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深海のYrr
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【この小説が収録されている参考書籍】
深海のYrrの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全77件 61~77 4/4ページ
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温暖化による、メタンハイドレート、海流、生態系、等々に対する影響、その深刻さ、の情報を得ることが出来た。 ゴーアさんが「不都合な真実」DVD版の追加部分で言及していた内容をやっと理解出来て、「そうだったのかぁ」と実感しながら読み進みました。 ...が、読み物として、創作物としての印象は、つまらん。 「Yrr」の名前の由来、この本のつまらなさは、この辺にも現れている、と思います。 でも、でも、2時間に内容を凝縮して、派手な映像をくっつければ、立派な映画になる、とも思っています。その時は、原作のことは忘れてアクション映画を楽しみますよ。「オレは原作読んだんだぞ〜」って言いながら。(笑) | ||||
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科学や専門知識を駆使し、力わざともいえる説得力でリアリティ−をだしている。 だからこそ、我々読書は作品世界にどっぷりとはまり込める。 確かに全3冊合計1800ペ−ジは長い。 しかしながら、この作品のリアリティ−を守り、人間を書き込むにはこのペ−ジ数は必要だったと思う。 だからこそ、この作品は読書に訴えかける力を持ち、なにより面白い作品に仕上がっているのだと確信する。 作者の筆力も、北欧の津波シ−ンに見られるように表現力も抜群で、読むものを引き込んで余りあるもので、作品にアクティブな魅力を持たせている。 非常にバランスの取れた、エンタ−テ−メント作品である。 ジュラシックパ−ク以来のSF作品の大傑作であります | ||||
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「神とは?人類とは?進化とは?」を深く考えさせられます。 といっても概念的な高尚な物語ではなく、ストーリーは「人類誕生より前から人間以上の知識を持った生命体が宇宙空間ではなく、地球上の深海に生息していた。環境破壊に怒った生命体は海洋生物を操り人類を攻撃する。科学者たちは人類のため、生命体との共存の道を模索するが、国益や自己の出世を優先させ生命体を攻撃しようとするアメリカCICや軍司令官と対立。人類の行方はいかに?」という大娯楽小説になっています。帯に書かれた「ダ・ヴィンチコードを抜いた」云々の宣伝文句に引かれて購入。上中下と3巻、結構なボリュームですが一気に後悔することなく読破。ひとつ文句を言うなら登場人物が死にすぎでは? | ||||
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ある日突然、 人類は海とその中に棲むすべての生物から拒絶される… クジラやシャチは船舶を襲いはじめ、 猛毒を内に秘めたカニたちは海岸を大挙して上陸し人間に死をもたらす。 ヒッチコックの恐怖映画「鳥」に見られるようなシチュエーションを、 いっそうスケールアップしたかのような謎に満ちた序盤の不気味な展開は、 やがて極限までもスケールの大きな、 第一級のディザスター小説のような展開となっていきます。 もしも人類が、 自ら自負するほどの存在ではないとしたら…? この物語から突きつけられる問いは、 人間が未来もこの星で生きていくのに、 きっと欠かせない視点なのだろうと思います。 複数の専門が異なる科学者たちを登場人物とし、 次々に起きてくる謎の現象を多分野からの視点により追っていく物語の進め方は、 強烈なサスペンスと共に、この小説のテーマの根幹でもある 海、地球、そして生存についての新たな…というより、取り戻すべき本来の視点を、 知らず知らずのうちに読者の中に拓いてくれるような気がしました。 膨大なページ数にもかかわらず息つくまもなく読みきってしまえる面白さ… 登場人物たちも魅力的です。 そしてつくづく考えさせられます。 人類はもっと謙虚にならなければいけない… この星に未来にわたって生きていきたいのであれば… なかなか考えさせられる超大作です。 | ||||
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ドイツの作家が書くと、こういうグタグタになるパターンが多い。 うまい作家なら、1冊で書ける内容では? | ||||
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のめりこみました。主要人物が多いので、誰が誰だかときどきわからなくなり、最初のページの人物紹介によく戻りましたが、、、。さまざまな出来事が絡み合い、ストーリーが急展開します。気晴らしに読む作品ではなく、腰を据えて読む大作だと思います。 | ||||
