明を示してくれる。知的関心を満たす方法なら他にもあるが、こういう枠内の話をしますと示されていない予想外の方へ話が転がる刺激が加わり、しかも解題してくれるのが絵に描いたような(挿絵はないが)美少女である。これはもう、他では得られない、フィクションの愉楽だ。政治的駆け引きやバトルシーンといったブレーキングポイントは数百ページの彼方にあってそうそう割り込んでこないから、知の悦楽に心ゆくまで浸れる。ここにこの膨大なページ数で出なければならなかった理由、出た価値がある。 読み始めに躓きかけたのは二点。どの登場人物の内心にも自在に入り込み未来からも語る神視点であり、また登場人物たちの知らない事実を地の文が読者に語りかけることさえある、ということ。中世文学や史書や講談にままある語り口である。それから、マツリカが時々いきなり可愛くデレたように見えるのは気のせいだ、ということ。二次元キャラ慣れしていると語尾「ね」の持つ複数のイメージにセンシティブになってしまうが、本作ではどうやら分かたず混用されている。そんなところで引っ掛かるともったいないので、これらは予め認識して読んだ方がいいと思う。 新人でも紙幅など気にせず関心の深い部分をどこまでも長く書いていいというのは今やネット小説の専売特許。それを商業小説が奪取してみせた本でもあるのか。魔法世界という意味でないファンタジー、人文学的なものが好きならきっと気に入る。 | ||||
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