砂漠のゲシュペンスト
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『深海のYrr』でミステリ界の話題を攫ったフランク・シェッツィングは第1作は歴史サスペンス、2作目はコージー・ミステリと作風をガラリと変えてきたが、邦訳最新作で実質3作目となる本書は女探偵を主人公にした正々堂々たるミステリ。湾岸戦争の怨念の正体を追う探偵物にして、本格ミステリ風のサプライズまで備えた作品となっている。 | ||||
| ||||
|
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
湾岸戦争のシーンから始まり、女性の探偵が主人公の話、なかなか良くできていました,上、下刊一気に読み切ってしまいました。次も読んでみたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
たしか帯に冒険小説と宣伝されていたと思いますが、その気配は全くないです。 冒険というよりかは復讐劇という方が正しい・・かな? もしも他のフランク・シェッツィングの本を読んだことがあるなら少々物足りなく感じるかもしれないです。 しかし・・この作品のなかには過去に出版された作品に出てくる人が出てくるので、マニアには必見です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
話の発端が単にクウエートの砂漠なだけで、全然冒険物とは 違うジャンルだろう? 作者自身 違う意図で本書を 書いたことは明白で、後書きにもあるように、湾岸戦争 (イラク戦争よりはるか前)でのメディアのあり方に ついて一言物申したい、というのが本筋の他に結構な ページを割かれている。マア、主人公の女探偵も 見せられている物と、現実が実は違うものであると、 思い当たって、犯人の正体に行き着くんだが... 翻訳のせいもあるのか、ないのか、えらい高飛車な 感じで、最後まで好意を持てなかった。 話の方も、ところどころに矛盾がみられて痛い。 たとえば、クラブ経営の男が、なんで危険を犯してまで わざわざ探偵の新聞広告に反応したのか?金が必要なら もう一方の方を強請ったほうがよっぽど、簡単に 金になったと思うんだが... 犯人の正体も上巻まではわからなかったが、登場人物も それほど多くないので、下巻に入ってだいたい察しが つく。もっとも作者もあんまり謎解きに重きを置いている とは思えない。 本書を<冒険サスペンス>にしたかったら、復讐犯を 主人公に据えた物語にした方が、よほど面白い 物語になったと思うのだが。。。置き去りにされた砂漠から 如何に脱出して、復讐の為に祖国に舞い戻ったのか。。。 わくわくするなぁ。 それから、本の帯に第三弾とかかれていたので、てっきり <深海の..>の後の最新作と思ったのだが、実は7年も前の 作品だった。第三弾というのは日本での発売順。 後書き読まない方が悪いのか? それから翻訳に関してだが、誰が喋っているのか分かりづらい 箇所があるし、文面から情景を思い浮かべられない箇所も あり、もうすこし読者が理解しやすい配慮欲しい。 (例えば下巻のP56−P57この女王の像は いったどんな格好なのか?それにどう縛り付けられているのか? 云々) 面白く無いわけではないんだが、騙された様な感覚が 抜けず、(特に冒険!のうたい文句)評価も低くなってしまう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
上巻の展開がまだろっこしく、また、主人公の女性探偵に感情移入もできなかったせいか、なかなか読み進めなかったが、下巻は打って変わってスリリングな展開に。 ただ、犯人については、うすうす感じてたとおりで意外性がないが、この小説は謎解きがメインというよりは、ミステリ小説の形式をとった現代社会批判、特にメディア、インターネット社会批判なのかもしれない。 この小説が書かれた90年代後半とは比較にならないぐらいネット社会が進み、著者が言うような現実とヴァーチャルの境目がわからなくなった現代人ということは、もっと顕著になったようにも思うが、そもそも現実とヴァーチャルというようにインターネット社会をとらえる方がおかしいのではないか。それも一つの社会の現実というべきか、あるいは、現実の社会もある意味、ヴァーチャルなものというべきか。 小説としては、この本の前に翻訳された2作にはかなわないと思うが、著者の問題意識は、なかなか鋭い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前作『深海のYrr』や『黒のトイフェル』がなかなか面白かったので、こちらも期待して読み始めた。 今回の舞台設定は現代(といっても1990年代後半のドイツ)。湾岸戦争でのある事件をきっかけに女性の私立探偵が残虐な殺人事件に巻き込まれる。 湾岸戦争と傭兵部隊の関係なんて興味深い話なんだけど、上巻ではあまり話が発展しないので、ちょっとやきもきする。特に女性探偵と依頼人の関係もよく分からない。 下巻の盛り上がりに期待したい。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 5件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|