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友罪



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【この小説が収録されている参考書籍】
友罪
友罪 (集英社文庫)

友罪の評価: 3.99/5点 レビュー 112件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.99pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全112件 81~100 5/6ページ
No.32:
(3pt)

どこかにあるフィクション

しょせん小説だからと割り切れないところにリアリティと切実さがある 友人の内面をあれこれ深く分析したり、描いたりしないで、適当なところでとどめておいたのはいい判断だと思う どんな人間にだって彼を理解することはできないのだから どういうふうに決着をつけるのかが気になって一気に読み進めてしまう こうきたかぁ・・・でもだれもが納得するラストは難しいんだろうなぁ この題材を取り上げ勇気をもって世に問うた作者の姿勢に敬意を表したい
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4087453790
No.31:
(4pt)

被害と加害

もしも、親友がかつての少年事件の犯人だったら。これも、薬丸岳はまたまた足を踏み入れたなー。たしかに、あの中学生はいま、あの高校生だった犯人は今、この日本のどこかで息をひそめながらか、堂々とか、すっかり記憶を封印してか、とにかく生きているのである。そして、そんな彼と知らずに友人になってしまったら、そして過去の犯罪に気づいてしまったらどうするかテーマはだいぶ重い。過去の傷、いじめや親の自殺、身体の欠陥、そういった被害的な面を本人からの告白などで知ると、なぜか、その人にもっと深くコミットした気になって、友情は深まる。だが、加害事実の場合は?よく、芸能人でもいじめられていた過去を話す人は多い。しかし、苛めまくっていた過去も均等にあるはずだが、全くでてこないのはやはり、加害と被害ではステージが違うからだと思う。卑怯かもしれないが、大人はきれいごとが好きなのだ。
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4087453790
No.30:
(5pt)

現代ミステリーの傑作。

現代の「罪と罰」、考えらせる作品である。 罪を犯した人の更生、非常に重い題材。 でも作者の描写能力が高いので、どんどん物語にのめりこめた。 この手の現代ミステリーでは久々の満足感を味わえた。 薬丸岳の最高傑作だろう。
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4087453790
No.29:
(5pt)

秀逸な作品。

「デビュー前からずっと書きたい題材でした」という作品、迷わず手にしました。 猟奇的な殺人を犯した者が未成年であり、精神的に障害有りとの事で医療刑務所、 そして中等少年院を経て社会に復帰する。 勤務先や仕事仲間とやがて上手くつきあえる様になるが、やがて暴かれる過去の 殺人。 重い内容でしたが、読み応え十分でした。
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4087453790
No.28:
(4pt)

薬丸岳作品

今、薬丸岳さんの作品にハマってます。 登場人物の多くが、結構、波瀾万丈エピソードを持っているので少し???と思いましたが面白かったです。 他作品も現在読んでます!
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4087453790
No.27:
(4pt)

自分だったらどうするのか

考えさせられる内容で、先が気になり、一気に読んでしまいました。
14歳の時、残酷な殺し方で子どもたちの命を奪って、少年院に入り、ようやく出てきた鈴木。
保護している人たちの手から逃れ、普通の生活をしようとする。

生きる喜びを知らなければ、命を奪われた悲しみもわからない。
だから、鈴木が子どもたちの命を奪った自分の罪の深さを本当に知るためには、
楽しいことをたくさん経験して、生きる喜びを知らなければならない。
だけど、子どもたちの命を奪った鈴木に、人生を楽しむ資格があるのだろうか。

とても難しいテーマですが、鈴木の生い立ちや犯行に至るまでの心理などはいっさい
書かないまま、今の鈴木だけを見せてくれることで、困惑するまわりの人たちの心情がわかりやすく伝わってきました。
登場人物が裏表のない人たちというか、ちょっとステレオタイプというか、
あんまりリアルに伝わってくるものがなかったので、そこだけ不満ですが、
読んでよかったと思いました。
友罪Amazon書評・レビュー:友罪より
4087714934
No.26:
(4pt)

