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夏を殺す少女
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夏を殺す少女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.02pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全43件 21~40 2/3ページ
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ものすごい大どんでん返しのある作品ではないけれど、 癖がなくて、面白かったです。 主人公は、若い女性弁護士と、オジサン刑事、そして謎の少女。 若い弁護士は、エアバッグとマンホール訴訟に携わり、 オジサン刑事は、10代の子供の殺害事件に携わり、 そして謎の少女は・・・ 全く関係がないようで、どんどん3人の距離が縮まっていくのがハラハラします。 ラストは、うわー、やられた!!みたいなことはないし、 ドイツやヨーロッパの事情なんてさっぱり分からないし、 名前になじみがないので、男性なのか女性なのかもよく分からずじまいの人もいたけれど、 それでも、作品に引っ張り込まれるのがスゴイと思います。 人物がよく作りこまれているのに、話完結なのが残念な感じ。 面白かったです。 元気になったパトリックも活躍する続編ができればいいですね。 | ||||
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去年か、今年か。 初めてミステリー、ないし推理小説系の本を読みました。 非常によかったです。 皆さんのレビュー評価を見ながら買った上での感想になってしまいますが…。 まったく違う事件を追っていた二人が、互いの事件のピースをつなぎ合わせて、まったく別の視点から、事件の真相に迫る。 後半は、映画を見ているようでした。 作者さんの文章能力、構成能力ともに素晴らしいです。 ミステリー系読んだことのない人でも入りやすいと思います。おすすめです! | ||||
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巻末の酒寄氏によるドイツミステリおよびオーストリアミステリについての解説が非常に勉強になった。この部分だけでも読むだけの価値は十分ある気がする。それにしても謝辞でわざわざ「原稿の誤りを細かくチェックしてくれる厳しいテストリーダー」の存在を示唆しているにも関わらず、だれも、「1998年以来、毎月1000ユーロの送金」、という部分につっこみをいれなかったのはどういうことだろう。気になって導入時期を調べたけど、ユーロが現金として12か国で使われるようになったのは2002年からだそうですよ。 | ||||
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少し、退屈な文章でまだ半分も読んでい亜線。ミステリーが好きなのですが、翻訳本を増やしてください。 | ||||
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私立探偵のパトリックって、どんだけ有能なのよ。 彼のおかげで、どんどん事件の謎がほどけていく。 ちょっと都合良すぎ。それがちょっと引っかかる。 ただし、面白さには変わりがないけど。 | ||||
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若い女性弁護士が関わる数々の名士の不審死、と落ちこぼれ刑事が関わる少年少女の自殺に見せかけた殺人事件という一見無関係な事件を追いかけていくという話で、それら2つの事件がどう絡み合っていくのかがこの小説で一番読ませてくれるところでした。 これ以上書くとネタバレになりそうなので書けないのですが、一気に読ませる小説でした。 日本のミステリーはどうしても国内しかもある地域に限定した話になりがちですが、この本はドイツ、オーストリアを駆け巡る話で、ミステリーはこれくらいスケールが大きい方が私は楽しめますね。 | ||||
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なにげに、土曜の夜の暇潰しで作者も知らず選んだ本でしたが、以前読んだ 世界的にヒットしたミレニアムを彷彿しました。展開が早く、ぐいぐい登場人物に感情移入 していきました。久々に一気に読んだ本でした。 | ||||
