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スチームオペラ (蒸気都市探偵譚)
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スチームオペラ (蒸気都市探偵譚)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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各駅停車の旅の様に悠長で、停車するたびに周囲の景色を描写している。決して脇道にそれる訳ではな いが、なかなか目的地に向かって進んでくれない。この進み方には、個人的にはもうちょっと早く行け・ ・・という「急行」が好き。 本書は蒸気を動力源とした世界の空想科学的・探偵小説で「SF」や「ミステリー」といった言葉は相応 しくない雰囲気。シャフトや歯車、複雑に入り組んだパイプなどメカニカルな映像とスチームの動力源と いう時代錯誤さがなぜか懐かしさを覚えてしまう。これがスチームパンクの魅力かも知れません。 ―蛇足― 先行レビュアー諸氏のコメント、かなり厳しいものがありますが、購入する前の失敗しないためのヒン トとして、私は表紙の”絵”を参考にしています。それは出版社が当該作品に対する評価を表しているもの と思うからです。で本書の表紙には可愛い少女のイラストが描かれています。(それでも好きな作家の作 品なら思わず買ってしまいますが・・・うまく行きません | ||||
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レビュータイトル以上でも以下でもない駄作。かつて作者が読んだであろう子供向け小説を再現したかったのかもしれないが、それ以外の作品を期待した購入者が愚かだった。 | ||||
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2012年に出た単行本の文庫化。 スチームパンクの世界観を使った長編ミステリである。蒸気機関が幅を利かせているSF的世界を舞台に奇怪な連続殺人が起き、美少女探偵(見習い)が果敢に挑戦していく。 しかし、そこにこそトリックが隠されており、読み終えたときには放心するほどのショックを受ける。こんな結末はまったく予想していなかった。 そして、芦辺作品につきものの強烈な社会批判も。 | ||||
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魅力的なキャラクターたちの痛快な冒険物語であるとともに、SFとしても、ミステリとしてもしっかりした内容の本。 後半の謎解き部分は、奇想天外(褒め言葉)でしたが、最初からきちんと読み返すと、狙ったミスリーディングはあっても、ルール違反は一切していないのがわかります。 逆に、SFミステリをやるならば、この作品のように、前半で世界観を十分説明し、それがミステリとしての根幹部分に関わっていなければならないとすら思います。 SF、スチームパンク、レトロフューチャー、冒険小説、昔の翻案モノとかが好きな方なら、大満足なんじゃないでしょうか。 | ||||
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スチームパンク風SF×ミステリー×ジュブナイル。 発想は面白いんですが、焦点がどうも散漫で、消化不良の感が強いのであります。 この題材ならもっと冒険活劇に徹した方がよかったのではないでしょうか。 | ||||
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レビューでさんざん言われていますが、個人的にはとても面白い作品でした。 確かに他の方が言われている通りトリックの謎解きには疑問を抱かざるを得ないところはありましたが…。 蛇足と言われているところも芦部さんの遊び心が出ていて素敵です。 読み辛いという意見もありますが、それには頷けません。十分読みやすい部類に入ると思います。 (※ただしルビが多い、というのは判りますが、それも世界観を出すにはしょうがないのかなと思います。) まあ…ただ一つ言えることは、芦部さんはやっぱりホームズよりルパン派なのだな、と。 | ||||
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さる数理小説研究会で森江春策ファンなら、是非読むべきと云われて購入しました。SFは」余り興味ないので当初は中々読み進まなかったのですが、中程から作者の仕掛けが想像できて、後は一気に読めました。真の森江春策ファンはひょっとするとこれは如何かと思われるかもしれません。 | ||||
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SFミステリーというジャンルはあまり読んだことがないんですがとても楽しめました。 表紙どおりのイメージで 明るいけれど何回もどんでん返しがあるし 読んでいてスリルもあると思います。 映画を見ているように楽しい気分で読み進められるし難しいけれど分かりやすいですよ。文章が平易ですからね。 背景にある人間の明るい面に対する信頼がすばらしいです | ||||
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芦辺さんの作品としてはお勧めできません。 表紙イラストは良い感じなんですが・・・。 蒸気都市なら鳴滝くんに任せておけばいいのに。 ご本人は、ラピュタの本格ミステリ版を狙っていたようですが、残念ながらそこまでいっていないです。 とにかくなんか読みづらい。正直何度途中で止めようと思ったことか。 そして、最後の最後にアレはいらないんじゃないんでしょうか。蛇足以外の何物でもないと思いますよ。 とにかく、チョット残念な作品に仕上がってます。 藤ちょこさんのエマのイラストが可愛いのでオマケで☆3つ。 | ||||
