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ゼロ時間へ
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ゼロ時間への評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.55pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全51件 21~40 2/3ページ
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題名や煽りで特別な期待をすると裏切られるかもしれないが普通におもしろい。 しかし最後数ページにはツッコミを入れたい。 もう少し相手を吟味しろよ、学べよと言いたくなる。 それ以外は(それも含めてか?)いつものクリスティの面白いお話。 | ||||
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推理ものって読みにくいなと思い避けてきましたが、殺人が起きてから展開があれよあれよというテンポ進んでくるので一気に読み終わることができました。本自体短いので、ストレスなくあっという間に読めた。事件(話)について触れませんがおすすめできる推理小説になったかな。もう一度最初から念入りに読み返していきたい。 | ||||
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新品かと思うくらいきれいで、包装もきちっとしていました。 アガサ・クリスティが大好きで今まで読んでいない小説を、探しては読んでいます。これも内容的に大満足でした。次は何を読もうかな~。 | ||||
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優れた製品。 これは間違いなく5star 製品です。 あまりにもそれを愛した! 良い価格 私は完璧を期待するように 非常によく、確かにお金の価値が建てられた。私は間違いなく他の人にそれをお勧めします。私はそれが自己のためにアドバタイズすると思いますが、 | ||||
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よく練り上げられた構成とミステリの常識を逆手に取った「ゼロ時間」というコンセプトに脱帽。奇抜な推理を披露する名探偵ではなく地道な捜査をする警部によって真相が明らかになるが、そうした警部もののよさがよくわかった(むしろその方がよい?)。それでも、バトル警部が尊敬の口調で何度かポワロに触れるのも面白い。 ただ、読んでいるあいだじゅうある人物が怪しいように思われて、最後の最後までその思いが拭えなかった。まんまと欺されたわけだが、まだ少し釈然としない(二度読み向きということか)。 | ||||
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田村さんが訳していた本を人にあげてしまい、同じ作品なら訳でそう変わるものでもないだろうと買ったが、全然テイストが違ってしまった。 登場人物の台詞回しが軽いこと。70代のカーミラと30代のメアリーがどちらも同じような口調で喋る。 田村氏訳では「昔気質」が「古い世代」に、「冷静」が「クール」に、「つくしてくれた美しい妻」が「チャーミングな妻」に 更に、田村氏訳では犬の気持ちを語る口調は可愛らしく微笑を誘うがこちらは味も素っ気もない硬い言葉。 とにかく一人一人の個性が死に、台詞回しがみな一様に変わらなくなっている。マクハーターも「わたし」と言ったり「おれ」と言ったり… こんなにも訳で違うとは、驚いてしまった。 どれだけ田村氏の訳が素晴らしかったか解ったので、改めてそちらを買い直した。 こちらとあちら、比べてみても面白いと思う。 私は断然、田村氏訳が好きだ。 | ||||
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アガサ クリスティー中期の名作だと思います。 初期の頃の作品と同じ勢いがあると思います。 ポアロもマープルもでてきませんが、充分満足できるかと思います。 | ||||
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高名な老弁護士、自殺に失敗した男、女学校の盗難事件、二度目の結婚をしたテニス選手、マレーシアから7年ぶりに帰国した男、多くの人物とその物語が合わさってゼロ時間へ。いろんな人物がいろんなことをするので誰が何をしたか頭に入ってこないので確認しながら読まないとダメだ。 途中殺人が起きてからは夢中で読んでしまう。 | ||||
