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(短編集)
あした咲く蕾
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あした咲く蕾の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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ホラー成分は無く、少し不思議な、少し優しい短編集でした。 毎度のことながら、集合住宅好きですねぇ。 | ||||
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きらきらした宝のような7編の短編集です。 まず題名がいい。表題作「あした咲く蕾」のほか「湯呑の月」、 「花、散ったあと」など。情緒あふれるものが多い。 内容もノスタルジックなものから、ファンタジーなど。 中でも変わり種は「カンカン軒怪異譚」だろう。 生命力溢れるおばちゃんの存在が大きい。おばちゃんの人生観も 素晴らしく心を打つ。 他、「死」が扱われていたり、すべて良きことばかりではないが 読後感は清々しい。 短編の名手が描く神髄、ここにあり。 もっと多くの人に読んでもらいたい1冊である。 | ||||
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短編7編 昭和テイストの朱川らしい昔懐かしい香り漂う作品が並ぶ あした咲く蕾 自分のいのちを他の生物に分け与えることが出来る、女性悲話 雨つぶ通信 雨が降ると人の心のつぶやきが聞こえてしまう子の話 カンカン軒怪異譚 街の何気ない中華料理屋のおばさんが作る料理に秘められた人にやる気を注入する?不思議な伝統の鉄鍋の話 空のひと 小学校の同級生だった夫との思い出と早逝した夫が会えなかった娘に逢いに来たお話 虹とのら犬 妻との不思議な付き合いの始まりを30年前に遡って回想 その思いやりで自分は救われ今があると改めて思う。 湯呑の月 優しいおばさんとの思い出と女としての母の意地に複雑な思い 花、散ったあと 幼馴染 通称フカシマンの思い出と最期まで親友をフカシ続けた温かい思いやり | ||||
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著者の作品から3年ほど離れていて久し振りに本書を読んだが、収録された7つの作品は何れも名作揃いで朱川ワールドを堪能しました。朱川さんにはホラー色が強く後味がよくない作品もあるが、本書に収録された作品は少し悲しいけど心温まる作品ばかり。表題作の「あした咲く蕾」もよかったが一番のお気に入りは「虹とのら犬」。何度も読み返しました。 | ||||
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大好きなグリコのおまけとか、ホームランバーの当たり棒、 大事な大事な宝物を七つ、小さな箱に詰め込んだ、誰にも見せ ない自分だけの宝箱。 そんな七つのファンタジー。 超能力者のおばさんの「明日咲く蕾」 雨粒が、伝えるものは何かしらって「雨粒交信」 おばちゃんの料理の味は?「カンカン軒怪異譚」 お父さんは「空のひと」 薫子さんの「虹とのら犬」 おばちゃんが大好き「湯呑の月」 ウソも方便「花、散ったあと」 一つ一つが珠玉です。 一つ一つが、それぞれの、自分だけの心の中にしまった、 誰にも見せない宝物。 こんな宝物を見せてしまっていいんでしょうか。 この年ならばいいのかも。いいえ、誰かに伝えておきたくて。 そんな作品を本当にありがとうございました。 かたみ歌が朱川さんの作品では一番好きでしたが、この作品も それに並ぶお気に入りになりました。 100点。満点。二重丸。お読みください。お勧めします。 | ||||
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収録された7編に共通するのは「公園」という場であり、「特殊能力」である。子どもの遊びの場としては他にも原っぱや学校の校庭などが考えられるのだが、それらではなく「公園」なのだ。昭和半ばの東京、という舞台設定もその理由だろうが、それ以上に重要なのは「公園」は一般に住宅や会社に取り囲まれていて、原っぱや校庭では比較的に不可能な、不特定多数の種々様々な人物の出会いを可能とする場である、ということにあるだろう。そしてそこでの出会いが一連の物語の推進力となる。出会うのはこれもある意味で「特殊な能力」を持つ人である。それはいわゆる「超常能力」のことでもあるし、その逆に「通常には達していない能力」であることもある。パターンと言えばパターンなのだが、むしろこれらを「公園を巡る・特殊な能力を持つ人との・物語」と肯定的に捉えたい。と言うのも物語自体はパターン化されているどころか彩り豊かな傑作ばかりであるからだ。それらの作品に、これもまた共通して「雨」が花を添える。 | ||||
