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(短編集)

あした咲く蕾



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【この小説が収録されている参考書籍】
あした咲く蕾
あした咲く蕾 (文春文庫)

あした咲く蕾の評価: 4.36/5点 レビュー 11件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.36pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

昭和テイスト満載の朱川らしい昔懐かしい香り漂う短編7編

短編7編 昭和テイストの朱川らしい昔懐かしい香り漂う作品が並ぶ

あした咲く蕾
自分のいのちを他の生物に分け与えることが出来る、女性悲話

雨つぶ通信
雨が降ると人の心のつぶやきが聞こえてしまう子の話

カンカン軒怪異譚
街の何気ない中華料理屋のおばさんが作る料理に秘められた人にやる気を注入する?不思議な伝統の鉄鍋の話

空のひと
小学校の同級生だった夫との思い出と早逝した夫が会えなかった娘に逢いに来たお話

虹とのら犬
妻との不思議な付き合いの始まりを30年前に遡って回想 その思いやりで自分は救われ今があると改めて思う。

湯呑の月
優しいおばさんとの思い出と女としての母の意地に複雑な思い

花、散ったあと
幼馴染 通称フカシマンの思い出と最期まで親友をフカシ続けた温かい思いやり
あした咲く蕾Amazon書評・レビュー:あした咲く蕾より
4163284206
No.1:
(3pt)

朱川さんお得意の優しいノスタルジー

なつかしい昭和の匂いがしてくるような、朱川さんお得意のノスタルジーに浸れる作品集です。
どのお話にも「死」が絡んでいるけど、人の優しさや絆に包まれているから悲しい気はしない。
むしろあたたかさを感じてしまいます。

いちばん好きなのは「虹とのら犬」。ラストのなんと鮮やかなこと!!!

異色だったのは「カンカン軒怪異譚」。
朱川さんの作品から元気いっぱいな生命力を感じるなんて珍しくない??
中華鍋みたいな道具だって100年も代々大切に使われてきたら、
持ち主の「美味しいものでみんなを元気にしたい」って魂は宿るはず。
おばちゃんが力いっぱい鍋を振るカン!カン!って音が今にも聞こえてきそう(^_^)

ちょっと優しい気持ちに触れたくなったら、朱川さんの本を読めばいいかもしれない。
今回は朱川さんのお得意なジャンルで斬新さはないけど、朱川さんのこういう味付けってほんとうに素敵。
安心して読める作家さんですよね。
あした咲く蕾Amazon書評・レビュー:あした咲く蕾より
4163284206

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