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(短編集)
密室蒐集家
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密室蒐集家の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 1~20 1/2ページ
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すべて奇想天外で 「そうかー、その視点があったかー!」 してやられる感じです(笑) 盲点というか。 手品みたいな。 トリッキーというよりは足元、 原点のようで、わりと地味かつ単純なのですが、 そこもまたフェアですし 日常の不思議系で面白く感じます。 時代を超えて変わらぬ姿のまま 密室のナゾを鮮やかに解いて、 誰にも気づかれぬまま消え失せている、 という探偵も、こちらはファンタジーで すごく魅力的です。 そんな探偵ほかにはいません(笑) 女学生が成長をしておばあちゃんになってまた再会する、というのも すごく面白かったです。 新作も読みたいです!! | ||||
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満足しています | ||||
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密室事件が起きた時、どこからともなく現れ解決する密室蒐集家 奇想天外な解決に、思わず「おっ」となってしまいます 面白いです | ||||
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人物設定が難しくて、推理よりもそちらの方に頭がいってしまってあまり面白くなかった | ||||
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密室物のアイデアはすでに出尽くしたのかと思っていたが、叙述トリックとの合わせ技みたいな新機軸?もあって楽しめた。ただ、蒐集家の設定には、???。ロジック一辺倒にしないための工夫かと思うが、こんなファンタジー要素はいらないんやけどなぁ。 | ||||
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密室モノ5作収録 密室蒐集家という存在を用いることで、探偵としてのディテールを省くことができて、ミステリ的要素を際立たせている ただ、少しばかり一つ一つがチープな様な気がしたかなぁ。。 | ||||
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ありがとうございました。 | ||||
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アリバイ崩し承ります。の作者が描く密室殺人ミステリーなので、購入しました。 新しい形の密室殺人ミステリー小説で、新鮮で面白かったです。 | ||||
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推理が面白いので一気読みでし | ||||
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2012年に原書房から出た単行本の文庫化。 「密室蒐集家」を探偵役とする5話が収められている。いかにもな名探偵で、謎めいて怪しげな味付けがなされているのも魅力だ。 密室トリックとしても練り込まれているが、いささか偶然性が過ぎるのが欠点か。 とはいえ、濃いミステリ・ファンに嬉しい小ネタも多く、楽しめた。 | ||||
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初めて読みましたが、面白かったです。ファンになりました。また、機会があったら読みます | ||||
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疾風のように現れて、疾風のように去って行く。ほんにおまえは月光仮面。と、こういう登退場のさせ方は小気味が良い。 話をすべてじっくりと聴き、即座に犯人やトリックをずばりと推理する。これも読んでいて小気味が良い。 警察内部で都市伝説になっている「彼」は年を取らない。時代が変わっても、いつも同じ年格好。というのも、いかにも小説っぽくて、小気味が良い。 なお、『少年と少女の密室』に「新宿署」が出てくるが、新宿警察署に名称変更されたのは1969(昭和44)年のことで、この物語の時代設定である1953(昭和28)年当時の名称は淀橋警察署だ。編輯・校閲担当者のミスですね。ほかの名称などの時代考証はきちっと合っていたのに、残念。評者が入手したのは2012年12月10日発行の第2刷だが、この後の増刷の際に「淀橋署」に差し替えられているのか? もしまだだったら、訂正するるように。ちなみに、同じページに3か所出てきます。 | ||||