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あぁ面白かった。文中で多数の映画が言及されますが(『アビス』『鳥』『ディープインパクト』『インデペンデンス・デイ』『ET』『コンタクト』etc..)、かなり映画を意識しているようです。意識しすぎてやり過ぎな面もありますが、それに目を瞑って絶賛したくなるのは、ディテールの面白さと、ディテールによるリアリティのため。取材に4年掛けたというだけあり、石油資源産業・海洋生物・生態系・遺伝子学etc.多数の分野にわたって詳細が描かれ全然退屈しない。笑ってしまうのは米国批判で、クライマックス付近(の手に汗を握るシーン)では思わず笑ってしまった。ドイツ人によって書かれたという事がこの本の良さでもあると思う。 ドイツではエコ・サスペンスと呼ばれているらしいですが、読んでいてリアルな恐怖を感じるのは、普段心のどこかで罪悪感のようなものを感じているせいだと思う。「こんな物を海に流して良いのだろうか・・」と思いながらも止める事が出来ずに垂れ流し続ける人間の、普段なんとなく感じている罪悪感を。 地球、或いは太陽、或いは太陽系、或いはこの銀河系が、宇宙(世界)の中心だと思っている人が意外といるものだけれど、果たして人間はどの生物よりも優れているのか価値があるのか?そうだとしたらそれは何故なのか、優れていないとしたら何故か。人間の価値観から離れ、地球・宇宙から眺めると全く違うものが見えてくるという事自体、面白いのです。 | ||||
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翻訳が余り良くないと感じました。日本語になっていないところや意味不明なところが 結構ある。 他の方の評価が良くないのは、翻訳のせいもあるのだろうと思います。 作品そのものは、面白かった。ただし、やや冗長な感じがします。科学者の個人的な 事情が結構長く書かれている。 読んでいて、映像が思い浮かびました。すごく映画的な作品だと思います。映画化され るそうですが、ちょっと楽しみです。でも、本だけでも十分な気はします。 日本語を丁寧に追っていくと、わけがわからなくなる部分が多いので、飛ばし気味に 読んだほうがいいかもしれません。わかりにくいのは技術用語が多いためではないだ ろうと思います。 | ||||
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分厚い文庫本3冊… 長い… アナワクが主人公だとわかるまでかなりかかった。 登場人物の数は多いので、ストーリーが進むにつれだんだん減ってくることに安堵すら覚える。 しかしどうしても気になってしまうのは、ページ稼ぎのような文章の多さ。場面によっては出だしと終わりだけ読めば十分な部分もかなりある。 それからストーリー進行のペースが悪い。クライトンのように、多人数視点が謎が解明されるにしたがって一気に収束していく感じではなく、インディペンデンスの沈没によって無理やりまとめられていく感じがする。 しかし、映画にもなるようですし、その際は相当ハショる場面が多くなって、逆にすっきりするのではないかと期待しています。 | ||||
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滅法、面白い作品でした。 科学的な知識のない素人にも、理解できる内容ですし 人物の描き分けや心理描写も見事だと思います。 | ||||
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非常に興味深い世界異変の豊富なネタを扱っているのは特筆に値する。 惜しむらくは訳。直訳じゃなくてもうちょっと日本人ぽい会話に近づける意訳にして欲しいな。読んでて白けてくる文章、会話が多すぎる。見たこともない超自然現象が発生するシーンのみ本の世界に引き込まれますが、それ以外の、登場人物に関する説明や恋愛感情やジョークのやりとりや機械などのうんちくなどは省いて結構。そうすれば苦痛を感じずスイスイ読めそう。 | ||||
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読了まで6日かかりました。 上巻は冒険小説、中巻は謎解き、下巻は収束といったところでしょうか。 他の人の感想を読むと、中巻でへこたれているようですが、理解するにはDNAや蛋白の機能などの生物学の知識がないとしんどいかもしれません。かなり平易には書いているのですが。強いていえば、人間が脳内で行っている判断は細胞の集合で実施していますが、それを生物の集合で行っていることが概念的に理解できれば下巻にいけるのではないでしょうか。 日本人には衝撃度は少ないでしょうが、キリスト教圏の人にはきつい小説でしょうね。そのショッキングな内容をまとめたエピローグの日記は秀逸でした。 | ||||
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本の帯につられて購入しました。実際読み始めると、訳者の力量か、それとも我々が北欧の地名や人名に馴染みのないせいか、非常に読みづらいですね。これは第2巻になるともっと加速します。私は飛ばし飛ばし読んで、大きなストーリーだけつかむようにしましたが、それでも2巻で挫折しました。2巻以上の書評が少ないのもそのせいかな?もし1巻で「読みづらいなー」と感じた方は、そこをひとつの判断基準にしてください。設定はおもしろいと思います。 | ||||
