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パレード
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パレードの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全185件 181~185 10/10ページ
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本作で芥川賞を受賞していてもまったく不思議ではない。 著者の作品の特徴は、スッと物語に入っていけることだ。今という時代の雰囲気(たとえば、人間関係の希薄さのようなもの)をうまく文章にできているからだと思う。 本作では、そういう雰囲気をもった大部分と、力強くグイグイ引っ張る最終部とのコントラストが効いている。傑作だと思う。 | ||||
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表面上はほのぼのしつつ、それぞれが邪悪なものを抱えている。ラストは少々ショッキング。でも日常ってこんなもの。 | ||||
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現代に生きる若者たちの日常が「お気楽さ」と「恐ろしさ」の両面から見事に描かれている。楽しいけど、とても切ない物語。読み終わったあとは、長時間のドキュメンタリーをテレビで見た後のような、そんなリアルさを感じた。次作が楽しみで仕方ない。 | ||||
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いたって普通のように見える5人の10代から20代後半男女の共同生活の話。 特に大きな事件がありそうでもない。5人はいたって仲良く見える。 しかし本当のところはそうなのだろうか? 5つの章で、それぞれの視点からその共同生活での日々が書かれている。おもしろいのは、同じ所に住んでいるのに、どこか「空虚」と「隔たり」を感じさせる。皆が他の同居人には語れない傷を内面にもつが、誰もそれを明かそうともしなければ、聞こうともしない。そして気づかないふりをする。 それはまるでネットのチャットにおいての付き合いのようだと比喩される。この本はおもしろくもあり、恐ろしい。何がとは今はいえないが、読めば分かるだろう。 ここではあるマンションの一部屋としているけれども、この本の中のマンションというのは今の社会全体を映し出しているのではないか。 本の中での恐ろしさは一見、本の世界で起きていることのように思えるけど、同じようなことが自分の隣りの家でも今の瞬間ありうるというこの現実社会、そんなことを感じさせる本だった。 | ||||
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この物語は各章で語り手が変わる。 よって、五人の人間の視点で物語を見、その感情をたどることができる。 五人の関係は、家族とか恋人とか、そんな近しいものではない。 それぞれ微妙に接点はあるものの、それはほんのささやかで、基本的にはバラバラだ。 他人から見れば一見奇妙な共同生活、けれどその中で育まれる絆は、曖昧でありながらしっかり五人を繋いでいる。 他人との関わり、そして罪―――いろいろと考えさせられる小説だった。 | ||||
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