読んでよかった

考えさせられる内容で、先が気になり、一気に読んでしまいました。
14歳の時、残酷な殺し方で子どもたちの命を奪って、少年院に入り、ようやく出てきた鈴木。
保護している人たちの手から逃れ、普通の生活をしようとする。

生きる喜びを知らなければ、命を奪われた悲しみもわからない。
だから、鈴木が子どもたちの命を奪った自分の罪の深さを本当に知るためには、
楽しいことをたくさん経験して、生きる喜びを知らなければならない。
だけど、子どもたちの命を奪った鈴木に、人生を楽しむ資格があるのだろうか。

とても難しいテーマですが、鈴木の生い立ちや犯行に至るまでの心理などはいっさい
書かないまま、今の鈴木だけを見せてくれることで、困惑するまわりの人たちの心情がわかりやすく伝わってきました。
登場人物が裏表のない人たちというか、ちょっとステレオタイプというか、
あんまりリアルに伝わってくるものがなかったので、小説の出来としてはどうだろうというところはありますが、
読んでよかったと思いました。
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4087453790
No.25:
(5pt)

涙が垂れた

許す許さないではなく、ただただ生きていて欲しい。 それだけは紛れもない本心でありたい。
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4087453790
No.24:
(3pt)

イマイチでした

評判が良いみたいなので、今度こその『天使のナイフ』超えか?と
期待してたのですが今ひとつでした。
何と言いますか、過去に犯した殺人があまりにも洒落になってない外道級
すぎて、「過去の罪は赦されないのか?」とか「友人が過去に殺人を犯して
いたら?」みたいなことを考えるまでもなく、問答無用で赦せないとしか
思えないんですよね。
最後の手紙で美談っぽく締められてますが、これ、子供を殺された親御さん
からしてみれば、ありえないでしょう。
これが「不可抗力で殺してしまった」とか「殺した相手が外道だった」とかの
同情の余地有りな罪だったら、また話は違ってくるのですが。

加えて、ちゃちなご都合主義が目立ちます↓

・女先生の息子、いきなり「ホントはお母さんに愛されたかったんだ!」モード
 に変わり過ぎ
・女アナウンサー、ピュアすぎ
・「過去の事故でトラウマを抱えている男」が、身近に都合良くいすぎ

などなど。
いじめを苦にして自殺した男の子のお母さんも、何をやりたかったのか
よくわからないですし。
元AV女も、重要人物のようで、実はあまり物語の本筋には絡み切れて
ないですし。
更生施設の話も、ほとんど意味なかったような。
なんか、全体的にまとまりが悪いと言いますか、説得力が薄いなーと感じてしまいました。

ということで、星三つです。
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No.23:
(5pt)

心が揺さぶられる、重い問いを投げかける作品

ステンレス工場で働き始めた益田純一は、同じ日に入社した鈴木秀人という男とあることが
きっかけで親しくなる。鈴木は無口で暗い男だったが、しだいにほかの者たちとも打ち解けて
行く。だが、鈴木には重大な秘密があった。そのことに気づいた益田は・・・。

