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(短編集)

家族八景



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家族八景の評価: 4.31/5点 レビュー 110件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.31pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全110件 101~110 6/6ページ
No.10:
(4pt)

ちょっと難しいかな

難しい単語があるので読みこなすのは難しいです。超超能力・・科学分野が多いです。日本語版を読んでからの方がより理解しやすいかもしれません。
家族八景 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:家族八景 (新潮文庫)より
4101171017
No.9:
(4pt)

家族の心理

この本は家族の心理のお話。テレパシーで家族の心が読めるなんて・・読んでいておもしろいような寂しい気分になりました。この本は、お手伝いと言う立場を通して他人の家の家族心理を読み取っています・・。描き方はかなりおもしろいと思います。
家族八景 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:家族八景 (新潮文庫)より
4101171017
No.8:
(5pt)

七瀬の精神力の強さに頭が下がります

テレパスで人の心が読める、となれば普通の人なら人間不信に陥いり、やがては精神的に崩れていくかもしれません。この小説の主人公、通称「ななちゃん」は醜い人間の本心を知るたびに落胆し、ときには防衛のために攻撃をします。しかし、また「心の清らかな人」を追い求めて、お手伝いの先を探していきます。人間の弱さを知り尽くした「ななちゃん」の心は決してすさむことはなく、ますます強靭で繊細になっていきます。僕はこれは悲しい話ではなく、世の中をクールに見つめながらも、本質を見抜き心の純粋さを捨てずに強く生きる、頼もしい女性の話だと思います。
家族八景 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:家族八景 (新潮文庫)より
4101171017
No.7:
(4pt)

人間の醜さを見たい人向け

人の心を読むことができる超能力者である七瀬が、家政婦として8軒の家庭に住み込み、その家庭の家族関係に触れるという物語です。一カ所に長く務めると超能力者であることがバレてしまうおそれがあるから、彼女は様々な家庭を転々とするのです。とは言え、本作の本当の主人公は七瀬ではありません。七瀬はあくまで狂言回しであり、本当の主人公はそれぞれの家庭の構成員たちなのです。超能力者の目を通すことによって、作者は人間というもの、あるいは家庭というものの醜さや欺瞞を「これでもか」と言わんばかりに暴いていきます。七瀬シリーズは筒井康隆作品の中ではジュヴナイル的な部類に入るとされているのですが本当でしょうか?いたいけな少年少女たちにこんな本を読ませていいのか?と疑問に思ってしまうほど、この本で描かれている家族間の“言葉にならない言い争い”は壮絶です。日常生活では普通の人は耳にしなくても良いそれらの言い争いを聞かなければならない七瀬という人は本当に不幸な人だなあと思います。類書として連城三紀彦の『白光』もおすすめです。
家族八景 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:家族八景 (新潮文庫)より
4101171017
No.6:
(5pt)

心のスイッチの切り替え方

他人の気持ちが、まさに手にとるようにわかる、七瀬の苦悩と防御と御し方をテンポを良く描いた傑作だと思います。もちろん七瀬ほどではなくとも、他人の気持ちを斟酌できる人、空気を読める、間合いを感じ取れる人はいるわけで、しかし同時にそれらができる人は、他人の気持ちにあれこれ左右されずに、確固たる自己を持って、心のスイッチを切り替えて賢明に生きる、そういう術を身につけようとすること、私には、これがこの傑作の主題だと思います。読んでいくうちに、知らず知らずのうちに、心のスイッチの切り替え方のコツを身につけることができるような気がします。
家族八景 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:家族八景 (新潮文庫)より
4101171017
No.5:
(5pt)

純文学でありながらエンターテインメント

この当時の筒井康隆は今読んでも面白いですね。この「家族八景」は七瀬三部作の1冊目で、人の心を読んでしまう超能力者七瀬がお手伝いさんとして8つの家庭を渡り歩き、家庭の裏側を垣間見ていきます。一つ一つのエピソードは筒井康隆節と言える皮肉まじりの視点で人間と家庭の悲哀を描き出していきます。これが文学ならではの面白さで、映像化してしまうと魅力が半減しそうです。この本は普段漫画しか読まない人に薦めますね。文学ってこんなに面白いのかと思うこと請け合いです。活字入門には最適と言えるでしょう。筒井康隆作品であとお薦めとしては、七瀬3部作の2作目「七瀬ふたたび」3作目「エディプスの恋人」「俗物図鑑」「霊長類南へ」「脱走と追跡のサンバ」等です。あと短編でもかなり傑作が揃ってます。筒井康隆は純文学扱いですが、七瀬3部作はエンターテインメント度が高いです。
家族八景 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:家族八景 (新潮文庫)より
4101171017
No.4:
(5pt)

人間の赤裸々な心理の恐ろしさ

テレパスの七瀬を通して、人間の
心の奥底が探られる!どんなに表面上、いい人を装っても
心の中では、みんなドロドロして
いるものですよね。SF小説でしか出しえなかった、
人間の本質を描いた意欲作。読む前と読んだ後では、考え方が
かなり変わると思いますよ。日々の生活で、いろいろ疑問を
持っている人にお勧めの一冊です!
家族八景 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:家族八景 (新潮文庫)より
4101171017
No.3:
(5pt)

何度読んでも、楽しい本だなぁ

他人の思考を読むことのできる能力を隠すため、「お手伝いさん」となって、いろいろな家を巡り歩く主人公、七瀬。七瀬が見た、8つの家庭の物語です。家族の中の秘密、人々の怒り、嫉妬、恐怖、死などが、七瀬の視点から描かれてます。話自体の筋や結末も気になり、一つ一つの話を、一気に読みきりました。話の長さも丁度よい。また、話の作り方、描写の仕方、テーマの捉え方など、何回よんでも、上手いなぁ、と思わせます。一方で、登場人物と比較して、自分はどうなの?と考えさせられることも多い本です。また、若くて美人だが、特殊能力を持ってしまったばかりに、屈折を抱える七瀬の人々の捉えかた、感じ方も興味深いです。結局、何回読んでも、飽きない本でした。
家族八景 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:家族八景 (新潮文庫)より
4101171017
No.2:
(4pt)

人間の生々しい表と裏

七瀬の読みとる心の声がとても生々しく、醜いです。
あまりに裏と表がありすぎ、それがとてもリアルなので、読んで
いてドキッとすることも。
七瀬は人の心を幼い頃から読んできたせいか、一般人から見れば
冷酷とも思える態度を時にとります。
そうすることでしか異端者である彼女はこの世を生きられないの
かもしれません。
家族八景 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:家族八景 (新潮文庫)より
4101171017
No.1:
(5pt)

人間の心を読めことができるのは幸せか?

『あの人の心を読むことが出来たらなあ』と、一度は思ったことがありますよね?それは、現実にはありえないし、人間には誰しも表と裏があって、それを使い分けていることで、人間関係が成立しているのでしょう。この『家族八景』の主人公、七瀬(ななせ)は、人の心を読むことが出来ます。それは必ずしも良いことばかりではありません。七瀬は様々な家族の本当の心の言葉を聞き取っていき、表面上からはわからない、本当の家族を見ていくことになります。それが興味深いところでもあり、残酷なところでもあります。
家族八景 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:家族八景 (新潮文庫)より
4101171017

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