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友罪
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友罪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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タイトルの「友」という文字が、ものすごく違和感がある。 益田はスズキに対して犯罪者と知る前から友情を感じるような表現はなかった。 犯罪者と知ってからはずいぶん悶々としたようだが、彼を擁護することがただしいのかどうかとか。 そもそも、それ以前も彼を擁護なんていしていなかったよね。 そして最後にスズキへの手紙。 これまたずいぶんきれいごと。 その手紙に先駆けて、過去の自分の罪悪感を濯ぐためにサチコさんに告白するとか、自分勝手にもほどがある。 この結果を受けてサチコさんがどんな思いをするのか、自殺してしまわないか考えなかったのだろうか。 スズキの事件の被害者を訪問するなど、迷惑千万。どうにも益田は自分に酔っているだけにしか見えない。 元犯罪者が身近に現れたら。 それがテーマの一つなのでしょうが、益田にあまりにも共感できませんでした。 | ||||
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薬丸岳さんの本です。 酒鬼薔薇事件が元ネタで、いわゆる少年Aが、医療少年院を出て、社会復帰……といきたいところだけど、なかなか過去と決別できないよね。 ついでに、過去にAV出ていた女が、ひっそりと暮らしていたけど、過去を知る男たちからいろいろ言われたりして、気になる…というような、そんな話でした。 この話では、鈴木が少年A役になって、その鈴木と一緒に就職した益田が、だんだんと鈴木と打ち解けていくものの、鈴木の闇に気付きはじめて…という展開。 この益田が、ジャーナリスト志望だったりして、鈴木の過去を詮索しはじめるんですね。 でも、二人の間には「友情」が…という感じではありますが、 正直、読んでて、鈴木に感情移入できないというか、まあ、あまり同情の余地はないんですよね。 同じように過去を持っているAV女優の藤沢さんが、鈴木と付き合ったりするんだけど、なんだかなぁ。 もちろん、過去を償った、というところはあるんだけど、だけど、過去のことを、やいのやいの言われるのは、もう背負った十字架としか言いようがないように思えました。 | ||||
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登場人物のほとんどが、あまりにも他人に興味を持ちすぎていて、ちょっと引いてしまいました。 見開きいっぱいに主人公が「俺は今こう思った」って書きつづった直後に対峙した人物が「この人は今こう思ってるわ」とこれまた見開きいっぱいに続いたときはページをめくりそこなったのかと思いました。 文章そのものは読みやすく、ストーリーも良いですが、校正が足りてない印象があります。 | ||||
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鈴木の視点から書かれていないので動機がよく分からない。 母親の愛情不足が動機なら鈴木のような人間が山ほどいるはず。 鈴木は死んではいけない、楽になってはいけない、 死ぬまで楽しんではいけない、笑ってはいけない、 カラオケも映画の楽しさも知らず寿命まで苦しんで生きろと思う。 鳥かごの中で一生見張られて生きていけと思う。 人殺しなのになぜこんなに手厚く擁護するのか分からない。 未成年だからという理由では納得できない。 首を絞めて殺され目をえぐり取られた少年たちの両親は 更生という名のもとに庇われる犯人を許せるはずがない。 どんなに犯人が悔い改めようと殺された者は帰ってこない。 目のない子供の遺体を思い出すたび胸が張り裂けてしまうだろう。 カラオケで歌っている鈴木の写真を見た時の 少年たちの両親はの怒りはどれほどのものだっただろう。 益田君は何か勘違いをしている気がする。 鈴木を救い自分も救われようとしているのか、、 唐突に終わるこの話の続きを読んでみたい。 | ||||
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モデルとなっていてる神戸の少年Aについてはあまりにもたくさん書かれたりメディアに情報が出ていたりした上、本人までもが静かに社会の中で生きていけない言動をしているのでオーバーラップして作品としてのめり込めない。また、文書も滑りが良く、スラスラと読めるのでテーマの割に軽く読めてしまう。 登場人物たちの反応も予測の範囲内。もっと深い新しい洞察を期していると肩透かしを食らう。携帯小説の域を出ない。人間の本質を考えようと思って本を読もうと思う人には向かないと思う。 | ||||
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原作を読んだ。最後あたりはたしかに“光”を感じた。むしろ、マスコミが少年Aの出所後を嗅ぎまわる野次馬根性の方が鬱陶しく感じたくらいだ。でも読み終えた直後に、この度の新潟の事件が発生した。この度の犯人に対してはおぞましさと怒りしかなく、被害児童やその家族の心情を思えば、犯人の“光”の部分などどうでもいいと思った。同時に、『友罪』に込められたの意味も、脳天を拳で殴られたように思い知った気がした。赦すことへの正義に目が眩みがちだが、そこには被害者に対する罪が内包されている。事件発生で辱められ、時が永遠に奪われてしまった被害者と、その後の人生が現在進行形で認められている加害者の、その落差を周囲は忘れてはならない。罪と人格とを切り離さなければ、罪を正しく裁くことはできない。この作品の“光”の部分だけがフォーカスされなければ良いが、と思う。 | ||||