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なつかしい昭和の匂いがしてくるような、朱川さんお得意のノスタルジーに浸れる作品集です。 どのお話にも「死」が絡んでいるけど、人の優しさや絆に包まれているから悲しい気はしない。 むしろあたたかさを感じてしまいます。 いちばん好きなのは「虹とのら犬」。ラストのなんと鮮やかなこと!!! 異色だったのは「カンカン軒怪異譚」。 朱川さんの作品から元気いっぱいな生命力を感じるなんて珍しくない?? 中華鍋みたいな道具だって100年も代々大切に使われてきたら、 持ち主の「美味しいものでみんなを元気にしたい」って魂は宿るはず。 おばちゃんが力いっぱい鍋を振るカン!カン!って音が今にも聞こえてきそう(^_^) ちょっと優しい気持ちに触れたくなったら、朱川さんの本を読めばいいかもしれない。 今回は朱川さんのお得意なジャンルで斬新さはないけど、朱川さんのこういう味付けってほんとうに素敵。 安心して読める作家さんですよね。 | ||||
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『あした咲く蕾』では関西人の若いおばちゃんのキャラにやられ、 『雨つぶ通信』では複雑で壊れそうな心境の娘にやられ、 そして『虹とのら犬』ではいじめに遭いながらも・・・一途な想いの 爽やかさにすっかり感動させられました。 やはりハッピーエンドの話がすっと入って来ましたね。 あと『空の人』と『カンカン軒怪異譚』も水準以上の出来です。 ちょうど良いホラー色加減と親子、親戚、友達の絆を昭和という エッセンスをまぶして絶妙な仕上がりとなっています。 | ||||
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7編からなる”朱川テイスト満載”の短編集です。 とにかく全編通して優しさがあふれています。 人情と言うほど重くはないのですが、 人と人の繋がりを感じることが出来て、 心が温かくなりました。 個人的には「空のひと」が好きです。 ちょっとオーソドックスな入り方だなと思ったのですが、 最後の急展開には驚きました。 そしてやっぱり涙してしまいました。 難点は「湯飲みの月」でしょうか。 少し救いが欲しかったです。 とはいえ、☆を一つ減らすほどではないことは付け加えておきます。 全編に昭和の雰囲気があふれているのですが、 平成生まれの娘にも好評でした。 朝読書などにも良いのではと思いました。 | ||||
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今回はホラー作品集というより、ユーモア作品集として 楽しく読ませてもらいました。 表題作の「あした咲く蕾」は、叔母である主人公の性格に どんどん引き込まれていきましたが、最後にはきちんと 愛を感じられる作品に仕上がっていました。 個人的には、「カンカン軒怪異譚」が好みの作品です。 100年も使い込んでいる鍋ならああいった力を持つことは、 本当にありうる話だと思います。読んでいてパワーをもらえた 楽しい物語でした。 朱川湊人作品は他の作家のような時として、大外れな作品が ないのもいいですね。これからもノスタルジックホラーや ユーモア小説を書いて読者を楽しませて欲しい。 | ||||
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珠玉のノスタルジックハートフルショートストーリーが七編楽しめる短編集。 今作は作者得意のホラー的な要素はほぼ無く、少し摩可不思議な風味がする程度で、胸が熱くなる感動する話が揃っています♪ 私は特に表題作と「雨つぶ通信」「空のひと」で泣いてしまいました…。 世にも奇妙な物語的な「カンカン軒怪異譚」も面白い♪ ホラーが苦手な朱川ファン(て、居るのかな?笑)にもお薦め! | ||||
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