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(短編集)

まほろ駅前多田便利軒



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【この小説が収録されている参考書籍】
まほろ駅前多田便利軒
まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)

まほろ駅前多田便利軒の評価: 3.93/5点 レビュー 229件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.93pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全157件 81~100 5/8ページ
No.77:
(5pt)

映画とおんなじで、びっくり!

2012年末に映画がテレビ放送されました。娘が録画していたので何となく見ました。

多田(瑛太)「なんじゃぁ、こりゃぁ!」
行天(松田龍平)「誰の真似?ちっとも似てないよ」

20歳の娘には何のことか通じていませんが、48歳の私には「えっっ、今何て言った!!」と
思わずビデオを戻して見直しました。
すごいなぁ、亡くなったお父さんの名セリフの物まねに、息子がツッコミ入れているよ・・・

明けて2013年1月から続編ドラマが始まり、行天がチャーミングすぎるので原作も購入。

「なんじゃぁ、こりゃぁ!映画と一緒過ぎる!」
物まねのくだりも、原作にその通りありました。
初めから行天は龍平君にキャスティングしていたのね、しをんさん・・・

ちなみに連続ドラマのエンディングで、多田と行天がサントラの宣伝や、原作本のプレゼントなどの告知を(声だけ)しています。
これも結構おもしろい。
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No.76:
(5pt)

楽しんで読んだ!

読んでいて普通に景色や情景が浮かんできた。
展開も早いが人と人の感情のやり取りが面白い。
二度読みできる本だ。
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No.75:
(4pt)

キャラクター

行天(登場人物の名前)
このキャラクターが面白かった

変人タイプとしてはあきりたりにタイプなのかもしれないけれど、どこか愛らしいキャラクターだった

ストーリーも色々な事が起こりながらもサクサクと読めた

読んで損はないね〜
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No.74:
(4pt)

三浦しをん

はじめて、三浦しをんさんの小説を読みました。多田、行天という二人の主人公の奇妙な共同生活。行天の、親の暴力に日常的に晒されることを通して成長した優しさと、暴力を優しさ故に躊躇しない姿。多田が、妻が不倫の果てに生んだ子を懲罰的にDNA鑑定せず、まったくの不慮の事故で子供と妻を失った後悔。それらが非常に巧みに物語に織り込まれており、読み応えがある。世の中の家族へのまなざしの変化を、どんなふうに本作が掴まえたか、誰か解説してくだされ。
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No.73:
(4pt)

事前の期待が大きすぎたのかもしれない

三浦しをんの小説。
第135回直木賞受賞作。

まほろ市の便利屋のお話。主人公は多田啓介。
そこに転がり込んだ元同級生の行天。
そして、いろいろな依頼が舞い込む。

「きみはポラリス」のユニークな発想と柔軟な展開力がとても良かったのと、直木賞受賞作で、しかも映画化までされたということで、大変期待して読んだ。

悪くはないし、そつなく手際よくまとめている。
特に、五と六はそれなりに面白く読めた。

しかし、肝心の男2人が、もうひとつ男っぽく描き切れておらず、ストーリもどこか出来過ぎのように思われた。また、これは個人差がかなりあるのかもしれないが、夢中になって読めたというほど面白いかというと、自分にとってはそこまでのことは無かった。特に何か残るものがあったということもない。

単に好みとか相性の問題だけなのかもしれない。
ただ、ちょっと期待しすぎだったのかな、と思いながら本を閉じた。
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No.72:
(5pt)

ただものではない、びっくりぎょうてん!!

あなたがもし何か困ったことがあったなら、この多田便利軒のドアをたたくか電話してみてください。きっと見かけ以上、数倍に誠実な若者達が依頼をこなしてくれるでしょう。この見かけ以上というのは、人は外見で九割判断する、という世の通例に従ったまでです。なんとなんと、外見とは相反し、実に誠実に懇切丁寧に依頼をこなしてくれるのです。嘘だと思ったらまず電話することです。軽トラやタバコ臭いなんてことを気にしない人のほうが話は通じやすいかもしれません。因みにタバコはラッキーストライク。そして軽トラはホンダです。
 このまほら駅はどこにあるんでしょう。私、東京近郊の地理には暗いので良くわかりません。でも、この駅名すてきじゃありませんか。古代に「大和の国はまほらま」なんて歌った人がいるんです。どうして「まほろ」と「まほらま」が同じだってと異議をとなえる人もいるでしょう。でもこの音からくる共通性は感じませんかね。
 なんでも外伝が単行本で発売とか。しをんさんの勢いは留まるところを知らないようですよ。早く早く。ね。
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No.71:
(4pt)

