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上と外



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上と外の評価: 3.91/5点 レビュー 58件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.91pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(3pt)

上巻は「夜のピクニック」in ジャングル!?

離婚の末にバラバラになって暮らす家族の年に一回の行事である再会旅行。父親の勤務先であるG国で過ごす休暇中に家族でクーデターに巻き込まれる。クーデター発生時彼らはヘリで遺跡に向かう途中であったが、クーデター側と思しきパイロットに子供たちはヘリから密林へと落とされてしまう。

上巻ではローティーンの兄妹たちが知恵を絞ってジャングルを生き抜く描写が中心。
但しそこは恩田氏。生死がかかっているとはいえ、青春テイストがかおるのは「夜のピクニック」の作者ゆえか。訳あって異母兄妹である二人は、頼りがいがある爽やかなアウトドア系の兄と、新体操に打ち込む美しい妹として、わずかにお互いを異性として見ている雰囲気があります。仄かな恋の雰囲気を匂わすもキレイなままで終わるのがいかにも恩田流といってもよいのかもしれません。

そのほか、上巻では残された大人たちがクーデターによる軟禁下から脱出し子供たちを創作に行くのがもう一つのシーンとして描かれます。
ただ、より印象的でキャラ立ちしているのは日本の家族であり、主人公である錬の従兄、また彼らの祖父などが色々な伝手を使ってこの四人の安否を確認しようとする様は非常にエキサイティングでした。

下巻ではまた流れが変わりますが、両編通じてまずまずの面白さだと思います。
上と外〈上〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:上と外〈上〉 (幻冬舎文庫)より
434441019X
No.7:
(3pt)

後半は、怖くない『ネクロポリス』みたいな

父親の勤務先であるG国での休暇中にクーデターに巻き込まれた日本人家族の4人。密林を彷徨い『成人の儀式』に巻き込まれる子供たちと、密林へと消えた子供たちを探すべく奔走する大人たち。

・・・
下巻では『成人の儀式』の描写が中心。

マヤ文化の再興や伝統行事へ、なぜか日本人が巻き込まれてしまうのはやや唐突に過ぎる感もあります。が、地下に構築された遺跡で繰り広げられる『儀式』を生き延びようとする主人公錬(れん)の心理描写は手に汗を握ってしまうほどで、自然と感情移入してしまいます。

そのほか、本冊では遺跡や古代文明というモチーフが強く感じられますが、恩田氏は本作以外でも『ネクロポリス』や『MAZE』で古代遺跡を描いており、こういうの好きなのかなあ、とちょっと思いを馳せました。まあ、確かに古代遺跡って私もロマンを感じてしまいますが。

そのほか、『儀式』のリーダーであるニコと東京で再会するのはまあちょっと陳腐なドラマな雰囲気になりますが、それはそれで予定調和的なハッピーエンドはほのぼのとしてよいものだと思います。

・・・
ということで全編通してスリルとサスペンスを感じられるエンターテイメント小説であると思います。瞠目するほどの感激や驚きは私にはありませんでしたが、恩田氏らしい味のある楽しい小説であったと思います。
上と外 下 (2) (幻冬舎文庫 お 7-10)Amazon書評・レビュー:上と外 下 (2) (幻冬舎文庫 お 7-10)より
4344410203
No.6:
(3pt)

夢物語

グァテマラのジャングルやマヤの遺跡をもとにこれだけの物語を紡ぐその想像力や空想力はさすがというほかない。
フィクションはいかに発展させようと自由ではあるがマヤの文明や歴史を「証」にする以上いささか調子に乗りすぎた。
上と外 下 (2) (幻冬舎文庫 お 7-10)Amazon書評・レビュー:上と外 下 (2) (幻冬舎文庫 お 7-10)より
4344410203
No.5:
(3pt)

がんばれ! 練君

リアリティに乏しいのと多少ご都合主義の所があるが、及第点だろう。
最後の文章
『だったら俺にだった、この世界が動かせないはずはない。
なぁ、そう思うだろう?』
は、ちょっと逞しくなった練君を応援したくなります。若いって、いいわ。
上と外〈上〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:上と外〈上〉 (幻冬舎文庫)より
434441019X
No.4:
(3pt)

サバイバル冒険小説!?

楢崎練は、両親の離婚で別れて暮らす妹(千華子)や母親とともに、中央アメリカで考古学者をしている父親のもとまでやってきた家族旅行で訪れたG国でクーデターに巻き込まれる。密林に落下した練と千華子のザバイバル、そして成人の儀式…。
めまぐるしく物語が展開していきます。 
全巻揃えてから、一気に読むことをお勧めします。

上と外〈1〉素晴らしき休日 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:上と外〈1〉素晴らしき休日 (幻冬舎文庫)より
4344400046
No.3:
(3pt)

あっさりとしすぎた終わりかた。

<素晴らしき休日>から一気に読みました。ページをめくる手が本当に止まらなかった。お話が広がりすぎてしまったので、6冊でどう終わるのかなぁ?と思いながら読んでいたのですが、終わりは、かなりあっさりとして少し味気がなかったです。特に家族の再会シーンをものすごく楽しみにしていた私にとっては、そのシーンがかかれていなかったので物足りない思いもしました。
上と外〈6〉みんなの国 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:上と外〈6〉みんなの国 (幻冬舎文庫)より
4344401379
No.2:
(3pt)

冒険の始まり

恩田陸の新たな試みが読める連作冒険小説。
いつも思いますが、恩田陸は特殊なシチュエーションを作るのが旨いと思います。この物語でも恩田陸の巧さがわかると思います。
すでに全巻出そろったのでバーっと一気に読めると思います。
上と外〈1〉素晴らしき休日 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:上と外〈1〉素晴らしき休日 (幻冬舎文庫)より
4344400046
No.1:
(3pt)

息もつかせぬ展開はここから!

第一巻のラストでヘリコプターから振り落とされた二人がジャングルの中で見たものは・・・という作品ですが、これは恩田陸「上と外」シリーズの息もつかせぬ展開が始まる巻です。一巻だけ読んでやめてしまった方もいらっしゃるらしいですが本番はココから。この後の3巻4巻と続くきっかけを作る巻といってもいいでしょう。一巻で諦めてしまった方は是非、2巻から。再読ください。
上と外〈2〉緑の底 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:上と外〈2〉緑の底 (幻冬舎文庫)より
4344400224

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