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友罪
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友罪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全81件 1~20 1/5ページ
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罪を犯した人間は、更生できるのか?をテーマにした、深い作品です。そもそも、罪を犯さない人間なんていないと思う。自分のことは、棚にあげて、人の罪をやたらと責める人がなんて多いんだろう。償いとは何か、生きるとはどういうことかを考えさせられます。生きづらいと思っているすべての方に、おすすめします。生きる勇気がもらえます。 | ||||
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身近ではなくとも、日本では現実にあった犯罪。加害者の人間の中に何があるのか、それとも彼もまた普通の人だけど一線を超えてしまったのだとしたら、それはなんなのか。 そうとは知らず出会ってしまった人達、過去を知ることで彼もその闇を覗きたくなる。 闇があるとしたらなんなのか、不完全な結末が返ってリアルで余韻が残りました。 | ||||
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もう悩ましさの詰め合わせみたいな本だよ〜。 こんなん答えなんか出せないよ…!先入観とか色眼鏡で人を判断してはいけないんだろうけど、僕も自信が無いなぁ。 でもそう言えるのは第三者だからであって、被害者の気持ちとかを考えると…うーん…。本人がいくら反省しても被害者は帰ってこないし、だからこそ一生罪を償う気持ちで生きていてほしいけど。 以前、少年Aの絶歌を読んだけど、あれは加害者のエゴなのかな。腸が煮えくりかえるほど気持ち悪くなったことだけは覚えてる。 | ||||
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とても状態が良かったです。 また利用したいです。 | ||||
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加害者、加害者家族、加害者支援者の、その後の生活です。 加害者は改心しても世間に追われ、家族はいつまでも責任を問われ、支援者は表に出るため誹謗中傷されます。 いじめられてる人と関わりたくない、関わると自分までいじめられる、という現状の中、 益田くんみたいに友達でいようという支援者は、強くて温かくて立派です。 この様な人や会社が増えたら、再犯が減るように思いました。 益田くんの手紙は、『友罪』で一番印象的です。 薬丸岳さんの作品は、リアルに愛と祈りの生き方を教えてくれます。 鈴木くんには、元気でいてほしいです。 | ||||
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少年の頃に猟奇殺人を犯した過去を持つ、青年の物語。 いわゆる少年Aのその後を描いた作品で、彼が友と信じた同い年の青年との関係性が主軸である。人は自分の知人が殺人犯と知った時、どのような思いに囚われるのか。友情を、そして愛情を、それを知る以前と同様に持ち続けていくことができるのか。本作品は、著者がよく取り上げる少年犯罪や加害者の心の内をテーマとしている。 消せない過去を持っていても、人は前を向いて歩いていく術はある。本作品は、こういうメッセージが込められていると思うのだ。「友罪」は、良いタイトルだなぁ。 | ||||
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長編ですが、読みやすく一気に読みました。 フィクションとわかっていながら、自分が同じ立場だったらどうか?と考えさせられる1冊です。 学生さんにおすすめです。 | ||||
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かつて強烈に記憶に残った少年犯罪である神戸の酒鬼薔薇事件を思い出しながら、一気読みした。 少年時代に残虐な殺人を犯した犯人と(その過去を知らずに)偶然友達となった主人公。しかし、徐々に事件の犯人と気付く・・・。 過去の残虐な事件の犯人の所在を追い続けるマスコミの存在や正義感から犯人を追い詰める野次馬のような世間。 そうした世の中では、過去に犯罪を犯した者は更生の機会は奪われてしまうであろう。果たしてそれで良いのか。 一方で、残虐な事件の犯人の所在を知りたい気持ちも理解できるので、読了後は様々な思いが交錯した。 最近、薬丸さんの作品にハマってよく読んでいるが、この作品はトップレベルの傑作だと思う。 | ||||
