予告殺人

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評判

予告殺人の評価:

3.71/5点 レビュー 31件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.71pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全60件 21〜40 2/3ページ
No.40
(4pt)

ギャゼット

楽しかった
何度目かわからないけど
きっとあと何度か読むだろう。
予告殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 予告殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300384
No.39
(4pt)

ギャゼット

楽しかった
何度目かわからないけど
きっとあと何度か読むだろう。
予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7)) Amazon書評・レビュー: 予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7))より
4150700079
No.38
(4pt)

クリスティらしさ

意外な犯人設定、電気系統はお決まり。そして登場人物と彼らの台詞の多いこと。読んでいて犯人の目星はつくけど裏付けは最後まで持ちこされました。警部の感じる違和感と解決への道筋のマープルの言葉にクリスティの経験論、世界観を感じました。マープルはクリスティ自身だったりして、なんて思いました。
予告殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 予告殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300384
No.37
(4pt)

クリスティらしさ

意外な犯人設定、電気系統はお決まり。そして登場人物と彼らの台詞の多いこと。読んでいて犯人の目星はつくけど裏付けは最後まで持ちこされました。警部の感じる違和感と解決への道筋のマープルの言葉にクリスティの経験論、世界観を感じました。マープルはクリスティ自身だったりして、なんて思いました。
予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7)) Amazon書評・レビュー: 予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7))より
4150700079
No.36
(2pt)

傑作ではなくて、水準以下

みんな権威に弱いんじゃないかなあ。江戸川乱歩がいくら褒めたって、面白くないものは面白くないんです。おそらく、乱歩は作家としての立場から読んで、あれこれ感心したのだろうと思いますが、そういう利害関係を離れた一読者からすれば、この作品は傑作なんかでは全然ないはず。

 クリスティのトリックというのは、基本的にヒューマン・インタレストに基づいているのだと私は思います。ストーリー自体がトリックなんです。

 物語の中の特定の登場人物に、読者が肩入れしてしまうように書いている。その肩入れが、肩すかしをくわされるか、報われるか、それは作品によって違うのだけど、読者のそういう“えこ贔屓”が、レッド・ヘリングをつかまされる原因になったりするわけです。その結果、クリスティに一本とられる形になっても、それが嬉しかったりするのですね。

 『予告殺人』を読んでいても、とくにシンパシーを感じる人物なんか出てきませんから、――というか、そういう風に濃く描かれている人物がいないので、一緒になってハラハラ・ドキドキしたりする気がおきません。事件の解決を知らされても、「あっ、そうなの」くらいの感想しか持てないのですね。

 緊張感のない、だらっとした作品だと私は思います。
予告殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 予告殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300384
No.35
(2pt)

傑作ではなくて、水準以下

みんな権威に弱いんじゃないかなあ。江戸川乱歩がいくら褒めたって、面白くないものは面白くないんです。おそらく、乱歩は作家としての立場から読んで、あれこれ感心したのだろうと思いますが、そういう利害関係を離れた一読者からすれば、この作品は傑作なんかでは全然ないはず。

 クリスティのトリックというのは、基本的にヒューマン・インタレストに基づいているのだと私は思います。ストーリー自体がトリックなんです。

 物語の中の特定の登場人物に、読者が肩入れしてしまうように書いている。その肩入れが、肩すかしをくわされるか、報われるか、それは作品によって違うのだけど、読者のそういう“えこ贔屓”が、レッド・ヘリングをつかまされる原因になったりするわけです。その結果、クリスティに一本とられる形になっても、それが嬉しかったりするのですね。

 『予告殺人』を読んでいても、とくにシンパシーを感じる人物なんか出てきませんから、――というか、そういう風に濃く描かれている人物がいないので、一緒になってハラハラ・ドキドキしたりする気がおきません。事件の解決を知らされても、「あっ、そうなの」くらいの感想しか持てないのですね。

 緊張感のない、だらっとした作品だと私は思います。
予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7)) Amazon書評・レビュー: 予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7))より
4150700079
No.34
(5pt)

あの言葉が・・・

ある人がマープルに昔話を語った時、別のある人のことを口にしました。 それを読んだ時、何か感じましたか? 何を感じましたか? それとも何も気付きませんでしたか? もしも"何か"に気付くことが出来たなら、最後に「してやられた!」と騙される快感を味わえるでしょう(犯人が分かったとしても)。 本作は私にとっても、僭越ながら女史にとっても、トップ10に入る傑作作品の1本です。 女史の作品の特徴であり長所である心理トリックと叙述トリックは、それ故に、ある程度の読解力を求められます。更に、生きた時代も国も違うので、想像力もかなり必要です。とはいえ普通に読める方には言わずもがなですが。 設定云々言う人は、もうクリスティーはお止めになった方が宜しい。素直に「現代」の「日本」のものをお読み頂きたい。
予告殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 予告殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300384
No.33
(5pt)