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本書では作品の途中すぎまで殺人事件は発生しない。主要な登場人物6、7人の人間模様が描かれる。 また事件発生後も、殺人に使用されたトリックは、特に鮮やかなものではない。 むしろ事件解決の鍵になるのは、誰が誰をどのような理由で愛し、憎んでいるのか、の謎である。 そこから殺人の意外な動機が浮かび上がってくる。 この点を事件発生前も含めた登場人物の言動から推理することができるかが、事件解決の鍵を握る。 また、さりげない伏線の張り方はさすがに上手い。 1944年というクリスティーとしては中期に当たる時期の作品だが、 解説によると江戸川乱歩は本書をクリスティーのベスト8に入れているほど評価しているという。 評者も同感である。 | ||||
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2時間ドラマに向いているような、 フーダニイットに重きを置くというよりは、人間ドラマの様相。 ただ、映像よりやはり小説だろう!と思わせる、 見事な伏線の張り方。 冒頭から、どういう意味があるんだろう??というエピソードがいくつも入ります。 嘘をつけない自殺志願者や、予言しちゃう看護婦さんや、 バトル警視の家庭環、etc. その先は美男美女たちが繰り広げる痴話げんかが続きます。 が…。 表層的なものにだまされると、読み返す時に倍楽しい(怖い!)かもしれません。 ラストがまた意表を突き、もう一つお話が出来るような終わり方でした。 | ||||
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久しぶりにクリステイの作品を読みました。テレビドラマになっているのが原作と随分違っていたので、読み返してみようと思ったのです。私は、田村隆一の訳が大好きでしたが、デジタルのはないようです。アガサの40代の作品で、今読んでも古さを感じません。楽しく読める作品です。 | ||||
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タイトルは知っていたのだが、ようやく読む機会がめぐってきた作品である。 そして、予想していたというか聞いていたのとまったく異なるストーリーにはびっくりした。 なによりも、一人の男と二人の妻というありがちな設定なのに、非常に上品な作品になっているところがいかにもクリスティらしい。 本作にはポアロもマープルも登場しない。 それがなぜなのかは、実はよく分からない。 本作の探偵役がポアロであっても、特に仏微雨奈ことはないんじゃないかと思うけれども。 遺産相続、恋仲の葛藤等々のシチュエーションは、現代の作家だったらもっとねっとりと描写するだろう。 本作は実にコンパクトにまとまっているが、今だったらこの3倍くらいのページ数になるんじゃないだろうか。 しかも、登場するあいつやこいつをもっといやなヤツに描写して、裏エピソードなんかももりこんだりしてね。 おもしろく読んだんだけど、クイーンなんかのガチガチのロジックと比べると、少々甘いところがあるのがマイナスポイントかな。 物的証拠は?あれだけでいいの? 裁判になったら大変なんじゃないかと心配しちゃうような様子なんだ。 自白だけじゃダメだもんね。 | ||||
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読んでいるはずだった、35年くらい前と思う 面白いじゃないか 僕はそのころアフリカのナイジェリアにいて 夜は麻雀のあと11時ころから図書館で借りた本を読むのが常だった クリスティーの本はたくさんあって一晩で読み終えたものだ 随分違う本を読んでいるようだった 年齢と読む速度が違ってる | ||||
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私は、この作品がアガサ・クリスティーの初めての作品でした。最初の頃は、話が見えないとだらだら読んでいたのですが、被害者が殺されたところくらいから話がどんどん展開してくさまが本当にすごかったです。 なぜ、被害者は殺されたのか、なぜ犯人が彼女を殺すことになったのか。殺人の先に待っていた犯人の真の狙いを知ったとき、日本の作品にはない日本刀で切られたような鮮やかでそれでいて、息さえも止まりそうな恐怖がわき上がりました。 犯人が暴かれていく際のストーリー展開のうまさは、アガサ・クリスティー作品の中でも際だった作品と言えるでしょう。 日本のミステリ作品はあらかた読んだのですが、どれも恐怖をあおることはあおるものの、恐ろしさとスタイリッシュさ、そして、ストーリー展開の緻密さ、これらがすべてそろった作品は、ほとんど存在しません。 普通作品を読んだ後、作品の登場人物のことをよく思うのですが、この作品を読み終わったときは、登場人物がどうと言うことより、とにかくストーリー展開がすさまじく、カフェで読んでいるにもかかわらず、「うまい!!」と言って、拍手してしまいました。 初心者だけでなく、日本のミステリ作家にも読んで勉強してもらいたい1冊です。 | ||||
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「ゼロ時間へ」というタイトルの割には殺人事件が割と早い段階で起こるので(といっても他のミステリに比べれば十分遅いのですが)「???」という状態になる。割と多くの読者がそう言う状態になるのでは? でも、最後まで読むと「やられた!」という感じでいい意味で裏切られた。 そうか、タイトルそのものが読者を騙すための装置なのか・・・、という風に考えるのは大げさすぎだろうか? 作品の大部分を占めるのはメロドラマであるけれど、クリスティの巧みな筆が読んでる側を飽きさせない。 論理的な謎解きを求める人には向かないかもしれないけれど、騙されるためにミステリを読む人にはかなりおススメ。 | ||||
