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(短編集)
密室蒐集家
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密室蒐集家の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 21~30 2/2ページ
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4話目の「理由ありの密室」が一番良かったです。 それでも突っ込みどころはありますが。 もう少し人物描写がある方が、私は好きです。 | ||||
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密室殺人の解明に特化した究極のパズラーというべき作品集であります。 物語はあってないようなもの、それ以上にちょっとフィクションとしても無理過ぎる「偶然」が多いので、かなり読者を選ぶのではないでしょうか。 収録作中、出色の出来は「理由ありの密室」。 本を壁に叩きつけたくなったのが2つばかり。 | ||||
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この時代に密室ものに果敢に挑もうとする作者の心意気を高く買います。 ちょっと苦しいのもあるが、内容もおおむね満足。 星を一つ減じたのは、最初の「柳の園」の論理の欠陥が気になったから。 それは被害者の胸のシャツに空いたであろう銃痕の数。 当然二つなければならないから、死体を見た瞬間に誰でも真相に思い至るはず。 フーダニットやホワイダニットならともかく、ハウダニットの本格で、 そこを誤魔化してはイカンでしょう。 ただ、こういう原理主義的なミステリーは今や絶滅に瀕しているので、 そういう意味では貴重な一冊かと(言い方を替えれば、古いとも)。 | ||||
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ストーリーの流れはともかく謎解きが好きならば楽しめると思います。 殺人の動機や偶然性にはかなり無理がありますがパズルを解くと割り切って読む密室ミステリーですね。 ただエラリークイーンの有名な中編にヒントを得ているようなストーリーもありちょっと減点。 密室蒐集家の時と空間を超えた存在は短編集のシリーズにややSF的雰囲気を漂わせて面白い。 | ||||
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無理やり密室状況を成立させるため、不自然な筋書きを重ねている。 特に、叙述ミステリーと間違いかねない作品があり驚いた。 推薦帯のコピーには騙されないようにしたい。 | ||||
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本格的な探偵小説を好む読者にとっては、高い評価が得られる作品集だと思われる。5作品が収められており、密室のトリックが中心だ。どの作品も、私には解けなかったトリックが用意されており、トリックの醍醐味を感じることが出来た。この小説の中の密室トリックは、これまで読んできた密室トリックのレベルを超えて、私には、凄く新鮮で、意外性があり、且つ又技巧的な中にも論理的に分かり易く理解が出来る点に、この著者の優れた才能がある思う。更に言えば、小説自体が大変読みやすく、最後まで飽きることなく一気に読めたことは、小説としての重要な要素だと私は確信する。本格的な探偵小説を好んでやまないファンであれば、この「密室蒐集家」は、満足が得られるはずだ。この小説に登場し、事件を解決する探偵役の「密室蒐集家」の存在も良いし、登場が楽しみになっていく自分を感じることが出来る。久し振りに、正統派の本格的探偵小説を読ませて頂いた。大山誠一郎氏の他の作品もこれから読みたいし、新作も大いに期待したい。 | ||||
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トリックと論理の面白さのみに終始した、5つの密室推理短編が収録されている。アリバイ崩しものの巨匠として知られる一方、短編では『赤い密室』等の密室ものでも秀作を残した鮎川哲也氏の作品を、筆者は想起した。 また、風のように出現して、またたく間に事件を解決しては幻のように消え去ってゆく、探偵役の『密室蒐集家』は、 綾辻行人氏と有栖川有栖氏の合作による、犯人当て懸賞TVドラマ『安楽椅子探偵』を彷彿とさせ、まるで本格推理の神か精霊のようで楽しかった。 鮎川、綾辻、有栖川…。これらの諸氏の名前が並べば、もはや言わずもがな、混じりっけなし、純粋、カチカチ、生一本の本格推理小説であることが、ミステリファンなら見当が付くところ。よくねられたトリックとロジックによって編み上げられた作品ぞろいで、古典的な本格探偵小説を愛読される方には、迷わずオススメ出来る短編集である。 読み始めるや、ページをめくる手を止めらない一気読みだった。物語は現代ではなく、1937年から2001年まで、5篇それぞれ違った年代を舞台としているのだが、時代性を感じさせるディテールが謎解きのポイントと連動していたりもしたのが、つくりが細にいって感心した。 欲を言ってあえて不満をあげれば、文章の点だろうか。読みやすくはあったが、反面、コクがなく味気ない。練達の文章力で、金田一耕助や神津恭介、加賀美敬介や星影龍三の活躍した昭和が、ミステリアスかつノスタルジックに描出されていたら、本格マニア感涙の名作となったかもしれない。 | ||||
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謎と論理以外は極力削ぎ落としたストイックな本格ミステリ短編集。そしてタイトルどおりオール密室ものです。 ぜい肉のまったくないマラソン選手の身体を見ているようで、あっさりしすぎていると物足りない気持ちになることもあったが、なかなかの出来の作品がある。チェーンのかかったマンションの一室から犯人が消えた話では、そのトリックとロジックに面白味を感じた。雪に囲まれた家に犯人の足跡がないという話は、私もまったく同じトリックを書いたことがあった。 時を越えて現れる『密室蒐集家』の存在がリアル指向の本作に幻想的な味わいを与えている。 『2013年本格ミステリベスト10』で、読者投票1位に輝いたので本作を買ったのだが、それほど飛び抜けて優れているとは感じなかった。これが1位か。本格ミステリ界、もう元気がなくなったのかな。みんな、負けるな! | ||||
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このミステリー短編集は屈指の粒ぞろい、超ロジカル・ミステリーでミステリー・ファンを満足させるに違いない。寡作な作者であるが、非常に質の高い本格的ミステリーを発表している。本書には、ご存知、不可能犯罪が起こると、時空を超え、忽然と現れる謎の名探偵・密室蒐集家が登場する以下の5篇が収録されている。 ☆柳の園 ☆少年と少女の密室 ☆死者はなぜ落ちる ☆理由ありの密室 ☆佳也子の屋根に雪ふりつむ 書き下ろしの3篇も他の2篇に劣らぬ水準である。これらの作品はいずれも、何故、事件が不可能犯罪の様相を呈したのかを重視しており、謎解き以外はほとんど切り捨てている。本格的なロジカルな謎解きミステリーである。その難度の高いロジカルで鮮やかな記述は、特に ☆少年と少女の密室 ☆死者はなぜ落ちる ☆佳也子の屋根に雪ふりつむ で経験できよう。 本格ミステリーの5編堪能できます。☆は5以上です。 | ||||
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このミステリー短編集は屈指の粒ぞろい、超ロジカル・ミステリーでミステリー・ファンを満足させるに違いない。寡作な作者であるが、非常に質の高い本格的ミステリーを発表している。本書には、ご存知、不可能犯罪が起こると、時空を超え、忽然と現れる謎の名探偵・密室蒐集家が登場する以下の5篇が収録されている。 ☆柳の園 ☆少年と少女の密室 ☆死者はなぜ落ちる ☆理由ありの密室 ☆佳也子の屋根に雪ふりつむ 書き下ろしの3篇も他の2篇に劣らぬ水準である。これらの作品はいずれも、何故、事件が不可能犯罪の様相を呈したのかを重視しており、謎解き以外はほとんど切り捨てている。本格的なロジカルな謎解きミステリーである。その難度の高いロジカルで鮮やかな記述は、特に ☆少年と少女の密室 ☆死者はなぜ落ちる ☆佳也子の屋根に雪ふりつむ で経験できよう。 本格ミステリーの5編堪能できます。☆6。 | ||||
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