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邦題は秀逸ですね。 TVドラマのクリミナルマインド、LAW & ORDER(性犯罪特捜班)の欧州版とは 言い切れないけどテーマ的には、共通するかな? 児童虐待を扱った作品は、ちょっと読んでて辛いです。 大勢死にます。 大勢死ぬと、一人ひとりの死が希薄になってしまうような気がします。 プロットは大変面白く一気に読みました。最後の主人公二人の清々しさ(?) には、違和感を覚えました。 | ||||
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テンポの良さを狙ってか短めの文の羅列で文章に情緒がない。登場人物の味付けも少なく説明調で主人公を愛せない。展開は早いのだがそんなんでいいのって感じでご都合主義に話が進んでいく。途中で投げ出すほどではないけどこの本をもう一度読み直すことはないだろうって感じです。 | ||||
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ドイツとオーストリアという舞台設定から、もっと陰鬱な雰囲気を予想していて、 amazonの評価が高いからダメ元で読んでみようか、程度のノリでした。 いやいや、これは結構いけます。 ミステリーとして極めてオーソドックスなストーリー展開ではあるのですが、 主な登場人物が根っこのところで楽観的なキャラクターに設定されていて、 重いテーマにもかかわらず読後感を明るくしてくれます。 ドイツの刑事ヴァルターとウィーンの女性弁護士エヴェリーン、それぞれ 個性的なこの二人が活躍する続編を、是非読んでみたいですね。 | ||||
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初めはあーまた小児性愛者という異常な犯人が出てくる作品かとかなり嫌気がさしていたのですが。確かに暗い話ではあったけれども、主人公2人のユニークさ、正義感、行動力、忍耐カと個性に引き込まれてしまい、ストーリーもひねりがあったりで清々しい読後感でした。弱者を強者。弱者の強さは人間の理性も超えたところに存在したという事でしょうか?楽しめます充分。 | ||||
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点と点が結ばれて、線になり、線と線が繋がって、面になりそれが立体となって事件の真の姿を現すという、王道ミステリーの直球勝負。 ドイツで自殺に見せかけた病院での少年、少女の殺人事件を追う刑事。彼は妻を亡くしたショックから立ち直れず偏屈で愛情表現が下手だが、抜群の捜査能力と行動力を持つ。 かたやオーストリアで法人民事訴訟専門の法律事務所に勤める女性弁護士は、泥酔してマンホールに落ちて死んだ医者や車のダッシュボードにおいたラジカセの直撃で亡くなった議員の遺族から会社側の管理の手落ちを指摘する訴訟の会社側弁護を担当する。彼女もまた幼児期の過酷な体験がトラウマとなっている。 交わるはずのないこれらの事件が繋がった時、おぞましき欲望に満ちた全貌が明らかになる。しかも、ウィーンや北ドイツの風土、サイコホラー、解離性同一性障害(多重人格)、土壇場のアクション、ストーリーに厚みを加える脇役陣などこれはもうミステリーを超えた小説としての醍醐味を十分に与えてくれる。 2013年翻訳ミステリーでのNo.1に強く推薦できる大収穫! | ||||
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作品のできはいい…ただし、性的異常性格者たちが登場するのはもうカンベンしてほしいね | ||||
