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上と外
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【この小説が収録されている参考書籍】
上と外の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全58件 1~20 1/3ページ
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離婚の末にバラバラになって暮らす家族の年に一回の行事である再会旅行。父親の勤務先であるG国で過ごす休暇中に家族でクーデターに巻き込まれる。クーデター発生時彼らはヘリで遺跡に向かう途中であったが、クーデター側と思しきパイロットに子供たちはヘリから密林へと落とされてしまう。 上巻ではローティーンの兄妹たちが知恵を絞ってジャングルを生き抜く描写が中心。 但しそこは恩田氏。生死がかかっているとはいえ、青春テイストがかおるのは「夜のピクニック」の作者ゆえか。訳あって異母兄妹である二人は、頼りがいがある爽やかなアウトドア系の兄と、新体操に打ち込む美しい妹として、わずかにお互いを異性として見ている雰囲気があります。仄かな恋の雰囲気を匂わすもキレイなままで終わるのがいかにも恩田流といってもよいのかもしれません。 そのほか、上巻では残された大人たちがクーデターによる軟禁下から脱出し子供たちを創作に行くのがもう一つのシーンとして描かれます。 ただ、より印象的でキャラ立ちしているのは日本の家族であり、主人公である錬の従兄、また彼らの祖父などが色々な伝手を使ってこの四人の安否を確認しようとする様は非常にエキサイティングでした。 下巻ではまた流れが変わりますが、両編通じてまずまずの面白さだと思います。 | ||||
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父親の勤務先であるG国での休暇中にクーデターに巻き込まれた日本人家族の4人。密林を彷徨い『成人の儀式』に巻き込まれる子供たちと、密林へと消えた子供たちを探すべく奔走する大人たち。 ・・・ 下巻では『成人の儀式』の描写が中心。 マヤ文化の再興や伝統行事へ、なぜか日本人が巻き込まれてしまうのはやや唐突に過ぎる感もあります。が、地下に構築された遺跡で繰り広げられる『儀式』を生き延びようとする主人公錬(れん)の心理描写は手に汗を握ってしまうほどで、自然と感情移入してしまいます。 そのほか、本冊では遺跡や古代文明というモチーフが強く感じられますが、恩田氏は本作以外でも『ネクロポリス』や『MAZE』で古代遺跡を描いており、こういうの好きなのかなあ、とちょっと思いを馳せました。まあ、確かに古代遺跡って私もロマンを感じてしまいますが。 そのほか、『儀式』のリーダーであるニコと東京で再会するのはまあちょっと陳腐なドラマな雰囲気になりますが、それはそれで予定調和的なハッピーエンドはほのぼのとしてよいものだと思います。 ・・・ ということで全編通してスリルとサスペンスを感じられるエンターテイメント小説であると思います。瞠目するほどの感激や驚きは私にはありませんでしたが、恩田氏らしい味のある楽しい小説であったと思います。 | ||||
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下巻も上巻に続いてクドイ。「だって、だって」のような独白とRPG式の何でもアリ展開が続く。革命政府の声明が8ページ分もあって、こんな理屈っぽい論理を延々とラジオで流さないだろうと思ってしまう。子供たちが主人公であっても「光の帝国」はもっと面白かった。短編を読み進めると遠野の人々の全体が見えて来る構成も秀逸だったのに比べて、これは大きな失望だった。タイトルも、同じく3文字でも罪と罰や点と線とは大違い。 | ||||
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細部がクドすぎて、話の流れがなかなか見えない。ジャングルの中何でもアリのRPG風の展開が唐突。 | ||||
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陳腐で使い古された表現だが、最後まで、ハラハラドキドキさせてくれた。最後は救われるとわかってるんだけど、希望が見えたかとおもったら、次の瞬間絶望に襲われるーそんなシーンの連続で、今巻は正にクライマックス。私は高所恐怖症なので、存分にスリルを味わう事が出来た。 畑違いの冒険ファンタジーに、恩田陸さんが挑戦したシリーズ。設定は甘いが、これだけ楽しませてくれれば十分。余計なものを削ぎ落して、密度の高いサバイバル冒険ファンタジーに仕上がっていた。 | ||||