風通しのいい世界

イケメンのおっさんの便利屋二人組。その二人を使って三浦さんが好きに遊んでます。

あいかわらずキャラの遊ばせ方がとても上手な作者です。おれはその職人芸的な技術のファンなので、作品の完成度とか深さとかおもしろさとかリアルさとかって、もはやどうでもいいかも。

で、遊ばせた後に残る、空気の心地よさはなんなんすかね。風通しがいいんだ。三浦作品って読んでるときはそこまでおもしろいとは思わないんだけど、読み終わるとその世界から離れるのが名残惜しい。それは本作でも変わらず。

ところで、瑛太と龍平って年齢除けばイメージにぴったり。映画、観たいな。
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No.70:
(4pt)

キャラクターが秀逸

よくもまあ行天というキャラクターを設定したものだと感心しました。コロンビア人(?)のお姉ちゃんたちも、少年も、女子高生も、ヤンキーもおもしろいキャラクターだけど、この小説は行天というキャラクターを生み出したことで命を与えられたのだと思います。彼がいて、もうひとりの主人公である多田や周囲の人たちが輝くことになります。この愛すべきキャラクターたちは、まほろ市でずっと生き続けて、それぞれの幸せを追求していくのでしょう。
映像になったものは観ていませんが、ビジュアルなキャスティングは成功しているように感じます。
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No.69:
(5pt)

読みやすい連作短編集

東京都町田市(まほろ市)を舞台にした作品。駅前で便利屋を営む多田と
高校時代の同級生、行天を主役にした物語。便利屋というより巷の事件を
なんでも引き受ける私立探偵に近いものがある。お互い離婚歴があり性格
も正反対であるが相通じるものがあり、連作短編として読みやすい一冊で
す。
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No.68:
(4pt)

マンガチックな作品です

恥ずかしながら直木賞受賞作なるものを初めて読んだ。どんなに仰々しいものかと構えて臨む。
いやはやどうして…

筆致もライトな短編集。漫画の延長のようなものだ。だからと言って評価は下がらない。良作である。
一話一話の結びもオシャレで、たまに哲学的なものを織り込みながらの比喩がいちいち面白い。

風呂嫌いで酒豪なキャラクターが登場する。
作者をそのまま男にしたらこうなるのだろう。
作者自体が酒豪なこともあり二日酔いの描写は、まさにそれである。

☆をひとつ減らしたのは5章と6章のストーリーに納得が行かなかったこと。
「そんな簡単に済みますかいな〜」「頑なに否定する理由が弱すぎだぞっ!しをん」などのツッコミを心の中でつぶやいてしまった。

もうひとつ。
キーになる人物であろう曽根田のばあちゃん。このばあちゃんが予言をするのだが、これから得られる哲学が理解できない。深読みすればどうにでもなるのだが…

なんやかんや書きましたが面白かったです。続編もあるみたいで楽しみにしております。
皆さんも是非一読を。
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No.67:
(4pt)

自由自在 うまい

三浦さんの文体は自由自在。ただし今回は文体よりもストーリーと状況設定で引っ張っていく。面白くて一気に読めるんだけど、ちょっと人物設定が甘すぎるかな(特に多田)。むかし彼氏の実家が町田にあったので個人的にも懐かしいです。
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No.66:
(4pt)

いいですね〜(^o^)

私は読書はするものの、今まではほとんど政治経済、金融、教育、投資、節約、自己啓発などの書籍しか読書していませんでした。小説にも興味が出たため実質的に小説読書デビューとなった三浦しをんさんのこの作品…とても気に入りました。

素人で恐縮ですが、(自分と同じ)30男の二人暮らしが経過するなかでの二人の関係の変化と、いろいろな依頼や事件をこなしていくストーリーと、どちらにも重きを置いているという感じでバランスがとれていてとても読み応えがありました。便利屋の仕事をこなしていくうえで二人がお互いの短所を補い合い長所を伸ばし合いまさに1+1=2以上になっているという状態です。このすばらしい作品の本編の続編を期待しています。

☆を1つ減点したのは、完全に自分で想像できる世界を小説に求めていたのですが、主人公二人の姿がところどころに載ってしまっていたのでその意味での原点です。
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No.65:
(5pt)

相棒!