あの言葉が・・・

ある人がマープルに昔話を語った時、別のある人のことを口にしました。 それを読んだ時、何か感じましたか? 何を感じましたか? それとも何も気付きませんでしたか? もしも"何か"に気付くことが出来たなら、最後に「してやられた!」と騙される快感を味わえるでしょう(犯人が分かったとしても)。 本作は私にとっても、僭越ながら女史にとっても、トップ10に入る傑作作品の1本です。 女史の作品の特徴であり長所である心理トリックと叙述トリックは、それ故に、ある程度の読解力を求められます。更に、生きた時代も国も違うので、想像力もかなり必要です。とはいえ普通に読める方には言わずもがなですが。 設定云々言う人は、もうクリスティーはお止めになった方が宜しい。素直に「現代」の「日本」のものをお読み頂きたい。
予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7)) Amazon書評・レビュー: 予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7))より
4150700079
No.32
(5pt)

目を引くタイトル

電子書籍で購入。いらない訳者のあとがきがなくてうれしい。比較的犯人や動機はあてやすいとおもう。自分がクリスティのファンなので星5つで。あいかわらず、犯人は残酷で人間の悪の部分が垣間見える。そして誰かと誰かがくっついて人間って微笑ましいなって思える。
予告殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 予告殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300384
No.31
(5pt)

目を引くタイトル

電子書籍で購入。いらない訳者のあとがきがなくてうれしい。比較的犯人や動機はあてやすいとおもう。自分がクリスティのファンなので星5つで。あいかわらず、犯人は残酷で人間の悪の部分が垣間見える。そして誰かと誰かがくっついて人間って微笑ましいなって思える。
予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7)) Amazon書評・レビュー: 予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7))より
4150700079
No.30
(3pt)

複雑な登場人物

登場人物がとても多い…。
先にDVDから入ると解消しやすいかも。
BBCショーン・ヒックソン版がおススメ。

この犯人の考えたことは許せるけど、
あの人を手にかけたのはね…
彼女がいたからこそ、という部分もあっただろうに。
予告殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 予告殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300384
No.29
(3pt)

複雑な登場人物

登場人物がとても多い…。
先にDVDから入ると解消しやすいかも。
BBCショーン・ヒックソン版がおススメ。

この犯人の考えたことは許せるけど、
あの人を手にかけたのはね…
彼女がいたからこそ、という部分もあっただろうに。
予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7)) Amazon書評・レビュー: 予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7))より
4150700079
No.28
(1pt)

海外ミステリ黄金期。

そういえばアガサ・クリスティの産み出した名探偵ミス・マープルものを一度も読んだことがないな、と気付き、マープルものの最高傑作と言われていた本書を手に取った。なかなか面白い序盤の展開。『予告殺人』の謎で引っ張る本筋。ミス・マープルがなんかいい感じのおばあさん。と好感を持てたが、最重要人物が登場人物表に載ってないのが大きなマイナスとなった。そして本書の牧歌的な雰囲気が、退屈と同じ意味になっている。うーん、カーもクイーンもクリスティも、日本の新本格に比べるとそんなに大したものじゃないんじゃないか?と不遜にも思った。まあでも、ミス・マープルものを体験できて良かったです。
予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7)) Amazon書評・レビュー: 予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7))より
4150700079
No.27
(1pt)

海外ミステリ黄金期。

そういえばアガサ・クリスティの産み出した名探偵ミス・マープルものを一度も読んだことがないな、と気付き、マープルものの最高傑作と言われていた本書を手に取った。なかなか面白い序盤の展開。『予告殺人』の謎で引っ張る本筋。ミス・マープルがなんかいい感じのおばあさん。と好感を持てたが、最重要人物が登場人物表に載ってないのが大きなマイナスとなった。そして本書の牧歌的な雰囲気が、退屈と同じ意味になっている。うーん、カーもクイーンもクリスティも、日本の新本格に比べるとそんなに大したものじゃないんじゃないか?と不遜にも思った。まあでも、ミス・マープルものを体験できて良かったです。
予告殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 予告殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300384
No.26
(3pt)

あまりに牧歌的な…

1950年発表の本作品は、好奇心旺盛な老婦人探偵、ミス・マープルものの第4作にあたります。

イギリスの片田舎、チッピング・クレグホーン村でのこと。
10月29日金曜日の朝に配達されたタウン誌、<ノース・ベナム・ニューズ・アンド・チッピング・クレグホーン・ギャゼット>を読んだ人々は驚愕した。
「殺人お知らせ申し上げます」と書かれていたのだ。
「本日午後6時30分に村内のリトル・パドックまでお越しください」という内容の案内文に村人達は興味を覚え、続々と屋敷を訪問する。
すると、予告どおりの時間に殺人事件が発生したのだった…。