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本書はその構成がよく練られていると思う。作者作品の多くは随所にちりばめられた伏線が最後の最後できちんと凝集されるものだが、本書はその中でもベスト10級ではないかと思われる。 ただ残念なことは、作品中でバトル警視自身が述べてもいることだが、この人物が間違いなく犯人だと示すものがないことで、これでは読者は単なる当てずっぽう以外に推理の仕様がない。 それと、最初に疑われた人物が犯人だと示す証拠が偽の手がかりだと判明するところまではいいとしても、その次に疑われた人物が犯人だと示す証拠、特に窓の外の手袋を偽の手がかりだと疑わないのは、少し安直に過ぎるように思う。 | ||||
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存在しているだけで価値があることがある。 本文の中で、自殺未遂をした人に対する看護婦の助言の一節です。 人間、存在しているだけで、他の人の役に立つことがあるということが、本書で受けた最大の伝言です。 人間の価値の大きさを感じることができただけで、本書を読んだ価値があったと思いました。 ps.ある漫画で「異能力ただおる」という、いるだけの能力がある人の話しを聞いたことがあります。 当時は、ピンと来ていませんでしたが、看護婦さんからの助言には、重みを感じました。 | ||||
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クリスティらしい。斬新だ。ミステリにあるひとつルール(仕組み)が頭に入ってる人間なら尚そう感じるであろう一品。冒頭からめまぐるしく 移行する人物の視点にまず戸惑う。だが、さすがのクリスティは移行が滑らかで簡潔にして充分すぎる人物描写は妙。それが、事件の舞台となる 風光明媚ながらも穏やかな海辺の屋敷へと集っていく。本文で語られるとおり何も知ることなく、殺人が起こるまさにその瞬間へ... ...そしてゼロ時間へ立ち会ったとき身震いするような驚きがある。まんまと騙されたと。でも悪くない体験なので是非に。 | ||||
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ロマンスですね。 O・ヘンリーに似たスリリングな展開もこの作品の魅力です。 登場人物の一人ひとりが懸命に自身の人生を語り、 ドラマの厚みを増しています。 物語の構成も素晴らしいです。 ウ、ウン、勿論今回もマダム・クリスティーにやられちゃいました。 | ||||
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冒頭に殺人事件が起き、その後に探偵が登場して謎を解決するという通常のミステリー作品のスタイルに対し、本書は殺人事件が起きる瞬間の「ゼロ時間」に向かうという作品で、今でこそ別に珍しくも何ともない手法だが、当時としては斬新だったようだ。 また、冒頭で殺人の瞬間=「ゼロ時間」に向かって行くと記していること自体が読者を「わな」にかけているわけで、これも当時としては新しい手法だったかも知れない。 いや、現代においても作者と犯人が仕掛けた「ゼロ時間」の謎は、本書の探偵役であるバトル警視に謎解きをされるまで決して読み解かれることはないだろう。 ただ、犯人の狙いとする「ゼロ時間」の殺人というのは、既にディクスン・カーによって本書の9年前にカーター・ディクスン名義の作品『赤後家の殺人』で試みられている。カーはそれを標榜していないだけのことで、そう考えると本書の構成は別に斬新という程のものではない。 そうして本書と『赤後家〜』とを比べると、トリックや謎解きの論理などは圧倒的に『赤後家〜』の方が優れている。逆に本書の方が優れているのは、シンプルゆえの読みやすさ、わかりやすさ、面白さであり、『赤後家〜』は読みにくくわかりにくい。要するに悪筆だが不可能トリックや謎解きの論理にこだわるカーに対して、ストーリー・テラーのクリスティーという、各々の長所と短所が見事に浮き彫りにされる両作品なのである。 江戸川乱歩は本書を作者ベスト8に挙げているが、その一方で『赤後家〜』を「カー作品中一流のもの」と評しているのは、両作品の類似性とそれぞれの長所と短所の対比の面白さに気づいていたからなのかも知れない。 なお、本書の探偵役のバトル警視は、これまでにも『チムニーズ館の秘密』や『七つの時計』、『ひらいたトランプ』などそれぞれ持ち味の違う傑作・佳作に登場し、その中で有能と評されながらも一度も主役を張ることはできなかったが、『ひらいたトランプ』でポアロと共演したためか、本書では少しポアロのことを思い出しながら冴えた推理を披露している。 | ||||
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