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オーストリアのウィーンの女性弁護士が務める弁護士事務所。そこに、名だたる名士が事故死するいくつかの案件が持ち込まれる。それぞれ単純な事故死と思われたが、どの事故にも同一人物と思われる一人の少女の姿が目撃されていることがわかる。そのことに疑問を抱いた女性弁護士が事件を追いかけ始め、どんどん深みにはまっていく。 一方、北ドイツでは刑事が精神病院での死亡事件を調べ始める。そのうちに同じような事件がほかにもあることがわかり、こちらも深みにはまっていく。 弁護士と刑事の側の事件追及の様子が交互に語られ、やがて二人が接近してついに出会い、二つの事件の関連が明らかになり、そのあとは一緒に謎を追っていくという構成が見事で、最後まで読者を引っ張っていく。 ヨーロッパの推理小説で最近よく題材になる小児性愛の問題を扱っていて事件の内容は悲惨極まりないが、事件を追いかける二人のひたむきさが読むものに希望を与える。何か面白いミステリーを読んでみたいという方には、ぜひ一読をお勧めしたい。 | ||||
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刑事と弁護士が2つの全く無関係に見える事件をきっかけにしてそれぞれに犯人を追っていくという構成になっています。退屈することなく一気に読みきりました。 | ||||
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とにかく、楽しめました! 展開が、ジェットコースターに乗っているかのようです。 内容は、ちょっと凄いです。 登場人物のヴァルターとエヴェリーンが大好きですし、 映画かドラマにしていただきたい位です。 ただ、「夏を殺す少女」というタイトルは、とても印象的ですが、 読み込んでいない私がいけないのかもしれませんが、 タイトルと内容の関係がちょっとしっくりこないのです。 ドイツ語のタイトルも「RACHESOMMER」ですけどね。 | ||||
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ライプツィヒ警察の刑事プラスキーは病院で少女が自殺したという報を受けて現場に急行する。しかし少女の様子は自殺に見せかけた他殺のようだ。プラスキーは上司の指示を無視して独自に捜査を開始する。 一方、ウィーンの弁護士エヴェリーンは、先輩弁護士の転落死と自分が最近扱った訴訟案件とに奇妙な共通点を見出す。彼女もまた、上司と反目しながら真相を追い始める…。 片や北ドイツ、片やオーストリアの首都という、遠く離れた場所で発生した事件。そして一面識もない男やもめの刑事と女性弁護士。一見何のつながりもない事件と主人公たちが、じりじりと距離を縮めながら、やがて切り結んでいくという物語展開が実に見事です。450ページ超の長編小説ですが、ページを繰る手を休めることが全くできません。一刻も早く真相にたどり着きたいという、はやる気持ちを抑えることがかなわず、私はシンガポールへ出張する飛行機の中で、一気に読んでしまいました。 事件の真相をここに記すことは許されませんが、この物語で描かれる類いの罪を犯す国民が多いのは、アメリカ、ドイツ、そして日本だという話を耳にしたことがあります。ですからこれは決してドイツ/オーストリアだけの物語ではないと思って読むべきものかもしれません。 翻訳は酒寄進一氏。ネレ・ノイハウス『深い疵』やフェルディナント・フォン・シーラッハ『犯罪』『罪悪』『コリーニ事件』と、一連のドイツミステリーを水際立った翻訳手腕で読者に差し出してきてくれた人物です。今回の『夏を殺す少女』も、酒寄氏の流麗な翻訳文だからこそ、苦もなく素早く読みとおすことができたというのは間違いありません。 もはや、酒寄氏が翻訳を担当しているという一事だけで、その書を手にする理由としては十分であるということが分かっているので、今回もどんな物語であるのかは一切予備知識なしで読み始めたほどです。 近いうちに、酒寄氏の最新訳書であるネレ・ノイハウス『白雪姫には死んでもらう』を読むつもりです。 | ||||
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素晴らしい作品です。構成も見事、文学的な高尚さも感jられます。 ミレニアム以降、ヨーロッパの作品が多く出版されるようになり、大歓迎です。知的水準が高い(やや難しい、ストーリーが込み入っている)せいで、出版が遅れているようですが、(へニング・マイケル等、2000年代初期の作品を 初版で売り出しているのは何故ですか。版権が始めの内はたかいからですか?) 例えば、世界で8000万部と言われたミレニアムの国別の出版部数を披露してください。 あの頃、フランスで800万部と宣伝にありました。 日本の文化のレベルを教えてください。 | ||||