14年前に益田の郷里で起きた殺人事件。それは、14歳の少年による残虐な事件だった。
「黒蛇神事件」と呼ばれ、いまだに人々の記憶の中にある事件・・・。その犯人が鈴木では
ないのか?もし、犯人だったとしたら、今までどおりに付き合えるのか?鈴木が益田を慕えば
慕うほど、益田は苦悩する。
奪われてしまった命はもとには戻らない。死んでしまった者は生き返ることはない。被害者の
家族にしてみれば、鈴木は一生許すことのできない相手だ。だが、作者は読み手に対し、重い
問いを投げかける。「罪を犯した者は、いつまでもその罪から逃れられないのか?どんなに後悔
しても、どんなにまじめに生きていこうとしても、社会から受け入れられることはないのか?
罪の意識にさいなまれながらひっそりと日の当たらない場所で生きていくしかないのか?」と・・・。
けれど、付き合っている者が残虐な殺人者だったと知ってしまったら、今までと同じ関係を
けていけるだろうか?いつもと同じような顔をして相手と向き合えるだろうか?たぶん、私には
できない。きっと相手から遠ざかってしまうだろう。そうすることがいいとは思えなくても。
相手を傷つけてしまうとわかっていても。
「人と深く接しようと思わなければ、誰も傷つけることはなかった」
この鈴木の言葉が、たまらなく切ない。鈴木のしたことは絶対に許せることではない。けれど・・・。
心が複雑に揺れ動いた。
益田の悲痛な叫びが、鈴木に届くのだろうか?ラストでは思わず涙がこぼれた。鈴木はどんな
ことがあっても生きていかなければならない。それが彼の義務だと思う。
重い内容だけれど、心を強く揺さぶる感動的な作品だった。オススメです。
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No.22:
(5pt)

登場人物それぞれの罪と罰・・・

主な登場人物は4名。
過去に幼い子供2名を殺害した鈴木秀人(本名は青柳)。
鈴木と同一日に会社に入社した益田純一。
鈴木に異性として惹かれる藤沢美代子。
鈴木の少年院時代の担当精神科医であり、母親代わりの白石弥生。

鈴木は、過去に自分が犯した罪に、現在も苛まれている。
しかし、必死にもがいている。
完全に改善した訳ではないかもしれないが、彼なりに生きようとしている。
自分が殺した被害者に対し、贖罪の意識を持とうとしている。
そんな中で、益田と言う友人の存在は大きなものであった。

益田はジャーナリストを志望している。
そのこともあって、鈴木の正体に気付くこととなる。
彼なりに葛藤はあったが、結果として鈴木のことが週刊誌に出てしまう。

結果、鈴木は姿を消す。
何処かで生きているのか?自殺しているのか?
最後に益田が見せた鈴木への想いとは?

子供を殺した加害者の、その後を描く非常に重いテーマである。
鈴木以外にも、主な登場人物の各々が罪と罰を背負っている。

人はそんなに強くはない。
故に、迷うことがある。間違うこともある。
だから、誰かと一緒に居たいと思うのだろう。
誰かと悩みを共有したいのだと思う。

文章は非常に読みやすく、一気に読んでしまった。
ラストは非常に切ない。
しかし、希望を見出せるものであった。
鈴木と益田の今後が良い意味で気になる・・。
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No.21:
(4pt)

考えさせられながら読む

重くて答えの出ないテーマを取り上げた作品です。 どんな結末でも正しい回答なんてないし、それには同調も異論もあるかと思います。 それぞれ重い過去を背負った男女3人を中心に周囲の人々を巻き込んでストーリーは読者を引き込みます。 実際に起きた事件をモチーフにその犯人のその後が描かれていますが、深く関われば関わるほどいろいろと考えさせられます。 私にとってはラストは釈然としないものでしたが、テーマからは明るい感じで終わるなんてことはないのですが、これも一つの答えという事でしょう。
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No.20:
(3pt)

単純な筋書きを繰り返す本

実際に起きた事件と都市伝説をヒントに書かれている小説。 よって特に驚きや意表を突くようなものではない。 単純なストリーを、複数の主人公を並列に並べた目線で長く書いている感あり。 同じような描写が何度も出てきて読んでいてくどく感じた。 ジャーナリストや週刊誌について、何度か触れているがこの点は不勉強でリアリティに欠ける部分が多い。 それなりに読める本ではあるけれど、妙にダラダラと引き伸ばして書かれており、リズムがに乗れない。 結果、値段設定が高く感じる。
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No.19:
(2pt)

