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卵の緒
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卵の緒の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全124件 61~80 4/7ページ
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みなさんがレビューされてるとおり、まさに「温かい」「ほんわりと幸せな気持ちになる」っていう言葉がピッタリの作品です。 大きなテーマなのに読みやすく優しい感覚で語りかけてくるのは、著者の天性の持ち味なんだなぁと思わされます。 優しくてなぜか幸せな気分になる、こういう作品に久しぶりに出会いました。 読みやすいので、心が疲れたときや癒されたいときに特にお勧めしたい一冊です。 | ||||
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心地よく、優しくなれるような読後感。これが作者が書く小説が持つ素晴らしい所の一つだと思う。 にも関わらず、何ともつまらない風刺とともに自分の親・家庭像を滔々と語るこの女は誰か。 「解説」は作品の解説をするところだろう。政党のインタビューに出演するなど政治にも強い関心を示すあさのあつこ氏。どのような思想を持っているかは知らないし、党を叩くつもりは毛頭無いが、きっと素晴らしい考えをお持ちなのだろう。 が、小説の解説部分を使ってまで読者にああしろこうしろと語りかけるのは正直辟易する。ましてや、この本の表題作は作者の大切なデビュー作。物語の品位を損ねるような解説を載せた解説者、新潮社ともに私には理解ができなかった。物語には大満足。 | ||||
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「僕は捨て子だ。」冒頭からこう始まる。自分はもらわれっ子ではないだろうか、と、誰もが子ども時代には不安になったはずだから、これもそんな話かなあと思って読みだしたが……。 こんなにカッコイイお母さんはいない。そして、こんなにけなげな息子も。タイトルにしても、出生の秘密にしても、新しく始まろうとしている未来にしても、簡潔でユーモラスで魅力的で、感動してしまった。瀬尾まいこはスゴイ、と思った一作目。 後半の短編に「幸せな家庭で両親の愛情をたっぷり受けて育った人間は揺るがない温かさを持っていて、時折それを滲み出させる」という一文がある。瀬尾さんには、この「幸せな家庭」から滲みだしてくるもの、子ども時代がその後の人生に与える悲しみや喜びを、丹念に描いていってほしいと思う。 | ||||
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「卵の緒」と「7's blood」が収録されていますが、 どちらも家族に焦点をあてた作品です。 と言ってもいわゆる平凡な家族ではなく、「卵の緒」の書き出しは ”僕は捨て子だ。”ですし、「7's blood」も6行目には ”私と七生は正しい兄弟じゃない。”とあるように、 世間的に言えば普通じゃない家族を題材にしています。 その普通じゃない家族が、普通の生活を送っている姿を 描いているのですが、思い立ったら即実行する、 感じたことを相手に伝える、といったやり取りの中で、 家族としての絆が深まっていきます。 素直な気持ちの大切さ、思ったことを相手に伝えることの大事さ、 といったことを改めて考えさせてくれる作品です。 今、忙しくてイライラしている方も読み終わった後は、 周りの人に優しくしてあげたくなると思いますよ! | ||||
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やさしい育生とお母さんの会話がステキ。 きっとすてきな青年に育つんだろうな。 | ||||
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本屋さんのオススメPOPを読んで購入を決意! 読んでみたら、私の好きな作品でとっても気に入った。 日常を描いていて、 こんな事あるかも〜って、 そして最後にはホロ〜っとさせてくれる。 とても心地よい作品。 | ||||
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登場人物に子供が多く出てきますが、どの子も大人びすぎていて、違和感がありました。 「辛い環境下で育てられた子供は大人びる傾向がある」と言いたいのは分かりますが、いくらなんでも無理があり、共感できませんでした。 奇抜な内容を狙っているのか不自然で、読んでて疲れました。 | ||||
