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パレード
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パレードの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全185件 21~40 2/10ページ
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ルームシェアをしている男女4人のお話。 ルームシェア、シェアハウス流行りの言葉です。同居、共同生活、同じ屋根の下で暮らす、、、言葉が違うだけで同じことで特に新しいことではないのですが、男女4人のそれぞれの話は設定も面白くテンポも良くて読みやすかったです。 日本の住宅事情で男女4人(その後1人追加)が生活を共にすると、家の中は物で溢れかえり、お互いの距離が近すぎて物語のような雰囲気にはならないと思うのですが、そこは小説の中のお話と割り切って読めました。 でも最後がどうしても納得できません。全員が見て見ぬふりをするなんてあり得るでしょうか?この部分は物語の中だからと割り切ることが出来ず読んでいて不快でした。後味が悪かったので★★☆☆☆です。 | ||||
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シェアハウスをする5人の青春群像劇として読み進めていたら、ちょっと違っていました。スタイリッシュさが鼻に付くナア…と思って無防備に構えていたらモロに直撃を食らってしまいました。読後、しばし放心。背表紙の紹介文作為的だろ! | ||||
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うーん、結論からいえば読んでよかったと思える作品でした。 あくまで個人の意見ですが、いまひとつしっくりとこない部分があったかなーと思います。 調べてみると出版されたのが2002年なんですね。この本が書かれてから15年ほど経っているわけですが、ここにしっくりこなかった理由がありそうです。 この小説の肝であるルームシェア、それにまつわる人間関係ですが、2000年初めと現在では事情が違ってきているというのもあるかもしれません。悲しいかな、今ではこの小説でゾクッとくるものが当たり前になりつつある時代です。 | ||||
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自分の環境とはかけ離れた登場人物たちに共感はないのだけれど面白かったです。漫画風で作者が楽しんで書いた印象がありました。痛みの表現は毎回素晴らしい。 | ||||
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ルームシェアは、非常に合理的であり、"人"さえある程度担保さえできれば、それなりに楽しめると思っていた。 ただ、この作品を読んでからというもの、"そこまで親しくない人間と共に暮らす"ということがいかに、難しく、ある意味で人間的だということがわかった。 特に、最後の直輝視点の章が面白い。 これまでのストーリーは、他所から来た人間目線。ただ最後の章は、受け入れていった人間目線。 軽いノリ(?)のような考えで、受け入れはじめてしまったことから、段々と家の中でのキャラが定着していく。(一番年上で、頼れるお兄さん的ポジション。) ただ、そのキャラは本当の自分ではないと気が付きながらも、演じ続ける。 なぜ演じ続ける必要があるのかというと、他に逃げられるような場所がないからだと思う。 仕事もぱっとしない、前の恋人との関係もぱっとしない。28歳という年齢も年齢。他に行くよりも、ここにいたままの方がラク。 そうして、演じ続けることになる。 直輝にとって、一緒に住んでいることが決して楽しくないのではない。 ただ自分から他の住人を見ると、つい「あいつはいいよな」といった劣等感のようなものを抱いてしまう。 これが文中の「モンスター」。隣の芝生は青く見える。 しかし、他の人間も自分に対して、「あいつはいいよな」と思っているフシがある。実際暮らしている彼らは分からないかもしれない。 小説を通じて、客観的に見ることができた読者にとっては、その危うい人間性が怖い。 | ||||
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2度、3度読んでみると、終盤の衝撃だけじゃなく細かいできごとにも注意が向きます。 人物それぞれの魅力、弱さ、えぐい部分。ひとりの人間にはいくつもの側面があり、すべてを知ることはできない。むしろ、すべてを知るなんてほど遠く、相手のほんの一部しか知らないまま平然と暮らしている。 それって、なんだかとてもおそろしい。 映画や舞台だとここまで人ひとりの厚みは出せないと思います。小説の力をひしひしと感じました。1度目の読了後は、ここまで感じられませんでした。 読みやすいのに、おそろしい小説。 また時間をおいて読み直したいです。 | ||||
