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死が最後にやってくる



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死が最後にやってくるの評価: 4.32/5点 レビュー 31件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.32pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全29件 21~29 2/2ページ
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No.9:
(4pt)

恋愛ものとしても。

有名な探偵は出てこない「ノン・シリーズ」のひとつ。
古代エジプトが舞台だけれど、予備知識は一切必要なし。
当時の風習風俗をよくよく描写してくれていて、砂埃の大地が目に浮かぶあたりがさすがはクリスティ。
もちろんミステリーで推理の要素もあるけれど、恋愛ものとしてもいい。
一人の女性を中心をして、読者もかなりヤキモキさせられる。
映画「恋愛適齢期」に似た感じ。
結末は人によって好みが違うだろうけれど、私はすっきり。
死が最後にやってくる (1978年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:死が最後にやってくる (1978年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.8:
(4pt)

恋愛ものとしても。

有名な探偵は出てこない「ノン・シリーズ」のひとつ。古代エジプトが舞台だけれど、予備知識は一切必要なし。当時の風習風俗をよくよく描写してくれていて、砂埃の大地が目に浮かぶあたりがさすがはクリスティ。もちろんミステリーで推理の要素もあるけれど、恋愛ものとしてもいい。一人の女性を中心をして、読者もかなりヤキモキさせられる。映画「恋愛適齢期」に似た感じ。結末は人によって好みが違うだろうけれど、私はすっきり。
死が最後にやってくる (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-34)Amazon書評・レビュー:死が最後にやってくる (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-34)より
4150700346
No.7:
(5pt)

紀元前二千年、こんな常識破りの時代設定でも、ミステリは見事に成り立った

長編ミステリを読んでいると、秀逸なトリックで名作と謳われているものでさえ、冗長で、退屈が永遠に続くかと思われるような中盤の展開に、閉口することがある。中盤対策は、トリックの種明かしを最後に持ってこざるを得ない長編ミステリが背負う宿命ともいえるものであり、多分、書き手が最も頭を悩ますところの一つなのだろう。アガサは、そうした中盤の処理に長けた、卓越したストーリーテラーであり、プロット作りの名手だが、中盤を盛り上げる方法の一つを、ある作品の中で、次のように登場人物に語らせている。「小説が少しだれて来たら、だらっと血を流させれば引き締まりますよ」。実は、この作品でも、その手法を使っている。それも、次から次へと、殺していくのである。あの「そして誰もいなくなった」状態になってしまうのではないかと、心配になってくるほどである。しかし、最後の最後まで、犯人の的を絞らせないところは、「さすがアガサ」というしかない。また、アガサは、ミステリに恋愛を絡ませることを得意にしているが、この作品では、常用する「ミステリに花を添える」パターンではなく、ミステリと同時並行させるかなり濃密な描写をしており、作品に奥行きと幅が加わり、ミステリと一般小説の幸せな合体が実現していることも特筆したい。かくして、紀元前二千年、こんな前代未聞、常識破りの時代設定で、アガサ自身が「書き上げるのに最も苦心した作品である」と述懐したこのミステリは、見事に成り立ったのである。
死が最後にやってくる (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)Amazon書評・レビュー:死が最後にやってくる (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
415130083X
No.6:
(5pt)

紀元前二千年、こんな常識破りの時代設定でも、ミステリは見事に成り立った

長編ミステリを読んでいると、秀逸なトリックで名作と謳われているものでさえ、冗長で、退屈が永遠に続くかと思われるような中盤の展開に、閉口することがある。中盤対策は、トリックの種明かしを最後に持ってこざるを得ない長編ミステリが背負う宿命ともいえるものであり、多分、書き手が最も頭を悩ますところの一つなのだろう。
アガサは、そうした中盤の処理に長けた、卓越したストーリーテラーであり、プロット作りの名手だが、中盤を盛り上げる方法の一つを、ある作品の中で、次のように登場人物に語らせている。「小説が少しだれて来たら、だらっと血を流させれば引き締まりますよ」。実は、この作品でも、その手法を使っている。それも、次から次へと、殺していくのである。あの「そして誰もいなくなった」状態になってしまうのではないかと、心配になってくるほどである。しかし、最後の最後まで、犯人の的を絞らせないところは、「さすがアガサ」というしかない。
また、アガサは、ミステリに恋愛を絡ませることを得意にしているが、この作品では、常用する「ミステリに花を添える」パターンではなく、ミステリと同時並行させるかなり濃密な描写をしており、作品に奥行きと幅が加わり、ミステリと一般小説の幸せな合体が実現していることも特筆したい。
かくして、紀元前二千年、こんな前代未聞、常識破りの時代設定で、アガサ自身が「書き上げるのに最も苦心した作品である」と述懐したこのミステリは、見事に成り立ったのである。
死が最後にやってくる (1978年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:死が最後にやってくる (1978年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J8NFDM
No.5:
(4pt)