啓介は一人、まほろ町駅前で便利屋を生業に暮らしていた。仕事は年老いた母親を病院に放り込んだまま正月を迎えさせる息子に代わり時々頭がショートするのをいいことに息子に成りすまし病院に見舞いに行く事、夜逃げした家族に置き去りにされたチワワの新しい飼い主を探す事、横浜中央交通のバスが間引き運転をしていると憤然と主張する岡おじいちゃんの依頼で岡宅前のバス停で時間と本数のチェックをする事等。ぼちぼちの生活を淡々と過ごしていたある日、岡家の仕事からの帰り、最終便が出て暗くなったバス停のベンチに“彼”は居た。高校の頃、啓介の小さな悪意が彼の右手小指を切断してしまう事故を起こした。その時発した「痛い」以外高校3年間誰ともしゃべらなかった物言わぬ変人、行天だった。年の瀬の寒空に行くあてもなく素足にサンダル履きの行天に心がざわつき一晩だけだと連れ帰ったら・・・。居ついた! で、二人で便利屋の仕事をすることに。どう見ても日本人の娼婦ルルにハイシー、小学生の由良、十代?の若きやくざ、星と恋人の高校生清海らと時には命懸けで関わっていくうちにお互いの過去が明らかになっていく。飽きない二人のやり取りと互いを気遣う暖かさが読み手までほっこりさせてくれます(^_^)

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No.64:
(5pt)

映像が浮かび上がるような巧みな描写

『風が強くふいている』を読んだ感動を引きずって、三浦しをんさんの作品に遭いたいと思っていたら、探し当てたのがこれでした。映画化のお話のだいぶ前に読むことが出来ました。行天と多田という不思議なコンビはキャラが明確で、少女のためにいろいろ心を尽くすところなんかも、ロードムービー的な感じで映像化したらおもしろいだろうな?と思っていた作品でもありました。三浦さんの描写の巧みさでしょうか、絵コンテが浮かんでくるような錯覚におそわれるくらい想像力をかきたてられる作品だと思います。映画化が決定してしまうと、キャストにイメージを縛られる部分もあるかと思いますが、それでもおもしろいとは思いますよ。
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No.63:
(4pt)

瑛太と松田龍平の表紙はやめて欲しかった

ずっと読もうと思っていてやっと手に入りましたが、瑛太と松田龍平の表紙のおかげで、本文の多田と行天のイメージがすべてそれになってしまって、いいのやら悪いのやら・・・。
普通の表紙の文庫版ってないんだっけ。まあ内容は普通に面白いからいいけど。
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No.62:
(5pt)

いいですねえ〜。新生ハードボイルド (ユーモア付き)

タイトルと表紙の雰囲気で、ほんわか人情ものかと思って読みはじめました。
いやいや、全く違います。昔読んだ古き良きハードボイルド!
拭えない過去を抱える二人。いいですねえ〜。
乾いた腐れ縁、時折ほとばしる情。いいですねえ〜。
まほろ町という独特な街を通して社会をあぶりながら、そこに息づく人々を描く。
連作短編の体裁で個別のエピソードを読ませながら、
全篇を通して二人の過去と関係を描きだす。
渋さ半分、ユーモア半分。
いいですねえ〜。面白かったです。

はじめの行天の指のエピソードから引き込まれました。
しかもその指が、作品全体のテーマを暗喩しているという。

星の存在も良かった。
ハードボイルドには欠かせない敵でも味方でもある切れ者ヤクザが、
19才の若造だなんて!

そして、文章がとにかく巧いですよね。
行の奥に複雑な感情が閉じこめられています。
これを映画で伝えるのは至難の業ですね。

ただ、行天の人物造形が少し中途半端かなと思いました。
合理的だけど自暴自棄、無気力無関心だけど情にもろい、
そうした相反する二面性が若干気になりました。
二面性に一般的な感じがしたというか。
もちろん盤石で一定な人間はいないので当たり前ですが、
行天の過去を想像すると、もっと精神的に傾いててほしいかな、と。

いずれにしろ、面白かったです。
古き良きハードボイルドの旨みをこういう形で描いてくれる作家はいません。
三浦しをんって、すごいんですねえ〜。
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No.61:
(4pt)

生きるのって、なかなかどうして

ぽっかーん

大きな穴のような男、ふたり。

定まらず居場所がないかんじ
とりあえず地元に戻ってしまうかんじ
知ってる。


あっちの方は親の話が出なかったけど、いないのかな。
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No.60:
(4pt)

