■スポンサードリンク
友罪
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
友罪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全112件 41~60 3/6ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
原作を読んだ。最後あたりはたしかに“光”を感じた。むしろ、マスコミが少年Aの出所後を嗅ぎまわる野次馬根性の方が鬱陶しく感じたくらいだ。でも読み終えた直後に、この度の新潟の事件が発生した。この度の犯人に対してはおぞましさと怒りしかなく、被害児童やその家族の心情を思えば、犯人の“光”の部分などどうでもいいと思った。同時に、『友罪』に込められたの意味も、脳天を拳で殴られたように思い知った気がした。赦すことへの正義に目が眩みがちだが、そこには被害者に対する罪が内包されている。事件発生で辱められ、時が永遠に奪われてしまった被害者と、その後の人生が現在進行形で認められている加害者の、その落差を周囲は忘れてはならない。罪と人格とを切り離さなければ、罪を正しく裁くことはできない。この作品の“光”の部分だけがフォーカスされなければ良いが、と思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今回はじめて、この作者の作品を読みましたが、最後までのめり込み、考えさせられました。 鈴木くんには、早く益田くんの手紙を読んでもらいたい。そして、続きがあるなら、鈴木くんがあの事件を起こしてしまった背景(家庭環境・成長過程とその気持ちの動き)など、もっと知りたいと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
途中から、何故か祈りに近い気持ちが湧いてきました。私自身が描かれたその人だったらどんな事をそれぞれ考えながら生きているのだろうと。賛否両論あるのかもしれませんが、あまりに簡単に人を傷付けてしまうこの時代に、広い世代に読んでもらいたい作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
美化されているのは加害者にとっては喜ばしいことだと思う。 そういった意味で評価はこれにします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
神戸の事件が題材だということは一目瞭然だが、あまりにも設定が近すぎて、自分は神戸の事件と重ね合わせて読み進めてしまった。もう少し設定を変えて欲しかった。物語としては、希望の持てる終わり方であり、清々しい気持ちで読み終えることができた反面、前半の構成に比べて益田が鈴木が犯人と確信してからの話しの進み具合が少々安易に思えた点は残念。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
期待通りの内容でした。また薬丸岳のファンが増えることだと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
重い... ひたすら重い内容にページをめくるのが辛く、しかし、指は意思とは反対にただページをめくり続けた。 益田の弱さに途中辟易しながらも、果たして自分は彼の過去とともに生きることが出来るのだろうかと逡巡した。 そう、友の罪を背負うことが出来るのかと... 最後の一言に少し心が救われた気もする。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
国が認めてる以上、少年犯罪を犯した者たちがどこかで社会復帰し遭遇する可能性があるってことですね。で、綺麗事言ってる人も含め関わりたくないってのが人情でしょう。これ読んでて最初に浮かんだ対策は優良企業に就職することですね。そういうとこには紛れ込めないでしょう。私のように地方の自営業が一番やばい。明日は我が身か。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まず、「友罪」というタイトルがすごく魅力的なので期待しすぎてしまいました。 出てくる登場人物の人格設定も言動も単純で、こういう過去を持った人ならいかにもこういう言動をしそうだよな、 という想定の範囲内を見事に出ることなく、「人間」を書いて落とし込んでいくプロセスが一本調子で雑な印象 でした。 一番それが顕著だったのが元AV女優の美代子という人物で、鈴木の罪と対比させるために「法には触れないが 決して人に知られたくない過去」=AV女優ということなのでしょうが、まずそこでAV女優というのが短絡的だし、 こう言っては悪いですがこの美代子という人物はAVや女性への男性側の幻想の産物という気がして気持ち悪かったです。 あれだけAV女優という過去から逃げ回ってノイローゼのようになっているのに、最後に社長夫婦に過去を知られてしまってから 「私は悪いことをしていません」と突然開き直るのはなんとも奇妙でしたし。男性側が女性にこうあって欲しいという 願望なんだなとしか思えませんでした。 ただ、私はこの作品が想定している読者層ではないのかもしれません。 社会に出てだいぶ経つ人間ですので、友人関係に今まさにリアルに悩んでいる中高生や大学生などの学生だとこの作品のテーマは 響くのかもしれません。友情ってなんだろう、償いってなんだろう、罪を犯した友達に何をしてあげられるのか、など、人生の ビギナーに考える糸口を与えてくれる作品なのかもしれません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