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文末の解説で川上弘美が「こわい小説」と表現している。私には、敢えてそれに付言すると、「訳の分からないこわさ」ということになるだろうか。 4人の若者、途中から5人になるが、マンションの一部屋で同居している。その5人がそれぞれ一人称で、自分を語り、他の4人を語るという 構成になっている。どこにでもいると言えば、それまでの「今どきの若者たち」である。年長者からそれぞれ不安定で、将来へのビジョンもないと 言われそうな5人だが、別に悪人にも見えない。ただ、作者の吉田修一は、「怒り」と同じような仕掛けを入れてくる。5人の何気ない会話で、 最近近所で女性が襲われる事件が相次いでいることが触れられる。だが、犯人探しや、謎解きが進むわけでない。相変わらず、5人の日常が 描かれていくだけだ。最後の第五章までは。第五章での事件に触れることは、ネタバレにはなるだろう。だが、それに触れたとして、この作品の 「意図」が分かるとも思えない。読後、私もこの作品については、理解できないこわさを抱えたままになる。不条理などという言葉で片付けると 全てが見えなくなる。とは言え、もう少し読者にも「分からせてやる」気持ちが合っても良かったのでないかと、私は思っている。 | ||||
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横道世之介が面白かったので購入しましたが、あまり面白くなかったです。無理矢理読み切った感じです。 心温まるような作品を求めている人には合わないのではないでしょうか。男女でルームシェアというシチュエーションは面白かったです。 | ||||
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最初の良介や琴ちゃんのやり取りくらいまでは、同じ作者の青春小説「横道世之介」を思わせる、トホホな和みを感じさせる内容なのですが、だんだん趣きが変わって行って、最期にはとんでも無いオチが待っています。 皆んなどこまで解ってたの?解っているのに、望まない妊娠について相談したりしてたの? 小説だからこそ力技で、納得させてるけど他の手法でこのオチをオチとして表現するのは難しいだろうと思って映画も怖いもの見たさでチェックしたけど、案の定上手くいっているとは思えなかった。 でも、読み物としては面白く読んで、読み終わると同時に又読み直してしまいました。 | ||||
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※ネタバレあり 吉田修一氏の「悪人」は、良い意味で読み易く、最後まで惹きつけ一心に読ませ、また色々な事を感じ、登場人物に自己を投影させ、考えさせられる作品で、当方にしては珍しく最高評価のレビューを投稿した。その著者の作品と言う事で、期待して購入したのが当著。 そして期待は見事に裏切られた。 5人の若い男女が恋愛関係等なく、適度な距離を保ちながら共同生活者として東京の2LDKで暮らすと言う、古今の若者が夢想しそうなシチュエーション。 そこで、世話になっている先輩の彼女を寝取って全く良心の呵責を感じない大学生、育った家庭環境のトラウマを抱えいつも酔いつぶれるまで飲む24歳のオコゲのイラストレーター兼雑貨屋店長、薬好きの18歳の男娼等、別に興味も無ければ関わりたくもない若者たちの日常がひたすらダラダラグダグダと描写される。 我慢して最後まで読みながら、それでもこういうはっきり言ってどうでも良い若者たちの日常をひたすらダラダラと描写する事に徹する小説も(良いか悪いかは別にして)有る意味新境地ではないか、と思い始めたころ、取って付けた様な「ショッキング」な結末が待っている。 しかも、それまで大した伏線も無く、唐突に、理由の説明も無ければ必然性も感じさせず、登場人物の一人が本当に無意味に、コンクリート片で通りかかった女性の顔を潰すと言う、「何らか最後にショックを与えなければ」と思って、大したオチも思いつかなかったような、しょうも無い展開。 これなら、屑みたいな若者の日常を最後までグダグタ、ダラダラ描いてくれた方がまだマシだった。 山本周五郎賞に選定した人達はこの作品の何を評価したのだろう?何か評価した方が格好良い様な新感覚を感じたのだろうか? 伝えたいものが有りそうに思わせて結局は大して無いような小説。勝手に読者に考えさせておけばいいや、みたいな。 本当に、「悪人」と同じ著者の作品なの?あんなに心に迫る物語を描いた人なのに、当たり外れが大き過ぎる。 | ||||
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読了。 10年以上前の本なのにまるでいまの時代を俯瞰してるよう。東京での男女の共同生活を一人称オムニバスで。上辺だけの付き合い。それくらいがちょうどいい?『この部屋用の私』だからか。 賛美両論ラスト。 私はちょっとイマイチに感じてしまったけど、この作家の日常描写は素晴らしいですね。目に映る映像のようにリアル。 | ||||
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海外の小説にありそうな、若干不条理な、奇妙な味的なところが狙いかもしれないけど、なりきってない感じ。 何気なく普通を装っている人たちにそれぞれびっくりするような秘密がある。 それはいいのだけど、最後の章だけはやり過ぎた感じがあって、これで全体のバランスが崩れたような。 それが面白いという人もいるだろうけど、私はこういう人と普通に付き合うのはさすがに無理だ。 | ||||