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とても面白く、あっと言う間に読めて楽しんだ。しかしながら、リアリティの欠如が気になった巻でもある。とりわけ、「王」を葬った練の勇気と機転。アクション映画ばりで、さすがに無理なんじゃないの? と感じてしまった。すると、クーデター政権の前代未聞の声明も、物凄く作り話ぽく思え、やや興がそがれた、と言うのが正直な感想。 | ||||
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物語が最高潮に盛り上がり、上の世界で救出への足掛かりを摑んだかと言うその時、外の世界では絶体絶命のピンチに失敗したのか、と言う劇的な展開で、次回への期待を煽られた。 エンタメ作として、構成が見事。 | ||||
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絶望的状況にも挫けず、生存の望みを掛けて苦闘する子供達と、見張りの目をかいくぐり、救出へと動きだした大人達。今の所交わる気配はないが、それぞれの緊迫した状況が良く書けており、ドキドキハラハラな展開であった。 とりわけ、謎の存在と遭遇した子供達は、本格的なファンタジーが始まった感で、いよいよ目が離せなくなって来た。タイトルの意味合いもわかり、ますます快調なエンタメ作品であった。 | ||||
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二人の兄妹が絶望的な状況の中、不思議な遺跡? に助けられ、サバイバル。この年齢にしては、あり得ないほどの生存能力を示す二人が、肉体的疲労だけでなく、精神的な疲労とも戦いながら、生き残っていく様が何とも頼もしい。 家族ではあるが、特殊な設定のため、微妙な関係にある二人が、この先どう絆を築いていくのか。どうやら、更に地底への冒険旅行が示唆されて、二人の関係の変化も大いに気になる巻だった。 | ||||
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全く予備知識なく、手に取った。なぜか不思議に保っている「元家族」の絆が、崩壊してしまうのを描いた作品かと思いきや、突然の事故でジャングルに放り出される展開にビックリ。 勝手に持っていた、作者のイメージを裏切る展開だったが、次巻への期待は十分持つ事が出来た。つかみは上々、後はお手並み拝見と行こう。恩田陸さんって、こんな作品も書いてたんだ。意外である。 | ||||
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インスタでお勧めされている人がいて興味が有り読みました、すごく楽しく早く読んでしまい2度読みしました。 | ||||
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熱帯雨林に放り出されて古代の遺跡でサバイバル…なんでこんなことになってるのかと、読んでいくうちに作品の世界にドンドン引き込まれていきました。 感覚としてはジブリの『天空の城ラピュタ』を観ているときのようなドキドキハラハラが続きます。最後に、謎の少年の正体が分かったときには感動でした。 | ||||
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グァテマラのジャングルやマヤの遺跡をもとにこれだけの物語を紡ぐその想像力や空想力はさすがというほかない。 フィクションはいかに発展させようと自由ではあるがマヤの文明や歴史を「証」にする以上いささか調子に乗りすぎた。 | ||||
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『蜜蜂と遠雷』を本屋さん大賞に受賞されたときに読み、最初の方で、夢で『アフリカ』を聴きまして(知らない曲だったのに)、感想を恩田さんに送りたく、図書館で10冊ほど読みました。今回、またニコに会いたくて、購入しました。 | ||||