容疑者が、次々に舞台から退場していく…

紀元前二千年頃のエジプトを舞台にしたミステリ。これまで読んだミステリの中でも、まず、最も古い時代に起きた殺人事件を扱った作品でした。せっかく古代のエジプトを舞台にしたんだったら、ピラミッドとか出てくればさらに興趣をそそられたんでしょうが、残念ながら、それは出てきません。まあ、はるか昔のエジプトを舞台にしたミステリといっても、これ、現代に登場人物を移しても全然違和感がない作品ではありました。
古代エジプトの一家に起こる連続殺人事件。専制君主的な家長インホテプが、妾のノフレトという女性を家に連れ帰ったところから、家内に不穏な空気が漂い始めます。中盤、話がやや中だるみしてきたかと思っていると、後半、ばたばたと人が死んでいきます。クリスティーの某作品ほどではないけれど、そんなに殺してっちゃって、おいおい、大丈夫なの?というくらい。登場人物のあの人、この人が次々に殺されていく……。「わーい。そうこなっくっちゃ!」と、舌なめずりする気持ちで頁をめくっていきました。
原題 Death Comes as the End 1945年の作品。
クリスティーの作品の、なかでもお気に入りの『春にして君を離れ』(1944)と『ホロー荘の殺人』(1946)の間に書かれたミステリになるのかな。一気に読み、楽しめた連続殺人劇でした。
死が最後にやってくる (1978年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:死が最後にやってくる (1978年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J8NFDM
No.4:
(4pt)

容疑者が次々に舞台から退場していく、引き算の魅力を感じたミステリ

紀元前二千年頃のエジプトを舞台にしたミステリ。これまで読んだミステリの中でも、まず、最も古い時代に起きた殺人事件を扱った作品でした。せっかく古代のエジプトを舞台にしたんだったら、ピラミッドとか出てくればさらに興趣をそそられたんでしょうが、残念ながら、それは出てきません。ミイラ師という職業の人物が出てきたのは、おっ!と思ったんだけれど。まあ、はるか昔のエジプトを舞台にしたミステリといっても、これ、現代に登場人物を移しても全然違和感がない作品ではありました。古代エジプトの一家に起こる連続殺人事件。専制君主的な家長インホテプが、妾のノフレトという女性を家に連れ帰ったところから、家内に不穏な空気が漂い始めます。中盤、話がやや中だるみしてきたかと思っていると、後半、ばたばたと人が死んでいきます。クリスティーの某作品ほどではないけれど、そんなに殺してっちゃって、おいおい、大丈夫なの?というくらい。登場人物のあの人、この人が次々に殺されていく……。「わーい。そうこなっくっちゃ!」と、舌なめずりする気持ちで頁をめくっていきました。誰が犯人なんだろ? おーし、何とかして当ててやるーと意気込んで、あれこれ頭んなかで当たりをつけてみたんだけど、結局しぼりきれないまま、ラストに突入。「犯人は○○だったか、くっそおお」と、地団駄踏ませてくれました。原題 Death Comes as the End 1945年の作品。
死が最後にやってくる (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)Amazon書評・レビュー:死が最後にやってくる (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
415130083X
No.3:
(4pt)

容疑者が次々に舞台から退場していく、引き算の魅力を感じたミステリ

紀元前二千年頃のエジプトを舞台にしたミステリ。これまで読んだミステリの中でも、まず、最も古い時代に起きた殺人事件を扱った作品でした。せっかく古代のエジプトを舞台にしたんだったら、ピラミッドとか出てくればさらに興趣をそそられたんでしょうが、残念ながら、それは出てきません。ミイラ師という職業の人物が出てきたのは、おっ!と思ったんだけれど。まあ、はるか昔のエジプトを舞台にしたミステリといっても、これ、現代に登場人物を移しても全然違和感がない作品ではありました。
古代エジプトの一家に起こる連続殺人事件。専制君主的な家長インホテプが、妾のノフレトという女性を家に連れ帰ったところから、家内に不穏な空気が漂い始めます。中盤、話がやや中だるみしてきたかと思っていると、後半、ばたばたと人が死んでいきます。クリスティーの某作品ほどではないけれど、そんなに殺してっちゃって、おいおい、大丈夫なの?というくらい。登場人物のあの人、この人が次々に殺されていく……。「わーい。そうこなっくっちゃ!」と、舌なめずりする気持ちで頁をめくっていきました。
誰が犯人なんだろ? おーし、何とかして当ててやるーと意気込んで、あれこれ頭んなかで当たりをつけてみたんだけど、結局しぼりきれないまま、ラストに突入。「犯人は○○だったか、くっそおお」と、地団駄踏ませてくれました。
原題 Death Comes as the End 1945年の作品。
死が最後にやってくる (1978年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:死が最後にやってくる (1978年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J8NFDM
No.2:
(5pt)

めずらしい「古代エジプト」が舞台の殺人事件

クリスティーのキャラ物(ポワロさんとかミス・マープル等)以外の中で、一番好きな作品です。
古代エジプトを舞台とした物語は、考古学者の妻ならではといった感じ。
とても臨場感があります。そして、ミステリーの方もすばらしい出来。
大変意外な人物が犯人で、すぐにもう一度読みたくなり、二回目も楽しめました。
死が最後にやってくる (1978年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:死が最後にやってくる (1978年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J8NFDM
No.1:
(5pt)

めずらしい「古代エジプト」が舞台の殺人事件

クリスティーのキャラ物(ポワロさんとかミス・マープル等)以外の中で、一番好きな作品です。古代エジプトを舞台とした物語は、考古学者の妻ならではといった感じ。とても臨場感があります。そして、ミステリーの方もすばらしい出来。大変意外な人物が犯人で、すぐにもう一度読みたくなり、二回目も楽しめました。
死が最後にやってくる (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-34)Amazon書評・レビュー:死が最後にやってくる (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-34)より
4150700346

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