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おもしろかったです 是非みなさんも読んでみてはどうでしょうか? | ||||
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今ってこの感じが普通だと思う。 書かれた内容に時代が追い付いたような気がした。 ナイフを持ってる人間がいても、その切先が自分に向かなければ無関心。 自分が傷つかず安穏と過ごせるなら、他人の抱えた闇なんて知らない。 そう思ってしまう自分が一番怖いのかもしれない。 | ||||
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最後の衝撃というレビューを見て気になって読んだのですが、期待はずれでした。 本書は群像劇です。 同じ家に住むことになった人たちを主人公にしたパートが次々と現れる形をとっています。 大学生の男の子→無職の女の子→イラストレーターの女性→意味深な18才の青年→サラリーマン、と5人の視点の物語が続いていき、最終章で、衝撃の展開が・・・というところなんですが、これが衝撃でもなんでもなく。 読み終わっても、「あっそう。 」てなかんじで、読後に何も残らなかったです。 残念。 | ||||
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物語はともかく、吉田修一の文体が好きだ。 平凡な文体なのに、決して安っぽくなく、物語性を損なわず、読ませる。 平凡だからこそ、ちょっとこれは真似できないよね、と思わせる。 物語としても、現代社会の壊れやすいコミュニティ、代替可能な人間関係、それらを必死で守ることの薄気味悪さ、 必死と言いながらも実はそんなに思い入れがないという空虚さ、など、何かを喩えているようでいて、何をも喩えていないような、 そのアンバランスさが頭の隅に残っている。 | ||||
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吉田修一さんの作品は、読みやすいですね。 心理描写も上手いと思います。 ただこの作品は、最後が個人的に納得いきませんでした。 読後感良しっていう感じにはなりません。 | ||||
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普段こういった日常系?というのでしょうか、特にハラハラするような事件がなにも起きないような小説は読まないのですが、評価が高かったため手に取りました。 初めての作家さんでしたが文章力が非常に高い方だなとページをめくるごとに思いました。普通の人が普通に生活してるだけの描写をここまで面白く読ませる人はそうそういないのではないかと思います。例えがいちいちユニークでもう読んでるだけですごく楽しい。 5人の男女がルームシェアをしているという設定で、各章ごとに主人公が入れ替わる形式ですがみんなキャラ濃いなぁと。 まるで生の人間一人一人の人生を垣間見ているような濃密さで描かれているのでものすごい大事件は起きなくても充分飽きずに読めます。 他の方も書いているように最後の最後で強烈などんでん返しがありますが、これはなんといったらいいのか…読み終わった瞬間に「ええっそこで終わるのか!」と驚いてしまいました。 うーん、読了後に人の感想を読んでみたくなる小説は久々です。 一見一つ屋根の下で誰よりも親しい仲、のはずがこうなるとは。でもみんなのこの気持ちわかるんですよね。他人の悩み事なんてどんな親しい間柄でもやっぱり面倒くさいもの。そんな何気ない部分をリアルに描写しきったラストが強烈でした。 | ||||
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川上弘美の書評につられて買いました。 第4章迄は一気読み。 そうすると第4章のサトルが○○でないと言うことは、最後の第5章で主役となる直輝が○○になりますよね。…てことで先が見えます。 ま、それはそれ。 一気読み出来る小説はある程度の水準にあると考えていますので。 確かに同時期に書かれた、筆者の芥川賞受賞の[パークライフ]とも繋がるところはあります。 | ||||
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ルームシェアをする若者の日常を描いてくのだが、 されぞれの視点から語ることにより、読者は登場人物それぞれを主人公とした目線で見ることになる。 だれでも表の顔と裏の顔があたっり、表裏とまでは言わないかもしれないが、会社の自分と、家族の一員として の自分、通っている教室での自分と赤の他人に接する時の自分は、同じ自分だけれどちょっと違う。 それは嘘をついてるとも言えるし、どれも本当の自分ともいえるのではないだろうか。 たくさんの顔を持つ機会が増えた現代において、そのことをちょっと怖いな、って思う気持ちを 巧みに小説として、表現したのではないかと思う。 | ||||
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