全体的に雑な印象

テーマはいいのに、全体的に登場人物が浅薄な気がした。心を開けるほど仲良くなった人間が過去に殺人、それも猟奇犯罪と呼べる事件を犯していたと知れば反射的に距離をあけるだろうが、同時に一緒に過ごしてきた間の甘美な時間もまた一面であり、その狭間で揺れ動くと思うのだが、この作品ではその揺れの部分の書かれ方があまりに雑な気がする。
お茶の間で人気の女子アナがネットカフェ難民からなんとか脱して場末の工場で働いてる主人公をいつまでも想い続けるというのもリアリティが薄いし、なによりかつての猟奇殺人犯の鈴木の書かれ方があまりに薄い。そこまで人気があったわけでもない元AV女優の現在の情報がネットに出ただけで業務に差し障るほどのイタズラ電話が会社に殺到するだろうか、とか。

しいて良いところを探すならば「自分はいい人でありたい、いい人に見られたい」という欲求はここまで人を傷つけるんだな、というテキストにはなってる気がする。
秘密を打ち明けたいのはあなたが楽になりたいからでしょ?本当に申し訳ないと思ってるならそれを全部自分で抱えて生きていくのが筋なんじゃない?ってなんで誰も言わないのか。

面白いという人もいると思いますが、自分には合わなかったです。
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No.18:
(5pt)

素晴らしい。

考えさせられました。 私だったらどうするだろう。 犯罪者にはどうやって生きていって欲しいって思うだろう。 どうすることが正しいのか私にはわからない。 じゃ、犯罪を犯した者はどうしたらいいんだろう。 多分、死ぬのが一番楽だと思う。 サポートチームとかって、あれはなんだろう? 読んでいて何より無責任だと思った。 こんな悲しい人生が待っていること、 子供にはわからないんだと思う。 だから、教育として、なぜ犯罪を犯してはいけないかを、 もっともっとしていくべきなのではないかと、 根本的なところに結論を持ってきてしまった。 14歳で背負うには重すぎる罪と罰だと思った。
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No.17:
(4pt)

うん、まぁあれだね。

読みながら、誰に感情移入をするかだね。 誰に感情移入しても心は痛いけども……。 ちくちくと心を啄まれる本。 読後感は残る。 故に読み終えた人と語り合うと面白い。
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No.16:
(3pt)

重いテーマ

犯罪を犯してしまた人の周囲の人々に切り込んだ作品でした。 次は、犯罪者の内面に踏み込んだ作品も読んでみたくなりました。
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No.15:
(4pt)

首切り魔のその後

題材がユニークで、面白かったが、結末に少しひねりがほしかった。
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No.14:
(5pt)

夢中で読みました.

こんなにのめりこんだ本は久しぶりです. とてもおもしろく,かつ,考えさせられました. 最後はどんな終わり方をするんだろうと,心配しながら読みましたが,結末もあっぱれ! じーんとする心地よい読後感に満足です.
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No.13:
(4pt)

人は過去に縛られて生きるものなのか

誰だって多かれ少なかれ後悔している過去があるはず。あのときウソをつかなければよかった。あのときノーといえる勇気があれば。本書には、とびきり重い過去をもった人物が4人出てくる。かつて二人の子供を猟奇的に殺した男。いじめに積極的ではないにせよ加わって友人を自殺に追い込んだ男。悪い男にひっかかってAVに出ていた女。そして脇役だけれど、小学生3人を居眠り運転で殺してしまった息子をもつ男。それぞれが過去に悩み、どう生きていけばいいのか苦闘する物語。自分ならどうするかって考えるとなかなか重いテーマだ。個人的には、AVに出ていたなんてどうでもいいことだし、子供を殺した過去があっても問題ないとは思う。何よりも今が大事だから。頭ではそう思えるはず。しかし、他人がそれを非難するとき、耐えられるかどうか。そこが一番の問題だろう。重い過去をもつ友人や彼女を守ってあげられるかどうか。一読の価値がある本です。
友罪 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:友罪 (集英社文庫)より
4087453790

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