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「卵の緒」―捨て子だと信じている男の子と母親と家族の物語。 「7's blood」―高校生の女の子と父親の愛人の息子の「正しくない姉弟」の物語。 どちらも、父親+母親+子ども、という家族の形からは少し外れているのですが、彼らの物語の中には確かなつながりがあります。 瀬尾さんの描くそのつながりはいつもとても暖かくて素敵です。 あとは、他の作品でもそうですが、出てくる料理がどれも美味しそう。 特に、にんじんケーキが食べてみたいし、アイスクリームでびっくりしてみたいです。 | ||||
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「僕は捨て子だ」というシビアな一言から始まり、一瞬ドキッとしました。 しかし、読み進めるたびにとても暖かな気持ちになれる不思議な本でした。一見すると不自然な親子であっても愛情があれば血のつながり以上に強いつながりを持った親子になれるんだなぁ〜と感じました。 | ||||
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この本はもう6〜7回は読み返しています 寝る前にふと読みたくなり、心がじんわりする話なので 眠りに心地よくつけます 特に「7s blood」が気に入っていて七生の愛くるしさが 自分の親しい友達とダブるので、いつもその友達の姿とと重ねて読んでいます 瀬尾さんの他の作品も読んでみても、ささやかな描写になぜが自然と感情 移入してる自分がいますね | ||||
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瀬尾まいこは2冊目なのだが、読んでいてなぜか安心できるなぁと思っていたが、 この本を読んでいて、その理由がわかった。 私と作者は、育ったところがほぼ同じなのだ。 おそらく小学校は、お隣さんだろう。 「大和川の橋の下で拾った子」 大阪市南部で育った人は子ども時代に一度は言われた経験があるだろう。 いわばルーツが同じなのだ。 世代的には一世代違うが、脈々と続く大和川への思いが感じられて、うれしかった。 さて、作品だが、 「卵の緒」は坊ちゃん文学賞大賞受賞作。 46歳のおっさんにとって、取り立ててどうという話ではないのだが、 人物が生きている。 こういう書き方をすれば文学賞がとれるのかというテキストになりうる本である。 「7’blood」。 私はこちらのほうが好きだ。 こちらもまた、人物がよく描けている。 結構はまってしまった。 うちの子が女の子なら、ぜひ読ませたいところだ。 中年のおっさんにお薦めはしないが、 こんなファンもいるということで。 | ||||
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人と人との繋がり。 血よりも強い愛情、血が繋ぐ絆。 正反対の2つの繋がりを描いているけど、 どちらが正解でもない、どちらもあたたかい。 私の中では、血の繋がりってやっぱり特別だと思う。 気が合わなくても、住む場所が違っても、ケンカしても、二度と会えなくても、 絶対に消えることのない理屈抜きの繋がり。 でも、血の繋がらない他人と他人を繋ぐ絆って、実はすごく強い力。 繋いでいるものは心だけで、目に見えない不確かなものだけど、 他人を許したり、愛したり、それが当たり前にできるなんて、 それだけでもう奇跡じゃないでしょうか! 自分で探して、自分で選んで、自分が繋ぐ絆。 どちらが重要なのかじゃなく、 どちらも確かにそこにあるもの。 自分の周りにある温かい繋がりに気付きます。 | ||||
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瀬尾まいこさんの著書、大人買い・熟読中。 瀬尾さんのデビュー作。 2作の中篇で構成されています。 ともに、家族・兄弟が舞台になっています。 瀬尾さんの作品に登場する子供は、 ピュアでキラキラ眩しいケースが多かったのですが、 今作に関しては、明白に翳を抱えていました。ただ、 それでも、それをすべて受け入れ、外見上は真っ直ぐ、 明るくふるまい、読者に翳をまったく感じさせないストーリー展開は、瀬尾さんならでは。 “血のつながり”“迫る死”など、 ものすごく重要なことがらも、 読んでいるコチラが拍子抜けするほど、 アッサリ、サラッと、言わせてしまう。 まるで、大事なのは“今、現在だよね”と指し示すかのように。 〜 瀬尾さんは、この作品からスタートしたんだ 〜 そう、心にストンと落ちてくる作品です。 ※あさのあつこさんが、執筆されている“あとがき”もお奨めです | ||||