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根本的にこういう発想でパズラーを書いてはいけないと思う。 主人公の非現実的設定を前提に、謎の設定に非現実を持ち込めば何でもできてしまう。 それはパズラーではなくファンタジーだ。誰が真相を見抜くことができるというのか。 読み終わったあと怒りしかわいてこなかった。 | ||||
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2012年の本格ミステリ大賞受賞作である。大山作品は初読。 時代も場所も異なる5編の密室ものの短編集の形をとる。 その縦軸が「密室蒐集家」なる存在。警察組織内部に伝説とも噂ともいわれて、末端の捜査官にまでも認知度が高い存在の名探偵である。その存在自体がかなりの謎なのだが、そこは本書の主題ではない。あくまで、短編それぞれで提示される密室の謎を解き明かすのが主題である。 密室トリックとしては、通常の鍵のかかった部屋ものから、終始監視されていたドアもの、雪密室まで様々な分野が扱われ、果てはH.M.(by ジョン・ディクスン・カー)の向こうを張った密室講義まで飛び出してくる。本格ミステリのマニア受けすることは間違いないだろう。 逆に、トリック主体のミステリ小説を読みなれていない読者の場合、やたらひねったロジックの説明のあたりで投げ出してしまう可能性もありそうに思えるのは心配のしすぎか。 ところどころご都合主義的な部分や妙な偶然が重なるところなどがあるような気もするが、まぁ短編なのでこのくらいはOKというところか。 ともあれ、読みやすいストーリー展開の途中で突然「えぇ~!?」と叫びたくなるようなポイントが各短編に用意されているのだから、読者サービスとしては満点。 なかなかたのしい読書体験でした。 | ||||
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「柳の園」、「少年と少女の密室」、「死者はなぜ落ちる」、「理由ありの密室」及び「佳也子の屋根に雪ふりつむ」の5つの作品から構成される「密室」連作短編集。冒頭作から最終作まで約70年の年代差があるが、いずれも<密室蒐集家>という謎の名探偵が事件を解決するという設定。 まず、今の時代に「密室」に情熱を傾ける作者の姿勢には敬意を表したい。だが、作品の質はどうであろうか ? 時代設定が飛び飛びになっているのは、ある時代以前でないと成立しないトリックが存在するためで、特に、「少年と少女の密室」が酷い。次いで、各短編のトリックの殆どは古典トリックを組み合わせただけで、作者のオリジナリティが著しく乏しい。例えば、「柳の園」は、「あれとあれね」、という感じだし、「佳也子の屋根に雪ふりつむ」に至っては笹沢左保氏「***」そのものといった感じで、既視感が非常に強く、新鮮な驚きを感じられなかった。「Why Done It ?」に的を絞った「理由ありの密室」が一番読める(ダイイング・メッセージは頂けないが)。更に、「密室の王者」カーの諸作品から明らかな通り、「密室」ものを読者に楽しんで読ませるためにはストーリー・テリングの才が必須なのに、本作の各短編は無味乾燥で、「「密室」もののための密室」を無理やり創ったという印象がストレートに出過ぎてしまっている。 作者の姿勢は努力賞ものだが、読者を楽しませるという一番重要な視座を欠いており、何だか自己満足の作品に終わってしまった気がした。 | ||||
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密室殺人を扱った連作短編集で、そのうち2編は既にミステリーリーグのアンソロジーで発表されているものを含む。 本格ミステリ大賞受賞作ということで、期待値が上がり過ぎているので、読むと地味な印象を与えてしまいかねないが、いずれの短編も本格ミステリとしての密室のロジックが非常に論理的に解明されていく面白さが充分堪能できる作品が揃っている。 相変わらず、密室トリックありきの筋書きとか偶然性に頼ったトリックだとかで酷評している人がいるが、そういう意見は本格ミステリーが何たるかをよく分かっていない非本格ミステリファンの意見であり、本書の欠点では全くないということは強調しておきたい。 理由ありの密室のダイイングメッセージがバカバカしいと書いている人がいるが、確かにこれがメイントリックであればバカバカしいという批判は打倒なものだが、本作は何故密室にわざわざしたのかという動機の解明がメインであり、このダイイングメッセージは落語でいうサゲであり、100%ギャグとして書かれている。それをまともに捉えてバカバカしいなどと書くのは見当違いも甚だしい。 というように本書を酷評している人は要するに本格ミステリーというものをよく分かっていない層によるものであり、全く参考にならない。 あなたが本格ミステリーのファンであると自覚するならば、本書は優れた短編集であると読めば必ず分かるはずである。 | ||||
