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卵の緒



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【この小説が収録されている参考書籍】
卵の緒
卵の緒 (新潮文庫)

卵の緒の評価: 4.42/5点 レビュー 124件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.42pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全124件 81~100 5/7ページ
No.44:
(3pt)

買いですが。

若い女性の作家はデビュー当初から信じられないくらい「上手」な人が多く、新しい人が登場するたびに楽しみに読んでいるのですが、それだから逆に自然ハードルも高くなっているのかもしれません。坊ちゃん文学賞を受賞した瀬尾まいこさんも、そういった意味でとても楽しみにしていた作家であり、「卵の緒」も楽しみにしていた作品でした。しかし、結論から言って、本書については表題作も併録されている「7’s blood」も、随所に目を引かれるところはあるものの、たとえば、森絵都を初めて読んだ時のような膝を打つ巧さはあまり感じられなかったというのが本音です。ただ、綿谷りさのように二作目から突然うまさが前面に出てくる作家の方もいますし、本作の後ぞくぞくと著作が発表されているところを見ると、この後もあるかもしれないので、星三つは拙速かもしれません。
卵の緒 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:卵の緒 (新潮文庫)より
410129772X
No.43:
(3pt)

買いですが。

若い女性の作家はデビュー当初から信じられないくらい「上手」な人が多く、新しい人が登場するたびに楽しみに読んでいるのですが、それだから逆に自然ハードルも高くなっているのかもしれません。坊ちゃん文学賞を受賞した瀬尾まいこさんも、そういった意味でとても楽しみにしていた作家であり、「卵の緒」も楽しみにしていた作品でした。しかし、結論から言って、本書については表題作も併録されている「7’s blood」も、随所に目を引かれるところはあるものの、たとえば、森絵都を初めて読んだ時のような膝を打つ巧さはあまり感じられなかったというのが本音です。ただ、綿谷りさのように二作目から突然うまさが前面に出てくる作家の方もいますし、本作の後ぞくぞくと著作が発表されているところからすると、この後もあるかもしれないので、星三つは拙速かもしれません。
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No.42:
(4pt)

じんわり

じんわりと心を暖めてくれる二つの作品。女性作家の暖かな視線が物語りに注がれて、読み手の心を優しさでジンワリ包んでくれます。このような作品に出会えるから我々は勇気づけられるので、大げさでなく、生きていく力を分けてもらえるのです。
両作品とも女性の視点で物語は進みます。そこには力強さや優しさしか見えません。こんな考え方が出来ればこの世知辛い世の中を渡っていくことができるのでしょう。僕なんかはまだまだ及びません。だからこそ本書に心動かされるのです。
ちょっと疲れ気味のあなたにこそオススメです。




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No.41:
(5pt)

7's bloodも良い!!

すごくじんわり来る小説でした。
[卵の緒]もすごく良かったのですが,私的には併録されてる[7's blood]が本当に大好きです(^ω^)!!
7's bloodの最後の終わり方が切なくて,私も七子のように七生をすごく愛しく思ってしまいました。
この本に出会えて本当に良かったです!
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No.40:
(4pt)

愛情に溢れた作品

「幸福な食卓」の瀬尾まいこさんのデビュー作だそうです。
 主人公の育夫は小学三年生。母親と二人で暮らしています。育夫は近くに住む祖父や祖母と一緒に元気で暮らしていますが、最近一つだけ母に疑いを持ちました。それは、自分は捨て子なのではないか、ということ。そんなおりに学校の先生が「へその緒」というのがあるのを教えてくれたものだから、育夫は、さっそく仕事帰りの母親に「へその緒」を見せてくれとせがむのですが、母親が持ち出して来たのは「卵の殻」。母曰く、「育夫は卵で生んだから、これがその証拠よ」と。いつも前向きで元気でストレートで、息子への愛を隠さない母。そして、その恋人の朝ちゃん。不登校になってからの方が仲良くなった友達。育夫のまわりの人間関係は、世間の同世代のそれとは違うけれど、でも、非常に力強く固い絆に溢れています。
 自分自身も母子家庭だったらか(そして母親が育夫の母同様にあけっぴろげだったから)、個人的にはこの小説の雰囲気はどこか懐かしくそして気持ちの癒されるものでした。世間のいう正しい家族関係ではないのかも知れませんが、こういう愛情がたっぷりと感じられる家庭のほうがそうでない家庭よりも羨ましいなと思います。
 本作には、もう一つ「7's blood」という短編が収録されています。そちらも、異母姉弟の話なんだけれど、すこしすずつ心がふれあって家族になっていく家庭が心にじんとくる小説でした。「幸福な食卓」「卵の殻」この二冊からするに、瀬尾まいこさんという作家さんは今後どんどん傑作を生み出してくれる作家さんになると確信します。
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No.39:
(4pt)