小説として面白いだけじゃなく、凄く考えさせられるものだった。例の事件をモチーフにしたでしょうが、あり得る驚異的現実を描く薬丸岳さんの作品にハズレナシどころかむしろ学べる時間を与えて貰った。心の病気によって二度と同じ過ちを繰り返さないで、自分の罪と被害者やその家族への償いの気持ちを深めながら、人間として強く生きていって欲しいと言う言葉に同感します。しかし、この本は読んでる間、休ませてくれなかったね! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最後の益田の手記に二人の希望が垣間見えた気がして涙が出ました。鈴木君との再会を願わずにはいられませんでした。こういう作品好きですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
同じ寮で過ごす職場の同僚が、実は重大な犯罪を犯した過去を持つのではないか。 この疑問を解決することと、その事実を知ったときにどういう行動に出るのか。 主人公がジャーナリストを目指していたこともあり、話は推理小説のような形で進む。 そして後半、答のない出口に向かって主人公は苦悩する。 自分だったらどうするのか?自然と自問自答してしまう。 作者の考えを押しつけるのではなく、読み手に考えさせる小説である。 読後、もっと薬丸氏の小説を読みたくなる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
"もしも身近にいる同僚が、そこそこ好感の持てるような人が、過去に猟奇的な殺人事件を犯した犯人だと知ったとき、貴方ならどうするかー?" 主人公は就職活動に失敗し、紆余曲折あってとある小さな町工場でアルバイトとして働くことになった青年。 一緒に採用された「鈴木くん」は無口で取っつきにくいところがあったものの、次第に打ち解けて友人として接するようになる。 けど、様々な偶然が重なり、主人公は彼が十四年前の「あの事件」の元少年であると知ってしまう、、という物語。 あくまでフィクションの中の話として、自分自身がこの作品の中に登場人物の一人として存在したとしたら。 私はこの「鈴木くん」に対してそこそこの好感を抱いたと思う。 世間知らずな面(生来、ある一定のものにしか興味を示さないような性格だったのかもしれないし、少年院で長期間社会から隔離された生活を送っていたせいかもしれない)や物言いがやや率直すぎる面があり人間関係で苦労することは多いだろうけど、 決して嘘をついたり人を騙そうとするようなことはない、仕事面でもプライベートにおいても信頼のおける人だろうと。 だからこそ、そんな彼が「あの◯◯事件の犯人」と知ってしまったすれば、 世間一般の抱いている「悪魔」だの「バケモノ」だのというイメージと、実際の彼のイメージとのギャップに苦しむだろうし、どうしたら良いのか分からない、、と思う。 いくら今現在の彼がいかに真面目な好人物だとしても過去に犯した罪は消えることなどないので、「多分反省しているだろうし真面目に仕事もしているし、業務上何のトラブルも起こしてないんだから、、」等と擁護する資格は私には全くない。 けど、世間がそう言っているからといって、被害者側でも加害者側でもない赤の他人である自分に彼をバッシングする権利もない(もちろん一人の人間として彼のやったことを考えると不愉快極まりないけど。。) だから、 今の彼自身の姿を見て、どのように生きていくのか、ただただ見守ることしかできないんだろうなと思う。 ほんの一瞬の間だけでも、彼に関わったことのある者の一人として。 …とはいえ、この作品はあくまでフィクションであって、私自身これまでの人生においてこの主人公のように友達が実は、、なんて経験は一度もないので、 見守っていけたら、なんていうのはひょっとしたら単なる綺麗事、他人事に過ぎないのかもしれないけど。。 そして今作、主人公がジャーナリスト志望の青年ということで、報道の在り方というものについても深く考えさせられた。 週刊誌やネットで度々見られる、犯人の居所を特定しようとしたり犯人の家族やその他プライバシーを晒しては叩きを繰り返すというのはある意味で「社会的制裁」の一環だと私は思う。 そして、人の命を奪うという罪を犯した以上は、そういった世間の目に耐えながら生きていかないといけない。 けど、この作品の中では、その「社会的制裁」によって、彼とたまたま親交を持ってしまった、事件とは全く無関係のはずだった人物まで晒され、世間から好奇の目で見られるようになってしまった。 無関係の人までそうやって傷つけることが果たして「正義感からなる社会的制裁」と言えるんだろうか。 マスコミは、そして世間一般大衆は本当に「正義感」だけで犯人をとっちめようとしているのだろうか。