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アンドレアス・グルーバー『夏を殺す少女』は、ドイツ語圏のミステリでありながら、人名、地名を除くと、英米の翻訳ミステリと言われても違和感がない。国境を超えて広く読まれるには良いのだろうけれど、読みやすい反面、”らしさ”を求めるのなら物足りなさを感じるかもしれない。 主人公は、オーストリアの女性弁護士エヴリーンと、ドイツの刑事ヴァルター。プラハを挟んで対象の位置にある二つの都市ウィーンとライプニッツが物語の始まりだ。 ストーリーは、エヴリーン、ヴァルターそれぞれの捜査を軸に展開していく(二人のタフな行動力を見よ!)。エヴリーンに時折フラッシュバックする暗い過去。ヴァルターの、亡き妻、そしてひとり父の帰りを待つ娘への思い。正義を貫こうとする二人の胸の内が、キャラクターに厚みを与えている。まったく別の都市で起きた事件を追う見知らぬ二人。一方は、少女による連続殺人、一方は、少年少女を狙う連続殺人だ。この二つの事件がどう絡み合っていくのかに興味深々となる。エヴリーンとヴァルターが北ドイツで出会うシーンは、待ってました!なのだ。 本作品は、エヴリーンとヴァルターそれぞれの再生の物語と見ることもできる。良い作品。 | ||||
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現代オーストリア文学の旗手でホラー・SF・ミステリーと幅広いジャンルの作品を上梓して活躍する中堅作家グルーバーの本邦初紹介となるミステリー長編小説です。私は本書を読んで著者の持ち味は、謎解きパズルではなくむしろ緊迫のサスペンスにあるなと感じました。それは本書の眼目が真犯人の正体にはない点から見て明らかだと思います。 オーストリアの女弁護士エヴェリーンは偶然扱ったマンホールでの溺死事件を調べる内にある疑惑を抱いて調査にのめりこんで行く。一方ドイツの刑事ヴァルターは病院での少女の死亡事件を調べた結果、これは絶対に自殺ではあり得ないと強い確信を得る。やがて遂に二人がそれぞれに目指す調査の行先が交わる時が来るのだった。 この作品の2つの局面を並行的に描いて行く手法は、エド・マクベインの87分署シリーズや日本では森村誠一作品等でお馴染みですのでミステリーとして目新しくはありませんが、それでも正義感が人一倍強い若手女弁護士とベテランやもめ刑事が次第に事件にのめり込んで行く様子が生き生きと描かれ、盛り上がった場面で一旦打ち切って場面転換する事により一刻も早く続きを読みたい気持ちにさせる心憎い演出が為されていて素晴らしい効果を上げています。唯今後著者に反省を促したい点を先に書きますと、サスペンスを盛り上げる為の偶然の演出が多い事(エヴェリーンが通話中に電話の相手が殺される。ヴァルターが病院を訪ねた途端に現在進行形で犯行が起きる。都合良くリストに書かれた最後の二人が事件の重要な鍵を握る。)と、事件が解決した後の犯行動機の説明が曖昧にぼかされており不十分な事(十年間も問題なく大丈夫だったのに苦労して殺す必要性があったのか?大量の患者の死が却って当局の注目を集めてしまう事に気づかなかったのか?)です。少し厳し過ぎる細かい突っ込みをしましたが、でもそれ以外の人物造形や人間ドラマは文句なしに素晴らしいです。幼い頃に惨い犯罪被害の経験を持つ女弁護士エヴェリーンはひたすら自分の勘を信じて目的を達成する為なら少々無茶な行いも思い切ってやってのける気丈さが頼もしいですし、片や愛妻に先立たれたベテランやもめ刑事ヴァルターは上司が何と言おうと意に介さずに喘息の持病で苦しみながらもとことん己の信じる道を突っ走る愛すべきふてぶてしさが魅力です。そしてこの捜査に一生懸命になるあまりにしばしば息も絶え絶えになる二人に著者はそれぞれ優しいロマンスのお相手を用意してくれておりまして、二人を心から信じて謎を解く上で陰ながら協力し助けているのも微笑ましいですし、遂に不器用な二人の恋愛が成就する場面には心温まり大きな喜びが込み上げて来ます。最後にこの事件の背景にある人間の醜悪な面がさらけ出された非道な犯罪は如何にも現実にあってもおかしくない迫真のリアリティーがありますし、冒頭と中間の挿話に登場する本書の題名の「夏を殺す少女」は勿論絶対的な悪であるとは思いつつも心情的には理解出来る部分があって何とも複雑な思いに駆られました。 | ||||
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