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あとがきで作者本人も書いていますが、宮崎駿監督作「天空の城ラピュタ」の本格ミステリ版といった感じの作品でした。 スチームパンクというと、個人的には映画版「ブレードランナー」のような画面に灰色の煙がかかっているような世界を想像してしまうのですが、「スチームオペラ」の世界はきわめて明るく、非常にクリーンです。 主人公の少女の性格も含めて、非常に健全と言えばいいのでしょうか。 物語は、電気や石油に代わって蒸気文明が発達した世界で、不思議な連続殺人が起こり、そこに名探偵、謎めいた少年、さらに世界の隠された謎と、お約束の要素を配しながら進んでいきます。 結末部分の殺人・世界に関する謎解きに関しては、「単純すぎる」「そりゃあ無茶だ」という感想を抱く人もいるかもしれません。(ちなみに、私がそうでした) けれども、主人公の少女の視点に立つと、この大団円も有りではないかと思います。 やっぱり、子供の見る世界(あるいは、見せる世界)には、夢や希望が必要でないかと。 スチームパンク=ガジェット、つまりはおもちゃ箱なのですから。 | ||||
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表紙で何の萌え狙いなんだか…と嫌な予感がしたのが当たってしまいました。 電気ではなく蒸気機関の発達した世界、なのですが序盤にあまりにも設定や世界観をこれでもかと並べることにこだわりすぎ、なかなか話が進んでくれません。 それを我慢して読んで行くとようやく負けん気の強い少女が探偵活動をするというジュヴナイルっぽい展開になっていくのですが、「天空の城ラピュタ」だと思っていたら「土曜ワイド劇場」にすり替わってしまったような強引なラストに脱力感を覚えてしまいました。 あれほど並べ立てた世界観を自らぶっ壊すとは…、蛇足としかいいようがありません。 また、東日本大震災以降の社会に対しての作者の意見が反映されているようですが、言葉の選び方が少し子供っぽいような気がします。 アレが絶対悪で、人類は悪くないとでもいいたいのでしょうか? もうちょっとマシな表現があると思うのですが… | ||||
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蒸気都市の光景はいかにもスチームパンク風で、ベタだが雰囲気が出ている。 ただこれまでの作品にも言えることだが、新聞記者出身のせいか、特に終盤に力説される社会派臭が好みに合わない。浮世を離れた本格ミステリーの世界に浸りたいのに、見たくもない醜い現実を熱く見せつけられては興ざめである。 謎解きについては悪くないと思う。詳しくは言えないが、世界を用いたトリックはおもしろかった。 | ||||
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…後悔する事が目に見えてます。 最初の内は世界観やヒロインの心情などの描写から ジブリ作品なんかでありそうな導入部だなという印象を受けました。 そこまでさっと立ち読みして、偶にはこんなハードカバーもイイかと購入したのが運のツキ。 出会った不思議な少年と、憧れの名探偵の助手になり そして事件が起きて、物語はいよいよ動き出します。 …ところがどっこい。 名探偵は、なんでも「プラズマだ」と言う様な、どこぞの教授かとも思える迷推理で、 ヒロインもろとも読み手を突き放します。 不思議な少年も、不思議な部分はほったらかしで、手前勝手に動き回ります。 良く判らないけど蚊帳の外なヒロインの心境が良く判るくらい、読んでるこちらもイライラし 最後までは…と半ば意地になって読み進めると、ヒロインもなんだか意地になって真相を追ってくれます。 この、あんまり嬉しくない感情移入?共感?は、作者の仕掛けなのでしょうか。 迎えるクライマックスシーンは、どうでもいい人が活躍し、 そして種明かしの数々は…「はぁ?」の一言。 一つ明かされる毎に「馬鹿にしてんのか?」と思わざる得ません。 また、そんな作者のあとかぎも格別なものでした。 あんた、スチームパンク、推理もの、SFの内、どれか一つでも読んだことあるのか? いや、全く…自分にとっては数年振りの大失敗な一冊でした。 読み終わった後、魔が差して読書家な友人に貸してみましたが 翌日の返却に言われた一言が印象的でした。 「どや顔で書いてるのが良く伝わってくるな」 …ああ、ほんと出来心なんだ、許しておくれ。 | ||||
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『ミステリーズ!』vol.43-51に掲載の作品で,『蒸気都市』は言い換えれば『空想科学都市』. 冒頭で描かれる街並みや人々,そして登場するアイテムは,まるでSFマンガで見る未来のようで, かと思えば,産業革命期にも似た古めかしさであったり,誰もが知る実在する人物も出てくるなど, 活気に満ちた様子と科学の『ごちゃ混ぜ』の世界観は,あっという間にこちらを引き込んでいきます. また,『探偵譚』とミステリ要素もありますが,その独特の世界観からトリックはどれも奇抜で, 一応,伏線らしきものもありはするものの,正直なところストレートに解ける代物ではありません. 終盤,こちらも強引ではありながら,この『消化不良』感をひっくり返す展開が用意されていますが, どちらかと言えば謎解きは脇役的,広い世界の下で出会う少女と少年,ガールミーツボーイの物語です. そんな中,どんどんとスケールを広げる科学空想らしい流れは,驚きもあって楽しめるのですが, 最後の最後で明かされる,登場人物をはじめとする『真相』は,好き嫌いが分かれてしまいそうで, 直後にズラズラ並ぶ『説明』も,「やられた」という思いより,モヤモヤしたものの方が先に来ます. ほかでも,アイテムは漢字表記ながら,どれもカタカナで英語読みでの『ルビ』が振られており, 特に序盤は,その数の多さから紙面がかなり『うるさく』感じ,目がチカチカしてしまうことも…. 少女と少年の関わりにしても,思ったほどの広がりは見られず,こちらもいささか拍子抜けの印象で, 始まりの雰囲気が楽しげだっただけに,世界も展開も,もう少し『小さい』とよかったように思います. | ||||
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