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神戸の事件が題材だということは一目瞭然だが、あまりにも設定が近すぎて、自分は神戸の事件と重ね合わせて読み進めてしまった。もう少し設定を変えて欲しかった。物語としては、希望の持てる終わり方であり、清々しい気持ちで読み終えることができた反面、前半の構成に比べて益田が鈴木が犯人と確信してからの話しの進み具合が少々安易に思えた点は残念。 | ||||
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国が認めてる以上、少年犯罪を犯した者たちがどこかで社会復帰し遭遇する可能性があるってことですね。で、綺麗事言ってる人も含め関わりたくないってのが人情でしょう。これ読んでて最初に浮かんだ対策は優良企業に就職することですね。そういうとこには紛れ込めないでしょう。私のように地方の自営業が一番やばい。明日は我が身か。 | ||||
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今月13冊目の薬丸作品は最も読み切りに時間を要しました。登場人物の全てに共感することが出来ず読書中の不快感が半端なかったです。今回の1番のテーマは身近な人間に凶悪犯罪者がいたら人はどうするのかだと思うのですが重いテーマですね。第三者であれば色んなことを言えますが当事者となったとき自分はどうするのか…物語のラストは自分的には納得です。その後は必要ないと思います。それぞれが想像すれば良いのでは… | ||||
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幼児殺害の犯人(鈴木)と少年時代に友人を救えなかった青年(益田)の話。 薬丸岳の傾向だが、物語の尻すぼみ感が半端ない。鈴木は罪の重さに苦しんでいる誠実な青年の設定だが、殺害した時の動機が全く描かれていないから鈴木のキャラ設定に対して、納得感がない。 益田は、鈴木の現状を週刊誌に伝える。意図しない形で出版されてしまい苦しむ。罪滅ぼしに実名で事実を手記の形で出版する。その後の展開が描かれていないので消化不良になった。 | ||||
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こういう時代なんだな と、なんだか空恐ろしくなった。 しかしオチのつけ方が甚だ不満。 もっと人間たちのぶつかり合いが読みたかった。 | ||||
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しょせん小説だからと割り切れないところにリアリティと切実さがある 友人の内面をあれこれ深く分析したり、描いたりしないで、適当なところでとどめておいたのはいい判断だと思う どんな人間にだって彼を理解することはできないのだから どういうふうに決着をつけるのかが気になって一気に読み進めてしまう こうきたかぁ・・・でもだれもが納得するラストは難しいんだろうなぁ この題材を取り上げ勇気をもって世に問うた作者の姿勢に敬意を表したい | ||||
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評判が良いみたいなので、今度こその『天使のナイフ』超えか?と 期待してたのですが今ひとつでした。 何と言いますか、過去に犯した殺人があまりにも洒落になってない外道級 すぎて、「過去の罪は赦されないのか?」とか「友人が過去に殺人を犯して いたら?」みたいなことを考えるまでもなく、問答無用で赦せないとしか 思えないんですよね。 最後の手紙で美談っぽく締められてますが、これ、子供を殺された親御さん からしてみれば、ありえないでしょう。 これが「不可抗力で殺してしまった」とか「殺した相手が外道だった」とかの 同情の余地有りな罪だったら、また話は違ってくるのですが。 加えて、ちゃちなご都合主義が目立ちます↓ ・女先生の息子、いきなり「ホントはお母さんに愛されたかったんだ!」モード に変わり過ぎ ・女アナウンサー、ピュアすぎ ・「過去の事故でトラウマを抱えている男」が、身近に都合良くいすぎ などなど。 いじめを苦にして自殺した男の子のお母さんも、何をやりたかったのか よくわからないですし。 元AV女も、重要人物のようで、実はあまり物語の本筋には絡み切れて ないですし。 更生施設の話も、ほとんど意味なかったような。 なんか、全体的にまとまりが悪いと言いますか、説得力が薄いなーと感じてしまいました。 ということで、星三つです。 | ||||
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実際に起きた事件と都市伝説をヒントに書かれている小説。 よって特に驚きや意表を突くようなものではない。 単純なストリーを、複数の主人公を並列に並べた目線で長く書いている感あり。 同じような描写が何度も出てきて読んでいてくどく感じた。 ジャーナリストや週刊誌について、何度か触れているがこの点は不勉強でリアリティに欠ける部分が多い。 それなりに読める本ではあるけれど、妙にダラダラと引き伸ばして書かれており、リズムがに乗れない。 結果、値段設定が高く感じる。 | ||||
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犯罪を犯してしまた人の周囲の人々に切り込んだ作品でした。 次は、犯罪者の内面に踏み込んだ作品も読んでみたくなりました。 | ||||
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