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高評価がいくつもあったので、冒険モノ好きの小学校高学年の子どもに勧めてみようかなと思い、その前に自分で読んでみました。はじめての恩田陸です。 結論として、子どもには勧めないことにしました。(子ども向きではなかった) 読む価値なしとは思わないけど、ぜひ読んだ方が良いとも思わないので、星は2つです(時間があればどうぞ)。 15少年漂流記みたいな冒険物語を想像していたので期待はずれでした。 以下ネタバレです。 まず、「中米の某国を家族旅行中に、兄妹がヘリから投げ出される」という極めて特殊な設定を成り立たせるため、主人公の子どもたちの家庭環境が、有り得ないとは言わないけど複雑極まりないことになっています。 (この時点で子どもに勧める気は無くなりました) 最初の方のかなりのページが、その説明に費やされており、正直退屈です。 兄妹が密林に投げ出されて以降は冒険物語になってきて面白くなってきます。 新生G国の樹立宣言は長くて退屈なので、読み飛ばし。 大人同士の人間模様もどうでも良いので読み飛ばし。 最初の方の家族の設定はとても細かく書かれていたのに、成人式の設定は唐突過ぎるし、ほぼ詳しい説明なしで??な感じです。 終盤は急激に話が進みますが、何だか良くわからないうちに終わってしまいます。 最後の最後で練くんが妹の捜索を諦めるところでモヤモヤ。 後日談として、普通に兄妹付合いしているらしいところでもモヤモヤ。 千鶴子という母親には最後まで共感することはできませんでした。 再婚(するかもしれない)相手の要望で元夫と義理の息子を切り捨てようとしますが、元夫はともかく、義理の息子にも大して愛情がなかったことが露呈します。 自分の娘と元夫を遠ざけるために、娘と元夫の間のDNA鑑定を画策し、「本当の親子ではなかった」という証拠を得ようとします(その可能性もあるということか)。 で、その策略を娘の目の前で暴露です。 娘が密林で行方不明になっている間、もし娘が死んでしまっても、娘のDNAを使って娘のクローンを作ってメデタシメデタシという夢想をします。 クズ・オブ・クズ。 納得できないことに、この人、後日譚で誰からも縁を切られずにしゃあしゃあとしています。 それから、子どもたちが自分の親を名前で呼び捨てるのが、不快でした。 今の子は、これが普通なのか? 練くんの口調も、時々、名探偵コナンの工藤新一みたいになるのが嫌。 もっときちんとした言葉遣いで話しなさいと思いました。 そもそも、この兄妹は小中学生という設定ですが(14歳と12歳)、少々無理を感じます。会話内容や身体能力から、1つか2つくらい年上が妥当かな。 | ||||
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中盤までの王に見つからずに石を入れていくゲーム的な「成人式」は面白かったです。父と母、長男、長女がそれぞれ離れてしまうので、交互に状況が語られていくのですが、長男の成人式のシーンが待ち遠しく、途中まで一気読みしました。 成人式が案外早くに終わってしまったので、そこからは面白さが半減してしまい、どんなラストだったのか…少し思い出せないくらいにあっさりした終わり方だったように思います。 | ||||
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冒険小説。おじいちゃんの格言が心に残った。 | ||||
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抽象的な始まりだったので、読みにくい苦手な感じかなと思っていたのですが、始まってみれば普通のお話でホッとしました。家族旅行に行き、その先で広大な密林に迷い、ファンタジーになっていきます。 独特な心理描写が長くあったりしますが、比較的サクサクと読めました。 | ||||
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帯には「熱狂・緊張・興奮・感動の恩田陸、最長編小説」「ノンストップの面白さで息もつかせぬ」とあるが、これは誇大広告ではないか。 「適当なストーリー、下手くそな描写、取り上げる題材への安易な考察、全てがどうでもいいが、暇なら一応最後まで読める小説」ぐらいが妥当だ。 | ||||
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上下巻で1000頁あります。しかしその長さが苦にならない内容だと思います。 むせかえるような熱帯雨林の情景描写がうまいです。 その中で、明日死ぬかもしれない2人の心理もうまく描かれています。 練の千華子に助かってもらいたいと思う気持ちが、もしかしたら単に一人になりたくない からだと気づき葛藤するシーンは、リアリティがあって、連の恐怖が伝わってきました。 それにしても、祖父の存在は大きい! 熱帯雨林で生き延びる覚悟を練が持つことができたのも、「じいちゃんならどうするか」 という考えが常にあったからだし、実はワールドワイドな人物だったりするしで、 かっこよすぎる。 日本語を話せるニコとの出会い、他にも少し都合がよすぎる感がありましたが、それを除いても 面白かった!あっという間に読んでしまいました。 | ||||
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