「予告殺人」という題名のとおりの展開なのですが、どうも不自然に感じてしまう点が残念なところです。
タウン誌とは言え、報道機関が犯罪を仄めかすような広告を載せるでしょうか。
そのことは、作者もさすがに気にかかったらしく、警察の捜査の中で事実を確認する場面があり、それによると、広告の受付係が機械的に原稿を受け付けてしまったから、との説明。
不思議です。
誰も校正する人間がいない新聞社なのでしょうか。
また、予告された場所に集まる村人達が、みんな「何かのいたずらかゲームだ」と思っていたというのも、不自然です。
こんな広告が載ったら、誰かが警察に通報するなりして、大騒ぎになるのではないでしょうか。

もっとも、その点は、作者も分かっていて、敢えて牧歌的な作風に仕上げているとも考えられますが、私のようなおじさんの頭には、すんなりと入ってこない舞台設定でした。

ただ、肝心の「ミステリ」の部分については、作者が得意とする巧妙な伏線が張られていて、最後の「推理」の段階で、なるほどと納得できる作りにはなっています。
大きなトリックはないけれど、小さな伏線を積み上げて丁寧に作り上げた作品だと思いました。

頭が柔軟な、もっと若い頃に出会っていれば、余計なことも考えずに、素直に楽しめたかもしれません…。
予告殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 予告殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300384
No.25
(3pt)

あまりに牧歌的な…

1950年発表の本作品は、好奇心旺盛な老婦人探偵、ミス・マープルものの第4作にあたります。

イギリスの片田舎、チッピング・クレグホーン村でのこと。
10月29日金曜日の朝に配達されたタウン誌、<ノース・ベナム・ニューズ・アンド・チッピング・クレグホーン・ギャゼット>を読んだ人々は驚愕した。
「殺人お知らせ申し上げます」と書かれていたのだ。
「本日午後6時30分に村内のリトル・パドックまでお越しください」という内容の案内文に村人達は興味を覚え、続々と屋敷を訪問する。
すると、予告どおりの時間に殺人事件が発生したのだった…。

「予告殺人」という題名のとおりの展開なのですが、どうも不自然に感じてしまう点が残念なところです。
タウン誌とは言え、報道機関が犯罪を仄めかすような広告を載せるでしょうか。
そのことは、作者もさすがに気にかかったらしく、警察の捜査の中で事実を確認する場面があり、それによると、広告の受付係が機械的に原稿を受け付けてしまったから、との説明。
不思議です。
誰も校正する人間がいない新聞社なのでしょうか。
また、予告された場所に集まる村人達が、みんな「何かのいたずらかゲームだ」と思っていたというのも、不自然です。
こんな広告が載ったら、誰かが警察に通報するなりして、大騒ぎになるのではないでしょうか。

もっとも、その点は、作者も分かっていて、敢えて牧歌的な作風に仕上げているとも考えられますが、私のようなおじさんの頭には、すんなりと入ってこない舞台設定でした。

ただ、肝心の「ミステリ」の部分については、作者が得意とする巧妙な伏線が張られていて、最後の「推理」の段階で、なるほどと納得できる作りにはなっています。
大きなトリックはないけれど、小さな伏線を積み上げて丁寧に作り上げた作品だと思いました。

頭が柔軟な、もっと若い頃に出会っていれば、余計なことも考えずに、素直に楽しめたかもしれません…。
予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7)) Amazon書評・レビュー: 予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7))より
4150700079
No.24
(3pt)

なぜ評価が分かれるのか。

冒頭で地元新聞に殺人予告の記事が掲載され、人々が何かのゲームだろうと集まったところで実際に殺人が起きる。捜査に乗り出したクラドック警部にミス・マープルが紹介され、その後に続く2件の殺人と合わせてマープルが事件を解決する、といったところが本書のあらすじだが、作者作品は傑作は傑作、駄作は駄作と一部の意見を別にして概ね評価が一致しているのに対し、本書は珍しく評価が大きく分かれている。
本書は論理の筋がきっちり通っており、それぞれ伏線に対する整合性のある解決がなされている。第1の殺人で用いられたトリックもなかなか効果的。
しかし、犯人が分からなかったという人はいないんじゃないだろうか、というぐらい犯人は分かりやすく、意外性がない。
本書の評価が分かれるのは論理性・整合性重視か、意外性重視かによるものではなかろうかと思っている。
私は論理性重視だが、かといって意外性のない作品はつまらないね。ということで星3つ。
予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7)) Amazon書評・レビュー: 予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7))より
4150700079
No.23
(3pt)