素敵なお母さんデス

この本は、新潮文庫の目録をペラペラと見ていて目にとまったタイトルです。
「卵の緒?卵の殻とヘソの緒の中間くらい?」と思いながら、あらすじを見ると、
 
  僕は捨て子だ。その証拠に母さんは僕にへその緒を見せてくれない。代わりに卵の殻を
  見せて、僕を卵で生んだなんて言う。
 
なんて、書いてあります。
自分を捨て子なんて言いながらも、全然悲壮感を感じられなかったのは、続く文に、
 
  それでも、母さんは誰よりも僕を愛してくれている。

と、続いているから。
そして、この本を読むと、本当に母さんは、<僕>に愛していることをことばと行動の両方で、伝えています。
だから、ユーモアがあって、底抜けに明るく、おおらかなお母さんと、そのお母さんが「出会った中で一番優しい男の子」だと言っている、
僕・育生くんの日常生活をうらやましいと感じるくらい、すっかりこの本のトリコになってしまいました。

また、「人生の楽しみの半分は食にあるんだから」と、言い切るお母さんのことばとおり、食卓に並ぶ料理の美味しそうなこと!
ふわふわのオムレツから始まって、一番好きな人に食べさせたくなるくらいおいしいハンバーグに、にんじんブレッド・・・・・。
読み終わった後には、好きな人と一緒においしいものを食べることができる幸せを、あらためて心から感謝する気持ちがわいてきます。
 
ポンポンポンと、とてもテンポの良い話の運びに一気に読み終えて、ちょっぴり切ないけど、心がとても温かくて幸せいっぱいになりました。


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No.38:
(4pt)

家族のあり方

2作品ともさらっと読めてしまうような内容,分量ながら,読み応えは十分だ.キーワードは「お母さん」.ともすれば暗くなりがちな 母子家庭という話の展開を,明るく照らしてくれている.読んで損はないのでお試しあれ.
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No.37:
(4pt)

きずな

新しい家族の形を描く本、とありました。
主人公は、自分は捨て子だと思っている小学校4年生の少年、育生。
ちょっと変わった母親がいて、母親にはボーイフレンドが出来て、これまた変わった不登校の同級生がいて。
この母の愛情の深さには驚くばかりでした。
親子の証明を見せて、という育生に、卵の殻を入れたへその緒の箱を見せる母。
これじゃあ駄目というと、力強く、ぎゅっと抱きしめて、「親子の証が見えた?」と言う母。出てくる人全てが温かくて、幸せな気持ちになれる1冊でした。
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No.36:
(5pt)

やさしくて切ない心の通い合い

DVDで「七子と七生」を観た後、原作本を読むことにしました。多様になりつつある現代の家族のありかた、その心の通い合いをストレートな感情表現の中に、冷静だけど熱くこみ上げる恋愛のようにしるされた2作品に、心が揺さぶられ涙腺が緩んで仕方ありませんでした。なんて優しい気持ちになれる作品なのでしょう、とにかく大好きです。DVDの方も知念侑李くんの7's bloodの七生の熱演振りに同じ衝撃を受けました。ぜひ、こちらもご覧になることをお勧めします。

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No.35:
(5pt)

素晴らしい

彼女の作品は、とてもやさしい。
自分が落ち込んだ時、悲しい時に読むと
そんな気持ちをふわりと優しく手で
包み込むように覆ってくれる。

でも、決して優しさだけではない。
生きることのつらさを真正面から捉えることを
促している。

この単行本には2作品収められていますが、
どちらも素晴らしいです。家族とは何かを問いかけています。
どちらの作品も血のつながりについて扱ってます。
血がつながってなければ親子と言えないのか?
兄弟姉妹の意味は?