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各作品とも密室トリックはよく考えられて素晴らしいと思うのだが小説としては無味乾燥で面白みに欠けるような気がする。 | ||||
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どの作品もそれなりのレベルにあり、気軽に読むには最適です。 全作品を通して密室蒐集家なる名探偵がなぜか事件をかぎつけて現れ、即事件を解決してしまいます。 しかもこの名探偵は時代背景はみんな違うのにまったく歳を取りません(笑) 悪くは無いがこれが第13回本格ミステリ大賞を獲ってしまうところにはからずも本格ミステリの低迷を露呈しているといえるでしょう。 「理由ありの密室」のダイイングメッセージには、馬鹿馬鹿しくてあきれてしまいました。 | ||||
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込み入ったトリックを弄した密室殺人短編の連作。 それぞれの作品の密室トリックは,表向き論理が通っていて,謎解きもそこそこ楽しめるのだが,どうも心に響かない。 その理由をよくよく考えてみると,それぞれの密室トリックが,あらかじめ犯人によって綿密に練られて計画されたものではなく,初めは犯意や密室トリックのない犯行があって,偶然のハプニングを犯人や協力者が密室作製に利用した,というストーリー展開だからであろう。 偶然性に依存した密室形成でも,その論理を楽しめる読者であれば,本作の評価は高くなるだろう。 自分は,そうではなかったため,三つ星の評価とした。 | ||||
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新本格ミステリ、というのは今や一つのジャンルとして完成している様に思います。 例えば「孤島にある館で密室殺人やら何やらが起こり、名探偵が事件を解決したと思ったら叙述トリックでひっくり返される推理小説」というものが仮にあったのならば、多くの人が「本格ミステリスタンダード」ではなく「”新”本格ミステリスタンダード」と捉える筈です。 ゲーム性を強く押し出した推理小説として、新本格はブームではなくジャンルと化しているのです。 その新本格ミステリは多くの称賛と批判を浴びてきました。 +の評価としては、「ミステリとして純粋で面白い」「トリックが衝撃的で面白い」−の評価としては「人物がまるで記号」「リアリティがない」といった具合です。 どちらの立場の意見も一理ありますし、ここまでいくとただの好みという領域になってくるでしょう。 合わない人は合わないだろうし、合う人はとことん合うだろうというのが新本格です。 そして、大山誠一郎という人はその新本格ミステリの+の要素と−の要素、どちらをも極限まで高めた作家だと私は思うのです。 まず、彼の推理小説は非常にロジカルです。 この「密室蒐集家」でもそれは顕著に表れていまして、美しい論理展開をたっぷりと味わうことができます。 特に私が白眉と思うのは「理由ありの密室」。 どうして犯人は密室を構成なんてしたのか? というホワイを中心にした論理のアクロバットは絶品です。 その他の作品でも、大胆なトリックと鮮やかなロジックによって本格ミステリの楽しみを十二分に味わわさせてくれます。 しかし、です。 彼の推理小説は非常に隙だらけです。 名探偵の推理を聞いている分には納得できます。 けれど、少しこちらで考えてみると幾らでもツッコミ所が浮かび上がってくるのです。 「いやいや、それはなくね? 穴があるじゃん」と読者は大量のツッコミを入れられることでしょう。 また、小説としての膨らみも薄いです。 事件の解決への材料が出揃ったところで唐突に現れる密室蒐集家というのは、それこそミス研の大学生が書く犯人当てミステリにそのまま出てきそうな都合の良い設定ですし、人物もとてつもないくらい記号的です。 そういう意味で、やはり私は彼の作品は新本格ミステリの長所と短所を極限まで浮かび上がらせている、と思うのです 正直言えば、この−の部分をもうちょっと何とかしてくれと感じます。 既に発表されている二作においても、これらの短所が共通しまくっているのです。 しかし、それを補う程論理展開は美しく、素晴らしい。 それはそうしたリアリティがないところだからこそ生み出されているのかも、と考えるとその短所を完全に消してしまうのもどうかと思われるわけで (しかし、同じ京大ミス研出身の法月綸太郎、麻耶雄嵩などはそこをもうちょっと都合つけているわけですが) というわけで、この本、本格ミステリ大賞受賞ということで注目を集めているのかもしれませんが そうした「記号的ミステリ」が嫌いな人には決しておすすめできません。 犯人当てが好きでも氷川透の様な隙のないロジックが好きな人も、読んでいてイラつくかもしれません。 それでも気になる、読んでみたい、という方にのみおすすめできるマニア向けの作品じゃないかな、と私は感じました。 | ||||
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