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一気に読みました。 サカキバラ事件のあった神戸出身なので、事件当時は大きな衝撃を受けました。 子どもを持って…私自身は兄妹がいますが、比べに比べられ育ったため、1人しか産みませんでした。 幼少期の親の愛が全てとは思いませんが、人格形成のうえでは大きな要素なんだと改めて思いました。 更生して生きようとする犯罪者である少年と、アダルトビデオに出てしまった彼女と、友人を死なせてしまった彼と。。。息苦しくなりながらも読みました。 過去は消せないけれど、生きなければならない。 本当にそうなんだろうか? 生きることの意義はあるんだろうか?とか、自分は大罪は犯さなかったけれど、自分の人生の意義は何だろうとか。。。重いけれど考えさせられました。 生きるって難しい。 ましてや人をあやめてしまったり、ふれられたくない過去があれば尚更。 | ||||
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とても良かった。 罪の重さを一人だちをしていくことで再認識して,友人と思えたのに…。中々人間関係は普通に生きていても難しく,彼はさぞかし大変なんだろう。とっても良い小説でした。 | ||||
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『酒鬼薔薇聖斗事件』を彷彿とさせる内容です。 殺人を犯しても少年と理由で法律上許され、大人になってのうのうと生きている人は現実世界にもいますが、同僚や恋人が実はそうだったと知った時に自分だったらどうするだろう…と考えさせられました。 映画化もされているので観てみたくなりました。 | ||||
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これは読みやすい物語で、読めば読むほど面白くなります。人間社会についていろいろな重要なメッセージが現れますが、一つは特に目立つと思います。それは、犯罪や罪や間違った判断によって、人生は苦しくなりますので、自分の行動について真剣に考えたほうがいいです。これは常識かもしれませんが、このストーリーで見えるように、苦しむ人々は「悪い」人間とは限らないから、誰もが意識したほうがいいことです。 | ||||
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自分の身近に過去に犯罪を犯した人が居たら、ただただ怖いと思う。友罪、読んで良かったと思える作品です。 | ||||
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私は薬丸岳作品を全部、読んでいるが、1番、印象に残っている作品です。誰もがこの作品を読めばあの酒鬼薔薇聖斗の事件を思い出すだろう。この作品が世に出て2年後に酒鬼薔薇聖斗は、自叙伝を出版していると知り薬丸岳の凄さに驚嘆した。ただ、私はあの事件を克明に覚えている。世代が同じで、学校にカウンセラーが入ったからだ。ただ、同級生達ともこの話はよくしたのだが、毎日、嫌というぐらいの報道で大人でもなく子供でもない、微妙な年頃の世代に世の大人達は何だか最近の青少年として扱われた事に不満があった。14歳は微妙な年齢だが、殺人を犯していいかどうか、そんな判断はつく年齢だ。ただこの作品を読んで、初めて少年には国から戸籍が新たに与えられ、生涯、守られている事実を知り愕然となった。この作品に出てくる少年は果たして更生したのだろうか?と思わされる、普通では考えられない薄気味悪さが、へばりつく。登場人物達も全員、訳ありのため物語としては面白いし、一気に読破できる。ただ、被害者側に一切、触れられていないのと、ちょっと少年を純粋っぽく描写されているのに抵抗を感じる。実際、少年事件は被害者側のプライバシーに配慮が欠ける。子供を惨殺された上にさらに追い討ちをかけるように報道され何度も心が殺されていくように感じる。この作品には、被害者遺族の感情やそれに対して一切、触れていない。ただ、国は誰を救済しないといけないのだろうか?非常に考えさせられた。我が子を殺された遺族に真の救済などあろうはずがない。しかしながら、もう少し被害者遺族に踏み込んであればと思うので☆4にしています。 | ||||
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もんげ~! 私が愛したあの人は、俺が友と呼んだアイツが、私たちが共に働いた彼が・・・サイコパスなんて?! あの日、君は僕と会わない方がよかったのかな? 今、君はどこにいるの? もう二度と後悔したくないから、自分の為にも、この感情と行動を優先させ、早く、自由になりたい。 俺が何をした? なぜ、こんなに苦しまなければならない? 俺は何も悪くない。 何で俺だけ。 私が、私だけが正義だ。 誰かと比較し優越感に浸りたい。 自分のエゴを満たす為に、誰かが不幸になることを欲す。 貴方の人生って、他人の幸、不幸に左右されちゃうものなの? ここじゃないどこかに逃げても、どんなに忘れ去りたい、目を背けたい過去でも、消せない。 その過去が、今の自分を形作る。 なら未来を変えたきゃ、今どうする? | ||||
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読み進めていくと気が滅入っていくんですが。最後は涙が止まらなくなりました。 読み終わった後も、わんわん泣きたい気分になりました。 人を待つ時間つぶしに買った本ですが、読んで良かったです。 | ||||