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『卵の緒』です。 表題作は作者のデビュー作で、坊っちゃん文学賞大賞作品です。地方文学賞ではありますが、メジャーに出てきているのはひとえに実力があるから、でしょう。 この本は、表題作『卵の緒』と『7's blood』の短編二作を収録しています。さほど厚くはありません。 文章も平易で、小学校5年生くらいなら充分に読めるものです。内容も小学校高学年なら理解できる分かりやすいものです。それでいて文章も内容も、非常に味わい深いです。 家族もの、完全に日常系です。やわらかくほんのりせつなさを含んだ語り口、分かりやすさの中にも、実は重いテーマの奥深さが潜んでいます。登場人物も、ごく普通の人でありながらとても個性的です。 『卵の緒』は小学生の男の子が主人公。主人公は母から「卵で生まれたんだよ」と言われて……主人公が中学生になるまでを描いてあります。 『7's blood』は高校生の女の子が主人公。突然出現した弟との心の交流を丁寧に描いています。伏線の回収も決まっていて、ストーリーとしての面白さも秀逸でした。 エンターテインメントとしては、日常的な出来事だけなので華々しさには欠けます。純文学としては、そんなに難解ではありません。どっちともつかない、というわけではなく、両者の良い部分をバランス良く持っている優しい作品、と素直に感じましょう。 | ||||
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登場人物の言動がやや大人びすぎているきらいはあるのだが 小学生高学年ならば理解できそうに容易な言葉で 微細な感情を掬い上げる手腕はすばらしい。 また本人の資質なのだろう、実は重いテーマを扱っていながらも 全体を流れる優しい雰囲気は心休まる。 派手さは無いけれども、珠玉の作品集である。 | ||||
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表題作「卵の緒」について。 「僕は捨て子だ。」で始まる冒頭にいきなり惹きつけられます。大きな事件は起きないのですが、日常の小さな出来事の描写で「僕」や「母さん」の人物像が鮮明になっていくのはさすが。ちょっと風変わりで快活な「母さん」は特に魅力的です。 血は繋がらなくても確かな家族の絆が存在するという大きなテーマは明確に伝わるのですが、「僕」が捨て子なのかどうかという肝心のエピソードが非現実的すぎて、ここだけ少々残念に思いました。もう少し自然な設定がなかったものか…。これがデビュー作ということで、大目に見ましょう(笑) それはさておき、全体としては一読の価値ありです。 | ||||
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どちらの話もおもしろかったが、特に七生と七子の7's bloodがおもしろかった。七子の父親が浮気してできた七生が突然七子の家に転がり込むのだが、七子は子供らしくない要領がいい七生に苛々して心を開けないでいる。そんな二人が誕生日プレゼントの腐ったケーキをきっかけに仲良くなり、かけがえのない家族となっていくのだが、七子を中心に描くそれらのやり取りがとても繊細に描かれていた。特に最後にお互いの髪を切りあうのは感動的だった。二人がここで家族として一緒に過ごしていたという想い出を記憶に刻みこんでおくためだと思うが、よくこんなことを考え付くものだと思う。 | ||||
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この作者は癌・親の死・虐待などを扱っていながら、それをネタにしか扱っていない。 親の死に直面してひょうひょうとしているような主人公が私は嫌いなので、とても嫌な気分になりました。 いしいしんじさんの空中ブランコが好きな人にとってはいい話かもしれませんが、私は中途半端に子供に気持ちになって書く作家は大嫌いです。 | ||||
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七子と七生。 話が進むに連れて、二人から紡ぎ出されるストーリーからは確かな絆を感じられて。 本当に温かく、そしてせつなくて、愛おしくて。 共感できるとかいう類のものではなく、そう感情移入しちゃってたんだろうなと。 最後の1Pの結末も読む前に七子がそうするんだろうなって、唐突にわかったのはそのせいだと思いますね。 予測とかではなく、そうする姿が見えたというか。 こんな感覚に襲われた作品は今までなかったです。 ただ今はこの本に出会えてよかったなと素直に思いますね。 | ||||
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なんて優しい物語なんだろう。 「家族」って、 世間一般に思われているような血のつながりが重要なのではない。 どれほどの愛情で包んであげられるか・・・。 それが絆を深めるのだな、としみじみ感じました。 2つの物語、どちらの母親も素晴らしい。 特に「7`s blood」で母親がなぜ七生を引き取ったのか・・・ それに七子が気づいたとき、 大きなあたたかさに包まれて胸がいっぱいになりました。 どちらの物語でも「食」の場面が多い。 食という角度から絆や団欒を描くのはよくあることなんだけど、 たまらない温もりを感じます(^_^) | ||||
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