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面白い設定ですが、読みにくいです。 カナダとノルウェーで場面が飛び飛びになりますし、それぞれ登場人物がばらばらのことをしているため読み返すこともしばしばです。 ダヴィンチコードは続きが気になる展開でわくわくしましたが、本作品にはそういった魅力がありません。 | ||||
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物語はノルウェーとカナダの海を中心に展開する。 2003年の春、海に生息する生き物たちの起こす異常な行動が 確認された。海洋生物学者らが謎の解明に取り組むのだが、 その間にも海の異変は人間に影響を与え始める。 クジラが人を襲い、ロブスターが爆発して得体の知れない液体を 放ち、人を死に追いやって行く……。 海底天然ガスを開発しようとしている企業、環境保護を唱える 運動家、クジラ研究家などさまざまな立場の人たちの思惑が入り乱れ、 さらに後半になるとCIAや米軍なども絡んできてますます面白く なってくる。登場人物も多く、生物・科学系の専門用語も難しいので、 この小説のスタイルに慣れるまでは結構大変だったが、スリリングな 場面展開と魅力的な主人公たちに引きつけられて一気に読めた。 本書は映画化されるらしいが、まさにこの本は迫力あるSF映画を 見ているような気分になる作品だった。 著者のシェッツィングはよほど映画が好きなのだろう。 登場人物たちのセリフの中に、『アビス』、『タイタニック』、 『インデペンデンス・デイ』、『ET』、『コンタクト』、『鳥』など 多くの映画作品名が出てきていた。これらの映画が好きな人たちは、 さらに本書を楽しめるだろう。 | ||||
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読み応えは充分な力作だと思います。最初、専門用語の多さと難解な言い回しが読むスピードを鈍らせましたが、良作のつねでしょうか、100ページ過ぎたら、読むのがもどかしくなる位、物語世界に引き込まれ、うっかり、反対行きの地下鉄に乗ってしまいました。要約すると、古典的なコンタクト系物語です。ただ、作者の述べる地球物理学的なアプローチによるストーリー世界の構造化、いくつもの場面が織り成す重層的なコンテンツの連鎖、やはり本国で200万部を超えたベストセラーだけの力量を感じます。科学技術系の論文に匹敵する情報と、様々な人間模様の描写、そろそろ、日本人作家でもこの人位のレベルで、私たちを楽しませてくれる方が出てこないかなぁ。電車の中で読む本としては、危険かも。ぜひ、じっくり座って読まれることをお勧めします。 | ||||
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ノルウェー沖の油田開発域で、新種のゴカイが発見される。 そのゴカイは、新世紀の新燃料と目される「メタン・ハイドレード」の層を齧っていることが判った。 カナダ沖では、クジラたちがホテール・ウォッチングの観光客を襲い、フランスではロブスターに宿った謎の病原菌が人びとを次々に死に至らしめていく。 メタン・ハイドレードの層がゴカイに破壊され、大陸棚もろとも崩落。 余波でヨーロッパは史上かつて無い大津波に襲われ、壊滅。 オーストラリアや島々には、毒性の強いクラゲが大量発生し、船の排水口をふさぐことで航行不能に追い込むほどになる。 アメリカ西海岸には、仏ロブスターの毒素を強力にしたウィルスを、おびただしい数のカニが運び込んできた! 各地で異変を感じ、各地で調査に取り組んでいた科学者たちが、事態の深刻化からアメリカの要請で一同に集められる。 様々な分野から、様々なアプローチ。 異変の影にある共通点は、外洋の深海、薄青く光る靄。 それは、人類殲滅を目論むナニカからのコンタクト……? 惜しむらくは、多彩すぎる科学者たちの余禄にもなる人生の過去、遍歴が書き込まれれば書き込まれるほど、背景がぐちゃぐちゃになって、ページを戻ることになったり、混乱することになってる気がした。 十余人も科学者が登場するが、2人(ヨハンソンとアナクワ)が主要視点保持者だとわたしは感じた。 しかし、この二人の孤独を、それぞれの書き込み強調していたが、それはカタストロフィ云々の中で結局昇華されたのだろうか。 知的生命体がホモ・サピエンス以外に存在するのかどうか、という宇宙に向けて人類が問いかけ続けたロマンを、閉ざされた宇宙、深海に向けることで、人類が攻撃されるに足る理由が真実味を増した気がする。 それは人類が自分達に「罪」があることを、痛いほど把握しているからだ。 ここ数年のエコ・ブームだけれど、「不都合な真実」が真に「不都合」な国々にはさぞかしショッキングだろう。 物語の中で、しきりに日本の「捕鯨」と「メタン発掘」を悪役のようにモチーフ化していたけれど、微妙に違うというか……ステレオタイプで過激保護団体に寄った書かれ方だったのが残念だ。 探査船「しんかい」だって、それなりに頑張ってるんだけどな。 やはり欧米から見て日本は、極東の生意気な小国なのだろうか。とどうでもいい部分で落ち込んでみたりもした。 作品内で、しきりに過去の宇宙モノ映画に対する批判や揶揄が登場するが、結局本作もその枠から大きくとび出すことは叶わなかったと感じている。 それでも、Yrrがわたしと遭遇したとき、わたしを生かしてくれるとはとても思えないので、非常に勉強になった。// | ||||
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