果たしてそこに「少しでも数字が取れたら、部数が売れたらいいな」という下心や、単なる日頃のストレス発散目的で誰でも良いから叩きたいという個人的都合はないと言えるのだろうか。 罪を犯した人間を擁護する訳では決してないけど、そういった「自分勝手な都合」で結果的に不用意に人を傷つけることになってしまう、言葉の暴力というものの重さについて深く考えさせられた。 著者の薬丸さんの作品はデビュー作の「天使のナイフ」以来読むのは二冊目になるのだけれど、「天使のナイフ」が犯罪被害者と加害者の物語だったのに対して、今作は被害者側でも加害者側でもない第三者が主人公。 ある意味読者からすれば一番「あり得そうな話」ではあるけど、だからこそそれなりの説得力が求められる、小説として書く上で非常に難しい主題だと思う。 新たな視点へのチャレンジだなと思う一方で、この方は書きたいこと、というかご自身の中で突き詰めていきたいと思っていることが本当にデビュー作のときから一貫しているんだなぁ、と改めて感じさせられた。 また機会があれば、他の作品も読ませていただきたいなと思います。 大変読み応えのある作品でした。。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
薬丸岳最高です。どれを読んでも外れ無し!是非読んでください‼ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この著者の作品に外れはない。始終飽きさせない、内容の濃い作品。読みごたえ十分。著者の作品はいつも読中、読後に犯罪について深く考えさせられます。この手の作品で右に出るものはいないと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ストーリーの題材としては 色々興味を惹かれる要素が詰まってたので 一気に読んでしまいましたが その1つ1つが 消化不良な感じでした また 個人的には 何才であろうと 殺人を犯せば 自身の生命で贖う (死刑)のが 無惨に奪われた 生命に対し唯一贖罪となり得ると思います この小説に限らず、いじめで自殺する人も 遺書を書いたり 友達に電話をする前に なぜ 親に話さないのか、 事件後 親御さんが何も知らない事に 驚きます いじめられてる事を、 プライドがあり親には知られたくないと思う気持ちは 分かるけど 死んでしまうぐらいなら 打ち開けて欲しい 。親なら 何としても子供を 守りたいと思うから。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
現実味を帯びていてとても考えさせられる作品です。 もしも自分だったらどうするか。かなり悩むと思います。 あっという間に読み終えました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
益田の高びしゃな態度はどうだろう?自分の罪も告白前向きではあるが、鈴木をそこまで 言えるのかあなたに。です。鈴木の犯罪は確かに許されないが、許されないのは鈴木であり、鈴木にも身内がいてその身内には直接的罪はなくとも逃げ隠れ人生を日陰で送る立場です。何年もすぎて益田に鈴木の犯罪の深さを語っていただく謂れはない。鈴木が自分で罪を背負い生きればよいのだから。マスコミは嫌いだね。うんざりする。特ダネ?人の話ばかり聞きたいなんて世の中の噂好きも悪趣味ですね。殺された子供の身内は、そっとしておいて欲しいのではないでしょうか。鈴木とのだけの問題です、子供の身内にすれば。私も息子を喪いましたから。相手を憎むのも一生ではないのですよ、経験すればわかります。憎んだり恨んだりする親を死んだ息子は哀しみます。せめて元気なふりをして仏壇では楽しい話しかけを望んでいるはず。成仏させてやることは騒いだり復讐したり怨むことではありません。この内容を書くには勉強不足ではありませんか。人が読んだら誰も同じ目に合えば同じ気持ちになるとは限らないよ。難しい題材なので慎重になってしかり、少し残年。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今月13冊目の薬丸作品は最も読み切りに時間を要しました。登場人物の全てに共感することが出来ず読書中の不快感が半端なかったです。今回の1番のテーマは身近な人間に凶悪犯罪者がいたら人はどうするのかだと思うのですが重いテーマですね。第三者であれば色んなことを言えますが当事者となったとき自分はどうするのか…物語のラストは自分的には納得です。その後は必要ないと思います。それぞれが想像すれば良いのでは… | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
幼児殺害の犯人(鈴木)と少年時代に友人を救えなかった青年(益田)の話。 薬丸岳の傾向だが、物語の尻すぼみ感が半端ない。鈴木は罪の重さに苦しんでいる誠実な青年の設定だが、殺害した時の動機が全く描かれていないから鈴木のキャラ設定に対して、納得感がない。 益田は、鈴木の現状を週刊誌に伝える。意図しない形で出版されてしまい苦しむ。罪滅ぼしに実名で事実を手記の形で出版する。その後の展開が描かれていないので消化不良になった。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!