相変わらず「あり得ない設定」なんですが・・・

「風が強く吹いている」でも感じましたが、著者はリアリティーのない話を
いかにもありそうな話に書ききる能力は凄いと思う。

冷静に考えれば、行天という男が現実にいたら凄い。高校時代一言も(正確
には一回だけ声をだすが)喋らない、童貞のまんま父親になる、経済的に
困っていない元妻にせっせと仕送りをする・・・等。冷静に考えればあり得ない
のだけれど、物語の世界のなかではとても魅力的な人物になる。

行天ほどではないが、多田もかなり変だ。高校時代に殆ど話もした事がない
友人を自分の部屋に住まわせて面倒をみると言うのはどう考えても現実的では
ない。

冷静に考えれば全くあり得ない設定だが、話がつまらないかと言うと、全くそんな
事はなく、とても楽しめる。なんとなく電車の中の暇つぶしする本を探して手に
とっただけですが、この本は当たりでした。
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No.59:
(4pt)

人と人のつながりに希望を持たせてくれます

東京郊外で便利屋を営む中年男の多田啓介と、そこれころがりこんできた元同級生の行天春彦の二人を主役にした物語です。
便利屋の元に舞い込んでくる仕事は、犬の飼い主探しだったり、小学生の通塾の迎えだったり、恋人のふりだったり。
ところが、決まってヤクザがらみなどの厄介事に巻き込まれて、綱渡りをする羽目になります。
便利屋というより、巷の事件をなんでも引き受ける私立探偵のノリに近いものがあります。
多田、行天、どちらにしても離婚歴があり、子供はもうけたましたが、今は別れ別れ。
これまでの人生の経験は全く似ていない二人ですが、正反対であるが故に相通じる部分もあるようです。
多田はもしかしたら自分の子ではないかもしれない子を我が子と思い、行天は生物学的には間違いなく自分の子と分かっている子を、その子の母親とパートナーに託しています。
多田の方は家族をなくしたことで心に傷を負っているし、行天はどうやら幼少時に親から受けた行為が一因で、だいぶ「変わった」性格の人間になってしまいました。
感受性、感覚の一部が損なわれてしまったかに見えます。

そんな二人が便利屋を営む上でいろんな事件に遭遇します。
多田は一見ビジネスライクな考えの持ち主ですが、実は人間味があり、困っている人を放っておけない性格。
行天は軽率で支離滅裂な行動に出てしまいますが、どこかに相手を思いやる気持ちの持ち主。
多田は行天の行動に不満と怒りを覚えますが、結局は行天の思いやりを感じて協力してしまいます。
世の中には、自分の思い通りにいかない境遇を経験してゆく中で、自分の思いとは裏腹に人に頼れず自分ひとりで生きてゆかねばならない人間が多いものです。
一旦結ばれた人達がやむを得ず別れなければならない人達も多いのです。
でも、人はたとえひとりで生きていても、必ず人から助けられることがあるし、人を助けることもあります。
分かれてしまっても、修復することもできます。
様々な境遇に出会い、様々な生き方をする人間ですが、どこかで人はつながっているし、つながることもできます。
冷たい世間ですが、でもそういった人と人のつながりに希望を持たせてくれる、そんな小説だと思いました。
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No.58:
(5pt)

女子目線で楽しめる

便利屋を地元で営んでいる多田のもとに、交流のなかった高校時代元クラスメイト行天が、
偶然をきっかけに一緒に住みつくようになります。
便利屋も持ち込まれる依頼をゆるーく、
時には熱くこなしていく2人の日々の交流が描かれています。
いろいろな読み方あると思うのですが、
2人の細かなしぐさ、セリフ、やりとり、などを、
想像を膨らませて読むと倍楽しめます。
キャラやロケ、時代設定、がかなりがっちりなされているのにもかかわらず、
どこか読者にも想像の余地が与えられているので、
自分の思った人物像を投影して、自分なりのまほろ駅、
自分なりの多田や行天がリアルに確立されていきます。
なので、知っている町で起こっている知っている人たちの話、
という錯覚に陥り、あっという間に読み終えてしまいました。
私自身はこのカバーではないものを読んだので、映画化の話は知りませんでしたが、
書店でみかけて、その配役に
「うわ!ぴったり!」
と思いました。映画でまほろ市はどんな世界になるのかとても楽しみです。

まほろ駅前多田便利軒Amazon書評・レビュー:まほろ駅前多田便利軒より
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