なぜ評価が分かれるのか。

冒頭で地元新聞に殺人予告の記事が掲載され、人々が何かのゲームだろうと集まったところで実際に殺人が起きる。捜査に乗り出したクラドック警部にミス・マープルが紹介され、その後に続く2件の殺人と合わせてマープルが事件を解決する、といったところが本書のあらすじだが、作者作品は傑作は傑作、駄作は駄作と一部の意見を別にして概ね評価が一致しているのに対し、本書は珍しく評価が大きく分かれている。
本書は論理の筋がきっちり通っており、それぞれ伏線に対する整合性のある解決がなされている。第1の殺人で用いられたトリックもなかなか効果的。
しかし、犯人が分からなかったという人はいないんじゃないだろうか、というぐらい犯人は分かりやすく、意外性がない。
本書の評価が分かれるのは論理性・整合性重視か、意外性重視かによるものではなかろうかと思っている。
私は論理性重視だが、かといって意外性のない作品はつまらないね。ということで星3つ。
予告殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 予告殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300384
No.22
(4pt)

マープルものではNo.1

本書がミス・マープル登場作品の最高傑作であることは衆目の一致するところではないかと思う。自薦も含め作者ベスト10などには必ずといっていいぐらい挙げられる作品で、江戸川乱歩も作者のベスト8に選出しているし、森博嗣も『ミステリー工作室』の中で作者の作品3作のうちの1作としてとりあげている(ベスト3という意味ではないかも知れないが)。
冒頭で殺人案内の広告が掲載され、興味津々に集ってきた人々の前で殺人が行われるというプレゼンテーションで読者を引きつけておき、伏線を縦横に張り巡らした複雑な構成をとりながら、最終的には至ってシンプルな真相ですんなりと納得できる解決を示すのがいい。
本書の欠点は、メインとなる心理的トリックが、その宿命によりイヤでも犯人が露呈してしまうことにある。そのトリック自体は既に1930年代前半の比較的有名な作品でも使用されているが、その作品でも同じ理由により途中で犯人が露呈してしまう。要するに犯人に意外性がなく、マープルものNo.1であるのは間違いないにしても、作者ベスト10に挙げるのにはちょっと首をかしげたくなる。
ただ、本書で解き明かされる犯人の殺人動機というか犯行心理は、倒叙ものではないが犯人の側から作品全体を見通すとひとつひとつが実に納得のいくもので、江戸川乱歩が本書を高く評価しているのはそういう点ではないかと思う。
なお、本書に登場するクラドック警部は、後に『パディントン発4時50分』と『鏡は横にひび割れて』にも登場しており、ミス・マープルと最も相性のいい警察官である。後になる程に推理作品としての質が落ちていくのが残念だが(それでも『パディントン〜』は、読み物としてならマープルもの1、2を争う面白い作品である)、クラドック警部との共演シリーズとして楽しむのもいいと思う。
予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7)) Amazon書評・レビュー: 予告殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 1-7))より
4150700079
No.21
(4pt)

マープルものではNo.1

本書がミス・マープル登場作品の最高傑作であることは衆目の一致するところではないかと思う。自薦も含め作者ベスト10などには必ずといっていいぐらい挙げられる作品で、江戸川乱歩も作者のベスト8に選出しているし、森博嗣も『ミステリー工作室』の中で作者の作品3作のうちの1作としてとりあげている(ベスト3という意味ではないかも知れないが)。
冒頭で殺人案内の広告が掲載され、興味津々に集ってきた人々の前で殺人が行われるというプレゼンテーションで読者を引きつけておき、伏線を縦横に張り巡らした複雑な構成をとりながら、最終的には至ってシンプルな真相ですんなりと納得できる解決を示すのがいい。
本書の欠点は、メインとなる心理的トリックが、その宿命によりイヤでも犯人が露呈してしまうことにある。そのトリック自体は既に1930年代前半の比較的有名な作品でも使用されているが、その作品でも同じ理由により途中で犯人が露呈してしまう。要するに犯人に意外性がなく、マープルものNo.1であるのは間違いないにしても、作者ベスト10に挙げるのにはちょっと首をかしげたくなる。
ただ、本書で解き明かされる犯人の殺人動機というか犯行心理は、倒叙ものではないが犯人の側から作品全体を見通すとひとつひとつが実に納得のいくもので、江戸川乱歩が本書を高く評価しているのはそういう点ではないかと思う。
なお、本書に登場するクラドック警部は、後に『パディントン発4時50分』と『鏡は横にひび割れて』にも登場しており、ミス・マープルと最も相性のいい警察官である。後になる程に推理作品としての質が落ちていくのが残念だが(それでも『パディントン〜』は、読み物としてならマープルもの1、2を争う面白い作品である)、クラドック警部との共演シリーズとして楽しむのもいいと思う。
予告殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) Amazon書評・レビュー: 予告殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300384