押し付けでない感動を与えてくれる良作です。


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No.34:
(5pt)

感情移入した作品です

7's bloodが非常にお薦めです。

主人公の女の子に感情移入して読んでしまいました。最後の
あたりで主人公が感じたことを自分がそのまま感じたように
読んでしまいました。かなり心がふるえました。

主人公と男の子のやりとりもとても丁寧にかつ読み易く
書かれています。
他の瀬尾さんの作品も読んでみましたが、どれも丁寧な書かれ
方だと思います。


7's bloodはここ数ヵ月の中で読んだ本の中で一番の作品です。
また、こういう作品に出逢いたいものです。
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No.33:
(5pt)

育生と七子と七生

瀬尾さんの本にはハズレというものがないとしみじみ感じました。両方の話とも、読み終わるとホワンとした気持ちになりました。2つの話とも母親が主要人物っぽくて、微妙に繋がってるんだなぁと思いました。本当に大好きな本です。
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No.32:
(5pt)

優しい気持ちになれました

疲れているときや気分が落ち込んでいるときに読むと、元気がもらえそうな作品でした。
文章もさらっとしていて読みやすく出てくる人たちがみんなかわいいです。ほっとします。
この作者の他の本も読みたいと思います。
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No.31:
(4pt)

ふんわりと柔らかい、甘みのある黄色いオムレツ

読後に頭に浮かんだ物がそれです。
別の話とのカップリングですが、『卵』だけなら2時間で読み切れる短い作品です。
 著者は現役の中学の国語教師とか。いちど授業を受けてみたい気がします。
夏休みの夜にお読みになってはいかがでしょう。
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No.30:
(5pt)

くすくす笑いながら読める「卵の緒」、しんみりと読ませる「7’s blood」の2編入

冒頭の「僕は捨て子だ」からくすくす笑いながら最後まで楽しんで読むことが出来ます。2編とと少し変わった家族のとても暖かい絆の物語です。「幸福な食卓」でも思いましたが、登場人物すべてと会話が非常に魅力的です。
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No.29:
(4pt)

いいっすね

「幸福な食卓」が映画化されるなど、確実に知名度を上げている作家「瀬尾まいこ」のデビュー作。

特別というわけでない。
でも決して普通ではない。

日常的な風景。その中の一つの物語を上手に切り取り、
読者へと提供している。

ただ読んでいるだけで、じんわりとしてくる。
そんな一冊です。
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No.28:
(5pt)

ほんとの主人公はお母さん

2作品が収録された文庫本で読んだ。
名画座で2本建てを見終わったときの脱力感、、に似てるような、そうでもないような。

1本目の「卵の緒」は読んでいても気持ちがよくて、最後まで楽しいトーンが続く作品である。
2本目の「7's blood」は主人公が高校生ということもあり、1本目よりはちょっとだけほろ苦い。

お母さん・・・どちらも、ほんとうの主人公はお母さんだと思った。
1本目のお母さんも、2本目のお母さんも、子供への愛情に満ちあふれていて、ほれぼれした。

未来とか将来とかが、お母さんの愛と直接繋がっているわけじゃないけれど、愛した記憶、愛された記憶は、どっかでものを言う。
それを、瀬尾まいこは「確かな繋がり」と書いた。

第7回坊ちゃん文学賞を受賞した作品、心に残る作品です。
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No.27:
(5pt)

涙腺をやられます。

はーーーっ。
今回も裏切られませんでした。

この作家の作品は、
温かいです、ほんとに。

じわーっと、涙腺を刺激してきます。
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No.26:
(4pt)

幸せな気持ちに。

自分が捨て子かもしれないと思っている、男の子が主人公の話。

絶対の愛情で支えて見守ってくれる母。
祖母、祖父。
学校の先生、友達、母の恋人。


出てくる人、全てがとても温かくて
安心して読めました。

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No.25:
(4pt)

血のつながりとは?

自分のことに置き換えると
確かに『僕は捨て子なの?』って聞くと
『お前は橋の下から拾ってきた』と言われてたな。
でも、本当に捨て子だったらそんなことは言えず、
ただうろたえてしまうだろう
そんなところから始まる『卵の緒』は妙に心に残る作品だった。

でも、もちろん捨て子ではないんだけど、
そこには深い事情があって、
育生という男の子はある女性に育てられることになるんだけど、
この女性、すなわち育生の母がすごく素敵な女性にも
無謀な女性にも思えてしまう。
女性でこんな感情になる人ってどれだけいるんだろうか?

でも愛情いっぱいに育てられたことは良く分かる文章でした。
血のつながりではなくて、
もっと深いところで愛されている、愛しているということは伝わってきた。

もう一作品では、今度は血のつながりはあるけれど、
本妻と愛人の子として育った二人の姉弟の話。
微妙な関係ではあるけれど、
こちらは血のつながりの確かさを描いていて、
対照的な作品だったけれど、
これもなかなか良い作品でした。
卵の緒 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:卵の緒 (新潮文庫)より
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