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償いとはいろんな意味で難しい 過ちを犯した人を許すことは出来ないけど罪を背負って生きて行くことの方が辛いのだと感じた❗ | ||||
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いじめ、ストーカー(DV)被害の経験があり今も思い出しては気分が悪くなるような人がいたとすると、この小説はそれらを想起させると思うので、その方にはお勧めできない。 (以下ネタバレを含む) 益田:自分の意志を貫き、異論に立ち向かう強さを、彼は山内から得た。でもそれ益田に感受性があったからこそだと思う。 鈴木:事件を起こす前のことを掘り下げなかったことがこの小説を成り立たせるためには必須だったと感じた。鈴木はやるべきことをやっている。 山内:世間の怒りを逸らすために家族を崩壊させた。それが贖罪になると考えての行動だった。結局、世間は犯人と関係者が幸せになることを許さない。犯人が死ぬまで。だから目障りなので目の届く範囲から消えてもらうのが一番よい(死刑執行を含む)。本当にそれでいいのか。 藤沢:益田を憎悪しつつ、鈴木も許さないという難しい立ち位置をとった。自らの過去に対峙し「逃げない」と最後は腹を括るが、そこに至るまでよく精神が持ったと思う。 工場の人:世間そのもの。社長のように一見物分りがよさそうな人でも身近に起これば不安に駆られて「火の粉」を振り払おうとする。その不安にどう対峙するか、がその人のリアルな人間観を示す。 「殺人犯」と「AV俳優」は自分よりも下に見る。何があっても同じカテゴリには入らない。それは週刊誌記者も同じ。 鈴木のようにやるべきことをやれば、生存を許すのか。 たとえば「やまゆり園」事件の首謀者の青年が、仮に死刑判決を免れ、服役して刑期を終えて出所した時、今と同じ主張をしていたら彼の生存を許すのか。 自分の価値観を抉る著作だった。 | ||||
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本作品は、1997年に発生した神戸連続児童殺傷事件という、中学生の少年が小学生たちを殺傷し、世間に大きな衝撃を与えた事件を題材にしたフィクションです。 本作品では、「黒蛇神事件」という名称で呼ばれており、主人公の益田純一が中学生であった14年前、隣町でふたりの小学生が相次いで殺され、逮捕されたのが同い年の中学生であったことから日本中を震撼させたという設定になっています。 物語は、ジャーナリストを志しながらも、希望が叶わず、職を転々とする益田が、埼玉にあるステンレス製造会社の面接に応募するところから幕を開ける。 採用枠は1名であったが、ここにもう一人、鈴木という男性が面接を受けに来る。 結果は、ふたりとも合格で、試用期間としてアルバイトとして採用されることになった。 ふたりは、会社の寮で暮らすことになったが、どこか他人に馴染もうとしない鈴木に、益田は違和感を覚えた。 それでも、次第に打ち解けていくふたりであったが、益田は、あるきっかけで、鈴木が、黒蛇神事件の犯人なのではないかと疑い始めた…。 自分の身近な人が、殺人犯だったら――という設定で、その時、人はどんな心境に陥るのか、そしてどんな行動を取るのか、という点がサスペンスフルに描かれていきます。 本作品が、単なるサスペンスで終わっていないのは、鈴木以外の登場人物たちの多くが、知られたくない過去を抱えており、苦しんでいるという点です。 主人公の益田もそうですし、会社の同僚である藤沢美代子、黒蛇神事件の犯人の医療少年院時代の保護観察官である白石弥生、会社の寮長である山内といった人たちです。 鈴木が本当に犯人であったのかが明らかになるメインの展開と絡めて、彼らの過去の実態が明らかになっていき、飽きさせることのないストーリーが展開していきます。 もっとも、益田がどうやって鈴木の素姓を知っていくのか、という点だけでみると、ある程度予想のつく展開だったのも事実です。 しかし、問題は、その後で、益田と鈴木の人間関係がどんな結末を迎えるのか、については、着地点を推測するのは困難でしょう。 そして、この思いもかけない結末は、人間と贖罪の関係を巧みに表現しており、ある種、感動的なものとなっていました。 文章そのものは平易で読みやすいので、中学生による殺人という罪を単なる興味本意ではなく、人間と罪との関係としてじっくりと考えたい方には、是非とも読んでいただきたい佳作と感じました。 | ||||
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重たい内容でしたが、一日で一気に読んでしまいました。このかたの本は初めて読みましたが、ほかの作品も読んでみたいと思いました。 仲良くなった人が殺人を犯したことのある人だったら、疑わしい事実に直面した時自分だったらどうなるのか?事実を知った後どう思うか?いろいろと考えさせられる内容でした。 映画も見に行ってみようと思います。 | ||||
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